【特別連載】「History of TOMB RAIDER」第7回 ララのルックスの変遷と「ララの家」について

0コメント 仁志睦

スクウェア・エニックスより好評発売中の「TOMB RAIDER」をより楽しむため、過去のシリーズ作を紹介してきた、この連載もついに最終回。最後となる今回は主人公のララのルックスがどう変わってきたのか、歴代作品のイメージイラストやスクリーンショットを使って紹介する。

まずは、第1作目「トゥームレイダース」でのララのイメージショットを見てみよう。上の写真のとおり、豊かな唇や力強い目と眉、ロングの一本三つ編みといったおなじみのララの特徴はこの時点ですべて備わっていることが分かる。グレーのタンクトップとホットパンツという定番のコスチュームも同様で、歴代のシリーズ作ではこのララの姿がスタンダードとなった。

上の2点は2作目でのララのイメージイラストだが全体的にナチュラルで、1作目より少し柔らかい雰囲気になっている。これで初期のララのルックスはほぼ完成。以降、5作目の「クロニクル」までは、このイメージを踏襲していて外見にほとんど変化はない。

また、ララがセクシーキャラとして認知され始めたことから、2作目以降ではゲーム中には登場しない黒のビキニのほか、背中が大きく開いたドレス姿やへそピアス姿など、グラビアをほうふつとさせるさまざまなイラストが描かれている。特に3作目はそういったファッション雑誌のようなイラストが多く、連載第2回で紹介したララ人気の高さがうかがえる。

6作目「美しき逃亡者」ではアンジェリーナ・ジョリー主演の映画版を踏襲したのか、メインコスチュームのタンクトップがグレーから黒に変更。衣装の丈もヘソの見える短いタイプになっている。さらに、このときのララが心に闇を持つ設定になっていたことから、表情もこれまでよりシャープで、ある種の暗さを持つキャラクターとして描かれるなど、かなりのイメージチェンジがなされた。ただ、ファンの受けはあまり良くなかったため、このタイプのララはこのとき限りとなっている。

7作目「レジェンド」では再びララのルックスが大きくリファイン。コスチュームはグレーのタンクトップに戻ったが、顔はアゴがややシャープになり、目や口もくっきりと描かれるなど、ややアメコミ調のルックスになっている。さらに、髪型はポニーテールにチェンジ。1作目のリメイクである「アニバーサリー」では1本3つ編みに戻っていたが、10作目「アンダーワールド」でも後ろで縛っただけのポニーテール姿となっている。

プロポーションのほうもプレイステーション時代は腰回りが細すぎるなど、ややデフォルメが過剰な部分もあったが、「レジェンド」以降はスタイルの良さはそのままにバランスが適度に修正され、体型も筋肉質で引き締まったものになっている。全体的に見て、以前のララよりも若々しくなったことは間違いないだろう。

過去のシリーズに登場した子ども時代のララも紹介しておこう。まずは4、5作目で描かれた16歳のララだ。お下げ髪が特徴的で、野生児を思わせる快活な女の子といった雰囲気だ。ただ、すでにプロポーションは抜群で、後年のセクシーさの片りんをうかがわせている。

7作目と9作目では回想シーンで9歳の子ども時代のララが登場。こちらはおかっぱ頭とシックでフォーマルな服装のせいもあってか、育ちの良さがうかがえる上品そうなイメージとなっている。

プレイ時に登場するララのモデルの画像は?

