セガが本日12月7日に秋葉原・AKIBA SQUAREにて開催した、PS4/PS3用ソフト「龍が如く0 誓いの場所」のスペシャル体験イベント。本稿ではイベント模様の紹介に加え、開発陣インタビューを掲載していく。

東京・秋葉原UDX 2階のAKIBA SQUAREにて、本作のスペシャル体験イベントが実施された。会場ではユーザー向けに初めて出展された試遊体験版のコーナーをはじめ、「龍が如く」のシリーズ総合監督・名越稔洋氏とチーフプロデューサー・横山昌義氏のサイン会、ゲーム予約者へのグッズプレゼント、桐生一馬と真島吾朗の等身大立看板が設置されたスペシャルフォトコーナー、オリジナルグッズの物販と、多岐にわたる催しが行われていた。

試遊台では、本作の2人の主人公「桐生一馬」「真島吾朗」の内いずれかを選択し、神室町・蒼天堀のそれぞれの街でアドベンチャーパートがプレイできた。新たに搭載された3つのバトルスタイルをはじめ、シリーズ史上最大のオブジェクト数が描画されているという1988年の街並みは、内容も然ることながら最新技術が惜しみもなく投入された、「龍が如く」の名に恥じない進化の程を見せつけてくれていた。

過去作品の体験コーナーも設置 試遊者へのノベルティ「特製バンダナ」

また、会場では「龍が如く0 誓いの場所」特製クリアファイルをはじめ、桐生一馬と真島吾朗のアイマスク、オリジナルTシャツにコラボアクセサリーなどが用意された物販コーナーや、過去シリーズタイトルを遊ぶことができる試遊台、ゲーム予約者向けのグッズお渡し所なども用意されており、いずれも盛況の様子であった。

そして、会場内でひときわ目立つ行列の先では名越氏と横山氏のサイン会が。参加者がサイン対象物を持参する本サイン会では、定番のサイン色紙やゲームパッケージをはじめ、タオルにスマートフォンと、皆思い思いのアイテムを持ち寄っており、シリーズユーザーらの「龍が如く愛」を垣間見ることができた。

左から横山昌義氏、名越稔洋氏

なお、今回は「龍が如く0 誓いの場所」についての質問に名越氏と横山氏が応えてくれるミニインタビューも執り行われた。ここでは12月22日に開催される、大阪・道頓堀でのスペシャル体験イベントに出演する大物ゲスト情報なども明かされたので、気になる人はぜひ一読して欲しい。

開発陣インタビュー

――今回ユーザーが初めて本作をプレイできる場となりましたが、今の心境をお聞かせください。

名越氏:今まで何回かイベントはやらしてもらいましたが、どういう風に感じてもらえるのか、どういう風に遊んでもらえるのかなどは、やはり気になります。ゲーム開発はもう佳境ですが、一人でも多くのユーザーに面白いと思ってもらえるよう、内容に対する受け取られ方は参考にしていきたいです。楽しいというよりもドキドキといった心境ですね。

横山氏:ここに至るまで開発内部では色々調整してきましたが、どういったプレイフィールを感じてもらえるかについてはドキドキしています。ただ、朝の段階から現時点に至るまで皆さんのプレイ画面を見ていましたが、桐生なら「壊し屋」、真島なら「ダンサー」といった、主人公毎に用意した3つのバトルスタイルを切り替えて遊んでもらえればなという点を、皆さんが巧みに操作しているのを見て、「ああ、上手くいってるな」と少しホッとしているところです。今日の体験会を皮切りに、これから全国で体験会を続けていくと思うので、全国の皆さんに新しくなった「龍が如く0 誓いの場所」を少しでも触れてもらえればなと思います。

――1988年という時代を描くにあたって、一番気合を入れている部分はどのあたりになりますか?

名越氏:今の時代は資料がたくさんありますが、開発スタッフが当時いくつくらいだったかというと、僕は大学生でしたし、若い子は小学生だったりと、そこのギャップは年齢のある人間に頼ることもありました。世相であったり、景気であったり、人間の感情感覚の違いをドラマとして落とし込むために、キャラクターの服装や町の様子などの外堀から埋めていき、横山にドラマを作り上げてもらいました。1988年という過去の話ではあるものの、若い人にも「日本はこういう国だったんだなあ」と伝わる何かになっていると思います。

横山氏:見た目の研究はもちろんのことですが、最初に名越さんから当時は物の考え方から違うのだと言われました。お金が無くなった際、現代なら「どうしよう」と考えますが、当時は「来月になればこんなに入ってくる」などと考える時代だったんです。色々な見方や決断が違うはずなので、そういうものを取り入れて欲しいと指示され、メインストーリーだけでなく、サブシナリオや街を取り巻く人々の性格などを研究し、チーム全体で開発してきました。

