幻想世界の小さなヒーローの大物語―Xbox One向け探索型アクション「Ori and the Blind Forest」を一足早くプレイ!

発表会・イベント取材
0コメント ガッキー

日本マイクロソフトが2015年3月11日に配信するXbox One/PCダウンロードソフト「Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)」(Xbox 360版は年内配信予定)。今回は配信に先駆けてゲームをプレイすることができたので、その模様を紹介していこう。

今回、日本マイクロソフトの品川オフィスにて体験させてもらった「Ori and the Blind Forest」は、昨年のE3で発表されたMoon Studios開発の探索型アクションゲーム。同スタジオはユニークな世界観で形作ったシューティングアクション「Warsoup」を手掛けており、今回の「Ori and the Blind Forest」もそれと同様、ビジュアル面から目を引く作りとなっている。

本作は既に海外で配信されており、日本国内における続報としては今回がE3以来。日本上陸を待ち望んでいたユーザーにはようやくの朗報といっていいだろう。

なお、配信は来月3月11日、Xbox OneではXbox Games ストアにて2000円(税抜)、PCではSteamにて2000円(税抜)で提供される。Xbox 360版は年内に配信されるとのことなので、今しばらく待っておこう。

「Ori and the Blind Forest」とは

本作は、主人公・オリが故郷であるニブルの森を守るため、小さな体から勇気を振り絞り、暗黒の敵に立ち向かっていく“愛と犠牲の感動の物語”。手書き風タッチで描かれる精細なグラフィックと、フルオーケストラ編成で奏でられる壮大な音楽は素晴らしいの一言。次世代機ならではのビジュアルを体感しながら、プレイヤーはたちどころに絵画のような世界での大冒険に浸れるのだ。

ゲーム内容は、走ってジャンプして、ステージ内から「キーストーン」を探し出し、集めた石版をカギにして次のステージへと進んでいくのが主な目的。オリのアクションは軽快で、若干の慣性に左右されるものの、それもアクセントとして楽しめる程度に直観的操作で動かせる。オリの小動物的な柔らかい挙動にも注目だ。大変和む。

中央の小さな白い生物がオリ。下の黄色い円が経験値ゲージ。右側の緑がライフセル(ライフゲージ)。

ステージ探索中はさまざまな姿の敵が襲い掛かってくるため、オリに付いてくる小さな光「セイン」を使って攻撃し、敵・オブジェクトから出てくる「精霊の光(経験値)」を貯めて、さまざまな能力スキルの開放を目指していく。獲得できる能力は大きく3つのジャンルに分かれているため、3段ジャンプを目指すか、3体同時攻撃を目指すかなど、指針で悩める点も魅力といえよう。

なお、本作はどちらかといえば、敵を討ち倒して進むアクションゲームではなく、ギリギリの足場へ向かって飛んだり、壁を登りながら反対側へと飛び移ったり、ギミックを動かして道を切り開いたりと、アクションムーブを通してステージの謎解きにチャレンジしていくタイプである。

かといって敵を倒すという方面も「ついで」「オマケ」にはならず、「アイツがいるせいでここから飛んでも落とされる!」など、嫌らしくも心地よい構成で配置されているため、無視できるものではない。さらに、オリの背後に控えるセインの攻撃モーションも独特なため、便利と不便のギリギリを行ったり来たりで悩ましく思えることだろう。

一見、子供向けなファンタジーゲームに見えるものの、オリらしいとも呼べる独自要素がそこら中に埋め込まれているため、その実の歯応えは大したものだ。可愛らしいオリと比べると、襲い来る敵や生々しいギミックの凶悪さの対比は、正に悪夢と言っていい。

ちなみにオリはライフが無くなると“セーブをしていない地点”まで戻されてしまうのだが、本作の一番の特徴として、自身でセーブポイントを作るアクション「ソウルリンク」が存在する。

本作は探索型ジャンルであり、大きく繋がっているステージ間をシームレスで移動していくため、とにかく広い。広さもそうだが、先に進めば進むほど「何回かチャレンジすればギリギリ行けそうな気がする難所」に出会ったり、それが連続している時はもう堪らないことになるし、とりあえずジャンプしておきたいなーと思う場所の着地地点にトゲが配置されていたり、不可解で恐ろしい新たな敵に出会ってしまえば、やられてしまうこと必至である。

そこで出番となるのが、このソウルリンク。これを使うことでオリはその場の立ち位置をセーブポイントにし、目の前の崖から落下しても、寸分違わず崖の目前から復活することが可能となる。ソウルリンクは大局的なセーブポイントとしての役割以外に、“最も間近なリトライ地点”を作る役割を担ってくれるのだ。

