Fuji&gumi GamesがリリースしたiOS/Android向けダンジョンRPG「シノビナイトメア」。本格的なダンジョンRPGファンも満足できるだけの魅力を持った本作のポイントについて紹介しよう。

目次
  1. ダンジョンRPGの醍醐味がしっかり味わえるダンジョン探索
  2. 誰に誰を攻撃させるのか?戦略性とテンポのよさを併せ持つバトル
  3. おしゃべりに温泉入浴!美少女ファンのツボを押さえたキャラ
  4. ミステリアスな導入で思わず引き込まれるストーリー

「シノビナイトメア」はFuji&gumi Gamesがリリースした、和風ファンタジーを世界観とするダンジョンRPG。ゲームシステムはまさしくダンジョンRPGの王道。敵と戦いつつ3DCGで作られたダンジョンを探索、育成やアイテム収集、ストーリー展開を楽しむ…というものだ。

カジュアルなゲームが多いスマートフォン向けゲームの中で、本格的なゲームシステムが光っていた同社の既存作「ファントム オブ キル」同様、本作のゲームシステムも本格派。さらにそこへ、3Dキャラが動き回るド派手なビジュアル演出と豪華声優によるキャラクターボイスが加わり、ゲームを盛り上げている。

「ファントム オブ キル」ファンのみならず、ダンジョンRPGファンや美少女ゲームファンまで満足させられるだけのパワーを持った本作のポイントについてじっくり紹介していこう。

ダンジョンRPGの醍醐味がしっかり味わえるダンジョン探索

ダンジョン選択画面から挑戦するダンジョンを選択すると、探索開始。フル3Dで描かれたダンジョンを探索し、「ボスキャラを倒す」「ゴールに入る」などの目的を達成すればダンジョンクリアだ。ダンジョンをクリアすると次のダンジョンが解放されてチャレンジできるようになる。

こうしたゲームの流れはスマートフォンゲームとして一般的なもの。しかし一旦ダンジョンに入ると「ウィザードリィ」シリーズや「ペルソナ」シリーズといった、コンシューマ用の伝統的なダンジョンRPGを連想させる本格的なプレイが味わえる。

3DCGが普及してなかった時代の古典的なダンジョンRPGでは、ダンジョン内の移動が前後左右4方向のみとなっていた。前後左右きっちり90°ずつ回転し、一歩進むとダンジョン内の1ブロック分進んだことになる。

本作はこの古典的なダンジョンRPGのスタイルを採用しており、ダンジョン内は前後左右の4方向のみに限定されている。上フリックで前進、左右のフリックで方向転換。下フリックで前を向いたまま一歩後退だ。

4方向のみ移動というスタイルに古臭さや物足りなさを感じる人もいるだろう。しかしこのスタイル、実は強力なメリットを持っている。それはマップを一歩ずつ埋めていく行為=「マッピング」がしやすいというメリットのひとつ。このマッピングこそ、古典的なダンジョンRPGがもっていた特徴で、その醍醐味が本作でもしっかり味わえるというわけだ。

プレイしてみるとわかるのが、マッピングの楽しさを考慮して本作のダンジョンが作られている点。それがよく表れているのが、ダンジョン内のギミックだ。

ダンジョン内には踏むことでドアを開閉できるスイッチや、自動的に移動してしまうベルトコンベア床などのギミックが配置されている。このギミックがあることで、ダンジョンがゴール地点やボスキャラを目指すだけの「ただの道」ではなくなっている。マップを見てギミックの配置を考えながら進む「攻略対象」としてダンジョンが活かされているのだ。

だからこそ、探索が楽しい。ファミコン版「ウィザードリィ」のころからダンジョンRPGをプレイしてきた筆者でも、しっかりダンジョンRPGの楽しさを味わうことができた。

また移動の操作がシンプルというのも、4方向移動のメリットだと感じた。基本的には上フリックによる前進と左右フリックによる90°の方向転換で探索できるため、スマートフォンでも快適に操作可能だ。スキマ時間に立ちながらプレイする…というシチュエーションでも、操作にもどかしさを感じることはないだろう。

