2025年11月15日(土)、「ワールドダイスター 劇団シリウス主催 合同音楽公演 in ニッショーホール ~Sparkle Wonder Land~」が開催された。同日2公演行われたうち、ここではソワレ(夜の部)の模様をお届けする。
TVアニメとゲームアプリを軸に展開をしている“演劇”ガールズプロジェクト「ワールドダイスター」。iOS/Android向けアプリ「ワールドダイスター 夢のステラリウム」(以下、「ユメステ」)は4つの劇団(シリウス、Eden、銀河座、劇団電姫)を中心としたストーリー、魅力的なキャラクターと多種多様な楽曲で、物語を堪能したい人も音ゲーを極めたい人も楽しめる内容となっている。豪華制作陣によるオリジナル楽曲だけですでに120曲以上あり、現在も次々とリリースされているのも大きな魅力だ。
「合同音楽公演」と銘打った公演は、2023年11月12日(日)に「ワールドダイスター 劇団シリウス主催 合同音楽公演in 豊洲PIT ~Wanna Be A Star~」、2024年10月6日(日)に「ワールドダイスター 合同音楽公演 in 恵比寿ガーデンホール ~Global Stage~」を開催。そして今回は劇団シリウスの6人が集結し、劇団電姫のメンバーとともに素晴らしいステージを披露した。

出演者 ※敬称略
石見舞菜香(鳳 ここな役)
長谷川育美(静香役)
天城サリー(カトリナ・グリーベル役)
長縄まりあ(新妻八恵役)
大空直美(柳場ぱんだ役)
佐々木李子(流石知冴役)
岡咲美保(千寿いろは役)
近藤玲奈(白丸美兎役)
赤尾ひかる(本巣叶羽役)
開演前には今回出演していないメンバーによるスペシャルアナウンスがあり、ソワレでは劇団電姫の阿岐留カミラ(CV.若井友希)と猫足 蕾(CV.芹澤 優)が、“悪役令嬢✕悪役令嬢”という劇団らしい演技でみんなを盛り上げていく。ちなみに、マチネ(昼の部)では劇団銀河座の千寿 暦(CV. 鳥部万里子)と劇団Edenの連尺野初魅(CV. 葵井歌菜)が担当していた。
時間となり開演を告げるブザー。キービジュアルで描かれた衣装に身を包んだメンバー全員がステージに登場すると、幕開けは「ユメステ」のタイトルを冠したテーマソング「夢のステラリウム」だ。笑顔で歌いながら客席に向かって手を振ると、観客も歓声で応えていき、公演は冒頭から大きな盛り上がりをみせた。
歌い終わり、石見さんの合図でひとりずつ順番に挨拶。2023年の豊洲PIT公演に出演していなかった大空さんは、そのときのキービジュアルでの柳場ぱんだと同じ三つ編み&眼鏡姿で登壇するなど、それぞれの言葉や姿からキャラクターへの愛が感じられる。
そして、公演前半は劇団シリウスのメンバーがステージを展開。まずはシリウスの6人でTVアニメオープニングテーマ「ワナビスタ!」を披露。ポジションチェンジしながら美しいハーモニーを響かせる6人のパフォーマンスには、劇団シリウスらしい輝きと楽しさが溢れていた。
ステージに残った長縄さんは、新妻八恵のソロ曲「Singin' little blue bird」をふんわり可愛く歌い上げ、八恵の魅力で会場は瞬く間にメロメロに。続いて舞台の下手からぴょこっと顔を出して登場した天城さんは、カトリナ・グリーベルのソロ曲「ティンクル・ティンクル・ティンク!」を披露。天城さんの抜群のパフォーマンスで、曲調が変化する中でもキレのあるダンスやさまざまな表情をみせ観客を惹き込んでいた。
さらに、この2人による「絶対!ニーデリッヒ宣言♡」では、2人が舞台上に並んだ瞬間から待望と言わんばかりの声援が上がった。ライブ初披露とは思えないほど統率の取れた「かわいい!かわいい!」という曲中コールが大ボリュームで響き渡り、会場は興奮のるつぼに。八恵とカトリナの魅力に演じるキャストの魅力も加わって、目も耳も離せないステージとなっていた。
続いて、幼馴染である柳場ぱんだと流石知冴の出番だ。まずは、タオルを手にした佐々木さんが知冴のソロ曲「Rolling Stone」を熱さ全開で繰り広げる。ハイスピード&ハイテンションなステージに、観客もタオルを回して熱狂。佐々木さんのパフォーマンス力も素晴らしく、激しい中でも安定感があり、知冴の個性がしっかりと表現されていた。
大空さんが披露したのは、柳場ぱんだの名前をもじった印象的なタイトルのソロ曲「Pandastic Stage!」。ステージの前方に出て観客に手を振ったり、マイクを向けて声を求めるなど、ファンサービスたっぷりのステージを披露。スクリーンの映像では動物のパンダが飛び出すなど、遊び心があって面白い演出だった。
