スクウェア・エニックスは7月25日、大崎ブライトホールにて、アーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント -チャンピオンズ オブ ラズール-」の公式賞金制大会、「ラズールチャンピオンシップ2015」の東京大会を開催した。

目次
  1. 総勢32名のプレイヤー達による熱戦が展開!
  2. 白熱の決勝戦の後は、新たな新発表も飛び出す!

「パズドラ バトルトーナメント -チャンピオンズ オブ ラズール-」(以下、パズバト)は、スマートフォン向けRPG「パズル&ドラゴンズ」を題材としたアーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント ラズール王国とマドロミドラゴン」の対戦要素を大幅に強化したタイトルだ。

今回開催された賞金制大会「ラズールチャンピオンシップ」は、1位30万・2位が15万のほか、総額100万円もの賞金が用意されている大規模な大会。本家「パズル&ドラゴンズ」でもお馴染みのAppBankから、有名プレイヤーとしても知られるマックスむらい氏、みっくす氏、まお氏の3人もプレイヤーとして参戦した当日に行われた予選では、約250名の参加者による熱戦が繰り広げられていた。

残念ながらマックスむらい氏らAppBankメンバーは予選の1回戦で全員敗退してしまったものの、ここでは見事予選を勝ち抜き、賞金1万円を手にした32名の強豪達による決勝トーナメントの模様をお届けしていく。

総勢32名のプレイヤー達による熱戦が展開!

まずは、プレイヤーとしても大会に参加したマックスむらい氏による熱い激励の言葉で決勝トーナメントの開始が宣言され、会場の熱気も高まっていく中、大会はスタート。

今回の大会のルールは、予め用意された8つのチーム(ヤマタノオロチ・サクヤ・アスタロト・クシナダヒメ・赤ソニア・闇メタ・インドラ・バステト)の中から1つを選んで対戦を行う「チャンピオンシップモード」にのっとったもの。レベルや所持モンスター等の育成要素の影響が一切なく、純粋にプレイヤーの腕前のみが試される仕様となっている。試合は最大で3戦まで行われ、内2本を先取した側の勝利となる。

第1・2回戦では、それぞれのブロックに分けられた16~8名のプレイヤーが一斉に対戦を行う予選に近い形式で行われ、それぞれの筐体からはプレイヤーと、その様子を見守る観客からの悲鳴や歓声が次々と上がる激戦が続出。

中でも大きな盛り上がりをみせたのが、2回戦のステージ上で上映されたSにゃん選手とLUKA選手の戦いで、全国ランキング1位で今回の優勝候補と名高いLUKA選手に対し、Sにゃん選手が高火力コンボで一気にライフを奪い取り1本を先取すると、ここにきての番狂わせの予感に大いに沸き上がる会場。しかしLUKA選手はこれにも一切動揺を見せず、反撃を主体とするSにゃん選手のチームに対し、今度はスキルを溜まる隙すら与えない怒涛の攻めを見せ、瞬く間に1本を取り返す。

しかしSにゃん選手もたたでは終わらない。3戦目は2戦目とは対象的な、じわじわとした削りあいになり、一進一退の攻防が繰り広げられることに。体力的に不利になりつつあったSにゃん選手は、得意の反撃で逆転を狙った攻勢に出るも、これをLUKA選手は華麗に1コンボで耐え凌ぐ。そのまま硬直した展開は続き、やはり決着はつかないままタイムアップ。ライフ残量でリードを保っていたLUKA選手が見事な勝利を治めると、試合後にはお互いの健闘を称え固い握手と抱擁を交わしていた様子が印象的だった。

そうした名勝負を勝ち抜き見事ベスト8へと勝ち進んだのは、LUKA選手、ZERO選手、イッシー@唯一神勢選手、だーまえ選手、きなこもち選手、きみセンスいいね選手、めろ選手、おがわっち選手の8名。

その内の1つ、イッシー@唯一勢選手対だーまえ選手の試合では、攻撃力に優れたソニアチーム同士の戦いが実現。実は大会の前に財布を落としてしまったそうで、なんともしてもここで賞金が欲しいだーまえ選手だったが、共に攻めが強いPTということもあり、序盤から激しいコンボの応酬で、次々とモンスターが倒されていく展開に。ダメージも戦術も近いほぼ互角という接戦になるも、僅かな差を制したイッシー選手に軍配が上がる。

