フリューが2026年10月29日に発売することを発表したPS5/Nitendo Switch 2/PC(Steam)向け新作タイトル「アノマリス/ANOMALITH」のメディア向け先行試遊会が実施された。
フリューが新たに送り出す完全新作タイトルは、昭和レトロの雰囲気が漂う日本を舞台に、突如発生したリミナルスペースを思わせる特殊空間「異界」を調査・探索するサバイバルTPS(サードパーソン・シューティング)ゲームとなっている。
その世界観も昭和の元号が続くイフの時間軸で展開するものとなっており、異界に飲み込まれ行方不明となった友人を探すため、そして自身に芽生えた特異な力の謎を解き明かすべく、少女は異形うごめく世界へ足を踏み入れることとなる。

今回、ゲームの発表タイミングに合わせてメディアを対象として本作を体験する機会をいただいた。プレイできた内容を順に紹介するかたちで、本作の魅力に触れていきたいと思う。
TPSではありつつも田中ロミオ氏のシナリオが生み出す独自の世界観
内容を紹介する前に真っ先に触れておきたいのが、フリューでTPS…? という印象を持つ人が多いのではないかということ。かくいう筆者もその一人だ。
しかしながら、そこは常に“フリューらしさ”を醸し出すゲームタイトルを世に送り出してきた同社らしさがあったので、まずはその点にフォーカスしていきたいと思う。
フリューのタイトルでは著名なクリエイターの参加が話題に上ることが多いが、本作においてはシナリオを手掛ける田中ロミオ氏の存在が大きいだろう。人類にとっては厳しい環境であるのは間違いないのだが、そんな中でもキャラクターの尖った個性によってどこか面白おかしく読み進められるのは、まさしく同氏によるテキストがもたらすものだろう。

また、主人公である水無月 玲緒奈(CV:上田 瞳)をはじめ、華藤 有沙(CV:春瀬 なつみ)、紅田 唯我(CV:杉山 里穂)、須藤 京香(CV:渡部 恵子)、伏見 伊万里(CV:若山 詩音)、日比谷 めい(CV:久保田 ひかり)、森 楓(CV:藤原 夏海)など、多彩なキャラクターの掛け合いがフルボイス仕様で楽しめるのもポイントだ。


特に、冒頭のストーリーで玲緒奈につっかかってくる紅田は、良い意味で冒頭からの印象が変わる良いキャラクターだったので、ぜひ実際のゲームで確認してほしい。


そして、キャラクターデザインを務めるMON氏、コンポーザーとして参加の北村友香氏によって作り出される世界観も相まって、昭和レトロ感を反映した独自の世界観が形成されている。シナリオのボリュームも充実している印象で、これらがフリューのゲームらしい空気をまとわせてくれる。

調査・回収・帰還のサイクルで異界を探索!ガンアクションに加えて“異形化スキル”も
前置きが長くなったが、ここからは実際のゲームサイクルおよびシステムを紹介していこう。
“異常探索アクションアドベンチャー”と銘打つ通り、本作は異界内を調査しながらアノマリーと呼ばれる存在と戦いつつ、道中でさまざまな物資を集めて生き残る、調査・回収・帰還の3要素によるゲームループとなっている。
上記はいわゆるSCP(Secure(確保)、Contain(収容)、Protect(保護))をオマージュした設定となり、本作においてはその背景に基づいた、リミナルスペースのような不気味さと違和感を感じるようなバトルステージが用意されている。

本作のバトルは基本的に三人称視点のガンアクションとなっているのだが、アングル的には一人称視点と三人称視点の中間のようなかたちで撃つ際のサイトが分かりやすくて個人的には遊びやすい印象だ。

もちろん、銃も多彩に用意されており、手に入れた銃や銃弾、グレネードなどのアイテムはインベントリ内で管理することとなる。もちろん火器はショートカットとして登録でき、状況に応じて持ち替えることができる。


比較的オーソドックスなガンアクションを楽しめる本作だが、加えて玲緒奈の独自な能力として攻防一体の“異形化スキル”が用意されている。全12種類の特異な力を習得することが可能で、銃撃戦の助けになったり、強力な敵と相対した時の切り札になったりと、発動時の演出とともに本作の見どころになってくれることだろう。



移動中は随所にいろいろなものが置いてあるので、いろいろと物色しながら先に進んでいくことになる。また、道中ではポータルと呼ばれる穴を開くことによって、拠点に物資を送ったり、帰還したりすることが可能となっている。


ボス戦はより歯ごたえあるバトルが楽しめる!
今回は冒頭のチュートリアルの一部、そこから少し進んだ病院のステージの途中まで、そして最後にボス戦という主に3つの場面を体験できた。基本としては前段で紹介した流れで進行していくのだが、ボス戦はまた一味違う体験があったので、そちらを簡単に触れていく。
そもそも今回のプレイでは本来であればゲームに慣れていくための時間をすっ飛ばしたこともあるのだが、ボス戦ではこれまでのある意味シンプルだった攻防の仕組みから一歩進み、敵の行動パターンも多彩になっていき、よりテクニカルな立ち回りが求められる。気を抜くと一気にHPが削られてしまうので、緊張感のあるバトルが楽しめた。

なお、上記の異形化スキルに関連するところとして、玲緒奈はダメージを受けるとその姿が徐々に異形のような姿に変容していく。そのビジュアルもさることながら、ダメージを受けて異形化していればしているほど、ゲージが溜まりやすくなるという特徴があるため、HPを常に万全にしておくか、それとも一度ダメージを受けたらそのままにするか、などプレイヤーごとのスタイルで楽しめる作りになっている。


筆者は普段からシュータースタイルのゲームはあまりプレイしないため当初は苦戦を強いられたが、徐々に敵の攻撃のパターンを理解し、こちらの手札を把握していく過程で最終的には撃破することができた。実際には後述のカスタマイズも含めたスキルセットで臨めるほか、難易度もノーマルに加え、ストーリー重視のイージーから歯ごたえのあるハードまでの3段階が用意されているようなので、幅広いユーザーにマッチしそうだ。

銃へのこだわりが垣間見えるカスタマイズ要素も
異界での調査を終えると拠点に戻るのだが、そこで行えることを最後に紹介していきたいと思う。

何度か触れている通り、本作では銃を扱うことになるのだが、単にバリエーションが豊富なだけでなく、銃器ごとにアタッチメントを付け替えることが可能だ。アタッチメントの作り込みも細やかで、開発側のこだわりを感じる要素のひとつだ。


もちろん銃そのものの性能にも影響してくるため、自身に合わせた設定で挑もう。また、異界で回収できるアーティファクトでステータスを底上げすることができる。

加えて、衣装も全9部位に分かれており、それぞれ変更することが可能。基本的には各コスチュームはステータスに影響するのだが、性能を維持したまま外見のみを変更し、自分好みの見た目で異界調査に臨むこともできる。変更できるアイテムにはユーモアあふれるものも用意されているので、ぜひ実際に確認してみてほしい。


そのほか、アノマリーを倒すことによって彼らの生態が記された調査報告書を閲覧できるほか、サイドミッションを通して登場人物たちの背景や関係性を知ることも可能。また、射撃場では銃の試し撃ちができるなど、拠点ならではの場所も用意されている。



本作は1人プレイ専用のゲームとなっており、プレイ時間は25時間~35時間が想定されているそう。実際に体験してみると、ストーリーは(進行は変わらないものの)選択肢が発生するテキストアドベンチャーの手触りで、並行して調査が楽しめるという作りでボリューム感を感じさせる作りとなっていた。発売に向けた続報にも期待しておこう。

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