今回の体験版ではミニミッションとサブストーリーとして2つずつ東京・大阪に収録しているのですが、製品版ではそれだけじゃなく山盛りで収録しているので、当時を知っている人には「こういう考え方の人いたよね」と思ってもらったり、今の若い人には「なんでこんな考え方になるんだろう」という新しさを、町の空気を通して味わってもらえると思います。

――本作での神室町と蒼天堀の見所をお聞かせください。

横山氏:技術的な話をすると、1画面に表示されているオブジェクト数は「龍が如く」シリーズ史上、最大数になっています。それは人の数だけでなく、チャリンコだったり、原付だったり、捨てられているゴミもそうです。今回はPS4/PS3でリリースしますが、PS3版は処理の限界で回している感じです。ただ、それでも処理落ちしないで回せているので、我々もこんなことができるようになったかと感慨深いです。去年の「龍が如く 維新!」で集大成と言ってはいましたが、維新の時よりも技術的には上をいけてます。

また、PS3では遠くに映るモノは処理上「ローモデル(処理の軽いモデル)」ですが、PS4の場合は奥までモデルを切り替えることなく映せています。見た目的にはさほど違いはないのですが、60フレームの高解像度で描く繁華街というのは今回のPS4版が初の試みとなりますので、見て歩いただけで従来のシリーズとの違いはすぐ分かると思います。なので、まずは体験会などで操作して味わってもらいたいです。

――バトルスタイルのオススメはありますか?

横山氏:壊し屋が面白いです。今までのシリーズ作品でもビール瓶や看板などを掴んで相手を殴るという動作を取り入れていましたが、どうしてもオブジェクトを取りにいく動作などが途中で億劫になるのか、目の前の相手をガンガン殴っていたと思います。しかし、今回の壊し屋というスタイルは、普通にアクションを行って相手を攻撃している最中に、自動的に武器を拾って有効活用してくれるので億劫にならず、それでいて街中で暴れている感を楽しめると思います。「繁華街で暴れる」という本シリーズならではの醍醐味がより進化していますので、街中をぶっ壊したい、相手をぶっ飛ばしたいと考えている人にはすごくオススメです。

――大阪・道頓堀で行われる体験会の内容をお聞かせください。

名越氏:大阪でも同じく体験会を行っていきますが、大阪ならではのゲストとして、ゲームでも参加していただいている竹内力さんが出演することとなりました。町のモチーフも同じ場所であり、ゲーム出演者を生で見られて、実際作った我々も出迎えますので、リアルとバーチャルが一緒になるこのイベントに、ぜひ皆さん来ていただきたいです。

横山氏:会場が道頓堀のとんぼりリバーウォークという場所で、そこは正に本作の大阪編のど真ん中に位置する場所となります。そのため、ゲームで蒼天堀を遊んでいると見慣れた何かがそこかしこに映ると思いますので、名越さんが先ほど言った通り、リアルとバーチャルが融合したイベントを楽しんでもらえるはずです。また、あの街にかなり似合う竹内力さんも出演して下さるということで(笑)、良いものが見られますし、同時にバラエティ番組「セガなま」の公開収録も見られますので、ぜひ参加して頂ければと思います。

――ユーザーに向けてのメッセージをお聞かせください。

名越氏:毎作、楽しんでもらえると確信して作っていたり、こうして多くのユーザーさんに来てもらえていることも嬉しいのですが、それにかまけずに頑張ってきたからこそ、「龍が如く」シリーズはこうやって10年目を迎えようとしています。最後まで頑張って店頭に送り出しますので、応援よろしくお願いします。それと予約を一杯してほしいなと思います(一同笑)。

横山氏:開発的には佳境も佳境、開発度95%というところですが、今日を皮切りに実際にユーザーさんに遊んでもらうので、同時に始まりの日でもあります。そういった意味でもう一回気を引き締めて作らなきゃと思っています。また、これで全貌を明らかにしたというわけではなく、来週以降はプレイ動画も始まりますし、たくさんの続報もあわせて送っていきますので、「予約したからいいや」ではなく、発売までの展開に注目していただければと思います。

龍が如く0 誓いの場所

セガゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2015年3月12日
  • 17歳以上対象
龍が如く0 誓いの場所

龍が如く0 誓いの場所

セガゲームス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2015年3月12日
  • 17歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

龍が如く0 誓いの場所

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PS3パッケージ

  • 発売日:2015年3月12日
  • 17歳以上対象
龍が如く0 誓いの場所

龍が如く0 誓いの場所

セガゲームス

PS3ダウンロード

  • 発売日:2015年3月12日
  • 17歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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