セガは、本日6月23日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて2012年8月30日発売予定のPS Vita用ソフト「初音ミク -Project DIVA- f」の店頭体験会を実施した。

目次
  1. 「初音ミク -Project DIVA- f」プロデューサー 林 誠司氏インタビュー
  2. 「初音ミク Project DIVA Arcade」プロデューサー 大崎 誠氏インタビュー

9時30分から開始予定となっていた本体験会だったが、開始時刻前から多くのファンが並んだため、急遽開始時間を前倒ししたとのこと。朝8時の時点で120人以上、その後も常時100人以上が並んでいる状態で、取材時には、既に600人がプレイしたそうだ。

本作のプロデューサーである林 誠司氏と、初音ミク Project DIVA Arcade プロデューサー 大崎 誠氏にお話しを伺うことができたので、紹介しよう。

(写真左から)大崎 誠氏、林 誠司氏

「初音ミク -Project DIVA- f」プロデューサー 林 誠司氏インタビュー

――本体験会を迎えて、率直なご感想をお聞かせ下さい。

林氏:本当にたくさん集まっていただいてうれしいです。今、開発が佳境に差しかかっており、実際にユーザーの方にプレイしてもらい反応が伝わるとスタッフの励みになるので、ありがたいです。

――今回はじめてPS Vitaでリリースされますが、特に注目してもらいたい点は?

林氏:PS Vitaが高性能なハードということもあり、グラフィックに一番力を入れて作っています。今まではハード的に制限のあった、光・スモークといった描画やキャラクターを光らせるなど、今まで以上の表現ができるようになりました。

――新しい操作も加わっているようですが?

林氏:はい、シリーズで培ってきた部分を残しながらも、PS Vitaならではの操作を加えました。画面を星形のアイコンにあわせてスクラッチするとコンボをつなげることができます。今までは、歌に合わせてボタンを押していましたが、楽器が中心となる前奏や間奏などで、音に合わせて指を動かし、楽器を演奏している雰囲気を楽しんでもらいたいです。

――タイトルが「初音ミク -Project DIVA- f」になりましたが、“f”にどのような思いや意味が込められているのでしょうか?

林氏:最初は、仮称で「NEXT HATSUNE MIKU Project DIVA」と発表していました。

正式タイトルを決める際に、いろんなアイデアがありましたが、あまり長いタイトルにしたくないと考えていました。新シリーズと示す短い言葉をたくさん出したところ、“forte”“future”など“f”からはじまる多くの言葉があがりました。音楽記号や楽器にはfコードがありますし、バイオリンには、共鳴させるためにfの形をした穴が開いているんです。このようなことから“f”にしました。

――エディットやルーム周りで新たなシステムはありますか?

林氏:本作にもエディットやDIVAルームがあり、基本的に今までのシステムは楽しめます。PS Vitaならではの要素として、タッチ操作が導入され、使いやすくなりました。

――制作期間はどの程度ですか?

林氏:PS Vitaが発表された際に開始したので、構想という意味では長いです。その間にextendなども作っていますが、開発の着手は、extendよりも前になります。ハードの基礎研究なども行なっていました。

――“f”のグッズ展開などはありますか?

林氏:Project DIVAやSEGA HATSUNE MIKU Projectなどで多面的に展開していきます。先日発表したアクセサリーキットなどもありますし、全国のユーザー向けイベントなどでも販売予定がありますので、ご期待ください。

――楽曲などのボリュームはいかがですか?

林氏:今までのシリーズと遜色ありません。楽曲は30曲以上遊べますし、モジュールは80体ほど作っています。すべてイチからモデリングから見直し、作り直しています。

――PS3でも発売が予定されていますが、PS3版との連動は考えられていますか?

林氏:ある程度のことは必要と考えていますが、今はPS Vita版に全力投球しているので、完全燃焼してから準備します。

――今までタイトルでは、前作からのデータ連動がありますが、いかがですか?

林氏:ハードが新しくなる点も踏まえて、何ができるかを考えています。

――最後に、ユーザーの方へ向けてメッセージをお願いします。

林氏:今、開発は最後のムチを入れてがんばっているところです。ユーザー様の応援もあり、がんばって制作しています。全身全霊をもって、おもしろいゲームをお届けしますので、これからもよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

「初音ミク Project DIVA Arcade」プロデューサー 大崎 誠氏インタビュー

――7月5日から新しいVersion Bが稼働しますが、どのような点が変わりましたか?

大崎氏:大きい変更点は2つあります。

ひとつはライバル機能です。友達と競うことができたり、同じレベルの人を探してくれ、その人を目標にすることができます。今までは、パーフェクトやクリアを目指していましたが、ほかの人とも遊べる要素を入れました。

ふたつめは画面撮影機能です。今回はスクリーンショットを撮れるようになっており、8枚撮ったうちの1枚を携帯やスマートフォンでダウンロードし、壁紙などにできます。

その他には、評価システムにEXCELLENTを加えextendと同じにしました。ランダム機能も追加しています。また、2年が経過し筐体が古くなっているので、さわやかな白の筐体にしました。

ランダムモジュール機能 ランダム楽曲選択

――ロケテストには多くのユーザーが訪れてますね。

大崎氏:評価システムが変わっているので、今のうちにがんばっておけば、あとで得するかもという考えがあるのかもしれませんね。アーケードは、秋からは雰囲気が変わった感じになるのかなと考えています。

――本日は、初音ミク Project DIVA Arcadeの稼働2周年ですが、感想をお聞かせ下さい。

大崎氏:最初は、「アーケード?大丈夫?」と言われていて、ロケテストの時も「大丈夫かな?」と不安でした。ロケテスト当日の朝、人がたくさん並んでいるのを見て、「よかった、首の皮一枚つながった。」と思うとともに、支持してくれた人に対して、アーケードなりの楽しみを提供して行かなければと決意しました。

ロケテストでは、ユーザーの方にアンケートをとり意見をもらいました。その意見を反映したので、リリース時には、ロケテストと比べ、かなり変わっていました。ここまでこれたのは、ユーザーの皆様のおかげです。もちろん、いろんなことに付き合っていただいた絵師・楽曲P・動画師・PVエディタ―の方々がいなければできませんでした。

最初にCGMアーケードゲームと発表したときは、「言ってるだけじゃないの?」みたいな感じだったんですが、意外とちゃんとCGMしていましたね。

今後も楽曲募集をしていきたいと思いますし、今回は、エディットモードもすごいんです。ものを作ってもらう点もミクさんの文化だと思うので、アーケードでは、そういう部分をサポートしていきたいです。

アーケードは、リリース時がピークなんですが、ここまでやってこれたのは、とてもありがたく、感謝しています。

――現在、extendの曲が追加楽曲として登場していますが、ゆくゆくは“f”の曲も?

大崎氏:“f”には、ここ1,2年で人気の曲が入っているので、取り込んでいきたいです。

ただ、実はいくつかの曲は、アーケードよりも“f”の方が優れているんです。リアルタイムに光源が変わる点や表情も全然違っていて、“f”の方が細かいことをやっています。そこを再現できるように、がんばっています。

ミクさんの曲は広いので、入っていないジャンルの曲もあります。そこをアーケードは狙っていきたいです。今回、Version Bのアドバタイズ映像にLemmさんを起用した理由もそこにあります。今後にご期待ください。

――ありがとうございました。

プレイした人にはクリアファイルのプレゼントも

初音ミク -Project DIVA- f

セガ

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2012年8月30日
  • 15歳以上対象
初音ミク -Project DIVA- f

初音ミク -Project DIVA- f

セガ

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2012年8月30日
  • 15歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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