誰に誰を攻撃させるのか?戦略性とテンポのよさを併せ持つバトル


ダンジョン移動中に敵と遭遇すると、バトルシーンへ画面が切り替わる。バトルシーンはターン制のコマンドバトル。本作の主人公達は「クノイチ」と呼ばれる存在で、召喚した「サムライ」によって敵と戦う。

戦略の要となっているのが、ダウン。敵の苦手属性で攻撃するとダウンさせることができ、ダウンした敵には「追撃」や「総攻撃」といった追加攻撃が可能だ。敵を効率よくダウンさせるために、誰に誰を攻撃させるのかが戦略のポイントとなる。

バトルでコマンドを入力すると、キャラが動いて敵を攻撃。「追撃」や「総攻撃」を行ったりした際も迫力あるアニメーションが展開され、とても爽快だ!

感心したのは、凝ったビジュアル演出にも関わらず、テンポがよいこと。ひとつひとつの演出がスピーディーに行われるため、テンポの悪さを感じないのだ。

アイテムを求めて周回プレイを続けていると、さすがにテンポの悪さを感じるのかも…と思ったものの、倍速再生やオート戦闘といった機能があるのでその心配もない。

コンシューマー向けRPGのようなしっかりした戦略性と演出が楽しめつつ、時間がない時でも楽しめるようスマートフォン向けに最適化されている丁寧な作りだ。

おしゃべりに温泉入浴!美少女ファンのツボを押さえたキャラ

ダンジョンRPGファンが満足できる本作、美少女ファンにもオススメだ。なにしろ主人公である4人の「クノイチ」が、とにかくかわいい! 2Dイラスト・3Dモデルともにキュートだが、内田真礼さんや小松未可子さんといった有名声優陣による声の演技も強力。メニュー画面でキャラをタップするとおしゃべりしてくれるので、ついつい何度もタップしてしまう…。

本作はキャラの魅力ゲームシステム的にも活かしており、そのひとつが命灯というパラメーター。ダンジョン探索によって命灯は減少し、少なくなるとサムライが弱体化してしまう。

命灯を回復する方法は温泉! ただ温泉に入浴している間、そのキャラは使えなくなるので、他のキャラを使う必要がある。つまり、自然と4人のキャラをローテーションし、すべてのキャラの魅力を堪能することができるというわけだ。もちろん、入浴シーンはしっかりビジュアル的に再生される。ツボを押さえた作りといえよう。

ミステリアスな導入で思わず引き込まれるストーリー

ゲームシステムもキャラクターも力の入った本作だが、最後にストーリーにも触れておきたい。物語の背景は、四つの世界からなる世界・ジパングで怪しげな事件が起こり、事件の裏にいる「物の怪」と「クノイチ」達が戦う…というもの。

「物の怪」に有効な対抗手段となっているのが「クノイチ」の使役する戦士の魂、「サムライ」。「サムライ」には本作オリジナルのキャラクターから、織田信長やヒミコといった歴史上のキャラをベースとしたものまで用意されており、本作の収集要素のメインといえる。

和風ファンタジーとして王道的な背景の中で展開されるストーリーが実に魅力的。特にゲーム開始直後の謎めいた展開は、ゲームの世界へと一気に引き込んでくれる。マスコット的なキャラ・狛犬によって断片的に設定が語られる中、現れる謎の少女…。狛犬に従ってはいけないという謎の少女を「消えろ」と睨みつける狛犬。このミステリアスな導入に、ついつい先が気になってしまう。

ゲームシステム、ビジュアル、ストーリーと、コンシューマー用ゲームのような豪華絢爛クオリティを持つ本作。ダンジョンRPGか美少女キャラのどちらかに魅力を感じる人ならば、高い満足感を味わえるはずだ。スマートフォンならではの便利機能が搭載され、短時間でも気軽にプレイできるため、興味を持ったならまずは一度プレイしてみよう。

シノビナイトメア

Fuji&gumi Games

iOSアプリiOS

  • 配信日:2016年6月22日
  • 価格:基本無料

    シノビナイトメア

    Fuji&gumi Games

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2016年6月22日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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