バンダイナムコゲームスは、9月19日、千葉・幕張メッセにて開催中の「東京ゲームショウ2013」において、「“F2Pタイトル”4タイトル 戦略と今後の展開」を開催した。

目次
  1. 「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」&「鉄拳レボリューション」の最新情報を紹介!
  2. 「エースコンバット インフィニティ」日本国内でのβテスト実施が決定!
  3. 「ソウルキャリバー ロストソーズ」ではソフィーティアが5年ぶりの復活!
  4. 優しき聖戦士「ソフィーティア」
  5. 属性バトルで優位に進めろ!
  6. 武具を合成することで新たな力を手に入れろ!
  7. より戦略的になったカスタマイズ!
  8. 開発秘話では原田氏の爆弾発言も!?

本ステージでは、バンダイナムコゲームスがPS3向けに積極的な展開を見せるF2P(Free to Play:無料でプレイできるオンラインゲーム)について、現在サービス中、そして今後サービスを予定している4タイトルの各担当プロデューサーが、現状の戦略と今後に向けたビジョンを語った。

「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」&「鉄拳レボリューション」の最新情報を紹介!

(左から)原田勝弘氏、桑原顕氏
(左から)原田勝弘氏、桑原顕氏

最初に登壇したのは、「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」のプロデューサーを務める桑原顕氏、「鉄拳レボリューション」をはじめ、鉄拳プロジェクトのディレクターを務める原田勝弘氏。

それぞれの担当するタイトルについて触れる前に、まずは桑原氏よりF2Pというジャンルの定義、原田氏より海外に向けたF2Pタイトル展開の現状が語られた。

先述の通り、F2Pタイトルとは、無料でプレイできるオンラインゲームであり、基本プレイ無料、もしくはゲーム自体の購入代金が必要ない形態で行われる。その代わり、ゲームをより有利に進めたり、より楽しくプレイできるアイテムをなどを販売するアイテム課金制が主流となっている。

海外でのF2Pタイトル展開の戦略を考えるチームリーダーも担当する原田氏は、F2Pタイトルに対する海外の反応について、日本、アメリカでは受け入れられやすいものの、欧州ではネットワークゲームはまだまだ広まりづらいと説明。

一方、海外にF2Pタイトルを展開することで、今現在ではまだまだ数の少ない、家庭用ゲーム機のF2Pタイトルに関する有益なデータが集まるとし、それらを今後のプロモーション、運営の中でいろんなタイトルに活かしていきたいと展望を語った。

続いて、「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」「鉄拳レボリューション」に関する最新情報が紹介された。

「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」は、2012年6月に運営を開始して以来、今年の8月には日本国内で95万DLを突破している。

ゲームのサイクルは、最大12回分用意されている出撃エネルギーを1プレイにつき1つ消費し、そのエネルギーが2時間を経過すると回復するという形式となっているため、基本的には課金なしでも十分に遊ぶことのできるタイトルだ。

現在は、戦闘報酬を大幅にアップしてくれる「Lucky!ハロ」の出現率が大幅にアップする「ハロ!ゲンキ!ゲンキ!」キャンペーンが行われている。

そして、今後は9月のイベント戦「こいつは…エースだ!」を皮切りに、地上と地下の2層構造の新マップ、チーム同士で戦える部隊システムの導入などが予定されているとのことだ。

一方、6月12日に配信を開始して以来、8月末に200万ダウンロードを突破したという「鉄拳レボリューション」では、現在記念イベントが開催中。プレミアムチケットはゲームプレイに必要なコインを課金なしで補充することができるアイテムとなり、それがログインするだけで入手できる。

また、facebookで投票を行ったオリジナルキャラクターも今後登場予定となっており、このキャンペーンをきっかけに興味を持ってもらいたいと話した。

「エースコンバット インフィニティ」日本国内でのβテスト実施が決定!

河野一聡氏
河野一聡氏

続いて、2013年内の配信を予定している「エースコンバット インフィニティ」のプロデューサー・河野一聡氏が登壇。“ULYSSES DISASTER(ユリシーズの災厄)”と名付けられた、キャンペーンモードの世界観に触れる最新トレーラーを上映するとともに、本作の特徴について紹介した。

全てのコンテンツを基本無料で楽しめる本作では、シリーズ従来のシステムを再採用することで、シリーズタイトルを遊んでいるユーザーが自由なフライトと戦闘を楽しめるようになっている。

また、F2Pタイトルとしては珍しい、1人プレイ専用のキャンペーンモードを搭載。これについて河野氏は、「エースコンバット」シリーズのファン、そしてこれから「エースコンバット」を好きになる人のため、用意したと話した。

そして、本作のメインモードであるオンライン協同戦役モードでは、プレイヤー4人ずつがAチーム、Bチームを組んで、敵のNPCを相手に競争しながら戦うことになる。こちらを主軸にプレイし、戦闘機のカスタマイズやアンロック、レベルアップを行っていく。

最後に、本当は会場内で配信日を発表する予定だったということだが、現在より良いものにしようとブラッシュアップしているため、本ステージでは発表できなくなったという。

その代わりとして、国内先行でβテストを実施することが発表された。こちらについては後日詳細が明かされるそうなので、今後の情報に期待しよう。

「ソウルキャリバー ロストソーズ」ではソフィーティアが5年ぶりの復活!

