スクウェア・エニックスは8月6日、「ドラゴンクエストX」のオフラインイベント「ドラゴンクエスト夏祭り2016」を、千葉・舞浜アンフィシアターにて開催した。
「ドラゴンクエスト夏祭り2016」は、MMORPG「ドラゴンクエストX」(以下、DQX)の4周年を記念して開催されるオフラインイベント。会場内にはオリジナルグッズが手に入る物販、記念撮影、出張店舗「LUIDA'S CAFE」、フェイスペイントなどのさまざまなコーナーが設けられ、大きな賑わいを見せていた。
メインイベントが行われたステージでは、司会を務める椿姫彩菜さん「DQX」プロデューサーの齊藤陽介氏、ディレクターの齋藤力氏、チーフプランナーの安西崇氏、そして「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏が登壇。堀井氏と齊藤陽介氏は、「りゅうおう」と「あくましんかん」という「ドラゴンクエスト」シリーズお馴染みのモンスターのコスプレ姿に身を包んでの登場となっており、誰もが知る名台詞である「世界の半分をお前にやろう」が客席に向かって飛び出すなど、堀井氏もノリノリでりゅうおう姿を楽しんでいた様子だった。
さらにスペシャルゲストとして、作家のあかほりさとる氏、漫画家の金田一蓮十郎氏、俳優の倉貫匡弘さん、声優の近藤隆さんと斎賀みつきさん、福沙奈恵さんら大の「DQX」好きとして知られる現役プレイヤーの面々が登壇。そしてこれまでニコニコ生放送で「DQX」の魅力を伝えてきた、歴代の初心者大使達も一斉に集合するという大所帯で、イベントは進行していくことに。
「ポーリーランド3」で驚き、「ボツネタ祭り」で爆笑が沸き起こった第一部
まずステージの前半にあたる第1部では、「聞かせてあなたのアストルティア」、「占い師リューザのパルプンテの館Part1~4」、「ポーリーランド3」、「今だから話せる! ボツネタ祭り」、「ダークキング討伐 タイムアタック対決」といった、バリエーション豊かなコーナーが実施。
中でも会場を大きく沸き上がらせたのが、昨年の夏祭りで「聖魔の城と四季の森」をテーマとした「ポーリーランド2」に引き続き行われた、ハウジングの匠として知られるあかほり氏による「ポーリーランド3」の公開。今年のテーマは「ガタラ大戦」と題した、あかほり氏の代表作でもある、あのタイトルを思わせる架空の映画で使われた撮影セットを公開した「映画村」という一風変わったものとなっており、1枚1枚のゲーム中のスクリーンショットをつなぎあわせたという、気が遠くなるような手間をかけて作られたこだわりPVも上映。PVの終わりには権利表記が表示される真っ黒な背景の画面が表示されるのだが、この画面すらもゲーム内で撮影したものとなっており、いろいろと試行錯誤した結果「お姫様本棚・橙」の裏側が、もっとも黒が綺麗に出ることを発見したという裏話も明かされると、その徹底したこだわりで会場の度肝を抜いていた。
実際のポーリーランド内には、映画村らしい記念撮影用のセットや小道具に始まり、乗り込んで戦う某○子甲冑をイメージしたゴーレムや、コクピットに乗り込むためのダストシュート風の搭乗口、ヒロイン達の個性を感じ取れる部屋、巨大なスクリーンまで再現された戦闘時の司令室、そして極めつけとして「大帝国劇場」というストレートな名前のついた劇場など、あの作品を知るファンならニヤリとすること間違いなしものまで小ネタが満載(なお、これらはきちんとS社の承認を得た上で製作しているのだとか)。
その製作には、半年間の金策(総製作費は約3億Gほど)と2ヶ月の製作期間という膨大な時間と手間が注ぎ込まれているそうで、客席からは惜しみない歓声と拍手が送られていた。なおこの「ポーリーランド3」がある住所は「ガタラ住宅村水没遺跡地区13579丁目」。しばらくの間は押しかけるプレイヤー達で混雑が予想されるが、「DQX」プレイヤーであれば一見の価値アリだ。
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続いて行われたのは、「ダークキング討伐 タイムアタック対決」。こちらは齊藤陽介・齎藤力氏と安西氏、金田一氏による「ゆうべはてつやでしたね」チーム、倉貫さん・近藤さん・斎賀さん・福さんら「生きのこり隊」チーム、太田裕二さん(ゆうじ)、大山雅史さん(オーヤマ)、河嶋まいこさん(おかん~)、坂口和也さん(かずなり)さんら「初心者?大使選別」チームら3つチームに分かれ、エンドコンテンツとして多くのプレイヤーの前に立ちふさがる最強の敵「ダークキングIV」に挑むことに。
