スクウェア・エニックスは、対戦型アーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」のオープニングセレモニーを、本日4月24日にタイトーステーション秋葉原店で開催した。ここでは出演声優も参加したイベントの模様をお届けする。
本日より全国のアミューズメント施設にてアーケードゲームとして稼働を開始した「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―(以下:パズバト)」。稼働開始に合わせ、東京・タイトーステーション秋葉原店では出演声優を招いてのオープニングセレモニーが開催された。
登壇したのは、武田ムラクモ役の岡本信彦さん、ティンニン役の五十嵐裕美さん、沖田リオナ役の内田真礼さんのほか、本作に加え、同社のアーケードゲーム「ガンスリンガー ストラトス2」「ロード オブ ヴァーミリオン III」などのプロデューサーも務める門井信樹氏と、ガンホー・オンライン・エンターテイメントより「パズル&ドラゴンズ」のプロデューサー・山本大介氏の5名だ。
今回のオープニングセレモニーでは、岡本さん、五十嵐さん、内田さん、そして山本氏による計4名のトーナメント対戦が行われ、白熱の試合が展開! 「パズバト」はこれまでのスマートフォン版、3DS版ともは少し違うシステムが採用されており、全体攻撃が出しやすい「5×8のパズル画面」、モンスターや助っ人などの一体一体の重要度が増している「パーティ5体編成」、モンスター毎に体力が設定され、個体が倒される毎にそのコスト分だけプレイヤーHPが削れるという「体力システム」など、「パズドラ」シリーズでは今まで重点に置かれていなかった「対戦」という面をフィーチャーするための、さまざまな試みが成されている。
今回の対戦では、まず予選トーナメントが開幕。上位4名が1vs1のリアルタイムバトルへと進出できる今回は参加者4名以外が全てCPUという状況であったため、比較的パズドラ歴の薄い出演声優陣の頑張りと、「パズル力を生かして全一を取ろうと思います」と豪語する山本氏のドヤプレイといった展開が予想されていた。予選トーナメントは対人形式ではなく、場に現れた敵パーティを討伐&パスし、倒した分だけスコアが入るため、早解きの腕が要求されるぞ。
よもや山本氏が圧倒的な腕の差を見せつけるか!? と期待させられたものの、「ホノりん」や「アワりん」などを筆頭に、“か弱い意味”での可愛らしいモンスターパーティで構成させられたハンディキャップもとい業を背負ったためか、はたまた声優陣が眠れるパズル力を呼び覚ましたか、予選は一手先の予測もつかないデッドヒートが繰り広げられることに。最後の最後まで4位が1位に、2位が4位にと、テンポの速いジャンプアップが見受けられたが、見事予選1位で通過したのは「昨日の夜から朝の電車の中まで」というプレイ歴を有する五十嵐さん。幸いほかの3名も無事予選を通過したため、いよいよ頂点を決するタイマン戦が始まる。
ゲームが始まれば誰もがパズドラ士に変身。 | 「僕のパーティだけ弱くないっすか?」と山本氏。 |
大画面タッチパネルによるパズドラ体験。キャラクターもモンスターもグニグニ動き回るぞ! | |
見事1位を飾った五十嵐さん。パズドラ歴とゲームの腕が良い塩梅で噛み合うラインを求めた結果が伺える。 |
決戦トーナメントは、「岡本さんVS内田さん」と「五十嵐さんVS山本氏」という組み合わせ。ここからは完全な対人戦となるため、CPU戦とは一味違う対人ならではの戦略がものをいう。「パズバト」では、5体のバトルパーティの下に、3体のリザーブ枠が設けられており、試合中にモンスターを入れ替えることが可能となっている。パズルの状況や相手の属性に合わせて戦況を有利に持っていったり、「モンスターが倒されないとプレイヤーHPが減らない」というシステムを活かすため、戦闘不能に追い込まれる前にモンスターを入れ替えて凌ぐことでタイムアップ時の体力勝ちを狙ったりと、従来のシリーズでは味わえなかった、アーケード環境ならではの知略が必要となりそうだ。
戻って対戦では、岡本さんが内田さんに勝利して決勝に進出。そしてなんと、五十嵐さんがパズドラの代弁者たる山本氏を制し、決勝戦へ躍り出ることとなった。勝者2名による決勝戦では持ち前のセンスを如何なく発揮したのか、岡本さん「超強くないっすか五十嵐さん」、山本氏「まさかこんなところに全一がいるとは…」と思わず賞賛が飛び出してしまうほど五十嵐さん有利で進み、見事オープニングセレモニーの優勝者は五十嵐さんとなった。
最後にシリーズお馴染みの「さげてね(ガチャドラ)」に挑戦する一同。「パズバト」ではゲーム終了時にガチャを引くことができ、数体排出されたモンスターの中から獲得するモンスターをプレイヤー自らが選ぶ仕組みとなっている。当店でのみ開催されている「ゴッドフェス」がその恩恵を発揮するかと期待させられたものの、残念ながら金の卵がお披露目されなかったのは、開店後のプレイヤーたちのために筐体が気を回したのかもしれない。
なお、神タイプのモンスターの出現率が大幅アップする「ゴッドフェス」と、キャラクターデザインを担当する野村哲也氏のサイン色紙などが当たる「オープニング記念くじ」は、本日4月24日限定でタイトーステーション秋葉原店でのみ開催されている。また、順次稼働を開始するほかの店舗では「ドラゴンフェス」が開催されているようなので、気になる人は近くの店舗に足を運んでみてはいかがだろう。
