バンダイナムコゲームスがGREEにてサービス中の「アイドルマスター ミリオンライブ!」。その1stライブが6月7日・8日の2日間、東京・中野サンプラザで開催された。

目次
  1. ユニット曲、カバー曲と「Welcome!!」の衝撃に撃ちぬかれた6月7日公演
  2. 6月7日公演セットリスト
  3. ころあずの登場に沸き、そしてミリオンスターズの絆を感じた6月8日公演
  4. 6月8日公演セットリスト

2013年2月に行われた「THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」で発表となった「アイドルマスター ミリオンライブ!」は、GREEでのゲームサービスを軸に、今年4月まで毎月発売されたCDシリーズ「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE(以下、LTP)」など、さまざまな展開が行われてきた。

そして1周年を迎えた今年、いよいよ「アイドルマスター ミリオンライブ!」としては初の単独ライブとなる、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 1stLIVE HAPPY☆PERFORM@NCE!!」が行われることとなった。

昨年の6月から今年の5月まで毎月行われたLTPの発売記念イベント、昨年末に行われたラジオ番組「アイドルマスター ミリオンラジオ!」初の公開録音イベント、そして先輩である765プロのメンバーとともにステージに立った「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014」と、わずかな期間ながら数多くのステージに立ってきた彼女たち。

筆者もミリオンスターズが中野サンプラザのステージに立つまで、数多くのイベントを取材する機会が得られたのだが、今回の1stライブは取材して2週間が経った今もふとした瞬間に思い出してしまうほどに、強烈な印象を残すイベントだった。

普段のレポートでは状況の紹介に留める内容が主ではあるが、彼女たちが初めてミリオンスターズとして作り上げた今回のライブについては、2日間の模様をハイライト(といっても全員に触れてます)として紹介し、彼女たちの成長、そしてこれからの飛躍を少しでも感じてもらえるようにお届けできればと思う。

ユニット曲、カバー曲と「Welcome!!」の衝撃に撃ちぬかれた6月7日公演

6月7日公演のメンバーは、山崎はるかさん(春日未来役)、Machicoさん(伊吹翼役)、麻倉ももさん(箱崎星梨花役)、夏川椎菜さん(望月杏奈役)、愛美さん(ジュリア役)、伊藤美来さん(七尾百合子役)、大関英里さん(佐竹美奈子役)、木戸衣吹さん(矢吹可奈役)、諏訪彩花さん(徳川まつり役)、渡部優衣さん(横山奈緒役)。

当初出演が予定されてきた田所あずささん(最上静香役)は体調不良のため当日の参加を断念することとなったのだが、開演前のBGMの最後には田所さんの歌う「Precious Grain」が流れる心憎い演出が。これにはプロデューサーたちはどよめきつつ、田所さんの愛称である“ころあず”の掛け声で応えた。

まず6月7日公演の大きなハイライトといえるのは、やはりその圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了した愛美さんだろう。

ミリオンスターズのメンバーとして初めて参加したさいたまスーパーアリーナの舞台では、広いステージの中央でその声量とギターを使ったパフォーマンスのみで会場を一瞬で釘付けにした彼女。

その衝撃を与えてくれた「流星群」は今回も圧巻だったが、さらなる驚きを感じさせたのが、Machicoさん、麻倉さんと歌った「Marionetteは眠らない」、そして765プロのカバーとして披露した「relations」だ。どちらもダンサブルな楽曲だが、ダンスのキレ・流れともに存在感を見せつけ、その姿は脳裏に刻まれた。

また、今回が初参加となる諏訪さんの存在も忘れてはいけない。当日の楽曲の中でも独特の雰囲気を持つ「フェスタ・イルミネーション」を見事に歌い上げつつ、「PRETTY DREAMER」「GO MY WAY!!」「瞳の中のシリウス」とそれぞれに色の異なる楽曲で、確かなパフォーマンスを見せた。

一方で筆者がミリオンスターズの魅力として捉えている、彼女たちがステージごとに見せる成長を感じたのが、渡部さん、木戸さんだ。2人はLTPの発売記念イベント、公開録音イベント、そしてさいたまスーパーアリーナでのライブと数々のステージに立っているが、今回はより引き出しの多さを感じるステージとなった。

渡部さんはトークを含め、普段から元気いっぱいなステージを見せてくれるが、今回はより一層はじけていて、とにかくよく動いていた印象。加えて、冒頭の「ぱっと待ってガッとやってチュッやで」が破壊力抜群だった、麻倉さんと可愛らしい姿を見せた「きゅんっ!ヴァンパイアガール」や、これまでのイメージにはなかった「Blue Symphony」でのクールなダンス、そして「瞳の中のシリウス」でのしっとりとしたバラードなど新たな一面を見ることができた。

