9月15日に開幕した東京ゲームショウ2016。ここで行われた「コーエーテクモゲームス」のラインナップステージの模様を紹介する。
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9月15日、コーエーテクモゲームスは千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2016にて、同社の出展タイトルや新作情報を紹介する「コーエーテクモラインナップステージ」を行った。「信長の野望」新シリーズの情報も明かされた本イベントの内容をレポートしよう。
このステージはコーエーテクモゲームスの出展作や新作の情報を5つのブランド別に紹介していくというもの。イベントに先立って同社の代表取締役社長である鯉沼久史氏がステージに登場。「ブランド同士の競争と協力を軸に、さまざまなタイトルをみなさまにお届けしてまいります。世界ナンバーワンのエンタテインメントコンテンツプロバイダを目指して今年も粒揃いのタイトルを用意しましたので、この4日間コーエーテクモブースを大いに楽しんで下さい」と挨拶した。
ガスト:人気の美少女タイトルが目白押し!
最初に鯉沼久志氏がブランド長を務める「ガスト」のタイトルが紹介された。まず、「フィリスのアトリエ~不思議な旅の錬金術師~」が2016年11月2日に発売予定。「アトリエ」シリーズ最新作で、主人公の少女・フィリスが一人前の錬金術師を目指し、不思議な世界を旅して物語を紡いでいくRPGだ。
「よるのないくに2 新月の花嫁」は魅かれあう美少女ヒロインたちを描いて好評を博した美少女従魔RPGの続編で、2016年12月12日発売予定。岸田メル氏がキャラクターデザインを手掛けていることで話題のヒロイックRPG「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」も鋭意制作中で、こちらも随時情報を公開していくとのことだ。
また、これらの美少女ヒロインが活躍する3タイトルをフィーチャーした、さまざまな企画やキャンペーン「ガスト美少女祭り」が展開中であることもあわせて紹介された。
さらに、スマートフォン向けのアプリ「拡張少女系トライナリー」が2016年配信予定。ガストと東映アニメーションがタッグを組んだ完全新作で、アニメとアプリゲームの融合を意味する「アニメクロスリンクRPG」と銘打たれている期待のタイトルだ。すでに事前登録受付が開始されているので、興味のある人はチェックしてみよう。
ルビーパーティー:女性人気抜群のタイトルを多数出展
ネオロマンスシリーズなどでおなじみの「ルビーパーティー」のブランド長である襟川芽衣氏より、新作乙女向けゲームの紹介が行われた。
まず、2016年9月8日に「下天の華 with 夢灯り 愛蔵版」が発売。戦国恋愛アドベンチャー「下天の華」と続編の「下天の華 夢灯り」を1本にまとめたもので、「あらゆる女性ファンに楽しんでもらえる1本になっています」と襟川氏は自信を見せた。
「遥かなる時空の中で6 幻燈ロンド」は2016年12月22日発売予定。2015年に発売された「遙かなる時空の中で6」のその後を描いた続編で、新たに2人の美形キャラクターが登場する。
おなじみの「金色のコルダ」シリーズのスマートフォン向けゲーム「金色のコルダ オクターヴ」も2017年に配信予定。シリーズのキャラクターたちが一堂に会し、新たな世界観の中で物語が展開される新作タイトルで、ビジュアルや衣装も一新されるので「金色のコルダ」の新しい魅力を感じられる作品になっているとのこと。
Team NINJA:「仁王」の最新バージョンを試遊できる
早矢仕洋介氏がブランド長を務める「Team NINJA」からは、2017年2月9日発売予定の完全新作タイトル「仁王」と、現在好評発売中の格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」が紹介。
「仁王」は今回のゲームショウでは初公開となる最新バージョンがプレイアブル出展されていて、クリアすると特典もあるとのことなので、来場予定の人はぜひ挑戦してみるといい。さらに、ゲームショウ期間中は毎日異なる内容のステージプログラムを用意。実機プレイや開発陣による改善点、今後の方針の説明などを行うとのことだ。
「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」は無料版が700万ダウンロードを突破。さらに、9月13日から「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズの不知火舞が新キャラクターとして参戦しているが、16日の生放送ではこの不知火舞の開発秘話を紹介するそうで、「こちらも楽しみにしていてください」と早矢仕氏は語った。
ω-FORCE:全社総力をあげて「無双☆スターズ」を開発中
無双シリーズなどでおなじみの「ω-FORCE」のブランド長、小笠原賢一氏が登壇。まずは2016年10月27日発売予定の「ベルセルク無双」の紹介を行った。
原作はアニメも放映中の超人気のダークファンタジー。今作では「最凶の無双」というキャッチフレーズの通り、これまでの「無双」シリーズにない「攻めた表現」をしているとのことなので、原作に劣らぬ過激な展開を楽しめそうだ。
「戦国無双 真田丸」は2016年11月23日発売予定。発売日はちょうど大河ドラマ「真田丸」のほうも大坂の陣が描かれている頃で、小笠原氏も「クライマックスの盛り上がりを見せる中での発売となります」と期待を述べた。「討鬼伝モノノフ」は人気ハンティングアクションのスマートフォンアプリ。2016年配信予定で現在事前登録受付中だ。
最後の1本は、先日発表されたばかりのコーエーテクモ各ブランドのスターたちが登場する、2017年発売予定の新作タイトル「無双☆スターズ」。現在全社総体制で開発に取り掛かっていて、小笠原氏によると「まったく新しい『無双』シリーズになっている」という。今月の末頃に新しい情報を公開予定とのことなので、こちらも期待しておこう。
シブサワ・コウ:おなじみのシリーズの最新作を3本紹介
今年からロゴマークを一新した「シブサワ・コウ」ブランドの作品は藤重和博氏が紹介。まず、さまざまな新要素が加わった「三國志13 with パワーアップキット」が2016年冬発売予定。「三國志13」をさらにパワーアップしたもので、英傑の生きざまをより深く自由に堪能できる作品になっている。
スマートフォン向けの競馬ゲーム「Winning Post スタリオン」は先月よりサービスを展開中。20年以上に渡って競馬ゲームを開発してきたノウハウと、その過程で蓄積されたデータを投入しているので、スマートフォンゲームでは最高峰というべきレースシーンを体感できると藤重氏は語った。
「信長の野望 俺たちの戦国」は2016年配信予定で、9月1日より事前登録を実施中。50対50というGvGがプレイ可能になっていて、最大100人が参加してのリアルタイム戦闘をスマートフォンで楽しめる。また、この3本以外にもさまざまな新作タイトルを予定しているとのことだ。
ここで、ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏がステージに登場。今年は大河ドラマ「真田丸」の3DCGマップの監修を行ったことで話題を呼んだが、これについてシブサワ氏は「ゲームで培ってきた表現技術がテレビの世界で役に立っていることを非常にうれしく思っています」と感慨深げに述べた。
そんなシブサワ氏だが、1981年にリリースしたデビュー作「川中島の合戦」の制作から今年でゲームクリエイターとしての活動が35周年を迎える。そこで、お祝い企画として今冬発売の「三國志13 with パワーアップキット」のPC版の初回予約特典として、この「川中島の合戦」のダウンロード版を配信。
当時のビジュアル、サウンドの再現を目指して開発しているとのことで、「私の原点となった作品なので、ぜひ楽しんでみて下さい」とシブサワ氏は語った。また、本作が発売された10月26日が、「歴史シミュレーションゲームの日」に記念日として登録されたこともあわせて紹介された。
なお、記念企画はこれだけではなく、2017年冬まで1年を通してさまざまな企画を実施するとのことで、第1弾として2016年10月から12月まで「信長の野望」シリーズでキャンペーンが行われる予定。もちろん、「三國志」や「Winning Post」などでもキャンペーンの開催を予定しているそうなので楽しみにしておこう。
最後にシブサワ氏は「信長の野望」の15作目となる新シリーズの開発をスタートしたことを発表。詳細はまだ明かせないが、今回はAIアルゴリズムや戦略・戦術の部分を強化していきたいとのこと。どのような作品、そしてタイトルになるのか続報に期待だ。