NetEase Gamesからリリース予定となっている基本無料の海洋オープンワールドRPG「シー・オブ・レムナンツ」。2026年のリリースに先駆けて、中国の杭州にある本社にてメディア向け試遊体験会が開催。日本語訳のテキストが導入されたバージョンで、ストーリーやゲームシステムを体験することができた。
「シー・オブ・レムナンツ」は、非対称対戦型マルチプレイゲーム「IdentityV 第五人格」を手掛けたJoker studioによる完全新作タイトルだ。独特のキャラクターアートを踏襲しつつ、重厚なストーリーと大ボリュームのゲームが楽しめるオープンワールドRPGとなっている。本稿では、リリースに先駆けて行われたメディア向け試遊体験会の模様をレポートする。
記憶の真相を求めて旅するストーリーと独自のビジュアルで表現される世界観

ゲームを開始してまず印象的に感じたのは、幻想的な海の風景とそれに合わせた音楽。そこから、キャラクターメイクへの導線が展開するが、本作ではそれ自体がストーリーの一部として組み込まれており、この世界の住人が人形であることが自然な形で示唆される。
当初、筆者はキャラクターが人形になっているデザインについて、あくまで美術的な表現かと思っていたが、実際には物語において重要な意味を持っているとのこと。また、旅に失敗すると記憶を失ってしまうという設定もあり、忘却という現象がこの世界の日常で起こりうることであるという点は、非常に尖った世界観だと感じた。プレイヤーを含め、海に出る者たちは、その謎の答えを求めて「シー・オブ・レムナンツ」を目指すことになる。
ストーリーにおいて、プレイヤーの相棒となるロージーも注目ポイントだ。物語の序盤から、一緒に行動する可愛らしくお転婆なロージーと、同じ姿形で眠り続けているもう一人のロージーが登場し、彼女たちがストーリー上における重要なキーマンであることがわかる。
コミカルな一面を持ちつつ、海賊相手にもひるまず立ち向かう強さがあり、生き生きとした生命力を感じさせるキャラクター。また、衣装から覗く太もものラインなど、人形という設定でありながらどこかセクシーさを感じさせる造形も印象的だ。


活動の拠点となる街「オートピア」は、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っている。建物のオブジェクトなどは、写実的なリアルさを追求したものというよりは、絵本の挿絵を思わせるようなアート寄りのデザインとなっているのが特徴的だ。
フィールドに出ると、岩や木の幹などは絵本のような質感で描かれている一方で、草花にはみずみずしさが感じられる。キャラクターたちも、表情が生き生きとしており、生命力を感じさせるデザインだ。こうした絵本のような質感と、人形でありながら生き生きとした人々が存在する世界観に、本作独自のアートスタイルが現れていると感じた。
ダイス要素を盛り込んだターン制バトルと臨場感ある船舶戦
本作の戦闘システムについても触れておきたい。探索中はフィールド上の敵に接触することで戦闘が始まるシンボルエンカウント方式が基本だが、自分たちより弱い敵については戦闘画面に移行せず、そのまま攻撃を繰り出して倒すことも可能となっていた。


バトル画面での戦闘は、敵味方が入り混じって行動順が回ってくるターン制となっている。使用できるアクションには、基本攻撃となるパッシブスキルと、バフや特殊効果を持つ戦闘技の2種類がある。戦闘技はターンの経過によって使用可能になる仕組みで、MPのようなリソース管理を必要としないため、戦闘は非常にスムーズだ。
また、戦闘画面ではオートモードを選択することも可能だ。もし戦術をいちいち考えるのが面倒であればオートに任せてしまうという選択肢もあり、実際に試してみたところ、オートでも十分に勝利を収めることができた。
バトルにおいて最大の特徴と言えるのが、開発陣がコア要素として掲げるダイスを用いた判定システムだ。まず、エンカウントした瞬間にダイス判定が行われ、目標値を上回れば先制ダメージを与えた状態で戦闘を開始できる。