ただしダークキングIVは、会場にきた一般プレイヤーの中ですら、倒した人がほとんどいないほどの難敵。会場で倒すのはさすがに難しいということで、制限時間内を何分生き残れたかと、ダークキングの残りHPが半分と25%を切ったことを示す色の変化を引き起こすことができれば、ポイントを獲得できるという特殊ルールも設けられた。
最初に挑戦した開発陣を中心とした「ゆうべはてつやでしたね」チームは、当初はかなり順調にダークキングのHPを削っていったものの、途中出現するクリスタルのレーザーに苦しめられ、9分生き残ることに成功したものの全滅。続く普段あまり戦闘をメインにしていないプレイヤーが多いという「生き残り隊チーム」は、その名前の通り生き残ることに専念して健闘を見せるも、こちらも8分で全滅してしまい、その難易度の高さを改めて見せつける結果に。
そして最後に挑戦するのは、歴代の初心者大使の中でもガチプレイヤーが結集した「初心者?大使選抜」チーム。当日の朝6時から練習しようと言い出したゆうじさんが寝坊し、ろくに練習ができなかったというハプニングもあったとのことだが、いざゲームがスタートすると、他のチームとは一線を画す危なげないプレイを披露。「ゆうべはてつやでしたね」チームと同じく、超威力のプレスと全方位から飛ぶクリスタルのレーザーに苦戦しながらも着実に攻撃を重ねていき、ついにはHPの半分を削ったことを示す、黄色へと変更させることに成功!やはり討伐には至らなかったものの、初心者とはもう到底呼べないスーパープレイの数々に、客席からは惜しみない拍手が送られていた。
「今だから話せる! ボツネタ祭り2016」では、これまで開発陣が公開をためらっていたという秘蔵のボツネタとして、やたら弱々しいキックをするラズバーンや、完全に酔っ払いとなったズッキーニャ、八頭身となったプクリポといったネタ画像(?)の数々が公開されると、何度も爆笑が沸き起こることに。
そんな思わず笑ってしまうようなネタ画像以外にも、陶芸や薬剤のミニゲーム、キャラクターを仮想ドルボードに見立てる人間ドルボード、かわいらしいモンスターを装備品として連れて歩けるモンスター装備品といった、様々な事情により未実装となっている要素も公開。中でも頭にのっけたり、周囲をぴょこぴょことスライムが跳ね回るモンスター装備品は客席からの反応もかなり好評で、開発側としても技術的な問題さえクリアできれば、実装を前向きに検討していくとのことだ。
第一部のラストには、「ドラゴンクエスト」シリーズに関するイベント情報のほか、「DQX」ショップで8月25日から販売される新商品として、実際に乗り込んで運転することができる空飛ぶ車「エアカープリズム」、セクシーな「妖艶な魔女セット」、「炎の領界風 家具&庭具」、突如現れたスポットライトがキャラクターを鮮やかにライトアップする「フィーバーのしぐさ」といったラインナップが紹介され、好評を博していた。
さらに2016年9月3日に東京芸術劇場コンサートホールにて開催される予定の「DQX」に特化したコンサート「第30回ファミリークラシックコンサート 「ドラゴンクエストの世界」」が、ニコニコ生放送にて完全中継されることも決定(配信チケットは1500円)。さらにコンサート最初の楽曲で、「ドラゴンクエスト」シリーズを代表する楽曲でもある「序曲」のみ、チケットを購入していなくても見られるようになるとのこと。既に現地での会場チケットは売り切れてしまっているだけに、ファンにとっては非常に嬉しい対応となった。
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| 「聞かせてあなたのアストルティア」では、ゲスト陣がゲーム内で撮影したユニークな写真がいくつも公開され、 客席の笑いを誘っていた。 |
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| 第2期初心者大使・リューザさんが占い師に扮して行う「占い師リューザのパルプンテの館」。 歴代の初心者大使を招いて占いや人生相談が行われたのだが、あまりにも投げやりな回答がツボに入る観客も多数。 |
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涙なしには見られない、第5期初心者大使の卒業試験も行われた第2部
イベント後半となる第2部も、「占い師リューザのパルプンテの館Part5~7」、「アストルティア絵葉書大喜利」、「リアル地の祝祭」「りっきーの なんでもおコタえしまショー!」「アストルティア★ハッピーくじ 大抽選会」「第5期初心者大使卒業試験」といった数多くのコーナーが実施された。
