セガが2014年1月23日に発売を予定しているPS Vita用ソフト「うた組み575」。ここでは、これまでに配信された2つの体験版のプレイレポートをお届けする。

目次
  1. ロジカルな遊びと直感的な遊びの融合
  2. ユーザー参加で拡がる“575”の楽しみ方

「うた組み575」は、五・七・五形式の歌詞にあわせてテンポよくコトバを組み、リズムにのってコトバをうたう、リズムゲームとコトバパズルが融合した新ジャンル“うた組みアクション”。主人公の女子高校生「正岡小豆」と「小林抹茶」の高校生活1年間を描いた青春ストーリーとともに、新しいコトバアソビのかたちが楽しめる。

全国各地で体験会が開催されているほか、これまでに20万ダウンロード限定というかたちで、「うた組み575 スペシャル体験版」、「うた組み575 もっとスペシャル体験版」が配信されている。

ここでは、筆者が実際に2つの体験版をプレイしてみて感じた本作ならではの遊びのポイントを、簡単にではあるがお伝えしていこう。

ロジカルな遊びと直感的な遊びの融合

2つの体験版で遊ぶことのできる楽曲は、「飛び出せ授業!」(アーティスト:ラマーズP)、「なんという世の中なのさ」(アーティスト:鳩女 うたう文芸サークル)、「ゆきげしょう」(アーティスト:つなまる(めざめP))、「リア充ですが?」(アーティスト:鳩女 うたう文芸サークル)の計4曲。

楽曲や歌詞がそれぞれ個性的なのは実際に聴いてもらえればわかると思うのだが、ここで強調しておきたいのが、2つの遊びの性質が面白い具合にマッチしていることだ。

ここでは割愛するが、合間合間に挿入されるストーリーにも注目してほしい。

そもそも、「うた組み575」に関する情報が出た時に筆者が思っていたのは、「動的なリズムゲームの要素と、静的なコトバ選びの要素が1つのゲームにマッチングするのか?」という疑問だった。リズムゲームといえば音楽に合わせて動くターゲットにタイミングを合わせるものであり、コトバ選びといえばじっくりと考えながら意味の通るコトバを選択するものという筆者のイメージは、おそらく一般的な捉え方に近いのではないだろうか。

そんなイメージを抱えながら実際にプレイしてみたところ驚いたのが、それぞれの要素が上手くチューニングされて、1つのリズムゲームとして落とし込まれている点だった。

ゲーム本編でも初期に遊ぶことのできる「飛び出せ授業!」を例に紹介すると、抜けている文字を選択肢から選び、正しく五・七・五の韻を踏んだ歌詞にした後、左右から実際に入れた歌詞のアイコンがそれぞれ流れてくるのでタイミングよくボタンをタッチする、といった一連の流れとなっており、それぞれが単独した遊びというわけではなく、2つの遊びが連動している点が大きなポイントだ。

この仕組みが面白いと思うのは、楽曲の性質によってゲームとしての特徴が大きく変わる点だ。わかりやすい作りになっている「飛び出せ授業!」を遊んだ後に、コトバとリズムの応酬がやり応えを感じさせる「ゆきげしょう」を遊んでみると、同じ仕組みでありながらもその違いに驚くはずだ。おそらくこれらは楽曲によって確実に変化があるはずなので、ぜひ製品版で試してみたいと思わせる。

少しハードルが高いと思うかもしれないが、慣れない人でもとりあえず文字数を合わせた歌詞を入れて、アイコンに合わせてボタンをタッチすれば十分にクリアは可能なので、最初は間違えてもいいと気楽にやってしまうのもいいかもしれない。正解を理解して、曲を覚えればそこから上達が可能なので、昨今難しいタイトルが多いリズムゲームの中でも遊びやすい部類に入るだろう。

ユーザー参加で拡がる“575”の楽しみ方

体験版では遊べないのだが、筆者が個人的にも注目しているのが歌詞のアレンジ機能だ。これはオリジナル曲をプレイするなどして手に入ったポイントを使ってショップでコトバを購入し、それらをオリジナルの歌詞と変更できるというエディット機能となっている。

用意されたコトバは相当数に及び、曲のイメージに合わせた自分だけの歌詞を作るもよし、ワンポイントで思わず笑ってしまうようなネタを盛り込むもよし、コトバを作るのでは選ぶようにしていることで、よりユーザーライクになっている。

また、先行して配信されているiOS向けアプリ「うた詠み575」などで投稿された歌詞を使用した楽曲が数パターン遊べるなど、オリジナルの楽曲を遊びつくした後にもまだまだゲームの面白さは拡がっている。

オリジナルver. 投稿歌詞ver.

もう間もなくの発売にはなってしまうが、まだ体験版を遊んでいないという人で興味をもった人は、発売前に一度触ってみてはいかがだろうか。

※画面は開発中のものです。

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