沖縄・北谷町のオフィスにコワーキングカフェを併設し、スマートフォン向けのゲーム開発を手がける「SummerTimeStudio」。今回企業訪問として社内ツアーと新作のテストプレイもさせてもらったのでそのレポートを紹介していこう。
海は本当にすぐそこ!最高の環境で開発できるオフィスを紹介
沖縄の主要国道となる58号線沿いにある、ひときわ大きなウェアハウスのような建物、そこがゲーム開発会社「SummerTimeStudio」だ。もともとアメリカの雑貨を扱うショップということで、なかなか派手なイエロー&レッドのカラーリング。しかも国道沿いで駐車場も完備ということで、とても入りやすい立地になっている。
1階のオフィスには、西海岸からの海風が気持ちよく(取材時は気温約18度!)流れ、ちょっと無骨な鉄筋が見える開発スタジオスペースには、なんと人工芝がびっしり!靴を脱いでデスクに向かうそうなのだが、歩いているだけでなんとも気持ちいい。蒸し暑い夏には特に嬉しいかも。
個人の作業スペースもかなり広く、プログラマーやデザイナーのデスクには何台ものモニターが設置されていたが、全然狭く感じることはなく、のびのびとした環境で開発が進んでいるようだった。机の下にはクリエイター必須の寝袋も発見!今後は県内の学生インターンが続々とオフィスで作業を開始するということだ。
オフィス中央には今後のスケジュールや進捗管理をするホワイトボード、スマートフォンの各端末(テスト機)も用意されていた。また、なぜか多くのデスクの上にラジコンヘリコプターが置かれているので理由を聞いてみたら「ちょっと前に社内でブームがあって、みんなオフィス中でブンブン飛ばしていたんです。」とのこと。なんとも楽しそう~!
また、スタッフは普段から仲も良く、歩いてすぐの海岸で並んでお昼ごはんを食べたり、仕事が終わってからもオフィスでゲームをしたり近所でディナーをしたりと、東京ではあまり味わないようなアットホームなチームワークで仕事をする姿がちょっとうらやましいと思ってしまった。
コワーキングカフェ「クリエイターズレジデンス」
沖縄「SummerTimeStudio」オフィスに併設してオープンしたコワーキングカフェ「クリエイターズレジデンス」は、国内外のクリエイターのモノづくりを環境面から支援するほか、サマータイムスタジオの現役クリエイターによるゲーム開発セミナーなどが定期的に開催され、ソフト面からも支援する場所として予定されている。
国内外の選りすぐりの家具が用意されており、その他にも、横幅6メートルもある250インチのプロジェクターとスクリーン、個室ミーティングスペース、65インチの大型モニター、バーチャルゴルフスペースなどが設置されている。また、コーヒーショップのオープンも予定されている。
リラックスしながらモノ作りに没頭できるカフェ内を散策
正面の階段を登ると入場できるコワーキングカフェ「クリエイターズレジデンス」は、もともと雑貨を扱うショップを改装したということで、体育館ほどあるのではないかと思うほど巨大な3階建てのウェアハウス。内部の壁はイエロー、床はブルーとこれまたアメリカン。
取材にお伺いした際には、夏の沖縄には必須となるクーラーの導入工事が入っており、ちょっと家具の配置は変わってしまっているが、ふっかふかのアメリカンソファ、重厚なワークデスクや木のぬくもりが味わえる椅子など、かなりゆったりと滞在できそうなアイテムが。しかも全席Wi-Fi、電源完備!
横幅6メートル、250インチのプロジェクターとスクリーンは圧巻。このスペースでは各種セミナーやカンファレンスも実施可能で、すでに予約も入っているとのこと。興味があれば参加も無料。
3階にはドーム型の会議室やバーチャルゴルフも楽しめる
カフェの3階にはドーム型のテントの中でじっくり会議ができる場所も確保。固~い会議から、仲の良い友達とゲームをしながらワイワイやるのも、もちろんOK。モニターや電源もあり。PCやゲーム機の持ち込みも全然あり!
さらに、ちょっと机に向かうのに疲れたら「バーチャルゴルフ」で体を動かすこともできる。ただ、ゴルフということで騒音もあるので、予約制で利用時間に制限を設けるとのことだ。
カフェの入口受付にはスタジオの開発スタッフが常駐し、料金や使用方法を教えてくれるほか、クリエイターとしてもコミュニケーションを取ってくれるとのことなので、わからないことがあったら気軽に声をかけてみよう!
