12月17日・18日の期間、幕張メッセにて開催された「ジャンプフェスタ2017」。本稿ではスクウェア・エニックスブースで行われた、「星のドラゴンクエスト スペシャルステージ JF2017」の模様をお伝えする。

2015年に配信がスタートしたiOS/Android用アプリ「星のドラゴンクエスト」は、星型マップを自由に拡大縮小、さらには回転させながら、星をまるごと探索できるRPG。「ドラゴンクエスト」シリーズを踏襲した世界観、自由なキャラクターのカスタマイズ・成長、そして最大4人で遊べるマルチプレイなどが受け、先日配信開始から1周年を迎えた。

今回のステージイベントには本作のプロデューサーを務める市村龍太郎氏と運営プロデューサーの永野雄太氏、ディレクターの畑信太郎氏、「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親である堀井雄二氏、集英社 Vジャンプ編集部のサイトーブイ氏が登壇。今後の展開を中心に、さまざまな話題が飛び出した。

左からMCの喜屋武ちあきさん、市村龍太郎氏、堀井雄二氏、永野雄太氏、畑信太郎氏、サイトーブイ氏

バラン、ハドラーとのバトルが初公開!

本作では現在「ダイの大冒険」とのコラボイベントが実施中だが、まずは企画が始まった経緯を振り返ることに。市村氏によるときっかけとなったのは5月末に実施された、「ドラゴンクエスト」の30周年生放送。ここでは堀井氏に対してさまざまな企画を提案するコーナーがあったのだが、市村氏はなにを提案するか、直前まで考えてなかったという。そこで市村氏が短い時間で思いついたのが、自身がかつて夢中になっていた「ダイの大冒険」とのコラボレーション。この提案を受けた堀井氏は、「生放送だし、ダメだとは言えませんでした」と苦笑いを交えながら振り返った。

これで本格的に企画が始まり、わずか半年でイベントの実施にまでたどり着くこととなる。市村氏はここまでスムーズに進んだことについて、原作者・三条陸氏の力が大きかったと話す。というのも三条氏自身も「星のドラゴンクエスト」を相当やりこんでいるそうで、快く承諾してくれたそうだ。

もちろん苦労がまったくなかったわけではない。原作コミックスでは色が設定されていないキャラクターも存在し、それをゲーム内に実装するために、ひとつひとつ色を提案して、なかったものを埋めていったというのだ。

原作の話題で盛り上がる中、サイトー氏が原作で作画を担当する稲田浩司氏の描き下ろしイラストを披露する一幕も。

続いては永野氏から、コラボイベントの概要があらためて紹介。イベント期間中は「ダイの大冒険」に登場した敵キャラクターが待ち構えるダンジョンが出現。ダンジョンをクリアするとダイ・ポップ・マァムのそうびを入手できる。特定のクエストをクリアすると限定スタンプもプレゼントされる。永野氏いわく、クロコダインのスタンプは特によく使われているそうだ。

ゲーム内には現在のところヒュンケル、クロコダイン、フレイザード、ミストバーンといった敵キャラクターが登場。12月14日から始まったばかりのイベントだが、12月16日までの3日間で、プレイヤーはすでに合計480万回も倒しているとか。

さらに今後は、バランやザボエラ、ハドラーといったキャラクターも敵として登場するという。そこでステージでは、その中から特別にバランとのバトルを実機で披露することになる。プレイを担当した畑氏は慎重に道具を使いながら攻撃を繰り出していくが、バランの全体攻撃に苦戦を強いられる。さらに一度バランを倒すと竜魔人化したバランと再度対戦することに。ここまでくると回復が間に合わない様子で、残念ながら勝利とはならなかった。

次にハドラーとのバトルも披露することになると、こちらはいきなりルカナンで守備力を下げられ、その直後にイオラを繰り出すという戦い方をしてくる。ほかにもメラゾーマ、ヘルズクローといった多彩な攻撃が持ち味で、畑氏はやはり大苦戦していた。

どちらも演出にはコミックスのカットを採用し、原作の盛り上がりを巧みに再現しているのも特徴だ。現在は最終調整中で、市村氏は「来週中、21日くらいには実装したい」と語っていた。

さらに市村氏は、年始には「ドラゴンクエストVI」イベントの後編が始めることを明かした。今回はいよいよテリーも登場するとのことだ。このイベントが終わった2月には「ダイの大冒険」コラボイベントが再開。再開後は中編、後編という構成での展開が予定されており、まず中編ではハドラー親衛騎団が登場する。そして後編では大魔王バーンとの戦いも描かれ、最終的に来年春にまでおよぶ、大掛かりなイベントになるとのこと。

「ドラゴンクエストVI」のイベントにも期待がかかるところだが、市村氏は「これからもVII、VIII、IX、Xからの…?」と思わせぶりなコメントも。昨日続報が発表されたばかりの「ドラゴンクエストXI」とのコラボレーションも視野に入れているようだ。

このステージイベントでは「星のドラゴンクエスト」だけでなく、30周年企画に関する発表もいくつかあった。企画のひとつとしてユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とのコラボレーションがすでに決定しているが、今回はその会場で販売されるキングスライムのポップコーンバケツが公開された。開催時期は未だ発表されていないが、市村氏は「来年の春休みくらいには…」という発言も飛び出した。

喜屋武さんによるとポップコーンバケツは、シリコン製でやわらかい仕上がりになっているとのこと。

最後に市村氏は「来年は大型のアップデートVer.2.0も実装したいと思っています。メインストーリーを一度完結させたうえで新展開を見せる予定です」と明かし、最期まで会場を盛り上げた。そして堀井氏は「『ダイの大冒険』の連載が終了してから20年が経ち、『ドラゴンクエスト』も30周年を迎えました。月日が経った今も皆さんに応援していただけるのは本当に嬉しいです。これからもシリーズをよろしくお願いします」とメッセージを送り、会場をあとにした。

星のドラゴンクエスト

スクウェア・エニックス

iOSアプリiOS

  • 配信日:2015年10月15日
  • 価格:基本無料

    星のドラゴンクエスト

    スクウェア・エニックス

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2015年10月15日
    • 価格:基本無料

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