Cygamesは2024年12月15日、マリンメッセ福岡B館にて「ウマ娘 プリティーダービー Twinkle Circle! in FUKUOKA」を開催。ここでは、オンライン配信された2部の模様をお届けする。
目次
「ウマ娘 プリティーダービー」(以下、「ウマ娘」)の新たなイベントとして、函館、愛知、幕張、大阪と駆け巡ってきた「Twinkle Circle!」も、ついにラストの5都市目となる福岡に降り立った。今回もトレーナー(「ウマ娘」ファンの呼称)たちとウマ娘の「絆」をテーマに、ライブやトーク、バラエティコーナーが行われ、千秋楽に相応しくこれまで繋いできた絆を感じさせるパフォーマンスも披露。そして、次の舞台である「6th EVENT The New Frontier」の開催も発表され、「Twinkle Circle!」の楽しさだけでなく次に向けた期待感も高まる1日となった。
なお、福岡公演も2部の模様は一部のパフォーマンスを除いてウマ娘公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」にて無料配信されている。アーカイブ期間は2024年12月30日(月)12:00までとなっているので、ぜひ何度も見返してもらいたい。ちなみに、今回はこれまでの公演よりも多い曲数のライブステージを見ることができる太っ腹の配信となっている。
「ウマ娘 プリティーダービー Twinkle Circle! in FUKUOKA」配信
https://www.youtube.com/live/x7_87is1cic
出走者 ※両部共通、敬称略
Machico(トウカイテイオー役)
高柳知葉(オグリキャップ役)
前田玲奈(グラスワンダー役)
篠原侑(カレンチャン役)
鈴木絵理(トーセンジョーダン役)
前田佳織里(ナイスネイチャ役)
指出毬亜(ノースフライト役)
井上ほの花(アストンマーチャン役)
藤本侑里(ジャングルポケット役)
宮下早紀(スティルインラブ役)
秋奈(ドゥラメンテ役)
小島菜々恵(ラインクラフト役)
和泉風花(ブエナビスタ役)
月城日花(ウインバリアシオン役)
吉岡茉祐(ドリームジャーニー役)
福岡公演は宮下早紀さんがMCを担当!
出走直前には今回もスクリーンで「ぱかチューブっ!」が流れる。登場したのはノースフライトとブエナビスタの2人。ついに「Twinkle Circle!」ラストということで、ブエナビスタが感傷的になる場面もありつつ、イベントの説明や注意事項を行い、「出走です!!」の言葉で千秋楽公演がスタートした。


オープニングムービーとともに出走者たちがポーズや小ネタと決めながら登場。福岡公演でセンターに立ち、メインMCを担当したのは宮下さん。大きなイベントでMCを務めるのは初とのことで、イベント後はSNSにも仲間やトレーナーへの感謝の気持ちも吐露していた。とはいえ、初とは思えない回しっぷりで福岡公演をしっかりと引き締めていたのは、ご覧になった方は感じたことだろう。
出走者挨拶では、その宮下さんは前回の大阪公演に引き続き美味しいものを紹介していて、個人的には今後も期待したいところ。ほかにも、福岡の方言の「好いとーよ」にかけて、「遠足に持っていくのは?水筒よ」というMachicoギャグや、鈴木さんが髪の毛を手にナイスネイチャ(どちらもツインテール)の真似でも楽しませていく。
今回、「ウマ娘」のこのようなイベントに初出走だったのは、ノースフライト役の指出さんとブエナビスタ役の和泉さん。もちろん緊張はあったと思うが、ほかの作品での経験もある2人だけに、トークもライブパフォーマンスも楽しみだと思わせてくれた。

イベント前半はトーク&バラエティパート。最初のコーナーは「奪われた天使の歌声!黄金マイクで美声を奏でろ」。こちらは函館公演DAY1で実施したコーナーが内容を変えて再登場した形だ。
「チームとんこつクラブ」(Machicoさん、高柳さん、篠原さん、指出さん、井上さん、秋奈さん、月城さん)と「チームあまおうグループ」(前田玲奈さん、鈴木さん、前田佳織里さん、藤本さん、小島さん、和泉さん、吉岡さん)に分かれて対決するこのゲーム、片方が天使チーム、もう片方が「悪魔チーム」となり、天使チームが悪魔チームに奪われてしまった「黄金マイク」の奪還を目指していく。
ステージ上には白・黒・赤の3つの回転扉が並んでいる3列のレーンを設置。そこを左右から各チームのメンバーが順番に進んでいき、扉を開けたときに天使と悪魔が同じレーンで向かい合ってしまったら、天使は悪魔に拘束されて脱落。最終地点にいる大悪魔・サタンにも拘束されずに進められれば黄金マイクを奪還することができる仕組みだ。簡単に言ってしまえば、悪魔と遭遇してしまう扉を連続で避け続ければクリアとなる。
まずは、「チームとんこつクラブ」が天使、「チームあまおうグループ」が悪魔、サタン役は和泉さんが努めてゲームスタート。悪魔と遭遇する確率は1/3なのだが、そこはイベントの醍醐味として、相手の動きも見えるトレーナーが歓声やペンライトなどでヒントを送ったり、扉の上に悪魔のフォークを出して駆け引きをしたり……ただ、逆にそれに惑わされ騙されてしまう場合もあって、みんなが一緒になってワイワイと盛り上がっていた。誰がどう捕まったかなどは、ぜひ配信をチェックしてもらいたい。
攻守交代して2回実施した結果、「チームとんこつクラブ」が獲得した黄金マイクは1本のみ。逆に「チームあまおうグループ」は3本奪還することに成功し、最後の砦を担ったサタン役の月城さんは悲しみに暮れていた。結果、勝者は「チームとんこつクラブ」。福岡の豪華ご当地お菓子セットがプレゼントされた。

各会場で実施してきた都市対抗戦がついに決着!
続いては、毎回の恒例となっているトークコーナー「押したのは誰?ウマ娘ここだけトーク!」。ここではMachicoさんがMCとなり、キワドイ質問をしてそのお題に当てはまる人がボタンを押していく。とはいえ、結局は誰が押したのか聞いて、内容も話してもらう緩いコーナーだ。
今回もさまざまな質問があった中、「ウマ娘の曲で歌ってみたい曲がある!」でボタンを押したのは14人中13人。前田玲奈さんは「Ring Ring ダイアリー」を挙げ、オリジナルメンバーであるMachicoさんと一緒に可愛いポーズをしてくれた。鈴木さんが挙げたのは「メジロ讃歌」。鈴木さんが演じるトーセンジョーダンはメジロ家のウマ娘ではないため、それならバックコーラスはどうか、といった提案も飛び出す。すると話はほかのメンバーのバージョンも聴いてみたいと発展し、藤本さんはジャングルポケット役に決まる前に「メジロ讃歌」のコーラスに参加していた裏話も明かしていた。

ほかにも、「最後だから言いたい!クルクルのウラ話がある!」との質問では、高柳さんから福岡公演の前日リハ後、結構な人数でラーメンを食べに繰り出した話が。イベント当日は朝が早いため替え玉をせずにホテルに戻った人も多かったが、高柳さんと前田玲奈さんは替え玉を分け合って食べたのだとか。ご当地のものを食べに行けることも、今回のイベントが5都市で開催されたからこその良さだったと振り返っていた。
最後のお題は「トレーナーさんに伝えたいことがある!」で、みんなの予想通りボタンを押したのは14人全員。Machicoさんも含めて15人全員で「トレーナーさん、ありがとう!」といった趣旨のことを、それぞれの言葉で口にしていた。言葉がバラバラだったのもウマ娘らしいと笑っていた。