これに対しだーまえ選手は、2戦目ではインドラへとパーティを素早く変更。イッシー選手のプレイヤースキル・ダメージ無効のタイミングに、うまく攻撃ではなくスキルのタイミングを合わせることにも成功、見事に1戦目の借りを取り戻すと、続く第3戦目もインドラの強みを生かした冷静な戦い方で優位に立つ。最後の詰めではイッシー選手が怒涛の粘りを見せ、ひやりとさせられる場面が見られるも、序盤のリードを保っていただーまえ選手が勝利を収めることとなった。

そうしてベスト4への進出を決めたLUKA選手、だーまえ選手、きなこもち選手、おがわっち選手らによる準決勝の最初の試合は、LUKA選手とだーまえ選手という、共に知名度の高いプレイヤー同士の戦い。LUKA選手はインドラ、だーまえ選手はソニアを選択し、序盤からだーまえ選手が一気に攻勢に出るかと思いきや、堅実な立ち回りが多いインドラを使ってLUKA選手が、いきなりの10以上のコンボ連発する猛攻を見せる。その威力は僅か2ターンの間にだーまえ選手のライフが半分以下になってしまうという凄まじいもので、あっという間に1本目をLUKA選手が先取する。

それをみてだーまえ選手は、2戦目からコンボ攻撃力が高く、逆転力に優れたクシナダヒメへとチームを変更。再び繰り出されるLUKA選手の猛攻を読み、プレイヤースキルであるダメージ無効を発動させるも、タイミングがほんの僅かに遅れてしまい、一気にライフを削りとられ、あっという間に2戦目も決着。LUKA選手が、一切土をつかせない圧倒的な強さで勝ち上がりを決めた。

残るきなこもち選手とおがわっち選手のカードは、ソニア対インドラという先の戦いと同様の組み合わせに。これまで強豪プレイヤーの中でも飛び抜けたパズル力で素早く制度の高いコンボを叩き出していたおがわっち選手だったが、その強さは準決勝の大舞台でも健在。10以上を越えるコンボを序盤から連発、もともと攻撃力の高いソニアチームとの相性は抜群で、スキルを溜めさせる暇もなく一瞬できなこもち選手のライフを奪い取っていく。それでもきなこもち選手も粘りを見せ、最後は攻撃封じと防御力アップを組み合わせた防御態勢を取るも、おがわっち選手はそれすらも突破するコンボでライフを削りきり、1本目を先取。2戦目ではきなこもち選手も戦術を変更し、おがわっち選手と同様に序盤から積極的な攻撃に出る戦い方で対抗するも、同じ戦術では攻撃力の差が響き、1戦目の勢いのままおがわっち選手が決勝への勝ち上がりを決めた。

だーまえ選手ときなこもち選手による3位決定戦は、きなこもち選手が終始ペースを掴み快勝をおさめた。

白熱の決勝戦の後は、新たな新発表も飛び出す!

いよいよ大会も大詰め、250人を越えるプレイヤーを勝ち抜いてきたトーナメントの頂点を決める決勝戦が行われる。舞台に上がるのは、決勝トーナメントでもSにゃん選手にとられた1本以外はほぼ無敗という圧倒的な強さを見せて勝ち進んできたLUKA選手、全プレイヤーの中でも屈指のコンボ制度で会場を何度も沸かせてきたおがわっち選手の2名。実はLUKA選手はおがわっち選手にとって、パズバトの何たるかを教えてくれた師匠のような存在なのだそうで、奇しくも決勝戦という大舞台でまさかの師弟対決が実現することとなった。

そんな最高のお膳立ての中行われた第1戦では、コンボ火力に優れたサクヤをチョイスするおがわっち選手に対し、LUKA選手はこれまでメインにしてきたインドラではなく、敢えてプレイスタイルの近いソニアを選択。同じ土俵にたっての対決に、会場は大いに盛り上がる。やはり序盤からお互いに高威力のコンボを狙っていく攻撃的な戦術を取り、激しい攻撃の応酬になるも、おがわっち選手の大コンボをダメージ無効で上手く凌いだLUKA選手が体力的な有利を作り、最後はクイックボムの一撃で1本目を先取。おがわっち選手が得意とするスタイルでの対決も見事な勝利を納める。

