NVIDIAは、米国・ラスベガスで行われたCES 2025において、クラウドゲーミングプラットフォーム「GeForce NOW」の最新情報を公開した。
Steam Deck向けのネイティブGeForce NOWアプリが2025年後半にリリース予定。Steamライブラリ内のゲームをGeForce RTXのクオリティでプレイすることが可能となる。

また、NVIDIAはApple、Meta、ByteDanceと協業し、GeForce NOWのクラウドゲームを空間コンピューターのApple Vision Proや、VR、MRデバイスのMeta Quest 3および3S、Picoに拡大予定。レイトレーシングやNVIDIA DLSSなどのNVIDIAテクノロジーも利用可能だ。
そのほか、インドで初となるGeForce RTX対応データセンターも開設予定。「DOOM: The Dark Ages」と「Avowed」が2025年のPC版の発売時にクラウドにも登場する。
以下、発表情報をもとに掲載しています
RTXに対応するSteam Deck
ポータブルなSteam DeckでGeForce NOWが利用可能になると、どこでも高品質のゲームをプレイできる新たな可能性が広がります。ネイティブGeForce NOWアプリは、Valve社の革新的な携帯型デバイスのSteam Deckをテレビに接続し、クラウドのGeForce RTX対応ゲームリグからストリーミングした場合、HDRで最大4Kの解像度と60fpsのフレームレートを実現します。

2024年、GeForce NOWは、ゲームコミュニティから好評を博したベータ版のインストール方法を公開しました。2025年後半にはSteam DeckでのネイティブGeForce NOWアプリのダウンロードとインストールが可能になります。
Steam Deckユーザーは、GeForce NOWのUltimateメンバーシップを取得することで、NVIDIA DLSS 3テクノロジによる最高のフレームレートやNVIDIA Reflexによる超低遅延など、GeForce RTX 4080 GPUユーザーと同じメリットを享受できます。GeForce NOWはクラウドのRTXゲームリグからストリーミングされるため、Steam Deckの処理負荷が抑えられ、ローカルでプレイするよりもバッテリーの持続時間が長くなります。

GeForce NOWは、Steam Deckユーザーのプレイ方法に関係なく、驚くほど美しいストリーミング体験を提供します。ハンドヘルドモードでHDRクオリティのグラフィクスを楽しむ場合でも、最大1440p120fps HDR対応のモニターに接続する場合でも、テレビに接続して最大4K 60fps HDRの大画面ストリーミングを選ぶ場合でも、その素晴らしさは変わりません。
GeForce NOWのメンバーのみなさまは、Steam DeckでRTX ONを活用し、フォトリアリスティックなグラフィックで対応タイトルのゲームプレイを楽しめるほか、互換ディスプレイに接続すれば、HDR10およびSDR 10によるさらに豊かで精度の高い色調のグラデーションを楽しめます。
今年後半に予定されているSteam Deck向けのGeForce NOWアプリのリリースで、外出先でのストリーミング体験が大きく進化します。
現実を超えたストリーミング
GeForce NOWが、空間コンピューターのApple Vision Proや、VR、MRヘッドセットのMeta Quest 3および3S、PicoでAAAタイトルがプレイ可能になります。大画面を使った新次元のゲーム体験に没入しましょう。
1月下旬には、最新アプリのアップデート(バージョン2.0.70)がリリースされた時点で、これらの対応デバイスでブラウザからplay.geforcenow.comにアクセスするだけで、GeForce NOWを通じて広範なゲームライブラリにアクセスし、ストリーミングで楽しめるようになります。

GeForce NOWにより、周囲の空間を自分専用のゲームシアターに変えることができます。これらのデバイスでのストリーミング体験がサポートされるのはゲームパッド対応のタイトルで、お気に入りのPCゲームを大型の仮想スクリーンでプレイできます。
これらのデバイスを利用するGeForce NOW UltimateおよびPerformanceのメンバーは、対応ゲームでRTXおよびDLSSテクノロジを活用し、より高度な視覚体験を楽しむことも可能です。GeForce NOWのテクノロジにより、壮大なスケールでリアルに描き出されるゲームの世界に足を踏み入れることができます。
新たな市場に広がるゲームの光

NVIDIAはクラウドゲームのサービス提供をインドと中南米にも拡大しています。2025年前半にはインドで初のGeForce RTX 4080対応データセンターを開設する予定です。これは、昨年の日本におけるGeForce NOWのサービス提供開始に続く取り組みで、コロンビアやチリでもGeForce NOWアライアンスパートナーのDigevoによって運営されます。
急成長しているインドのゲーム市場では、GeForce RTX対応ゲームにより、最新ハードウェアがなくてもAAAゲームをストリーミングで楽しめるようになります。インド地域のゲーマーの皆様は、CESで発表された新作ゲームや技術革新だけでなく、Ultimateメンバーシップの提供開始も楽しみにお待ちください。
新作ゲームの登場
有名パブリッシャーのAAAコンテンツがクラウドに登場します。「Fallout: New Vegas」などの代表的タイトルで知られるObsidian Entertainmentの「Avowed」がGeForce NOWに対応予定です。また、「DOOM」シリーズの伝説的スタジオであるid Softwareの「DOOM: The Dark Ages」もクラウド配信の予定です。どちらもPC版の発売時にリリースされます。

「Avowed」は一人称視点のファンタジーRPGで、2月18日(火)のPC版の発売時にクラウドに登場します。
舞台は数多くの謎と秘密、危険と冒険、そして未開の荒野が待ち受ける島、Living Lands。謎の疫病の調査のためAedyr帝国の使者として遣わされたあなたは、さまざまな選択を迫られ、その結果を目の当たりにすることになります。
武器と魔法は自由に組み合わせて戦えます。両手に魔法の杖でも、剣とピストル、昔ながらの剣と盾でも。同行するのは独自の能力と物語が設定された多種多様な仲間たち。あなたの選択で仲間の在り方も変化していきます。

「DOOM: The Dark Ages」は、高い評価を得た「DOOM」(2016年)と「DOOM Eternal」の前日譚となるシングルプレイヤー・アクションFPSです。
地獄のデーモンと絶えず戦い続ける伝説の兵士「ドゥーム スレイヤー」となってプレイしましょう。今年は、壮大なスケールで描かれるドゥーム スレイヤーの怒りの発端となる物語を体験できます。
これらのタイトルをはじめとする多くのゲームが発売と同時にGeForce NOWに加わると、最高のパフォーマンスでお楽しみいただけます。Ultimateのメンバーは、NVIDIA DLSSおよびReflexテクノロジに対応した最大4Kの解像度と120fpsのストリーリングが可能になり、スペックの低いデバイスでも臨場感あふれるアクションを体験できます。クラウドでのリリース日については、GFNアップデートの最新情報をご確認ください。
GeForce NOWは人気デバイスをクラウドゲーム対応にする取り組みを進めると同時に、主要パブリッシャーの高品質なタイトルを継続的に提供し、今年も世界中のメンバーに最高のゲーム体験をお届けします。
ソフトウェア製品の情報についてはお知らせをご覧ください。
https://www.nvidia.com/ja-jp/about-nvidia/terms-of-service/
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー