NHN PlayArtは7月16日、グランディングと共同開発しているiOS/Android用アプリ「我が城に敵なし」の先行体験会を実施した。

左から林智之氏、二木幸生氏
左から林智之氏、二木幸生氏

2014年夏に配信を予定している「我が城に敵なし」は、NHN PlayArtとグランディングが共同開発を進めている、戦国時代を舞台にしたタワーディフェンスゲーム。今回の先行体験会には、ディレクターを務めるNHN PlayArtの林智之氏、開発ディレクターを務めるグランディングのディレクター・二木幸生氏が登壇し、作品の概要を説明した。

本作は、ライバルの城を攻め落とし、その際に宝を入手する。宝には城や武将などが入っており、それを利用して自分の城を育成していく。戦闘は横スクロールで進行し、味方武将は自動で攻めていく。この際、キャラクターにタッチすることで動きを止めたり、交代させることもできるので、タワーディフェンスでありながら、プレイヤーが介入できる部分は多くなっている。

登場する武将は配信開始時点で6タイプ。武蔵坊弁慶、本多忠勝、服部半蔵など、時代設定もさまざま。今後のアップデートでもバラエティ豊かな武将を配信していくとのこと。ちなみに、武将はそれぞれ特徴が異なり、例えば武蔵坊弁慶は攻撃力が高い代わりに移動が極端に遅い、那須与一は弓による遠距離攻撃が可能だが防御力が低い、といった具合だ。二木氏によると、スピードが早く、すぐさま敵陣に切り込める服部半蔵は特に強力で、ユーザーにも好かれるのではないかと予想していた。

次に、自分だけの城を作る築城モードでは、戦闘を経て手に入れた建物を並べて、自陣を守ることになる。建物は槍兵宿舎、刀兵宿舎といった相手プレイヤーを直接攻撃するものから、味方の体力を回復する温泉、相手の移動スピードを下げる泥濘など、さまざまな種類が存在する。

なお、戦闘で手に入れた建物は、はじめは「お宝」と表示されており、鑑定が済むまで何が入っているかわからない状態になっている。鑑定にかかる時間は中身によってバラバラで、レアなアイテムであるほど時間がかかる。鑑定をしている最中に他プレイヤーに攻めこまれてしまうと、アイテムを奪われる可能性もあるという。

お宝からは時折、「憑きモン」という妖怪を入手できることもあるという。こちらは建物と同じ感覚で城に設置でき、相手に大きなダメージを与えたり、建物に特殊な能力を追加してくれる。今回は巨大な骸骨を模した憑きモンが紹介されていたが、このほかにもかわいい見た目の妖怪などが存在するとのこと。

実際に戦闘&築城を体験

ここからは、実際にプレイしてのインプレッションをお届けしよう。筆者が体験したのは、ゲーム開始直後の戦闘および築城で、序盤の流れをそのまま体験することができた。本作はオンラインを介しての攻城が魅力だが、戦力に乏しい序盤は、ストーリーモードでじっくり戦力を上げていくといいだろう。

序盤だと1人の武将しか戦闘に出せず、また選択できる武将も柳生十兵衛と那須与一の2名だけだった。こちらは、ストーリーモードを進めていく過程で徐々に開放されていく。

攻めこむときにポイントとなるのが、各武将の配列だ。体力の高い武蔵坊弁慶や本多忠勝は前線に送り込みたいが、速度に乏しいためなかなか前に進めない。その時間で、いかに相手の攻撃を避けつつ攻めていくかは、プレイヤーの腕が試されるところだ。また、相手にダメージを与えていくと、画面左下のゲージが溜まっていき、これが一杯になったときにひょうたんをタップすると、味方武将の体力が全回復するうえ、一時的に攻撃力もアップする。1回の戦闘で1度使用できる程度のペースで溜まるので、ピンチのときには積極的に使用するといいだろう。

ちなみに戦闘不能になった武将は、米を使うと復活できる。米はスタミナに相当するステータスで、時間経過で回復していく。米を使い続ければ強力な相手にも簡単に勝てるのでは、と思ってしまうところだが、武将を出陣させる際にも必要だったりと、さまざまな場面で使うことになるので無駄使いは禁物。また、時間をかけすぎても敗北になってしまうので、素早く効率的に戦うことを心がけたい。

一方の築城は、序盤から複数の建物を選択できるので、いろいろと作戦を練ることが可能だった。手前に柵を設置して相手の動きを止め、その後ろに弓兵宿舎を置いて一方的に攻撃するなど、考えられる作戦は実に多いので、プレイヤーに合った城を作っていこう。

建物を設置する順番によってまったく違った戦略が生まれる作品だが、その戦略が力を発揮するか知りたい場合は、「模擬戦」を行うといいだろう。模擬戦は自分が作った城に自ら挑戦できるモードで、これを繰り返すことでベストの布陣を考えられるほか、城に攻め込む際の練習にもなる。

以上が、本作の序盤を体験してのインプレッションとなる。タワーディフェンスゲームというスマートフォンではお馴染みのジャンルだが、独特の世界観とグラフィック、プレイヤーの腕次第で強力な相手にも勝利できるゲームバランスなど、見所の多い作品に仕上がっている印象だ。

会場では林氏、二木氏への質疑応答の時間も設けられたので、最後にそちらの内容も紹介しよう。

――グラフィックが特徴的ですが、どのようなコンセプトで制作したのですか?

二木氏:攻城という、ともすれば難しくなりがちなジャンルですので、できるだけ多くの人に「難しそう」と思われずに手にとってもらいたいと思い、このようなグラフィックにしています。和風のイメージにしつつも、世界で展開することを考えて、このような温かみのあるグラフィックに着地しました。

――開発の際に苦労した点はありますか?

二木氏:前例の少ない作品なので、「○○みたいなゲーム」といった具合にイメージしにくかった点はあります。開発メンバーが統一したビジョンを持つまでは、かなりの時間がかかりました。

――1度の戦闘に、同じ武将を複数体出すことは可能ですか?

二木氏:可能です。現在はテストバージョンということもあって差別化ができていませんが、複数体出した場合は色を変えるなど、分かりやすくするつもりです。

――建物は、いわゆる「ガチャ」からも入手可能のようですが、武将限定のガチャを実装する予定はあるのですか?

二木氏:武将は戦闘に勝利するか、他プレイヤーが鑑定しているお宝を奪う以外の入手方法はありません。今後は武将が入手しやすいイベントなどを、効果的に配信していきたいと考えています。

――他のプレイヤーと協力する要素はあるのですか?

二木氏:すでに同盟機能は実装しており、配信直後から利用できます。本作では24時間いつでも自分の城が襲われる状態になっていますが、同盟を組んでいると、そのキャラクターが城を守りに来てくれます。

我が城に敵なし

NHN PlayArt

MobileアプリiOS

  • 配信日:今夏配信予定
  • 価格:基本無料

    我が城に敵なし

    NHN PlayArt

    MobileアプリAndroid

    • 配信日:今夏配信予定
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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