そして木戸さんはさいたまスーパーアリーナでは途中で感極まってしまった「オリジナル声になって」をしっかりと歌い上げつつ、見事なパフォーマンスを見せたものの、MCではなぜか「センチメンタル木戸です」と発言していた「Sentimental Venus」、自身でもカバーしたかったという「自分REST@RT」と幅広い楽曲にチャレンジした。

同じく「自分REST@RT」をカバーした大関さんは、サビのキャッチーさと本人の笑顔が印象的な「スマイルいちばん」をはじめ、「Legend Girls!!」、「ココロがかえる場所」とこちらもバリエーションのある楽曲を披露した。

2日間続けて出演したメンバーの中からは、Machicoさん、夏川さん、伊藤さんについて触れておきたい。

まず、Machicoさんはかっこよくも可愛くもある独特の声質とパフォーマンスの安定感が素晴らしい。「恋のLesson初級編」でメロメロにされたかと思えば、「Marionetteは眠らない」「Blue Symphony」ではクールさ、情感のあるパフォーマンスを見せる。「瞳の中のシリウス」のようなバラードも捨てがたい。

「応援ください!(応援するよ!)」のコールも綺麗にハマり、より一層洗練された「Happy Darling」がまず印象的だった夏川さん。ユニット曲の「PRETTY DREAMER」「Sentimental Venus」にも、フレッシュさのある彼女ならではの魅力が溢れていた。

そして夏川さんと一緒に「キラメキラリ」を歌った伊藤さんのハイレベルなパフォーマンスも、このライブを観た人の度肝を抜いたことだろう。同曲で夏川さんとのフレッシュな掛け合いを見せてくれたのを始め、「Sentimental Venus」、「Blue Symphony」とキレとメリハリのあるダンスで印象を植えつけた。もちろん、曲名そのままの透明感のある声に惹かれる「透明なプロローグ」も見事だった。

とにかく楽曲ごとのパフォーマンスに釘付けになった初日。アンコール前の最後の曲として初披露したニューテーマソング「Welcome!!」は、サビ部分の「1、2、3、4、せーのでジャンプ!」のキャッチーさと、「Thank You!」の歌詞を織り交ぜたリスペクト、そして細かいところまで散りばめられた遊びで、これからの歩みを感じさせる曲になっていた。この曲を出演者全員で歌っている姿に、「ミリオンライブ!」が2年目へと向かう高揚感のようなものを感じたプロデューサーも少なくはないだろう。

6月7日公演セットリスト

01.Thank You!
山崎はるか、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、愛美、伊藤美来、大関英里、木戸衣吹、諏訪彩花、渡部優衣
02.PRETTY DREAMER
山崎はるか、夏川椎菜、諏訪彩花
03.素敵なキセキ
山崎はるか
04.ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン
渡部優衣
05.Happy Darling
夏川椎菜
06.Legend Girls!!
麻倉もも、愛美、大関英里
07.Sentimental Venus
夏川椎菜、伊藤美来、木戸衣吹
08.恋のLesson初級編
Machico
09.スマイルいちばん
大関英里
10.フェスタ・イルミネーション
諏訪彩花
11.トキメキの音符になって
麻倉もも
12.Marionetteは眠らない
Machico、麻倉もも、愛美
13.GO MY WAY!!
山崎はるか、諏訪彩花
14.キラメキラリ
夏川椎菜、伊藤美来
15.きゅんっ!ヴァンパイアガール
麻倉もも、渡部優衣
16.relations
山崎はるか、愛美
17.自分REST@RT
Machico、大関英里、木戸衣吹
18.流星群
愛美
19.Blue Symphony
Machico、伊藤美来、渡部優衣
20.透明なプロローグ
伊藤美来
21.オリジナル声になって
木戸衣吹
22.瞳の中のシリウス
Machico、諏訪彩花、渡部優衣
23,ココロがかえる場所
山崎はるか、麻倉もも、大関英里、木戸衣吹
24.Welcome!!
山崎はるか、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、愛美、伊藤美来、大関英里、木戸衣吹、諏訪彩花、渡部優衣

アンコール

25.THE IDOLM@STER
山崎はるか、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、愛美、伊藤美来、大関英里、木戸衣吹、諏訪彩花、渡部優衣
26.Thank You!
山崎はるか、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、愛美、伊藤美来、大関英里、木戸衣吹、諏訪彩花、渡部優衣

