バンダイナムコゲームスより2012年10月11日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト「PROJECT X ZONE(プロジェクト クロスゾーン)」は、ゲームメーカー3社によるクロスオーバーという肩書きに恥じない、遊びごたえのあるゲームとなっている。ここでは、本作のプレイレポートをお届けしよう。
目次
本作は、カプコン、セガ、バンダイナムコゲームスを代表する人気キャラクターが一堂に会し、作品や世界観の枠を超えて協力しながら、強大な敵と戦うシミュレーションRPG。
カプコンから「バイオハザード」「ストリートファイター」シリーズ、セガから「サクラ大戦」「バーチャファイター」シリーズ、バンダイナムコゲームスから「鉄拳」「テイルズ オブ」シリーズをはじめとした計29作品から多数のキャラクターが登場する。
登場キャラクターたちが活躍するバトルシーンでは、ダイナミックに躍動する2Dキャラクターのバトルモーション、美麗で迫力ある3Dビジュアルエフェクト、キャラクターの魅力を最大限に引き出したアニメーションカットインなどの特徴により、魅力的なバトルが楽しめる。
ここでは、本作をプレイしてみて感じたゲームの魅力をいくつかのポイントに分けて、紹介していこう。
3社の人気キャラクターが織りなす独特の雰囲気をもったストーリー
先述した通り、本作には下記の29タイトルのキャラクターが参戦している。どのタイトルも各社の歴史を彩ってきた作品ばかりで、ゲーム好きならどれかはプレイしたことがあることだろう。
カプコン
- 「バイオハザード リベレーションズ」
- 「デビル メイ クライ」シリーズ
- 「ヴァンパイア」シリーズ
- 「ストリートファイター」シリーズ
- 「ロックマンX」シリーズ
- 「ロックマンDASH」シリーズ
- 「デッドライジング」シリーズ
- 「魔界村」シリーズ
- 「サイバーボッツ」
- 「ジャスティス学園」シリーズ
セガ
- 「戦場のヴァルキュリア3」
- 「サクラ大戦」シリーズ
- 「バーチャファイター」シリーズ
- 「シャイニング・フォース イクサ」
- 「スペースチャンネル5」シリーズ
- 「エンド オブ エタニティ」
- 「ダイナマイト刑事」シリーズ
- 「ゾンビリベンジ」
- 「ファイティングバイパーズ」シリーズ
バンダイナムコゲームス
- 「テイルズ オブ ヴェスペリア」
- 「鉄拳」シリーズ
- 「.hack」シリーズ
- 「ゼノサーガ」シリーズ
- 「スーパーロボット大戦OG」シリーズ
- 「ゴッドイーター」シリーズ
- 「ワルキューレの冒険」シリーズ
- 「無限のフロンティア」シリーズ
- 「ナムコ クロス カプコン」
- 「ゆめりあ」
そして、各キャラクターが世界と時間を越えてまさにクロスするストーリーは、まさに本作ならではのもの。作品を知っている人であれば、違うタイトルのキャラクター同士の会話に思わずクスリとするだろうし、逆に作品を知らないという人にとっては、キャラクターの特徴がわかりやすく表れた本作をプレイすることで、その作品への興味がわいてくるのではないだろうか。
もちろん、そうしたキャラクターを楽しむだけでなく、本作オリジナルキャラクターである主人公「天斎小吾郎」とヒロイン「黄龍寺美依」が主役となって進行する話も魅力のひとつ。忍者の末裔である小吾郎はクールな雰囲気を醸し出しつつも的確にツッコミを入れてきたり、お嬢様育ちの美依は明るく快活な性格で、語尾の「~ってね」が可愛らしさを感じさせる。
また、敵キャラクターもオリジナルキャラクターである「オロス・プロクス」のメンバーのほか、各作品の登場キャラクターたち激しい戦闘を繰り広げてきた手強いボスキャラクターたちが登場。互いに魅力的なキャラクターたちが思い思いに行動することでプレイヤーが考えている以上の化学反応を生み出し、ストーリーを盛り上げていく。
あらすじ
西暦20XX年。世界は静かな混沌の渦中にあった。
変わらない平穏な日常の裏に潜む影。人知れず、闇にうごめく異形たち。現実世界と異世界をつなぐ、謎に満ちた次元の扉。
しかし、過ぎゆく日々はそれすらも飲み込み、やがて人々は“それもまた日常の一部”として受け入れていった。日常を脅かす、真の怪異と戦う人々や組織の存在も知らずに。