新作もしっかり遊んできました!誰でもカンタンに遊べるラインナップ!
1月22日にニュースリリースとして発表された、4月末までにリリース予定のスマートフォン向け5タイトルの中から3タイトルを、どこよりも早くプレイしてきたのでそのインプレッションをお届けしよう。3タイトルともリリースプラットフォームは「iPhone日本語版・英語版」「Android日本語版・英語版」となる。
また、今回実際にプレイした3タイトルのほかにも、3Dコインゲーム「OC(仮称)」や、3Dライティングアクションゲーム「G(仮称)」もすでに発表されているので、続報を待ってもらいたい。
iOS/Android「沖縄ガーディアン」
沖縄の美しい首里城やビーチに、突然魔物達が現れ、攻め込んできたぞ!沖縄一の「龍の槍使い」は、首里城や沖縄を守るため、沖縄の仲間たちと共に、その魔物たちを撃退しにいく、3D横スクロールのタワーディフェンスゲーム。
3Dでデフォルメされた沖縄にちなんだキャラが、味方・敵を合わせて総勢30体も登場し、縦横無尽に動き回り、ゲームの舞台である沖縄を盛り上げる。
まったく知識がなくてもすぐに遊べるタワーディフェンスゲームの本作は、キャラも音楽も沖縄にちなんだものが盛りだくさん。自軍を助けてくれるのは「パイナップル」「サンゴ」「ゴーヤー」など可愛くて頼りになるユニットばかり。
移動速度や攻撃方法もさまざまな自軍ユニットをうまく召喚し、奥から迫ってくる敵をどんどん撃退しよう。主人公は数種類の武器を選んで使用でき、必殺技も登場するぞ!ゲーム中で使えるアイテムもサーターアンダギーや古酒など沖縄の名産品が登場する。
ゲームを普段あまり遊ばない人はもちろん、武器やキャラクターの育成などこだわり派のコアゲーマーも、どちらのスタイルのプレイヤーも楽しめるように細かく調整もされているのが嬉しい。ちなみに主人公は沖縄の伝統芸能「エイサー」の衣装を着ているぞ!
「BitsBits×DRAGON」
サイコロン王国内での戦いは、日に日に激しさを増していた。この戦いを終わらせるべく、最終兵器が投入された…。果たして、平和は訪れるのだろうか。この戦いの運命は、いかに。奥行きのあるタワーディフェンス型3Dアクションゲーム。
プレイヤーは炎・氷・毒の属性を持ったドラゴンを操り、迫ってくる小さなBitsたちを画面をタップして撃退する。炎のドラゴンのブレスは攻撃力が高く、氷のドラゴンのブレスは敵を動きを止めることができる。毒のドラゴンのブレスは範囲内の敵をじわじわ倒していくのだ。
Bitsたちは複数の軍隊を率いていたり、砲台を装備していたりとさまざまなスタイルで向かってくるので、指で細かくタップして倒そう。ドラゴンはブレスを撃つとゲージが減っていき、ゲージがゼロになると一定時間ブレスは撃てなくなるのでタイミングも大事。コンボもしっかりと掲載されるぞ。
そして、実はBitsたちとドラゴンの関係について、ちょっとビックリする仕掛けも用意されているので、ぜひ自分の目で確かめて「え~~~~!?」と驚いて欲しい。
「AB(仮称)」
突如現れた、巨大な闇の穴。その穴からは、言い伝えられてきた伝説の悪魔たちが姿を現してきている。その身体の全てを、この世界に出現させる前に、王国に伝わる聖なる弓矢で消滅させるのだ。新感覚アクションシューティングゲーム。
今回触ったビルドはまだまだ開発途中のバージョンだったが、まずはそのグラフィックに驚き。空や大地など自然の描写も美しく、主人公を操作するのではなく、弓を射って巨大な敵を攻撃するシステムが斬新。スマートフォンを縦に持って片手で楽しむタイプのアクションシューティングゲームだ。
発射した弓は自分で自由に操作することができ、巨大な敵のさまざまな箇所を狙って撃つことが目的となる。部位を狙って撃つだけでなく、広いマップ上に置かれたアイテムをゲットすることも可能。マップによって使える弓の数も決まっており、何度もプレイできる中毒性もありそうだ。