バラエティパートのラストは、各会場の最終公演でやってきた都市対抗戦「トレーナーさんと協力!都市対抗風船脱出クイズ」。MCはもちろん小島さん。今回のイベントにすべて出走している小島さんは毎回このコーナーでMCを担当しており、彼女の説明や回しは毎回評判が高い。
コーナーの内容は、3つのボックスに閉じ込められたウマ娘たちを、クイズに正解して助け出していくもの。制限時間内に助けられなければボックス内の巨大風船が爆発してしまう。ボックスのうち2つは客席に設置されるので、客席の合間を歩いて向かうのも会場のトレーナーにとっては嬉しいところ。さらに、ボックスに閉じ込められたメンバーがカメラにアピールする場面もあり、配信ではそういった様子も必見だ。
前回までの成績は、函館14問、愛知14問、幕張13問、大阪19問。大阪チームがかなりの好成績をおさめているため、福岡チームが優勝するには全20問を制限時間にサクサク正解するしかない。
そして、福岡市のシンボル「福岡タワー」の高さは?(正解:234m)といった福岡にちなんだ質問に、トレーナーたちが振るウマブレード(ペンライト)の色や福岡出身メンバーの言葉を頼りに回答していく。スピードが重要だとわかっている小島さんも、次々質問をしていくナイスなMCで、正解数を重ねていった。
ただ、ときおり難問もあり、そこでの不正解があだとなってしまい、福岡チームは18問という惜しい結果に。これにより、都市対抗戦の最終結果は大阪チームの優勝となった。

ライブパートまでの準備の時間には、特別映像として「いいものお届け!ぱかショッピング」を上映。今回は沖野晃司さん(トレーナー役)、ゲストの渡部優衣さん(ウイニングチケット役)、藤原夏海さん(カツラギエース役)、塚田悠衣さん(トランセンド役)によるコント仕立ての映像となっており、カツラギエースのスカジャン&トランセンドのジャケットを紹介していた。

「Twinkle Circle!」を引っ張ってきた5人が勢揃いしたステージも!
イベント後半はお待ちかねのライブパート。まずは出走者全員で「Unite!!」を披露。明るく可愛くみんなのテンションを上げていくと、トレーナーたちの「hey!」の声も会場に響く。センターに立つ宮下さんの「私がいるよ」のところなど、それぞれがウマ娘の個性を出した動きや表情も見せていて、配信ではそういった細かなところまで注目してもらいたい。


曲後は、メンバーからライブステージの意気込みや今回のテーマについて改めて語られる。イベント初出走の指出さんと和泉さんからは「声援を聞けるのが楽しみ」「愛をすごく感じた。仲間入りできて幸せです」との言葉があり、全公演に出走した小島さんは千秋楽ということで少し感傷的になってしまう瞬間もあった。
2曲目はMachicoさん、高柳さん、前田玲奈さん、吉岡さんが、マイクスタンドを使い「Never Looking Back」を熱く歌い上げる。オリジナルメンバーの前田玲奈さんをはじめとする初期から支えてきた3人(Machicoさん、高柳さん、前田玲奈さん)に、吉岡さんのつややかな歌声が加わって、新たな格好良さをみせてくれた。


続いて、「本能スピード」を篠原さん、前田佳織里さん、指出さん、井上さん、小島さん、和泉さんが披露。こちらもオリジナルメンバーは前田佳織里さんのみで、指出さんや和泉さんといった初出走メンバーもいる新鮮な組み合わせだ。ステージ上段は篠原さんを中心にして左右に小島さんと前田佳織里さん、ステージ前方は井上さんを中心に指出さんと和泉さんが左右を固める並びになっており、井上さんは歌声もさることながら身体の動きのしなやかさが素晴らしく、和泉さんや指出さんのキレのあるダンスも素晴らしい。


そのまま温かなメロディが流れ、「Special Record!」へ。TVアニメ第1期の楽曲を鈴木さん、和泉さん、月城さん、吉岡さんが歌うのは感慨深いと同時に、ずっと受け継がれているのを感じる。4人が演じるウマ娘のモチーフとなった競走馬は、いずれも同時期に活躍しており、特に間奏でのブエナビスタとドリームジャーニーの掛け合いセリフは、史実での2009年の有馬記念を知っている人は感無量だったことだろう。


そして、篠原さん、鈴木さん、 指出さん、井上さん、宮下さん、月城さんが「We are DREAMERS!!」を披露。ゲートを飛び出していく姿が目に浮かぶパフォーマンスで駆け抜けていく。楽曲自体はこれまで数多く歌われてきたが、月城さんの特徴のある魅力的な声や鈴木さんのおしゃれな歌い方などが合わさり、新たなハーモニーを生み出していた。


