アトラスが2027年2月18日に発売予定のPS5/Xbox Series X|S/Xbox Game Pass/PC(Steam/Windows)用ソフト「ペルソナ4 リバイバル」。本作の試遊インプレッションをお届けする。
「ペルソナ4 リバイバル」は、「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」のフルリメイク作品であり、「ペルソナ4」シリーズの決定版となる作品。2024年に発売された「ペルソナ3 リロード」に続き、原作で評価の高いストーリーラインはそのままに、グラフィックや操作性といったゲーム体験を全面改修。そして、新規要素が加わったリメイクタイトルが、この「ペルソナ4 リバイバル」だ。
今回の試遊では、「Bilibili World 2026」や特別体験会でも触れられた、ストーリーとダンジョンに加えて、3日間のゲームの流れを自由に体験できるスペシャルチャプターをプレイすることができた。
進化した3Dモデルと新録ボイスが織りなすドラマチックな物語
まずはストーリーのチャプターから体験していく。
家庭の事情により、叔父の家がある田舎町・稲羽市(八十稲羽)へとやってきた主人公。転校先の八十神高校で、雨の夜の午前0時、消えたテレビ画面を見つめると運命の人が映るというマヨナカテレビの都市伝説を聞いたことをきっかけに、街で巻き起こる怪奇連続殺人事件、そしてテレビの中の異世界の存在へと深く関わっていくことになる。
今回の試遊で体験できたのは、まさにその物語が動き出す序盤の展開だ。

主人公と花村陽介がテレビの中の世界へ足を踏み入れ、謎の存在・クマと出会う場面からスタート。異空間を探索する中で突如現れたシャドウの襲撃に対し、主人公が秘められた力・ペルソナを覚醒させる一連の流れは、カットシーンの力の入れ具合に思わず圧倒された。
3Dモデルとなったキャラクターたちの緻密な演技やダイナミックなカメラワークによって演出が大幅に強化されており、ドラマチックで見ごたえのある映像に仕上がっている。キャラクターの表情や仕草のバリエーションも豊かで、原作をプレイ済みで展開を知っている筆者であっても、非常に新鮮な気持ちで惹き込まれた。










また、登場キャラクターたちのボイスがすべて新録されている点も見逃せない。今回の範囲で登場した主人公、陽介、クマのやり取りを聞いて特に感動したのは、18年前の印象を残しながら、表現力が大きく進化していたことだ。なかでもクマを演じる山口勝平さんの演技は「当時と変わらない声とテンションが維持されている」と驚かされた。


その後、テレビの中の世界に存在するコニシ酒店へ。心の奥底に隠した葛藤を突きつけられ暴走する陽介のシャドウと対峙し、撃破後に自分自身と向き合った陽介がペルソナ・ジライヤを獲得する一連の流れも、新録ボイスと進化した演出が相まって、より一層印象的な場面となっていた。





楽曲アレンジの仕掛けと新アクションで爽快感を増したバトル
続いてのダンジョンチャプターでは、主人公、花村陽介、クマの3人で雪子姫の城へと向かう内容に。城内にいる雪子、そして里中千枝のもとへ向かう場面となる。
チャプター開始と同時に耳へ飛び込んできたのは、ダンジョン前で流れる楽曲「Backside Of The TV」だ。筆者自身、「ペルソナ4」シリーズの楽曲のなかでもトップクラスに好きなので、思わず聴き入ってその場で2~3分ほど立ち尽くしていた。
「ペルソナ4 リバイバル」では、新たなボーカルとして佐々木詩織さんが起用されており、既存曲のリミックスに加えて新曲も多数収録されている。「Backside Of The TV」も原曲とは異なるドラマチックな展開を見せており、イントロから一気に世界観へ引き込まれてしまった。

楽曲の素晴らしさに浸りつつ、いざダンジョン探索とバトルへ。「ペルソナ3 リロード」の良さを継承・発展させた快適なプレイフィールに仕上がっている。
探索面では、シャドウの攻撃に合わせてタイミングよくボタンを押すことで攻撃を防ぎ、有利な状態で戦闘を開始できるガードアクションなどの新要素が追加。ダンジョン内の移動やシンボルエンカウントの駆け引きがよりスリリングかつ快適になっている。


そして、シリーズの醍醐味であるコマンドバトルも大幅に進化。敵の弱点を突いてダウンさせ、再度行動権を得る1MOREの爽快感は健在だ。今回は体験できなかったものの、状態異常の敵を吹き飛ばして他の敵へ状態異常を伝播させる新システム・ふっとばしのような、戦術の幅を広げる要素も用意されている。
さらに、敵をダウンさせて得た行動権(1MORE)を他の仲間へ託すバトンタッチや、敵全体がダウンした際に一気に畳みかける総攻撃といった要素も大きな見どころだ。総攻撃では、仲間全員で敵群になだれ込んで怒涛の連続攻撃を叩き込むダイナミックなアクションが描かれ、画面狭しと暴れ回る爽快感がたまらない。