それぞれのソロ曲後には大空さんと佐々木さんによるショートMC。2人の微笑ましいやり取りや、客席を2つに分けての「さすぱん」コールで楽しませた後に披露されたのは、ピーター・パンをイメージした楽曲「いこうよ!ネバーランドへ」。
ぱんだがウェンディ、知冴がピーター・パンを演じる、まさに演劇さながらのステージだ。普段のぱんだと知冴とは雰囲気も声色も違っていて、大空さんがこの曲のときはメガネを外していたのも、ぱんだではなくウェンディを演じるからこそ。ミュージカルを彷彿とさせるシーンが随所にあり、“自身が演じるキャラクターが演じる役でのパフォーマンス”という難しさを2人は見事にこなし、「ワールドダイスター」ならではのステージを見せてくれた。
そして、再びシリウスの6人が集結して、劇団楽曲「シリウスの輝きのように」へ。「ユメステ」初期から実装されている楽曲で、シリウスといえばこれ!と思う人も多いだろう。曲調やテンポの変化も多彩でシリウスの魅力がいっぱい詰まっており、それを6人全員が揃って披露するステージの感動は格別であった。
「ついに6人揃って披露できました!」と曲後のMCで嬉しそうに話すシリウスメンバー。舞台裏では長谷川さんが天城さんにちょっかいを出していたりと楽しいやり取りもあったようで、そんな雰囲気も微笑ましい。
さらに、この9月に登場した新たな劇団楽曲「STARRY STORY!」も披露。軽快で心躍るメロディにのせ歌い踊る6人の姿に観客の心も踊る。ソロや2人ずつのパートもあり、それぞれの個性が合わさったシリウスの魅力たっぷりのパフォーマンスをみせた。
「STARRY STORY!」の後は、満を持して劇団電姫のターン。まずは、挨拶代わりに岡咲さん、近藤さん、赤尾さんによる劇団楽曲「デアエ・エクス・マキナ!」。メロディにも歌詞にも劇団電姫らしさが満載で、それを可愛くパワフルに歌っていく3人に観客もさらなる盛り上がりをみせる。
そのままソロ曲へと移行し、まずは近藤さんが白丸美兎のミドルバラード「夕焼け色は始まりの色」を温かく歌い上げる。これまでは「いろはを想う美兎」を想って歌っていたという本楽曲を、今日は観客を想いながら歌ったという。そんな彼女の歌声は、情感たっぷりで観客の心に響いていく。
観客に呼びかけながらステージに登場した岡咲さんは、「いろはうたBLOOMING」で千寿いろはの色を発揮。可愛くも芯のある歌声に惹き込まれていく会場。曲後、気持ちを受け取った証といわんばかりの拍手が響き、嬉しそうに微笑む岡咲さん。近藤さんをもう一度呼び込み、ペンライトを手にした2人が次の楽曲を披露する。
披露したのは、新曲「ニア・ディア・ユア・ドリーム」。美しいハーモニーから始まり、2人でハートを描く振り付けや向かい合って歌うシーンなど、可愛さやノリの良さでみんなを魅了していく。スクリーンに映し出されたいろはと美兎が手を繋いで眠る姿も、2人の関係性を感じて胸が熱くなる。
そして、赤尾さんが本巣叶羽のソロ曲「アタシのアシタはアタシがキメル」を披露。叶羽らしく、ふわ〜っと眠そうにするしぐさが愛らしいステージ。セリフパートもふんだんな本楽曲、最後も「おやすみ〜」と眠りにつく叶羽に対し、会場からも「おやすみ~」の熱いコールが上がった。
そこに「起きて〜!」と飛び出してきた2人を交え、劇団電姫の3人が新たな劇団楽曲「ELECTRIC PRINCESS!」をお披露目。タイトルからわかる通り、この楽曲も劇団電姫の魅力満点で楽しさいっぱい。「D・E・N・K・I」のコールも昼の部を経験したからこそ、夜の部ではさらなる大ボリュームで、会場一体となって熱く盛り上がった。
ライブも終盤戦へと突入し、今度は鳳 ここなと静香のソロ曲へ。まずは、石見さんがスタンドマイクを使って「アイ・ウィル!」を披露。前へ進むここなの真っ直ぐな気持ちをこめて、可愛くも力強く歌い上げる石見さん。ラストフレーズの〈夢見たステージで いつだってふたりで〉でビシッと突き上げる指先にも気持ちがこもっていた。
それを受け、激しいイントロから長谷川さんが静香のソロ曲「I Wanna」を熱唱。疾走感たっぷりの楽曲を、これでもかと感情を込めて歌い上げる姿は圧巻の一言。曲の後半は一段と剥き出しの感情が観客の魂を震わせていた。静香を思わせる青い照明の中に、時折混ざる赤の照明はここなを思わせる粋な演出。MCで話していたように、「アイ・ウィル!」から「I Wanna」への繋ぎも感慨深く、胸に刺さるものだった。