また、戦闘中には攻撃を強化するダイスを使用できるほか、ダメージを受けるなどでエネルギーが溜まれば、ひときわ派手な演出を伴う必殺技を発動できる。
一方、海の上では船舶戦が繰り広げられる。船は改造や装備変更などカスタム要素はあるが、操作自体はかなりシンプル。基本はカーソルを操作し、ターゲットを敵船に合わせて砲撃を行うもので、スローモーションや回避、強力なスキルなども使いながら戦いを進める。こちらはシンボルエンカウント方式ではなく、海上移動中にシームレスに戦闘が始まるシステムとなっている。
今回の試遊では序盤の基本的な海戦が中心だったが、事前のプレゼン映像では巨大な怪物との戦いも紹介され、場面の状況に合わせてBGMが切り替わる演出も確認できた。開発側は「映画を作るような観点でデザインした」と語っており、没入感を高める工夫がなされていることがうかがえる。
ジョブの獲得とリセットがもたらす柔軟な育成システム
バトルの多様性を支える育成システムも、独自の工夫が見られる。それぞれのキャラクターは成長に伴い、様々な系統の職業を選択して獲得し、付随する多様なスキルが解放されていく。それらを組み合わせることで戦略の幅が広がっていく仕組みだ。興味深いのは、職業をオープンワールドの探索やNPCとの交流を通じても得られる点にある。
本作のレベル上限は15と比較的低めに設定されているが、これには理由がある。成長しきった後に別のジョブを試したい場合、物語の目的地である「シー・オブ・レムナンツ」で入手できるアイテムを使用することで、キャラクターの状態をリセットできるのだ。レベルは1に戻るが、再育成に要する時間はそれほど長くはないという。
一つのスタイルに愛着を持ち使い続けることも、リセットを繰り返して自分なりの最適な戦術を模索することも、プレイヤーの自由だ。
また、育成要素の中には身体のパーツごとに強化を行う項目も存在する。キャラクターが人形であることを活かしており、世界観と成長システムをうまく合致させた面白いゲームデザインとなっている。


400人の人生に介入し、自分だけの「オートピア」を構築する自由
本作において、最も独創的な要素がNPCとの交流システムとストーリーへの影響だ。活動拠点となる「オートピア」には1,000人以上のモブNPCが存在し、それ以外にも400人のNPCが生活している。彼らはただそこにいるだけでなく、ゲーム内の時間経過に合わせて、独自の生活サイクルを持っている。プレイヤーはこの400人全員と交流が可能なのだ。
特筆すべきは、NPCに対するアクションの自由度。単なる会話や親睦に留まらず、極端なケースではNPCを殺害してゲーム内から完全に排除することすら可能となっている。選択によっては街の未来にも様々な影響を与え、大量にNPCを排除した結果、街そのものが消滅してしまう結末さえ用意されているという。


こうした行為によって、システム的に進行不能にならないよう設計しているものの、限りなく低い確率ながらカスタマーサポートが介入しなければ復帰できないほどの状況すら許容するとのこと。運営側がリスクを承知でここまで自由度を突き詰めるのは、他に類を見ない驚きの設定だ。
リリース時に個別ストーリーが用意されるNPCは15人程度とのことだが、街のアップデートに伴い、新たなNPCの人生や結末も順次追加される予定だという。また、プレイアブルキャラクターと同じく、NPCにもリセット要素があり、こちらは結末に納得がいかなければ、選択をやり直すことができるというもの。
NPCとの交流の中には、共にミニゲームを楽しむといった日常的な要素も含まれている。ここでも本作の核であるダイス判定が活きており、イカサマを仕掛けて有利に進めるといった海賊らしい遊びも盛り込まれている。
400人のNPCがそれぞれどのような結末を迎え、誰が生き残っているのか。その組み合わせを考えれば、プレイヤーの数だけ異なる「オートピア」が存在するところが本作の醍醐味の一つだろう。
今回の試遊は短時間だったため、自分の行動で街がどう変わるかという実感をすべて得るまでには至らなかった。それでも、魅力的なキャラクターとのやりとりや、絵本のような世界の散策は、本作の個性を十分に感じさせてくれるものだった。
海洋冒険を楽しめるオープンワールド探索に、展開が気になるメインストーリー、戦略を楽しむバトルや成長要素、そして選択とリセットによってどのような「オートピア」を作っていくことになるのか。2026年のリリースを、楽しみに待ちたいと思う。
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※画面は開発中のものです。
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