しかしそのLUKA選手は、敢えて2戦目は先ほど勝ったばかりのソニアではなく、これまでもっとも使用頻度の高かったインドラを選択。今度は、互いのプレイスタイルに立ち返っての戦いが展開されることになる。しかし、ここでおがわっち選手による怒涛の反撃がスタート。開幕からいきなり12コンボを叩き込んでペースを掴むと、準決勝での戦いと同様にスキルが溜まる前にモンスターを倒しきるという怒涛の攻撃を展開。LUKA選手はターゲット強制で巧みにその攻撃を捌いて一時的に有利に立つも、高威力コンボが一気に決まり、おがわっち選手の逆転勝利。決着は、最後の第3戦へともつれ込むことに。

最後の戦いとなる第3戦ではLUKA選手はパーティを戻さず、再びインドラでのリベンジを挑む。LUKA選手は先ほどとは打って変わって、おがわっち選手と同様に序盤から積極的な攻めに転じる戦術。おがわっち選手のコンボ増加スキルに対し、すぐにコンボ減少スキルをぶつけて相殺するなどの熱い読み合いに、お互いのモンスターが次々に倒されるという互角の削り合いが展開。僅かにLUKA選手がリードを保ったまま、一進一退の攻防が繰り広げられる中、両方のライフが半分を切ったというあたりで、おがわっち選手の連続コンボが一気にLUKA選手へと炸裂。ほんの数秒で、瞬く間に残りのライフを削りきるという劇的な幕切れに、会場は大盛り上がり。まさに一瞬の出来事で、おがわっち選手自身もまだ信じられないといった様子の中、盤石と思われたLUKA選手に勝利するという大金星に今日一番の歓声と拍手喝采が贈られていた。試合後にはLUKA選手と師弟の絆を感じさせる熱い抱擁を交わすという光景も印象的だった。

後一歩の所で敗れたにも関わらず、LUKA選手の表情からは暖かい笑みが零れていた。

大会終了後に行われた表彰式では、本作のプロデューサーを務める門井信樹氏も登場。門井氏の口からはそれぞれのプレイヤーの健闘を称える言葉と、3位のきなこもち選手、2位のLUKA選手、そして1位のおがわっち選手へ優勝賞金が手渡されていた。

一方、プレイヤーとして参加しながら全員1回戦敗退となってしまったマックスむらい氏らは、「正直1勝くらいはできると思っていたけど、全然実力が足りなかった」と悔しさをにじませており、いつか「パズバト」でのリベンジを果たすべく、自身の出演する公式生放送「がんばれ!マックスむらいのパズドラ攻略!」の1コーナー「パズバト道場」に今大会の入賞者達へ出演オファーを出すという一幕も見られた。

そして最後に、門井氏の口から今後の「バスバト」の展開に向けた新発表も行われることに。まず2015年8月30日に実施される大阪大会に向け、新たなレギュレーションとして今回の大会で使用された、チャンピオンシップモードの8つのチームの構成が総入れ替えされることが決定し、会場ではどよめきが沸き起こる。門井氏によると、大阪大会までの期間、新鮮な気持ちでプレイして欲しいという想いが込められているという。これまで定石とされていた戦術が使えなくなる分、残り大阪大会に向け凄腕プレイヤー達がどのような作戦を立てるのか、要注目となりそうだ。

さらに大人気スマートフォン向けRPG「パズル&ドラゴンズ」(以下、パズドラ)本家とのコラボレーション企画として、期間内に連携したアカウントを使って「パズドラ」と「パズバト」の両方をプレイすると、両方のタイトルで「でぶチョコボ」のカードがゲットできる「2015夏休み パズドラ×パズバト連動キャンペーン」も実施される(ただし、もらえるのは1アカウントにつきそれぞれ1枚まで)。

これには、先日の生放送で不慮の事故により「パズドラ」ででぶチョコボを失ってしまったマックスむらい氏も大喜び。今回新たに登場する「パズバト」版でぶチョコボについても、どんな性能になるのか気になるところだ。約1ヶ月後に控える大阪大会に向け、「パズバト」の盛り上がりもまだまだ続きそうだ。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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