カプコンは本日1月26日、東京・品川インターシティホールにて「モンスターハンターフェスタ’13 決勝大会」を開催した。会場では、全国を勝ち上がってきた選手による狩王決定戦や3DS用ソフト「モンスターハンター4G」の発表などが行われた。

イベントの最後にサプライズ的に発表された3DS用ソフト「モンスターハンター4G」だが、本稿ではまずこのタイトルについてお伝えしよう。本作は、現在発売中で国内出荷本数400万本を誇る3DS用ソフト「モンスターハンター4」(以下、MH4)の最新作となる。発売は2014年の秋が予定されており、「MH4」のセーブデータをほぼ引き継いでプレイできる。

引継ぎ内容や追加要素など、気になることは多いが、現状で公開された内容は以上となる。イベント会場では、制作決定に伴うプロモーション映像が公開されたので、こちらをチェックしつつ続報を楽しみにしていよう。

ここからは、会場のメインステージで行われた内容を順にお伝えしていこう。オープニング後のスペシャルゲストステージでは、「MH4」プロデューサーの辻本良三氏と、モンスターハンターフェスタなどのMCでお馴染み、ウサミスこと宇佐美友紀さんが登場し、2月1日からユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開始となる「モンスターハンター・ザ・リアル 2014」の情報が公開された。

(左から)宇佐美友紀さん、辻本良三氏

関西地区では流れているTVCMの上映を始め、CMでも触れられている等身大ティガレックスの展示、タイムアタックへの挑戦にリアル集会所など、パーク内の見どころが紹介された。

また、その場で顔や腕などにペイントしてくれる「フェイスペイント」や、武器を持ちながら写真を撮れるサービスなど、思い出にピッタリのサービスも用意されているぞ。

各種発表の後は、ゲストを招いてのトーク&狩りの時間に。ステージには次長課長の井上聡さんに加え、Alice Nineの将さん、ゴールデンボンバーの歌広場 淳さんが登場。

井上さんと言えば以前から「モンスターハンター」好きで知られているが、将さんは「ポータブルから始めて、ツアーの移動中などに良く遊んでいます」、同じくポータブルシリーズから始めたという歌広場さんも「リオレウスなかなか降りてこないな~とか、ずっと遊んでいたので、こういう場に出られてテンションが上がっています」と、プレイ履歴やイベントに出演しての心境を述べた。

(左から)次長課長の井上聡さん、Alice Nineの将さん、ゴールデンボンバーの歌広場 淳さん

では実際のゲスト3人はどれくらいプレイしているのか、本人のギルドカードも公開となった。「聖闘士星矢」が好きだという将さんはゴールドルナシリーズで装備を固めており、「あとは上手い人についていく他力本願プレイです(笑)」とコメントして会場を沸かせた。

歌広場さんは太刀しか使っておらず、しかも使用回数が800回を超えているという太刀一筋っぷりが際立っていた。歌広場さんの称号に使われている「わしがやった」は井上さんが考案したものであり、これを発見した井上さん本人は「嬉しいですね」と喜ぶ姿を見せていた。

そして気になる井上さんのギルドカードは、これまでの二人とは別の画面が撮影されており、勲章が全て100%という驚異的なやり込み状況を見せてくれた。クエストのプレイ回数も合計で2000回を超えており、今作でも相当やり込んでいることが伺える。

この後も「モンハンあるある」や好きなモンスターなどについてのトークを展開したり、一般来場者を交えてチャレンジクエストをプレイしたりと、ステージは終始盛り上がったまま進んでいった。

ゲストによるステージの後は、狩王決定戦の本選出場を賭けた最終予選が行われた。狩王決定戦は指定されたクエストを二人一組でプレイし、そのクリアタイムを競うというもの。これまで東京・名古屋・札幌・大阪・福岡の5都市で予選が行われてきたが、最終予選では当日勝ち上がった16チームから3チームが選出される。

最終予選でプレイするのはゴア・マガラ討伐。武器の組み合わせは事前にかなり研究されているのか、どちらかの選手は必ず操虫棍を選択していた。このクエストでの操虫棍は武器に睡眠属性が付いていたり、持っているアイテムも便利なものがあるため、それらをうまく活かして戦っているチームが多かった。

操虫棍二人という組み合わせが多かったが、ほかにも火属性でダメージ源として期待でき、咆哮を無効化するスキルが発動しているランスを選んでいる人の姿も。本選へ勝ち上がった上位3チームのクリアタイムは、3位のSURIRARチームが4分42秒20、2位の龍河洞チームが4分39秒23、1位のANCHORチームが4分15秒83となっていた。

本選の前には、親子ハンターと女子ハンターのナンバーワンを決める試合も行われた。

親子ハンターと女子ハンターの日本一決定戦で勝ち上がってきた選手たち

親子ハンター決定戦では、アルセルタス&ゲネル・セルタスを同時に相手にするクエストが用いられた。

使用武器は双剣とチャージアックスの組み合わせが多かったが、双剣×双剣や双剣×ガンランスを選択したチームも見受けられた。お互いの攻撃が干渉しない位置で戦ったり、双剣の鬼人化中は一部の攻撃に対してのけぞりが無効になるといった武器の特性を把握して動いていたりと、どのチームからも狩り慣れている様子が感じられた。

そんな戦いを制したのは、3分54秒50と唯一3分台のタイムをたたき出した「ぶんどりメラリルー」チームだ。このチームはネットなどで情報を集めつつも、実践して上手くいかなければ自分たちに合ったようにカスタマイズするなど、試行錯誤を重ねてきたという。出場したきっかけは普段からゲームばかりしていたため、奥さんに「それなら出てみれば」と後押しされたためだというが、結果が出て嬉しいところだろう。

優勝チームには辻本氏からメダルと副賞が贈られた。

女子ハンター決定戦のお題は怒り喰らうイビルジョーの討伐。全6チームのうち3チームずつプレイすることになっており、一組目の3チームは操虫棍×弓、太刀×太刀、太刀×操虫棍と、組み合わせがバラバラで見ていて面白い内容に。辻本氏は「なかなかタイムアタックで弓が選ばれることは少ないのですが」と話していたが、このクエストでは毒瓶と睡眠瓶があるので、それをうまく使っていきたいとの解説も入れていた。

二組目は一転、どのチームも操虫棍×弓の組み合わせを選択。罠の使い方や作戦など、事前に考えた通りに進められるかもそうだが、アイテムを使い切った後の動きが重要になってきそうな実力勝負の戦いとなった。

辻本氏が年々レベルが上がってきていると話す女子ハンターの中で日本一に輝いたのは、2位に30秒以上の差を付けた「るぴミニ。」チームだ。大会のクエストでは操虫棍と弓を使っていたが、お互い普段のプレイでは別の武器をメインに使っているようで、今回のためにかなり練習したことが伺える。以前の大会にも出場したことがあり、そこでは開幕で回復薬を飲んでしまうなどの失敗をしてしまったため、今回そのリベンジを果たせたことが嬉しいとコメントしていた。

最後はいよいよ狩王決定戦だ。各地区大会と当日勝ち上がってきた計16チームが、まずはネルスキュラ討伐に挑み、そこでのクリアタイム上位4チームが準決勝へと進むことができる。

ネルスキュラもだいぶ大会前に研究が進んでいるのか、火属性の付いているチャージアックスを基軸に武器を選択しているチームがほとんどだった。もう片方は狩猟笛とランスが人気だったが、それに劣らず二人ともチャージアックスを選択したチームの数も多かった。

本選まで勝ち上がってきたメンバーなだけに、どのチームもかなりの腕前を持っていたが、クリアタイムは比較的ばらけ気味。準決勝へと進むことができたチームも1分台~3分台と差が付いていたが、これはひとえに1分台という「∞(インフィニティ)」チームがたたき出した驚異的な早さゆえだろう。

準決勝はサボアザギルとティガレックスの連続討伐。4チーム中3チームが太刀×太刀の組み合わせで、残る1チームの「おいパイ食わねえか?」は太刀×ヘビィボウガンを選択。

プレイは2チームずつ行われ、一組目の「おいパイ食わねえか?」チームは唯一違う武器の組み合わせで挑み、桜勝チームよりも先にクリアするも、残念ながら二組目の「すーぱーどらい☆」と「∞(インフィニティ)」チームに及ばず3位となった。

仲間同士で決勝まで勝ち上がってきた「すーぱーどらい☆」と「∞(インフィニティ)」チームは、お互い情報交換をしているのか、決勝のクエストであるイャンガルルガ&ブラキディオスから激昂したラージャンの大連続討伐で操虫棍×操虫棍の同じ組み合わせを選択した。

最初はイャンガルルガとブラキディオスを同時に相手にしなければいけないのだが、ここまで勝ち上がる実力を持っているだけに、攻撃を避けるためにはどう動けばいいか把握している様子。お互いが近い場所におり、攻撃を回避するために動きがシンクロする場面では会場から歓声が上がることもあった。

普段は「∞(インフィニティ)」チームの方がコンスタントに早いタイムを出せるようだが、一度きりのプレイで何が起こるか分からないのが大会の面白いところ。クエストの進行具合にほとんど差はなく、クリアのタイミングも僅差だったが「すーぱーどらい☆」チームが先に討伐を終え、クリアタイムは10分51秒90で「∞(インフィニティ)」チームよりも10秒ほど早いタイムを記録し、見事狩王の座に輝いた

優勝した「すーぱーどらい☆」チーム(右)。
大会に向けた練習ばかりで、趣味でのプレイはほとんどできていないという。
これからギルドクエストをプレイしたりと、ゆっくり楽しんでいきたいとのこと。

モンスターハンター4

カプコン

3DSパッケージ

  • 発売日:2013年9月14日
  • 15歳以上対象
モンスターハンター4

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  • 発売日:2013年9月14日
  • 15歳以上対象
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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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