さらに、「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」の挿入歌「PRISMATIC SPURT!!!!」を、Machicoさん、高柳さん、前田玲奈さん、前田佳織里さん、藤本さん、秋奈さんが熱唱。原曲よりもさらに魂のこもった藤本さんの第一声からスタートすると、みんなが熱いソロを響かせ、高柳さんの「叫べもっと!」も気合満点だ。2番後の間奏ではそれぞれがセリフをリレーしていき、ラストは想いをたっぷりこめて歌い上げる4人。自分のパートでないところで藤本さんがしっかり口ずさんでいたのも、作品への強い想いを感じられるものだった。


キミとの絆はあの日から――
この言葉から、これまでのイベントの映像がスクリーンに映し出される。

ラストには今回の「Twinkle Circle!」の映像もあり、「終わらない夢を見よう」と高柳さん、藤本さん、宮下さん、秋奈さん、小島さんが「ENDLESS DREAM!!」を披露。
この5人は「Twinkle Circle!」の各公演でセンター&メインMCを務めたメンバーで、キービジュアルには5人が演じるウマ娘が描かれている。それだけに、1番のAメロ、Bメロを小島さん、高柳さん、藤本さん、秋奈さん、宮下さんと公演の順番どおりにソロを連ねていきサビでハーモニーが重なるところや、間奏での5人のセリフはこれまでの絆を感じる感動的なものだった。


そして――
キミと拓く、新しい景色
歌い終わった直後のスクリーンに、今度はこの言葉が浮かび上がり、「6th EVENT The New Frontier」開催決定を発表。会場や配信のコメントは大歓声、歓喜のコメントに包まれた。
無料配信はここで終了となったが、会場ではその後、やはりこれがなければと言わんばかりに「うまぴょい伝説」を披露。そして、抽選会や集合写真の撮影があり、8月から5都市を駆け巡ってきた「Twinkle Circle!」は、トレーナーとの大きな絆とたくさんの笑顔や楽しさを生み出して、見事なゴールインを迎えた。
新たな試みとして始まった今回の「Twinkle Circle!」。絆以外に目を向けると、やはり各公演でのメインMCは印象的だった。幕張公演や大阪公演では直接話を聞くことができたが、プレッシャーも大きかったという。しかし、5人とも見事なMCを務め、特に前述したように函館公演のメインMC、毎公演の都市対抗戦のコーナーMCを務めた小島さんの回しが見事だったことは、全公演お疲れ様のねぎらいとともに改めて記載しておこう。
また、ウマ娘としてイベント初出走だったメンバーや、まだ出走経験の浅いメンバーの初々しくも個性をしっかり出したパフォーマンスも素晴らしく、新たな趣をたくさん届けてくれた。
「夢の続きを見よう」
次に出走する大きな舞台は、さいたまスーパーアリーナ。「6th EVENT」でどんなレースを見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。

「ウマ娘 プリティーダービー Twinkle Circle! in FUKUOKA」2部ライブパートセットリスト
M01. Unite!!/ウマ娘
M02. Never Looking Back/Machico(トウカイテイオー役)、高柳知葉(オグリキャップ役)、前田玲奈(グラスワンダー役)、吉岡茉祐(ドリームジャーニー役)
M03. 本能スピード/篠原侑(カレンチャン役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、指出毬亜(ノースフライト役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、小島菜々恵(ラインクラフト役)、和泉風花(ブエナビスタ役)
M04. Special Record!/鈴木絵理(トーセンジョーダン役)、和泉風花(ブエナビスタ役)、月城日花(ウインバリアシオン役)、吉岡茉祐(ドリームジャーニー役)
M05. We are DREAMERS!!/篠原侑(カレンチャン役)、鈴木絵理(トーセンジョーダン役)、 指出毬亜(ノースフライト役)、井上ほの花(アストンマーチャン役)、宮下早紀(スティルインラブ役)、月城日花(ウインバリアシオン役)
M06. PRISMATIC SPURT!!!!/Machico(トウカイテイオー役)、高柳知葉(オグリキャップ役)、前田玲奈(グラスワンダー役)、 前田佳織里(ナイスネイチャ役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、秋奈(ドゥラメンテ役)
M07. ENDLESS DREAM!!/高柳知葉(オグリキャップ役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、宮下早紀(スティルインラブ役)、秋奈(ドゥラメンテ役)、小島菜々恵(ラインクラフト役)
M08. うまぴょい伝説/ウマ娘
(C) Cygames, Inc.
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