「ドリカノ」と略すと恋愛ゲームっぽい印象になるけど、ゲームショップのレジで「ドリカノください!」と店員さんに注文しても、パッケージの絵柄的に大人の男が購入するのはちょっと抵抗があることでおなじみ(?)の「ドーリィ♪カノン ドキドキ♪トキメキ♪ ヒミツの音楽活動スタートでぇ~す!!」のインプレッションをお届けします。
漫画雑誌のちゃおというと、女児のバイブル的な存在。男の子にとってのコロコロコミックと思っていただいて大体問題なく、実はこれまでにもちゃおで連載されている、もしくは連載されていた漫画でゲーム化された作品は沢山あり、ニンテンドー3DSだけでも「ちび☆デビ!」「オレ様キングダム」「姫ギャルパラダイス」といった漫画がゲーム化されていたりします。そして、2014年にはついに「ドーリィ♪カノン」が11月20日に発売されました。
この後、12月18日には「12歳。」も発売されますね。
実は、以前たまたま買ったちゃお(なぜ買ったかは内緒)に付いていたDVDに「ドーリィ♪カノン」のドラマ版の第1話が収録されていて、そのドラマを見た時から「ドーリィ♪カノン」自体に興味を持っていたため、今回ゲーム化されるということで、予約特典のCD込みで発売日に……いや、某ネット通販で注文したので2日遅れで……ゲットしました。
「ドーリィ♪カノン」の主人公は、作詞作曲をすることが趣味の中学1年生で、実家がカラオケボックス、ドイツ生まれのためか語尾に「でぇ~す」をつける不思議な喋り方をする引っ込み思案な女の子の宍戸心音。彼女はいつもカラオケボックスの1室を使って創作活動をしているのですが、ある日、家に帰ると、カラオケボックスの客室から動画サイトで有名なプロのシンガーソングライター・レミの楽曲「Kanon」を歌う女性の声が聴こえてきて、部屋を覗いてみると学園のアイドル・奥田奏四くんがひとカラ(一人カラオケ)をしているという展開。
そこからちょっとしたドタバタがあって、なぜか女装した奏四くんが歌う「Kanon」の動画がネットに上げられて話題になり、レミのプロデューサーであるムラPの思い付きでトーナメント方式の動画コンテストを開催。心音が作詞作曲して、奏四くんが女装をしてカノンになって、二人は秘密を共有しながら動画コンテストを通して音楽活動をしていくことになります。
……というあらすじを知っていれば、あとは原作を知らなくても全然OK。ゲームの中でその後のストーリーを楽しんでいくことになるのでぇ~す。
ゲームのストーリーは8話構成、オリジナル動画のコンテストに参加して優勝を目指すストーリーになっています。
コンテストに参加するためには、ココにゃんが作詞作曲をして、その曲を奏四きゅんがカノンちゃんになって歌っている姿を動画に撮って、ネットに上げる必要があるのですが、そのステップに進むためにやらないといけないことが3つあります。
あっ、ココにゃんとか奏四きゅんとか違和感あります?? 原作の中でカラオケボックスのバイトの幸田さんが心音のことをココにゃんと呼んでいて、心音が奏四のことを心の声では奏四きゅんと呼んでいて、ゲーム内でもその表記になっていたので、気持ちを入れる意味で心音はココにゃん、奏四は奏四きゅんと表記していたりしますし、この後もその表記で行きます。
さて、話は戻ってコンテストに参加するための条件ですが、一つ目が衣装を揃えること。コンテストでは動画を上げて次のステップに進むときに賞金が入るので、その賞金を使ってファッションショップで衣装を購入していくことになります。
二つ目が奏四きゅんのアイドル度を上げること。ミニゲームをこなすことで、奏四きゅんのアイドル度が上がっていくことになっています。
奏四きゅんのアイドル度はラブ度、センス、ダンス、アピール、リズム感の5つの要素で構成されていて、章ごとに指定された点線部分より右側までゲージを伸ばして条件を満たしていくことになります。
そして、3つ目が歌詞のカケラ探し。歌詞のカケラとは、街の人との会話の中に出て来た重要な単語のことで、ただ単に街の人と会話をすれば手に入る場合もあれば、イベントをこなすことで手に入る場合もあります。
つまりNOTE:1(第1章)では、衣装を集め、アイドル度を上げ、歌詞のカケラを探すことになります。
アイドル度を上げるにはミニゲーム。カラオケボックス内にあるフォトスタジオで「ドーリィ♪フォトグラフィ」というミニゲームができるので、早速挑戦していきましょう。
このミニゲームでは、カノンちゃんにポーズの指示をして、画面下に表示されているお題通りの状態で撮影をしていきます。「かわいく!」「かっこよく!」「セクシーに!」「げんきに!」の4つのカテゴリーの中に4種類のポーズが用意されているので、ボタンを押して切り替えていくことになります。
カノンちゃんにポーズを決めてもらいつつ、カメラを回転させて、「前から」「横から」「後ろから」のどこかのポジションについて、ズームで「アップ」「上半身」「全身」の調整を行います。
最初は慣れるまでにちょっと手間取りましたけど、失敗してもミニゲームは繰り返しプレイができるので、焦らず何度か挑戦して、慣れていくことにしましょう。いろいろなポーズを取ってくれるので、失敗していても十分楽しめますし、操作に戸惑って撮影しないでいると奏四きゅんの「恥ずかしいんだけど」のボイスを頂くこともできます。
「ドーリィ♪フォトグラフィ」に挑戦すると、奏四きゅんのセンスとアピールが上がります。
カラオケボックスを出ると、ショッピングモール内を移動することができます。このゲームでは、マップは3Dで表現されていますけど、移動の方向は左右だけになり、カラオケボックスはショッピングモールの左端にあるので、右に向かって進むことになります。
しかし、街を歩いていると、カノンちゃんのストーカーが登場。一夜で10万アクセスした動画の破壊力はすさまじいもので、ストーカーには衣装をまるまる記憶されてしまっています。カラオケボックスに戻ってカノンを着替えさせましょう。
カノンの衣装は、ヘアアクセ、ウィッグ、トップス、ボトムス、シューズの5項目に分かれていて、それぞれエレガント、キュート、クール、スポーティの4種類のスタイルのどれかに含まれています。
カラーバリエーションがある衣装の時はその衣装のアイコンの下の「カラーチェンジ」をタッチすると同じ衣装の色違いに着替えることができます。但し、衣装によってはカラーを変えるとスタイルが変わってしまう場合があるので、特定のスタイルでまとめたいときはチェックしながら着替えさせた方がいいようです。
ワンピースタイプの服もトップスの扱いになっていて、ワンピースタイプの服を選んだ時はボトムスを着せることはできないので、スタイルの値の変動はよく見ておきましょう。コーデの組み合わせは最終的に1000万以上あるらしいので、好きなコーデを楽しみましょう。
とりあえずカノンちゃんを着替えさせたのでショッピングモールに出て右へ右へと進んでいくとストーカーには気付かれないので、ストーカーの目の前を通って進んでいきます。ゲームセンターがあるので、入ってみましょう。ゲームセンターでは「ダンスレッスン」というミニゲームをプレイできます。
「ダンスレッスン」はリズムアクションゲーム。画面の真ん中から画面の四隅に向かって飛んでいく音符がサークル内に入った時に該当するボタンを押していくゲームです。
上の画面は難易度「むずかしい」の画面。難易度「かんたん」や「ふつう」の場合はLボタンとRボタンだけの入力なのでご安心ください。
選べる曲は「Kanon」「HappyStage」「風そよぐ丘」「恋のウインドチャイム」「トロイメライライン」の5曲。「Kanon」は実写ドラマ版「ドーリィ♪カノン」で使用された楽曲で、そのほかの4曲はおはガールふわわの新曲です。
「ダンスレッスン」はリズムアクションゲームなので、タイミングよくボタンを押していかないといけないのですが、ボタンを全く押さなくても途中終了にならない親切仕様。収録されている曲をボタン音なしで最後まで聴けちゃったりしますので、ゲームの合間にぜひやってみてください。結果画面でココにゃんに「もっと頑張りたいでぇ~す!!」と言われちゃいますけど……。
選んだ曲によって奏四きゅんのアイドル度の上がる項目が違うので、「ダンスレッスン」はもろもろ調整用に使用するのに便利そうなミニゲームですね。もっとも、曲が良すぎるのでそんなことを考える以前に1時間くらいリズムゲームで遊んじゃっていましたけど。全部の曲をまんべんなくプレイした感じだと、「HappyStage」がダントツに難しいですね。後々遊べるようになる「HappyStage」の難易度「むずかしい」でパーフェクトを出すのはかなり困難で、挑戦のしがいがありますよ。
学校の音楽室では、指定された通りに鍵盤をタッチして行く「音感トレーニング」で遊べます。
学校の中はカノンちゃんの状態だと入れないので、学校に入りたいときは奏四きゅんの状態で学校に行きましょう。「音感トレーニング」では奏四きゅんのラブ度とリズム感が上がります。
さて、奏四きゅんのアイドル度は3つのミニゲームを繰り返すことで十分上げることができました。あとは歌詞のカケラ探しをしていきましょう。まぁ、すでにミニゲームを終えたところでいくつか歌詞のカケラをゲットしていたりしますけどね。
歌詞のカケラは1つの章に16個存在し、それぞれ1小節から4小節までのエレガント、キュート、クール、スポーティを示す単語になっています。そのため、1小節から4小節までの歌詞のカケラを1つずつ見つけるととりあえず作詞を開始できるようになるのですが、できれば一つのスタイルの歌詞のカケラを揃えたいものです。
ショッピングモールを右端まで行くと、ショッピングモールから出ることができます。最初は通学路しか行けませんけど、後々行けるところが増えていきます。一度新しいところに行くと、メニューから「美空マップ」を開いて直接他のマップに移動することができるようになります。マップを使った移動をすると、普通に移動するよりも時間が経過してしまう問題はありますけど、便利なので活用していきましょう。
さて、カラオケボックスに戻ろうしたら、再び、ストーカーさんがカノンちゃんを狙っています。ファッションショップに入ってカノンを着替えさせましょう。
ファッションショップでは、衣装を買うことができますが、着替えをするだけでも問題ありません。もっと言うと、ココにゃん自身やカノンの格好をしていない奏四きゅんを着替えさせることもできます。
元々、奏四きゅんは学校のアイドルで人気者なので、女の子からストーキングされてしまうことがあるので、急いで逃げましょう。
次に何をすればいいかわからなくなったら、各地にあるアンダンテカフェに飛び込み、奏四きゅん(カノンの姿でもOK)に話しかけるとアドバイスをもらうことができます。カノンちゃんと奏四きゅんの姿を入れ替えながら歌詞のカケラを見つけていきましょう。
さて、コンテストに参加するために条件を全部満たしたら、カラオケボックスに戻って曲作りに入ります。
ベースとなる曲は用意されていて、6分割された文字を正しい順番に並べたり、○○○で表現されている部分に歌詞のカケラを当てはめたりして、歌詞を完成させていきます。
歌詞のカケラは同じスタイルで統一した方がいいので、歌詞を作り始める前に使いたいスタイルの歌詞のカケラが揃っているか確認しておきましょう。
そして、歌詞が完成したら「もどる」を押してセーブをすれば作詞完了。歌詞で使用したスタイルに合わせてカノンちゃんのコーディネートをしたら、動画撮影に入りましょう。
背景、ステージ、大道具を決めていくことになりますが、ここでも歌詞やコーディネートに合わせたスライドで統一していきましょう。
動画の撮影が始まったら、カメラの切り替え、スタンプとフレームの設定に集中しましょう。
どのカメラを使うかでカノンちゃんのテンションが変わり、テンションが上がると見ている人にノリの良さが伝わって高評価につながるようです。スタンプやフレームは早目に切り替えていくとコンボが決まっていきます。
歌詞に合ったスタンプやフレームをタイミングよく出すと高得点につながるようですが、個人的にはいまいちコツを掴めなかったので、初心者は早目にスタンプとフレームを切り替えていってコンボを決めていくような遊び方をすればいいのではないかと思いました。
スタンプもフレームも、奏四きゅんのアイドル度に応じて増えていくので、たくさんの種類が欲しい人は早目に効果的なミニゲームをこなしていきましょう。
動画を撮り終えたら、幸田さんの評価の後、コンテストに投稿することができます。幸田さんの評価が低かったら、アドバイスに合わせた修正をして改めて動画の撮影。問題がなければコンテストに投稿しましょう。
動画を投稿したら、あとは動画を見ながら再生回数とのにらめっこ。
下画面にはコメントが表示され、上画面の再生回数は曲が進むごとに増えていきます。そして、曲が終わると結果発表。再生回数が366528、イイっすが571、イマイチが0でトータルスコアが571という結果になり、どうにか勝ち進むことができました。賞金の300000円をゲットして、NOTE:1(第1章)が終わりになります。
NOTE:2(第2章)以降も、同じような流れでゲームは進みますが、ストーリーの展開に合わせて行ける場所が増え、入れる建物も増えていき、遊べるミニゲームも増えていきます。
ミニゲームは基本的に下画面で行うのですが、ミニゲーム中に展開される上画面の奏四きゅんとココにゃんの微笑ましい姿を見ることもできます。
最終的に遊べるミニゲームの数は16種類。ミニゲームはリズムアクションゲーム系以外は30秒から90秒くらいで終わるため、サクサクと進めることができ、気が付くと奏四きゅんのアイドル度を上げるためにひたすらプレイしてしまったりします。
ストーリー的にはカラオケボックスのアルバイトの幸田さん、シンガーソングライターのレミ、レミのプロデューサーの村崎Pといった原作キャラクターや、同級生のタクトくんやニュースウェブクラブ(NWC)のしらべ先輩、スーパーモデルのミレイといったゲームオリジナルのキャラクターが絡んでくるといろいろな事件が起こっていきます。
ゲーム中に用意された目的を達成すると、「パパとのやくそく」を達成したということでココパパがお小遣いや衣装をくれます。
ストーリーを最後までプレイすると、各章の初めから遊ぶことができるようになるので、取り逃した歌詞のカケラを集めたり、達成できていない「パパとのやくそく」を果たしたりするような遊び方もできるようになります。「ドーリィ♪カノン」の世界に十分浸りながら、動画コンテストの優勝を目指してじっくりと遊んでいきましょう。
ちなみに、ボクが動画撮影モードで出したハイスコアは再生回数が3714870、イイっすの数が993でした。それぞれ違う曲で達成した数ですけど、ゲームをクリアした後でも各章を遊び直して動画撮影モードで高得点を目指すような遊び方も楽しそうです。
さて、メインのストーリー以外の部分にも注目しておきましょう。ゲーム中に登場したミニゲームは、タイトル画面から「おまけモード」を選ぶとプレイすることができ、クリアしたNOTE(章)の曲を使って「動画撮影ゲーム」をすることができるようになります。
「動画撮影ゲーム」では、本編の動画撮影パートのようなコンボは決まらず動画再生回数は表示されない代わりに、照明を切り替えることができ、作った動画を保存して繰り返し見たり友達と交換したりできます。
動画に使用される歌の歌詞はストーリーモードで作った歌詞なので、選んだ歌詞のカケラによって違った歌詞が使用されます。
歌詞を変えるとカノンちゃんがその通りに歌ってくれるので、自分だけの歌詞と動画を作れるのが嬉しいですね。
作詞の作成については自由度がそれほど高くないけど、作った歌詞がそのままカノンちゃんの歌に反映されるし、カノンちゃんのコーディネートのパターンを充実させて、ミニゲームを繰り返しプレイして奏四きゅんのアイドル度を高めてスタンプやフレームを増やしていくと作れる動画の幅が広がっていくのは本当に魅力的。「ドーリィ♪カノン」の世界観の中でオリジナル動画づくりをとことんできてよいゲームだと実感できました。
奏四きゅん、もうしばらくカノンちゃんの姿でいてくださいね。まだまだしばらく動画を作り続けますよ。
体験版も配信されているので、興味を持った方はこのQRコードを使って体験版に挑戦してみるのでぇ~す!!

プロフィール
酒缶(さけかん)/ゲームコレクター
1万本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。ゲーム関係者へのインタビューをまとめた電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション」を展開中。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」など多数。価格コムでは、ゲームソフトとAndroidアプリのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
■公式サイト「酒缶のゲーム通信」
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http://twitter.com/sakekangame■電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション1」
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http://www.amazon.co.jp/dp/B00IXLHLVE/■電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション5」
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(C)やぶうち優/小学館・BANDAI・電通 (C) Happinet
※画面は開発中のものです。
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