コーエーテクモゲームスは本日3月18日、「ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~」完成発表会をCITY HALL & GALLERY GOTANDA ホールにて開催した。

3月17日に配信が開始された体験版も大きな反響を得る中、3月21日にいよいよ発売を迎える「ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~」。今回の発表会ではゲームの概要が改めて紹介されたほか、ゲストによるトークや演出が用意されていた。

冒頭では、コーエーテクモゲームス 取締役常務執行役員 襟川芽衣氏が挨拶。ガストブランドの代表作である「アトリエ」シリーズは、「ライザのアトリエ」のヒットを通して多くの人に認知されてきたことに言及。また、コーエーテクモゲームスとしては世界No.1のデジタルエンターテイメントカンパニーを目指しており、意見やトレンドを通して試行錯誤を重ねてきたことに触れる。
そして、本作についてはグローバルで受けられる次世代のRPGとして、ガストブランド過去最大となるスケールで開発されており、技術面でも新たなチャレンジが行われていることも語られた。

続いて、「ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~」プロデューサーの細井順三氏より、ゲームの概要が紹介された。

本作のテーマは記憶。ユミアが記憶と向き合い、悩みながらも信じる道を進む姿が描かれる。「アトリエ」シリーズのほのぼのとしたストーリーは残しながらもシリアスな展開が用意されているとのこと。

また、ユミアと冒険を共にする、調査団に所属する魅力的なキャラクターたちが登場、それぞれのバックボーンをしっかり描くことで、本作の物語の厚みをより感じられるような構成になっているという。また、本作では明確な敵としてヴィランが登場することにも言及されていた。


本作の冒険の舞台は文明の滅びた大陸となっており、多様性に満ちた広大なマップで冒険を楽しむことが可能。また、本作は複数のマップがシームレスにつながったオープンフィールドとなっており、その間はロードを挟まず移動することができる。さまざまなアクションやアイテムを駆使しながら、シリーズ最大級に広がるフィールドを探索できる。

本作のゲームシステムは、「アトリエ」シリーズの特徴である探索・調合・戦闘のサイクルに加えて、フィールド上でのアイテム作成が可能な略式調合や、拠点を自分好みにカスタマイズするハウジングという要素を取り入れている。各要素も一新され、これまで以上に未知の大陸を自分の足で切り開く楽しさを体験できるという。

最後に配信中の体験版をアピールして、ゲームの紹介を締めくくった。

次に、本作の主題歌「迷宮シナプス」を担当するflumpoolの4人が壇上に。主題歌のオファーを受けた際の感想を聞かれたボーカル・ギターの山村隆太さんは、映画や小説とはまた違う、物語や人生を追体験できるゲームという媒体に携われることの喜びと、その一方でこれまでたくさんのタイトルがリリースされてきた「アトリエ」シリーズに携われることへのプレッシャーに触れた。
そして今回書き下ろされた楽曲「迷宮シナプス」の制作にあたっては、プロデューサーの細井氏の話を聞いたり、プロットなどを読み込んで取り組んだという。本作が記憶をテーマにしていることもあり、歌詞の中にもある「忘れたいのに忘れたくない」という、核となる過去の記憶が人生にもあることに言及。その上で、本作でのユミアが母親の過去や錬金術にちゃんと向き合っていくことが、生きる上でも大切なメッセージだと感じたそうで、そこに寄り添うように書いていったと制作エピソードを語った。
このように、真摯に楽曲に取り組んでいたことが伺える一方で、「迷宮シナプス」に乗せたアバンタイトルムービーを見た感想を述べる中で山村さんがユミアの可愛さに触れたり、ドラムの小倉誠司さんが体験版をプレイしたことが語られたりと、映像や実際のゲームを通してユーザー目線で作品に触れていることも感じられた。

その後は、本発表会のゲストである米村でんじろうさん(以下、でんじろう先生)、貴島明日香さんが登壇。ゲーム好きである貴島さんは早速体験版をプレイしているそうで、やり込み要素の多さやキャラクターの可愛さをアピール。また、でんじろう先生は本作の題材である錬金術はその歴史的な背景から自身も大好きであり、科学においても重要なものであることに触れていた。
さらに本作にちなんだエピソードトークでは、禁忌編として「何か意識的にやめていることは?」、記憶編として「一番記憶・印象に残っているのは?」という質問が。ここではでんじろう先生が過去にパフォーマンスとして火を吹いていたものの、人が集まる場で張り切りすぎて失敗し、火傷してしまったという驚きのエピソードが飛び出したほか、貴島さんからはソファーや冷蔵庫などを衝動買いしてしまったことや、通販サイトのモデル時代に1日100着以上を撮影した経験から着替えがものすごく早くなったことが語られていた。
そして、本作に登場する高濃度マナ領域を、でんじろう先生の科学実験によって再現するパフォーマンスも行われた。バケツに入っているお湯に液体窒素を注ぐことで爆発的に蒸発して吹き上がり、お湯の中の水蒸気が冷やされて霧になる現象が高濃度マナ領域の状況に似ていたことからチョイスしたそう。一方の貴島さんはマナを晴らすため、ユミアのように舞いを披露していた。


発表会はここで終了となり、最後に各種告知が行われた。既報に加えて、ゲームソフトの発売に併せてKT model+で制作されたユミアの1/7スケールフィギュアが再受注されることが明らかになった。
会場の展示物
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