横に広いパズルが特徴の「パズバト」では、従来よりも全体攻撃が出しやすくなっている。 | |
御三家に対して“りんパ”で挑む山本氏。しっかりと5×8パズルに対応したプレイを魅せてくれる。 | |
パズル力だけでは「パズドラ」は語れない…。属性・スキルなどを駆使して新たな戦術を編み出す必要がある。 | |
決戦を制した五十嵐さん。“パズルのパネルだけを見るプレイ”に懸けたところにゲームセンスが光る。 |
対戦後は山本氏より、iOS/Android「パズル&ドラゴンズ」にAC「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」のモンスター&キャラクターが登場するコラボイベントが発表された。本コラボでは4月28日から5月11日までの期間、「パズバト」の表題を飾る“マドロミドラゴン”が出現するコラボダンジョンと、メインキャラクター「水無月ヨウ」「武田ムラクモ」など計8体のパズバトキャラクターが獲得できるコラボガチャが出現するとのこと。
「ゲームセンターに一大ブームを巻き起こしていきたい」と語る門井氏と、「アーケードゲームを作りたくて10年、ようやく一つの夢が叶った」と語る山本氏にとって、プレイ待ちのユーザーが長蛇の列を作っていた姿がどう映ったのかは、改めて語るまでもないだろう。
出演声優・開発者へのインタビュー
――メインキャラクターを演じた感想をお願いします。
岡本さん:武田ムラクモはとにかく熱いキャラクターで、見た目が不良・ヤンキーチックなものの心根は真っ直ぐな男です。なので、ムラクモを演じるにあたっては声を張る必要があったので大変でした(笑)。
五十嵐さん:ティンニンはマドロミドラゴンの娘なんですが、ちょっと気弱な感じで「なんとかなのー」という語尾が可愛らしい女の子です。小さいキャラクターを演じることが多いのですが、またお気に入りのキャラクターの1人になりました。
内田さん:沖田リオナはアイドルなんですが二面性のある子で、普段は帽子をかぶっていて内にこもる大人しい気質の子です。ただ、一枚皮がはがれると凄くキラキラしたアイドル像を魅せてくれるので、そのギャップが面白いと思います。
――ロケテストから変わったのはどのような点になりますか?
門井氏:去年の12月にロケテで実施した時には、キャラクターやストーリーなども殆ど搭載されていなかったのですが、今回の稼働に当たり無事メインキャラクター8人やモンスター、ストーリーを実装することができました。バランスの方も山本さんに頻繁にスクエニ本社に来てもらい、ブラッシュアップを施しました。最初は属性がとても強く「闇パ強くね?」から始まる単色パーティが強かったものの、色々な属性のパーティが組めるよう徐々に整えていきました。
山本氏:最後までバランスを気にしてチューニングしてきました。開発時は「ちょっと微妙だなぁ」と感じることもありましたが、マスターアップ2週間前に追い込みをかけ、劇的に良くなりました。門井さんが言うように、最初は単色が強く、対戦という環境から考えると「弱点属性に2倍ダメージ」というシステムにやり過ぎ感を感じてしまったので、最後の最後に倍率を調整するなど大きく手を入れて、対戦ゲームとして面白いバランスを追求してきました。
――「対戦」を主軸においた本作ならではの大会などはありますか?
門井氏:まずは本日から6月に掛けて、ゲームを全国に順次出荷していき、バージョンアップなどを繰り返していくことが一つの目処です。山本さんとは既に「夏休みに大会が出来たらいいねー」と話し合ってはいるんですが、現時点ではなるべく早いうちに、としか考えていません。ただし、スクウェア・エニックスのアーケードタイトルとして「ガンスリンガー ストラトス」や「ロード オブ ヴァーミリオン」のように、大会が企画・運営されることに対しては期待していただいても大丈夫です。
――iOS/Android「パズル&ドラゴンズ」のプレイ歴と「パズバト」との違いを教えてください。
岡本さん:一応、スマートフォン版と3DS版はプレイしているものの、まだガッツリとはプレイできていないです。「パズバト」では、ゲームで重要な要素となる「自慢」があると思いますので、強い人がすごいプレイをするなど、よりアーケードの環境に即した自慢が楽しめるんじゃないかと考えています。
五十嵐さん:私は「パズドラ」に注目していたものの、流行に乗り遅れてしまったため、この機会に昨日の夜から今日の朝までプレイしてみました。ただ、「パズバト」では私みたいなプレイヤーでも岡本君に勝って優勝できると思いますので(笑)、初心者の人でも安心してプレイできると思います。
内田さん:私はずっと「わーい、わーい」と言いながら遊ぶようなライトゲーマーだったのですが、「パズバト」では画面も明るく、筐体もピンクっぽくて女の子ゲーマーでも遊びやすい華やかさがあると思います。ゲームセンターで乙女な気持ちで楽しみたい人にオススメです。
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下記応募フォームより必要事項を記入の上、ドシドシご応募ください!
賞品
パズバトオリジナル NESiCA シールセット
提供
株式会社スクウェア・エニックス
当選数
3名
応募期間
2014年4月24日~2014年4月30日