ころあずの登場に沸き、そしてミリオンスターズの絆を感じた6月8日公演

6月8日公演のメンバーは、山崎はるかさん(春日未来役)、Machicoさん(伊吹翼役)、麻倉ももさん(箱崎星梨花役)、夏川椎菜さん(望月杏奈役)、伊藤美来さん(七尾百合子役)、雨宮天さん(北沢志保役)、上田麗奈さん(高坂海美役)、郁原ゆうさん(エミリー スチュアート役)、種田梨沙さん(田中琴葉役)、藤井ゆきよさん(所恵美役)、村川梨衣さん(松田亜利沙役)。そして、7日につづいて欠席予定だった田所あずささん(最上静香役)が急遽部分的に出演する運びとなった。

まず、筆者が触れておきたいのが藤井さんのパフォーマンスについてだ。LTPイベントで出演した時は初めてのパフォーマンスということで傍目にも緊張している様子が感じられたのだが、さいたまスーパーアリーナを経て、今回のライブでの「アフタースクールパーリータイム」はステージをいっぱいに使って、カメラを意識したフリをする姿が印象的だった。また、「Blue Symphony」「relations」「瞳の中のシリウス」とバリエーションのある楽曲を歌い、新たな一面も見せてくれた。

同じくLTP04に参加し、「ミリオンライブ!」関連のイベントについては今回が初出演となる種田さんは、安定した声量のある歌声で楽曲の持つ素直さを表現した「朝焼けのクレッシェンド」をはじめ、「Sentimental Venus」「Blue Symphony」「GO MY WAY!!」と幅広い楽曲を披露し、初めてとは思えないほどの存在感を見せた。

村川さんは、全員での楽曲を除けば「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」のみの披露となったが、その一曲だけで印象を強く植え付けるパフォーマンスを見せる。“コール&レスポンス”の観客との一体感はさることながら、クセの強い曲を安定感のある声とキレのある動きでまとめ上げた。

上田さんと郁原さんも、LTPイベントで見た時よりもより鮮烈な姿を目に焼き付けさせてくれた。

上田さんは「ココロ☆エクササイズ」で見せた、安定感のあるパフォーマンスと気持ちのこもった歌いっぷりがまず印象に残った。さらに、Machicoさん、郁原さんと一緒に歌った「自分REST@RT」では力強さを、同じくMachicoさん、そして藤井さんとの組み合わせで披露した「瞳の中のシリウス」は切なさをそれぞれ表現していた。

「微笑み日和」を披露した郁原さんは、その優しい歌声が特徴的。曲の終わりには感極まったのか涙する場面もあったものの、終始エミリーらしい雰囲気たっぷりに歌い上げた。

もう一人、8日のみの出演となった雨宮さんは、以前から感じていたステージを印象的に見せる上手さがより鮮烈に見ることができた。細かい仕草が印象的なソロ曲の「ライアー・ルージュ」、「Blue Symphony」「Marionetteは眠らない」の要所で見せるキメの表情、そして「きゅんっ!ヴァンパイアガール」では、色気のある表情という新たな一面も見え、ハッとさせられた。

そして何と言っても忘れられないのが、山崎さん、田所さん、麻倉さんの3人によって初披露された「アイドルマスター ミリオンラジオ!」のテーマソング「U・N・M・E・I ライブ」だ。ラジオの挨拶である「ミリッホー」をはじめとした1年間のラジオの積み重ねが楽しめる楽曲になっているが、今回のライブに関してはとにかく舞台に3人で立てる幸せを噛み締めている様子が存分に感じられ、息の合ったパフォーマンスにただただ酔いしれた。

そんな3人の個々のパフォーマンスも、1年間LTPイベントをはじめとしたステージに立ち続けてきた積み重ねを感じられるものになっていた。

山崎さんはトップバッターとして会場を盛り上げる「素敵なキセキ」をはじめ、とにかく舞台映えするステージの使い方が特徴的。「GO MY WAY!!」のサビでの振りなど独特な動きのクセもキュートで、とにかくライブで輝く姿が似合う印象だ。

一方で今回は、星井美希の曲である「relations」にも挑戦。これまでにないタイプの楽曲にはなったが、自身も美希Pというだけあって気持ちの入りようはすごく、力の入ったパフォーマンスを見せてくれた。また、「ココロがかえる場所」での泣き笑いのような表情も心に染み入り、新たな一面を垣間見ることができた。