ステージ内に備わるセーブポイントも存在。

このソウルリンクは、画面直下の左側に存在する青いゲージ(エナジーセル)を消費して作り出せる。作るといっても仰々しいものではなく、エナジーセルはクールダウン式に自動回復するので気付いたら溜まっているし、作る際もボタンを若干長押しするだけで手早く済むため、テンポを阻害する要因にはならない。

また、ソウルリンク上では経験値を消費し、新たな能力を獲得する拠点としての役割も備わっていたり、「ソウルリンクを作るとライフ回復」といった能力を併用すれば攻略のお供になるため、要所要所でいい仕事を任せられる。

使い道は人それぞれになると思うが、筆者的には2点。「長い演出を見た後」「難所の目の前」でバシバシ使っていくのが良かった。演出については“やられる度に同じ演出を何回も見る”という行為がテンポと情感にチクチク刺されるので、ゲーム世界から醒めないようソウルリンクを使っておく。

もう一つの難所については、アクションゲームに対して意識が変わるほどの利便性を感じてしまった。ギリギリの足場、落ちたら終わり、その先の障害物、落ちたら終わり…それらに対して1回ジャンプしたらソウルリンク、あっちの足場についたらソウルリンク、通り越したけど先が不安だからソウルリンクと、とにかくばら撒いていく。

筆者は本作をプレイする前、「どこでもセーブポイントを作る」というアクションが存在することで、難易度低下や粗雑なプレイ感を生み出してしまうのではと、余計なお世話を焼いていた。しかし、実際にできてみるとこれが非常に便利。便利であれど、難易度が緩和するわけではない、プレイが疎かになるわけでもない、一番作用しているのがプレイヤーのストレス軽減なのだ。

これにより、プレイヤーは苦手なアクションを繰り返さずに済むし、進むのに時間がかかり過ぎる重たいギミックも、何度もレスポンスよく挑んで、越したらすぐさまセーブというサイクルにできる。何より、この少し進んでソウルリンクという行為自体が意外と達成感があるものなのだ。従来のゲーム作品でいうセーブ行為とは意味合いが全く異なるので、この軽いサイクルについてはぜひとも自身で体験してもらいたいと思う。

筆者の様に「どこでもセーブ」に他意を感じてしまう人ほど、このスムーズさの虜になることだろう。

3つの異なるゲームモード

本作にはトップメニューに3つの目的地が用意されており、それぞれゲームルールが若干異なっている。これまで説明してきたのはストーリーモードに相当する「SUNKEN GLADES(水中の森の空き地)」となり、それ以外は“掴む”アクションを駆使する「GINSO TREE(ギンソウ樹)」、高難易度のパズル要素を詰めた「FORLORN RUINS(忘れられた廃墟)」が存在する。

「SUNKEN GLADES(水中の森の空き地)」

「GINSO TREE」では、マップ中のオブジェクトや敵が打ち出す弾を掴み、ストップモーションと同時に360度自由な方向を選択し、勢いよく弓なりに飛んでいくアクション「打撃」を利用した、ジャンプ主体のステージとは一味違う攻略が楽しめる。オリが飛んでいく方向はもちろん、反動でオリと逆側に飛んでいく敵弾を加味し、さまざまな障害物を排除していくのに頭を使わされる。

「GINSO TREE(ギンソウ樹)」

「FORLORN RUINS」は高難易度と書いた通り、非常に頭を使うパズル要素で構成されている。天井を歩いたり、横に落ちたり、重力方向を駆使したステージではさまざまな発想の転換が求められるため、ソウルリンクのありがたみを存分に受けられるのが、まず此処になるだろう。

筆者が今回プレイさせてもらったところ、数十分かけて最初のステージをどうにかクリアできたものの、余りに集中してのめり込みすぎたため、気付いたら上半身がバキバキに強張ってしまっていた。「こうしたら行けるかも…」のひらめきと結果がもたらす充足感を堪能したい人には、一等おすすめの場所だ。

「FORLORN RUINS(忘れられた廃墟)」

オリの世界を冒険してみては?

ゲーム性、ビジュアル、ミュージック、全てがイメージ通りの高水準でありつつ、さまざまな印象のズレが少しづつ落とし込まれているため、正統派で王道なファンタジーアドベンチャーゲームに見えながらも、プレイしてみると色々なポイントで嬉しい引っ掛かりを覚える本作。

アクション面は上述したとおり、直観的操作で誰でも簡単に思い通りに動かすことができるが、ひとたび謎解きやギミックに関わると結構骨太。今回は紹介できなかったが「滑空」「踏みつけ」「チャージフレイム」など、多彩なスキルを駆使して攻略に臨みたい。

また、ストーリーについては今回知れることがあまりなかったものの、愛と犠牲と感動がどのような形で訪れるのかには期待がかかってしまう。絵本の中のような世界で繰り広げられるオリの大冒険に興味をもった人は、今の内から注目しておこう。

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ

Ori and the Blind Forest 関連ニュース

関連ニュースをもっと見る

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング