「御簾納直彦ミステリィ 篝火ノ屋敷」第4回。即死は当たり前!極悪犯罪者の顔に整形された警察官の戦いを描く、実写SFアドベンチャーゲーム「デスマスク」を語ろう

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「ある日突然、自分の顔が犯罪者の顔になっていたら?」。連載第4回目は、そんな、考えたくもない悪夢がその身に降りかかってしまった主人公を操作しながら、ダークな街の中を探索する「デスマスク」を紹介します。

デスマスク公式サイト
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昨今はもっぱら数が減ってしまいまいましたが、32Bitゲームマシン全盛期の1999年代半ば頃は、実写を使ったゲームが一部で非常に盛り上がっていました。個人的に挙げるとするならば、残虐格闘ゲームの帝王「モータルコンバット」は(16bitマシンの頃から登場していましたが)永遠のフェイバリット。ほかにも、「ウェイ・オブ・ザ・ウォリアー」「ナイトトラップ」「RAMPO」「西村京太郎悪逆の季節 東京 南紀白浜連続殺人事件」など、好きな作品を挙げたら枚挙にいとまがありません。

そして実写ゲームと言えば、先に挙げたタイトルと同じくらい忘れられない作品がもう1つ。それが、今回紹介するSFアドベンチャーゲーム「デスマスク」です!

本作は、1996年にセガサターンとプレイステーションで発売された作品。元々Electric Dreamsが制作したPC向けタイトルで、原題は「Angel Devoid: Face of the Enemy」と言います(まんま……)。ローカライズは、バンタン電脳工場インターナショナルが担当しました。

ゲームは全編動画で進行していく、インタラクティブ・ムービータイプ。システムは、当時のアドベンチャーゲームの主流だったカーソル選択式を採用しており、画面上の怪しい場所を調べたり、行き先を選択しながらストーリーを進めていきます。武器で素早く敵を撃破しなければ先に進めない場面もあるなど、ちょっぴりスリリングなシーンもありました。

物語の舞台は「3023年の地球」という、なんともぶっ飛んだ途方もないほど遠い未来。パラダイスシティ警察署所属の警察官ジェイク・ハードは、逃走中の極悪犯罪者であるエンジェル・デヴォイドを追跡中、事故により負傷。エンジェルの知り合いだという、いかにも怪しい医者に顔面を手術されてしまいます。

こいつがエンジェル。いかにもってな悪りぃツラしてやがる……。
こんな怪しい医者には、絶対に診てもらいたくない!

目が覚めると目の前にはナースがおり、優しく介抱してくれていました。しかし安らぎを感じたのもつかの間。ナースがジェイクの包帯を取ると、突然ナースの顔がこわばり「あなた……エンジェル・デヴォイド!」と、意味不明の言葉を残して病室を飛び出してしまうのです。

状況をいまいち飲み込めないジェイクですが、近くにあった鏡を見てビックリ。なんと自分の顔がエンジェルそっくりになっていたのです。ここから、追う側から追われる側に、立場が180度変わってしまったジェイクの悪夢が幕を開けます。

最初は笑顔のナースさんですが、ジェイクの包帯を取った瞬間この表情。よほどビックリしたんでしょう。
状況を掴めず戸惑うジェイク。すでに彼の悪夢は始まっていた……。

……とまあ、ストーリーの概要はこんな感じ。のっけから現実感皆無の超展開なので、主人公に感情移入する暇すら与えてくれない本作ですが、それに拍車をかけるのが、スタート直後。自由に移動できるようになった瞬間、何やら外が騒がしくなってきたかと思ったら、突然警察らしき人物が入ってきて、有無を言わさず撃ち殺されてしまう。その間、ほんの数秒。初めてプレイした時は何が起こったのか分からず、「あーん……?」って感じでした。ゲームにありがちな、イベント上の演出なのかと思ったくらいですから!

しかし画面にはしっかり「CONTINUE?」って出ちゃってるし……。どうやら警察が来る前に病室から脱出しなければいけなかったらしいのですが、いきなりほっぽり出されて、何のヒントもないのに脱出ルートなんて分かるわけないだろう! 

何十回って見ることになるであろう、コンテニュー画面。諦めちゃいけません!

そんな怒りを抑えつつ、速攻でコンテニュー。素早く病室を調べていたら、今度は無事脱出ルートを発見できたので、なんとか病室から脱出することに成功。その後、ジェイクのかつての相棒であるロレインからプラズマガンを受け取り、エンジェルを探すべく街を探索していきます。

しかしこれねぇ、本当にヒドイんですよ。冒頭の、病室で撃たれるシーンなんで序章です。ライブで言ったら、オープニング・アクトですよ。昨今のゲームでも、「即死ありすぎ!」なんて批判を良く見かけますが、そういうのが耐えられない人には絶対オススメできません。一応、死亡しても直前からやり直せるという救済処置はありますが、それを差っ引いても万人にオススメできるタイトルじゃないです。

しかし本作には、死亡シーンの山を乗り越えてでも先を見たいという、得も知れぬ魅力があるのも事実なんです。実際私も何十回って死亡しましたが、トライを繰り返してして、なんとかクリアまでこぎ着けることができました。エンディングは複数あり、ものによっては、あまり後味の良い内容ではないのですが、それでも確かな達成感を得ることができました。これからプレイしようと思っている人は、挫けずラストまで頑張ってほしいですね。そして、ジェイクの勇姿を見届けてやってください。

ちなみに本作は、先にも書いたように、セガサターン版とプレイステーション版があるのですが、セガサターン版はディレクターズカット仕様(ゴアシーン満載)となっているので、より濃密なゲームプレイを望むという方には、ぜひセガサターン版をオススメしたいです。それでは、良いゲームライフを!

本作のウリとも言える「表情選択システム」。
これは重要人物と出会った際、「威圧・攻撃的」「普通」「笑顔・友好的」の中から表情を1つ選択して会話するというもの。
たとえば、エンジェルの昔の恋人「セリーナ」と接触するシーンでは、
「笑顔・友好的」だとナメられてしまいますので、「威圧・攻撃的」ですごませる必要がある。
表情によってセリフのパターンも違うので、色々なパターンを試してみるのも良いかと思います。
ジェイクのかつての相棒、ロレイン。丸腰のジェイクにプラズマガンを提供してくれます。
見るからに怪しいおっさん。
病室を出て最初に出会うホームレス。

筆者紹介

御簾納直彦

世界観の濃い作品をこよなく愛するフリーライター。好きなジャンルはサウンドノベルだが、好みに合えばなんでもプレイする雑食ゲーマー。Kindleで昔の漫画を買いまくるのがマイブーム。

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

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