次に、ゲーム中のララの画像の変遷を振り返ってみよう。以下の写真を見ての通り、第1作目のララの表情は正直かなり怖い(笑)。胸にいたっては先がものの見事にとがっている。当時の技術レベルを考えると仕方がない面もあるだが、ゲーム中でこの外見を見たプレイヤーたちは「見るんじゃなかった」と後悔したものである。さらに、ムービーではおなじみの1本3つ編みなのだが、プレイ時のララは髪の毛を後ろでまとめている。恐らく1作目の時点では髪がたなびく動きを表現できなかったからだと思われるが、この髪型は正直おばさん臭かった。

ララの後方から映す3人称視点のため普段は後姿しか見えないが、
なんとか顔を見ようとさまざまな工夫をしたものである(2点とも「トゥームレイダース」)。

さすがに不評だったのか、2作目以降はプレイ時の髪型も1本3つ編みになり、胸もちゃんと丸みを帯びたものに改善されたが、それでもプレイステーション時代は表情の描き方がおざなりで、なかなか満足いくものにはならなかった。ちなみに、この1作目のララの外見はかなりインパクトがあったのか、8作目「アンダーワールド」の隠しコスチュームのひとつになっている。

2作目で髪型と体型が改善。顔の描写も多少マシにはなったが、やはりちょっと怖い
(左は「トゥームレイダー2」、右は「トゥームレイダー3」)。

プレイステーション2向けの「美しき逃亡者」以降はゲーム中のモデルも多少は見られるものになったが、それでもまだパッケージなどのイラストとの落差が多少あった。ただ、9作目「アンダーワールド」ではPS3、Xbox 360がメイン機となったこともあってグラフィックが向上。ゲーム中の表情などもイメージイラストに近いレベルになっている。

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こちらが「アンダーワールド」でのゲーム中のララ。持ち前の美貌がかなり再現されている。

最新作「TOMB RAIDER」のララにも触れておこう。黒みがかったポニーテールと力強い目は同じだが、トレードマークの唇をはじめ全体的に顔が薄めで、顔立ちもやや幼さが残っているなど外見は大きく変化。コスチュームも上半身はキャミソール、下半身はタイトなパンツと大幅な変更がなされている。従来とは違う、まったく新しいララになったと言えるだけに新鮮な気分でプレイできるだろう。

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第5回で紹介したとおり、今回のララは守ってあげたいと思わせるか弱さを持ったキャラクターになっている。

定番のおまけシリーズ「ララの家」

最後におまけとしてシリーズの定番のひとつである「ララの家」を紹介。その名のとおり、ララの住む屋敷のことで、1~3作目では練習用のチュートリアルステージとして登場。1作目では室内を自由に移動できるだけだったが、2作目では庭のアスレチックコースでタイムアタックが楽しめるほか、隠し部屋に入れる仕掛けがあったり、クリア後のちょっとした番外編の舞台になっていたりと大幅にパワーアップ。3作目ではバギーの練習コースや射撃場が追加されるなど、さらに豪華になった。

1作目では移動できるのは室内だけだったが(写真上)、2,3作目では庭に出られるように。

4作目以降はしばらく登場しなかったが「レジェンド」で復活。自由に移動できる練習モードのようなものだが、さまざまな隠しアイテムがあるちょっとしたおまけステージになっていた。「アニバーサリー」でもクリア後のおまけとして登場。こちらもいろいろな仕掛けやアイテムが隠されており、かなりやり応えのある内容になっている。

「アンダーワールド」では冒頭部でララの屋敷が炎上。燃えさかる邸内から脱出するプロローグが基本操作を覚えるチュートリアルステージになっていた。また、途中では焼け落ちた屋敷がステージのひとつになっているなど、従来とは一味違った形での登場の仕方をしている。

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「レジェンド」での館はかなり大きく、ジップ用のコンピュータルームが設置されるなど近代的な設備も充実。
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「アンダーワールド」で炎上したララの家。時系列では後になる「2」「3」の屋敷は新しい家なのかも?

以上で、歴代の「トゥームレイダー」シリーズを振り返る「History of TOMB RAIDER」は終了。7回にわたる連載はいかがだったろうか。本稿を読んで「トゥームレイダー」やララに興味を持った人がいたら、最新作はもちろん旧シリーズもぜひプレイしてみてほしい。それでは皆さん、さようなら!

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