また、麻倉さんについて今回触れるべきは、やはり「トキメキの音符になって」で、「アイドルマスター ワンフォーオール」でダウンロードコンテンツとして配信される星梨花の振り付けに挑戦したことだろう。1番と2番以降で異なるフリという難しい条件ながらも見事にこなし、途中からダンサーとして登場したMachicoさんと郁原さんをして、「もちょが歌って踊っていると簡単に見える」と言わしめた動きの可憐さは、ステージを重ねるごとに成長した部分だろう。

すでに年末のラジオ公開録音で見せた「Legend Girls!!」「Marionetteは眠らない」も良かったが、「きゅんっ!ヴァンパイアガール」でのキュートさと色気を備えたあのパフォーマンスも忘れられない。2日間で渡部さん、雨宮さんと異なるパートナーとの披露となったが、それぞれに味のあるステージとなっていた。

そして、当日のステージで何よりも印象的だったのは、田所さんが歌った「Precious Grain」だ。田所さんが当日のステージに立って歌えたことはもちろん、何よりも彼女が積み重ねてきたものがあのステージに集約されていたように感じられた。曲の最後に見せる優しい笑顔は、これまでのステージを経たからこその結晶と言えるのではないだろうか。

こうしてそれぞれの出演者が思いを込めて作り上げたステージの締めの挨拶では、感極まって涙するキャストが続出。その言葉のひとつひとつに彼女たちが抱えていたステージへの期待と不安を感じつつも、挨拶の最後を締めた山崎さんのキャスト、スタッフ、そしてプロデューサーへの感謝が「ミリオンライブ!」を支えてきたものなのだと思う。

6月8日公演セットリスト

01.Thank You!
山崎はるか、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、雨宮天、伊藤美来、上田麗奈、郁原ゆう、種田梨沙、藤井ゆきよ、村川梨衣
02.PRETTY DREAMER
山崎はるか、夏川椎菜、上田麗奈
03.素敵なキセキ
山崎はるか
04.Happy Darling
夏川椎菜
05.恋のLesson初級編
Machico
06.Legend Girls!!
麻倉もも、郁原ゆう、伊藤美来
07.Sentimental Venus
夏川椎菜、郁原ゆう、種田梨沙
08.アフタースクールパーリータイム
藤井ゆきよ
09.チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!
村川梨衣
10.ココロ☆エクササイズ
上田麗奈
11.トキメキの音符になって
麻倉もも
12.Blue Symphony
Machico、雨宮天、種田梨沙、藤井ゆきよ
13.GO MY WAY!!
山崎はるか、種田梨沙
14.キラメキラリ
夏川椎菜、伊藤美来
15.きゅんっ!ヴァンパイアガール
麻倉もも、雨宮天
16.relations
山崎はるか、藤井ゆきよ
17.自分REST@RT
Machico、上田麗奈、郁原ゆう
18.U・N・M・E・I ライブ
山崎はるか、麻倉もも、田所あずさ
19.Marionetteは眠らない
Machico、麻倉もも、雨宮天
20.透明なプロローグ
伊藤美来
21.朝焼けのクレッシェンド
種田梨沙
22.微笑み日和
郁原ゆう
23.ライアー・ルージュ
雨宮天
24.Precious Grain
田所あずさ
25.瞳の中のシリウス
Machico、上田麗奈、藤井ゆきよ
26.ココロがかえる場所
山崎はるか、麻倉もも、雨宮天
27.Welcome!!
山崎はるか、田所あずさ、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、雨宮天、伊藤美来、上田麗奈、郁原ゆう、種田梨沙、藤井ゆきよ、村川梨衣

アンコール

28.THE IDOLM@STER
山崎はるか、田所あずさ、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、雨宮天、伊藤美来、上田麗奈、郁原ゆう、種田梨沙、藤井ゆきよ、村川梨衣
29.Thank You!
山崎はるか、田所あずさ、Machico、麻倉もも、夏川椎菜、雨宮天、伊藤美来、上田麗奈、郁原ゆう、種田梨沙、藤井ゆきよ、村川梨衣

ここまで語り尽くしたところで筆を置きたいと思うのだが、実は明日6月25日に「アイドルマスター ワンフォーオール」のダウンロードコンテンツでスペシャルゲストとして登場する箱崎星梨花役の麻倉ももさんへのインタビューが掲載される。「ミリオンライブ!」が大好きなプロデューサー、そして“もちょ”好きの方はぜひチェックしてもらいたい。

※画面は開発中のものです。

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