黄龍寺家。古来より歴史の裏舞台で暗躍してきた一族がいた。物語は、一族が代々守ってきた秘宝……“経界石(きょうかいせき)”が何者かに奪われたところから始まる。
黄龍寺美依は、私立探偵・天斎小吾郎の手を借り、秘宝の捜索に乗り出す。
石を奪ったのは誰なのか? その目的は?そこにさまざまな人、組織……そして異形の者たちの思惑が絡み、事件はやがて大きなうねりとなっていく。
過去、未来、そして次元を越えた異世界をも巻き込み、彼女たちの長い長い“旅”が……始まろうとしていた。
コンボをつなげる楽しさと演出が光るシミュレーションRPG
本作のゲームジャンルはシミュレーションRPGとなっているが、マップ上で攻撃が行われるわけではなく、敵キャラクターに接近し、攻撃を繰り出すことでバトルシーンに突入する。
バトルシーンでは、2人1組のペアユニットによる十字ボタンとAボタンを組み合わせた最大5種類の通常技、そしてソロユニットによるLボタンでの「ソロアタック」、さらに隣接した場所にいる味方ユニットによるRボタンでの「サポートアタック」を繰り出すことができる。ソロユニットや味方ユニットの攻撃参加時には専用のカットインが入り、キャラクターの競演がより一層楽しめるようになっている。
これらの攻撃はコンボを繋げることで後述する「クロスポイント(XP)」を溜めることができるが、その際にポイントとなるのが通常技と、ソロアタックもしくはサポートアタックを組み合わせて発生する「クロスヒット」だ。
通常時、敵ユニットはこちらの攻撃に合わせて上下左右に動いてしまうが、クロスヒット状態になると敵をその場に拘束でき、コンボが繋ぎやすくなる。当然ながら敵を拘束していたほうが相手への攻撃が確実に当たるので大きなダメージを与えられ、同時にXPもたまるので、積極的に狙っていこう。
そして、XPを100%消費して繰り出すことのできる必殺技は強力なだけでなく、各作品を知っている人なら思わず再現した演出も魅力的。筆者も「戦場のヴァルキュリア3」や「.hack」など、お気に入りのタイトルのカットインは毎度食い入るように楽しんでいた。
スキルや複数技など戦いの局面を変える要素も
そして、XPの使い道は必殺技だけではない。本作では、基本的にユニット同士の戦闘となるが、必殺技と同様にXPを100%消費することで多数の敵ユニットへの同時攻撃を繰り出すことができる。
これにより、こちらが劣勢であったとしても敵を引きつけ、攻撃範囲のエリア内に入れさえすれば、まとめて殲滅することも可能だ。そして、複数技にも固有の演出があるので、そちらもぜひチェックしてほしい。
また、本作ではスキルとしてフィールドマップ上でXPを使用することによりプレイヤーが任意に発動できるものと、特定の条件下で発動するオートスキルの2種類が用意されている。
前者は自ユニットや他の仲間のHP回復や強化などの効果があり、後者は発動することで戦闘時や救援時にプラスの効果をもたらしてくれる。普段からXPのゲージを意識しつつ、局面に応じてスキルを活用しよう。
成長要素はやや少ないものの、作品の魅力を活かした作りに
本作では、レベルアップの際、パラメーターが自動で割り振られるなど、ユニットの成長要素はやや物足りなさを感じるが、逆に言えば、各キャラクターの特徴をイメージしたステータス設定になっているということだろう。
こういう点からもわかる通り、クロスオーバーする上でないがしろにはできない、各作品の魅力が十分に詰まったゲームになっている。1つでも好きな登場作品がある人は、ぜひ遊んでみて各作品の魅力に触れるとともに、その魅力を活かした本作を存分に楽しんでほしい。
早期購入限定スペシャル仕様のゲームソフトを1名にプレゼント!
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賞品
ニンテンドー3DS用ソフト「プロジェクト クロスゾーン」(早期購入限定スペシャル仕様)
提供
株式会社バンダイナムコゲームス
当選数
1名
応募期間
2012年11月06日~2012年11月12日
(C)CAPCOM
(C)CAPCOM U.S.A.
(C)SEGA
(C)SEGA (C)RED
(C)NBGI
(C)SRWOG PROJECT
(C).hack Conglomerate
(C)藤島康介
(C)2012 NBGI
※画面は開発中のものです。
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