星野正昭氏
星野正昭氏

最後に登場したのは、先日発表されたばかりの「ソウルキャリバー ロストソーズ」のプロデューサーを務める星野正昭氏。星野氏は、これまでプログラマーとして16年間「ソウルキャリバー」シリーズに携わってきたが、今回は初めてプロデューサーとして関わっている。

「ソウルキャリバー」を基本プレイ無料タイトルとするにあたり、これまでの対戦形式のゲームではなく、1人用ゲームに特化して制作しているという。

ゲームの要素としては、属性や成長要素を追加し、わかりやすい操作でより爽快になったバトルを楽しめるのだそう。

ここで、こちらも世界初公開となるトレーラーを上映。その中で、今作ではシリーズ5年ぶりにソフィーティアが復活することが明らかになった。

なお、本作の配信に先駆け、コーエーテクモゲームスより発売されるPS3/PS Vita用ソフト「無双OROCHI2 Ultimate」にソフィーティアが参戦することも紹介。スカートのひらひら具合…、もとい剣と盾のアクションの再現性の高さに注目してほしいと語った。

優しき聖戦士「ソフィーティア」

「ソウルキャリバー」シリーズを代表する人気キャラクター、ソフィーティア・アレクサンドルが参戦。コンソール機では2008年に発売された「ソウルキャリバーIV」以来5年ぶりとなる。

ソフィーティア・アレクサンドル

性別:女
年齢:25歳
出身:オスマントルコ帝国/アテネ
身長:268cm
体重:教えてくれない
使用武器:ショートソード、スモールシールド
流派:聖アテナ流
人間関係:夫・ロティオン、娘・ピュラ、息子・パトロクロス、妹・カサンドラ

平凡なパン屋の娘ながら敬虔さを見込まれ、鍛冶神ヘパイストスから神託を受けて剣と盾を授かった聖戦士。二児の母でもあり家族想いの優しい女性だが、「邪剣ソウルエッジの破壊」の使命を果たすため果敢に戦う。

属性バトルで優位に進めろ!

ゲーム内で手に入る武器&防具には5種類の属性の内、最低1つ以上の属性が割り振られている。この属性を上手く活用する事でプレイヤーは戦略的にゲームを攻略していく事ができるのだ。

火属性…風属性に対して有利
水属性…火属性に対して有利
風属性…水属性に対して有利
光属性(ソウルキャリバー属性)…闇属性と対極の存在。伝説の武器にのみ割り当てられた属性らしい。
闇属性(ソウルエッジ属性)…光属性と対極の存在。強大な力を持つと噂されるが、その属性を纏った武具を手に入れた者はいない。

武器の攻撃属性は、攻撃した際に出るエフェクトの色でも確認できる。

ソフィーティアの風属性攻撃がヒット! しかし敵は火属性のバリアを展開しダメージを軽減。この闘い、苦戦を強いられることは間違いない。

ジークフリートの火属性攻撃がヒット! 敵は風属性の為、大ダメージが見込めるぞ。このように属性の相性を考える事が攻略の秘訣だ!

武具を合成することで新たな力を手に入れろ!

ゲーム内で手に入る武器&防具を上手く合成させ強化しよう! なかには合成のみで手に入る武器もあるらしいが…? 武器の合成に成功すれば、攻撃力など各種ステータス値が上がることも。

より戦略的になったカスタマイズ!

「ソウルキャリバー」の特徴でもあるキャラクターカスタマイズも、本作の特徴である「属性バトル」のシステムに合わせた形で搭載。戦略を考えて闘いを有利に進めよう!

防具の組み合わせ次第では、強い敵へ対しても充分闘うことができるだろう。

開発秘話では原田氏の爆弾発言も!?

最後は4人全員が集まり、開発秘話やおもしろエピソードを披露。原田氏は、当時先行して発表していたコーエーテクモゲームスの「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate」基本無料版などに先駆け、世界初となる対戦格闘ゲームのF2Pタイトルとして「鉄拳レボリューション」のサービスを開始したことについて、実はかなり前から制作していたことを明らかに。

原田氏の話はそれだけに留まらず、星野氏がユーザーの要望に応えて登場させることを決めたソフィーティアについても、プロジェクトチーム内の趣味が入っていると述べたり、河野氏が社内、社外、ネット上でも話題に上っていたアイテム課金の仕組みについて、「ミサイル一発100円で売るなんてことはない」と否定すると、すかさず「緊張感があっていい」と発言するなど、面白おかしく進行。

そうした話題に花を咲かせつつも、最後は口々に意見や要望を伝えて欲しいとのメッセージを残して、ステージは幕を閉じた。

※画面は開発中のものです。

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