さらに、ここなと静香のデュエット曲「Binary Star」へ。ソロ曲とはまた違い、優しく歌い上げる2人のハーモニーとハモリは最上の美しさだ。1番と2番で主旋律とハモリが入れ替わるのもお互いの魅力が出ており、会場はその歌声に酔いしれていく。
ラストは2人が背中合わせになり小指を立てた手を前に伸ばして、その小指を繋ぐ…「約束」のポーズ。ここなと静香、2人の歩みと未来を想わせる感動の1シーンだ。
続けて、ここなといろはのデュエット曲「グローリー・ワンダーランド」を披露。石見さんと岡咲さんの可愛い歌声が重なり、「希望」をイメージした本楽曲の楽しげな世界へとみんなを誘っていく。
また、この曲でも途中で2人が小指を繋ぐシーンがあり、1曲前で静香と繋いだ直後に、今度はいろはと小指を繋ぐここなという図に。それぞれ意味合いが違うとはいえ、それに気づいた石見さんはMCでそのことを自ら話して笑っていた。
ちなみに、「グローリー・ワンダーランド」と「I Wanna」は、いずれも「ワールドダイスター 夢のステラリウム 全国大会 -Vertex Stage- 2025」OLIVIER部門の決勝で使われた楽曲であり、「ユメステ」で最高難易度を誇る楽曲たちだ。難易度OLIVERは「多本指の楽しさを提供したいという思いから開発された」譜面であり、「ユメステ」の特徴であり面白さのひとつでもあるので、腕に覚えのある方はぜひチャレンジしてみてほしい。
※動画は約5時間あるので、スマホなどでご覧になる際はご注意ください。
あっという間に公演も残すところ1曲となり、出演者ひとりずつからメッセージ。公演の感想はもちろん、岡咲さんはグッズのペンライトがほかのメンバーの色も入っている(全21色)ことに触れ、「全部の色を使いたくないですか?」と全員が揃う公演を熱望。それがみんなの願いであることは、ステージに並ぶメンバーの顔からも観客の顔からも明らかだった。
そして、石見さんはこれから10年先も20年先も、さらにその先もライブを届けていきたい、そのために頑張りたいと意気込み、これからも「ワールドダイスター」を愛し続けて欲しいと約束を交わしていた。
その想いを込めて、最後は全員で「Worlds Dye Star」を披露して公演を締めくくる。それぞれの色で輝くメンバーがサビで揃って紡ぎ出すハーモニーは感動的であると同時に、先ほどの挨拶にあったように「いつか全員が揃った」ハーモニーも聴きたいと思わせるものだった。
冒頭で触れたように「ユメステ」には、多種多様で魅了的な楽曲が本当にいっぱいあり、ライブ未披露曲もまだまだ多い。ぜひいつか、あの曲やこの曲などをライブで聴ける日を期待しつつ、ぜひ未プレイの方や最近ご無沙汰の方も「ユメステ」をはじめとした「ワールドダイスター」の世界や楽曲を楽しんでもらいたい。

「ワールドダイスター 劇団シリウス主催 合同音楽公演 in ニッショーホール ~Sparkle Wonder Land~」ソワレ、セットリスト
M01. 夢のステラリウム/全員
M02. ワナビスタ!/シリウス(石見舞菜香、長谷川育美、天城サリー、長縄まりあ、大空直美、佐々木李子)
M03. Singin' little blue bird/長縄まりあ
M04. ティンクル・ティンクル・ティンク!/天城サリー
M05. 絶対!ニーデリッヒ宣言♡/天城サリー、長縄まりあ
M06. Rolling Stone/佐々木李子
M07. Pandastic Stage!/大空直美
M08. いこうよ!ネバーランドへ/大空直美、佐々木李子
M09. シリウスの輝きのように/シリウス
M10. STARRY STORY!/シリウス
M11. デアエ・エクス・マキナ!/劇団電姫(岡咲美保、近藤玲奈、赤尾ひかる)
M12. 夕焼け色は始まりの色/近藤玲奈
M13. いろはうたBLOOMING/岡咲美保
M14. ニア・ディア・ユア・ドリーム/岡咲美保、近藤玲奈
M15. アタシのアシタはアタシがキメル/赤尾ひかる
M16. ELECTRIC PRINCESS!/劇団電姫
M17. アイ・ウィル!/石見舞菜香
M18. I Wanna/長谷川育美
M19. Binary Star/石見舞菜香、長谷川育美
M20. グローリー・ワンダーランド/石見舞菜香、岡咲美保
M21. Worlds Dye Star/全員
(C)Sirius/Project WDS
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