やはり目玉となったのは、「りっきー」こと齋藤力ディレクターが、プレイヤーから寄せられた質問や意見に回答していく「りっきーの なんでもおコタえしまショー!」。その中の1つである「ドルボードの速度をあげてほしい」という要望には、実は齎藤力氏からも同じ要望を出したこともあったのだが、マップの読み込み面と移動の制御から、これ以上の速度を上げるのを断念した過去があったという。ただ今後も少しでも改善ができないか、検討を続けていくそうだ。
同様に技術的な面から実装が難しいとされているのが、バージョン2の頃から開発を進めていたというウォータースライダーで、オンラインで数千人のプレイヤーが存在する中水中の複雑な処理をするのはやはり難しく、齊藤陽介氏も実際に滑っていたテスト画面を見たことがあるそうなのだが、「ウォーターもスライダー感も一切なかった」とのこと。こちらの実装にはまだまだ時間が掛かりそうだ。
自宅の管理をしてくれるNPC「プライベートコンセルジュ」に関するものとして、自宅の外の内の両方に配置したいというものと、「様」だけではなく「さん・くん・ちゃん」といった他の敬称に変更したいという要望も。こちらは齎藤力氏も「なんとかしたいと思っている」とのことで、改善が期待できそうだ。
「IやVIIIのように、他の作品の装備が登場する予定はないのか」という気になる質問には、齎藤力氏から「最近、堀井さんから許可をもらいました」との回答が。現時点では正式な発表はまだできないものの、30周年を記念していろいろと仕込んでいるようで、歴代シリーズに登場した様々な装備が実装される日が、今から待ち遠しい。
同じ歴代シリーズ関連としては「ゾーマはいつ実装されるのか」という質問も。こちらに対しては、ゾーマなどの大物はコインボスとして何匹も倒されてしまうのは複雑という堀井氏自身の思い入れもあり、どうにか威厳を失わない形で登場させることができないか検討しているそうだ。
「バージョン2のオーケストラ音源はまだか?」という質問は、齊藤陽介氏が答えることになり、齊藤陽介氏自身も作りたいと思っているものの、音楽を担当しているすぎやまこういち氏が「XI」の作業に掛かりっきりになっていることもあり、まだ当分は難しいのだとか(齊藤陽介氏はXIでもプロデューサーを務めている)。シリーズファンとしてはその「XI」の現状も気になるところだが、堀井氏によると「頑張って作っています」とのこと。
すでにサービス開始時期が未定となっているPS4版に関しても言及され、開発そのものは順調に進んでいるものの、さまざまな事情によってサービス開始が遅れていると、齊藤陽介氏も非常に申し訳なさそうに回答していたのが印象的だった。
そして最後のコーナーとして行われたのが、夏祭り恒例のイベントとも言える「第5期初心者大使卒業試験」。シェアハウス「ドラハ」での共同生活という、他の初心者大使にはなかった新しい試みが行われた第5期だけに、それぞれの絆も一段と強いようで、試験がスタートする前から既に涙ぐんでいるメンバーの姿も。
そんな4人に対して課せられた最後の試験は、「暗黒の魔人」の討伐。初心者といえるレベルのプレイヤーでは到底敵わない難敵で、課題を出した齊藤陽介氏も含め、勝つのは非常に厳しいのではないかという予想が多かった。だが、いざプレイがスタートすると、時間経過と共に出現する魔造兵たちを効率よく討伐しながら、地震や範囲攻撃のタイミングにも声を掛け合って対処し、ここぞ場面ではショックを決めて攻撃を止めるという、見ている側にもかなりの数の練習を重ねたであろうことが分かるような、実に見事なチームワークを披露してくれる。
途中、パーティの要でもある僧侶が倒れてしまい、次々と出現する魔造兵への対応が間に合わず、かなりの数の敵が一度に出現してしまう事態になるも、粘り強い回復でどうにか戦局を立て直すと、ついには「暗黒の魔人」を討伐することに成功。
とうとう涙を堪えきれなくなった4人を、客席と歴代の初心者大使達が暖かく見守る中、堀井さんの手から直々に卒業証書が贈られ、この日一番の大きな拍手が沸き起こるという、7時間以上にも及ぶ長時間のイベントを締めくくるに相応しい、感動のフィナーレとなっていた。
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※画面は開発中のものです。
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