バトル中のビジュアル演出も洗練されており、敵の弱点を突いた瞬間のカットイン、ボコスカラッシュ発動時の演出、そして戦闘勝利時のリザルト画面に至るまで、細部の演出がどれも非常にカッコよく進化している。スタイリッシュな演出とテンポの良さも相まって、一戦一戦の満足感が格段に向上していた。





戦闘をさらに熱く盛り上げるのが、バリエーション豊かな戦闘曲の存在だ。「ペルソナ4」の「Reach Out To The Truth」や「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」の「Time To Make History」、そしてPVでも使用されている新曲など、通常エンカウントや有利な状況に応じて流れる楽曲には実に細やかな仕掛けが施されている。
単に曲が変わるだけでなく、通常とは異なるアレンジバージョンが流れたり、二番からスタートしたりと、様々なパターンが用意されているのだ。これにはプレイ中、思わず「そうきたか!」と驚きと喜びの声を上げそうになってしまった。
バトルのスピーディなテンポ感や弱点を突く気持ちよさに加え、「次はどの楽曲が、どんなアレンジで流れるのだろう?」という新たな楽しみが加わったことで、戦闘の魅力にはより一層磨きがかかっている。

最後は城内にいた千枝のもとへたどり着き、彼女のシャドウと対峙。己のコンプレックスと向き合う過酷な試練を乗り越え、無事にチャプター終了となった。





シームレスな街並みと進化を遂げた日常パートの自由度
最後にプレイしたのは、4月18日の放課後から20日の夜までの3日間を自由に過ごすスペシャルチャプターだ。
稲羽中央通り商店街からのスタートとなったが、ゲームの中とはいえ、久々にこの街並みを歩き回り、どこか愛おしさを感じる懐かしい風景に包まれた。さらに驚かされたのが、原作ではエリアごとに区切られていた商店街が今作では統合され、シームレスに移動できるようになっている点だ。ガソリンスタンドから神社、その奥までを一気に駆け抜けられるというだけでも、原作をプレイしていた身としては深い感動を覚える。
また、カメラ操作がフリーカメラに刷新されたことで、より鮮明なグラフィックと広い画角で楽しめるようになった。今回の試遊では商店街や河川敷、主人公が身を寄せる堂島家などをじっくり散策してみたが、個人的にはあのジュネスがどのように生まれ変わっているのかも非常に気になるポイントだ。

自由行動の1日目の放課後は、ベルベットルームへ向かいマリーと過ごしてみることに。「そうなってたの!?」と驚いてしまうようなベルベットルームの知られざる仕様を目にしつつ、マリーと共に八十稲羽を探索する展開へ。途中、陽介と合流するなど、田舎町ならではのまったりとした時間が流れていく。
イベントの最後にはマリーのコミュ・永劫のランクが上昇したのだが、ここで予想外の出来事が起きた。コミュ進行の恩恵として、なんと新たなペルソナを入手できたのだ。従来の作品にはない仕様だけに驚かされたが、ペルソナの入手手段が増えたという意味でも非常に嬉しい調整だと感じた。








その日の夜は、商店街にある中華料理屋・愛家へ足を運んでみた。「ペルソナ4」ファンであれば、アニメ「Persona4 the ANIMATION」に登場したオリジナルキャラクター・中村あいかを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。「もしかして彼女の姿が見られたりするのだろうか……?」と淡い期待を抱いて暖簾をくぐってみたものの、店主から娘の存在について話を聞けるにとどまった。



2日目は学校内を探索し、部活動への入部も体験。ここで改めて触れておきたいのが、メニュー画面をはじめとするUIのおしゃれさだ。「ペルソナ3 リロード」の洗練されたデザインを踏襲しつつ、どの項目を開いてもスタイリッシュかつ細部まで作り込まれており、眺めているだけでも飽きることのないデザイン性には脱帽させられた。










その後は、千枝が仲間に加わった状態で再びダンジョンへと足を運んでみた。パーティメンバーが一人増えただけでも戦闘中のセリフや掛け合いのバリエーションが一気に広がり、賑やかで楽しいバトルが展開する。
ここでは前述した総攻撃に加え、強力な新戦術「ボコスカラッシュ」を発動させることもでき、パーティの連携による圧倒的な火力と戦略の広がりを実感できた。






旧作ファンも未経験者も期待が高まる決定版
今回の試遊で体験できたのは「ペルソナ4 リバイバル」のほんの一部分に過ぎないが、そのクオリティの高さを十分に味わうことができた。
グラフィックの一新やシームレスな街並みの表現、新録のボイスやBGMといった表現面の進化はもちろんのこと、バトルのテンポ感や探索の快適性、そして新たなコミュの仕様に至るまで、あらゆる要素が現代のクオリティへと徹底的に磨き上げられている。
原作「ペルソナ4」や「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」を遊び尽くしたプレイヤーにとっては、当時の思い出や感動をそのままに、新たな驚きとともに八十稲羽の物語を追体験できる素晴らしい仕上がりだ。そしてもちろん、これから「ペルソナ4」の世界に初めて触れる人にとっても、新たな魅力を発見できる作品となるだろう。
2027年2月18日の発売日に向け、特別捜査隊と過ごすあの日々へ再び旅立てる日が今から待ち遠しくてたまらない。

(C)ATLUS. (C)SEGA.
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。



































