アメリカ・LAにて2013年6月11日~13日(現地時間)まで開催されている「Electronic Entertainment Expo(E3) 2013」。SCEAクローズドブースにて体験できたPS4「Knack」のハンズオンインプレッションをお届け。
誰でも楽しめるアクションゲームとなる本作には「クラッシュ・バンディクー」を開発したマーク・サーニー氏が携わり、SCE Worldwide Studios Japanstudioが制作を手がける。「サルゲッチュ」を制作したメンバーが集結しているとのことだ。
ちょこまか動く姿がカワイイ主人公「Knack」は、あるドクターが古代の遺物から完成させた生命体。この世界でエネルギーとして普通に使われているという「レリック」を体に吸収してどんどんパワーアップして、敵のゴブリン軍団を蹴散らしていく。本作のグラフィックはおもちゃとアニメーションが融合したようなやわらかな描写で、特に物質に対する光の表現にも力を注いでいるとのこと。
開発時には、7歳くらいの子供から40代の大人までさまざまな年齢・ゲーム歴の人にユーザーテストを実施。最初はとまどった子供もあっという間にうまくなってプレイを楽しんでいたことも明かされた。開発陣が「子供がプレイする感覚」を知るために、大きいコントローラを作り、実際に操作して検証している。
操作方法は、×ボタンでジャンプ、もう一度押すと2段ジャンプ、□ボタンでパンチ(三段までコンボ)、○ボタンで必殺技、△ボタンでトランスフォーム(レリックの着脱)、右アナログスティックでダッチ(回避)行動と、とてもシンプル。ジャンプ中に□ボタンでローリングアタック、ダッチ中に□ボタンで特殊な動きもできる。
最初はとても小さく、体力も少ない「Knack」は、マップなどに落ちている「レリック」を吸収することでクールなビーストのように、どんどん体を大きくしていく。どんなデザインになるかはレリックの材質による。敵からダメージを受けるとレリックはだんだんはがれていく。レリックが増えれば体力も増える。
また、マップの中の「街灯」などを壊すと「クリスタル」をゲットすることができ、一定量貯めれば必殺技が繰り出せる。必殺技も数種類用意されており、貯めたゲージの量によって使える技が変わる。自分のレリックを周りに吹き飛ばし広範囲にダメージを与える「ショックウェーブ」は超爽快!ちなみにレリックを集めて体を大きくしても移動スピードが遅くなることはない!どんどん大きくしよう。
マップの中にはレーザー装置などレリックをくっつけていると大ダメージを食らってしまう場所がある。そこで△ボタンでレリックを解除すれば特殊な生命体の「Knack」なら通り抜けることができる。また、道中にはパンチで壊せる「シークレットルーム」も存在し、冒険に役に立つアイテムが置いてあることも。
至る所で手に入るレアパーツやスペシャルアイテムは、PS4の特徴となるソーシャル要素としてフレンドなどからもらったり、誰がどんなアイテムを持っているかを閲覧することができる。アイテム総数はかなり用意されているらしいぞ。
マップによっては敵の戦闘機が攻撃を仕掛けてくる。そんなときは路上の車を持ち上げてぶん投げることもできる。もちろんレリックを集めまくって体を大きくしておくのも重要。また、プレイヤーの行動によってゲーム内の難易度が変化していくのも嬉しい。ちょっとアクションゲームが苦手な人でも「理不尽すぎる難しさで絶対クリアできない」ということはないので安心しよう。
親しみのあるグラフィックを次世代ゲーム機の最新技術で表現、愛らしい小さなKnackがどんどん大きく、カッコ良く変身していく成長要素、そして誰でもすぐに直感的にアクションを楽しめるゲームシステムは、まさにSCEのアクションの集大成のような印象を受けた。
本作は、PlayStation 4のローンチタイトルとして北米ではアナウンスされているが、日本での発売に関してはまだ未発表なので、ぜひ続報を待っていてほしい。