日本時間1月26日から1月30日まで行われた、「フォーオナー」海外版クローズドβテストのプレイレポートを掲載。2対2ルール「ブロウル」と、新たに触れることができたヒーロー「野武士」のインプレッションを紹介する。
“サシ”の戦いとはまったく異なる「ブロウル」
今回の海外版クローズドβテストでは、2人対2人で戦う「ブロウル」をプレイした。ブロウルは、4人対4人の「ドミニオン」よりも一回り小さいマップで、5回のバトル(3本先取)を戦うルールだ。
ポイントは戦技が使えないことと、リスポーンがないこと。自身の実力に加え、マッチングされた味方と的確なコンビネーションを即座に形成できるかが勝敗を分ける。
他のルールと同じく、狙うべきは複数人対1人のシチュエーションだ。マップ内には罠などが設置されているので、これらも上手く使って素早く1人倒したりしながら、2人対1人の局面を作っていこう。広くないマップの中で、深い駆け引きを繰り広げるのだ。
1対2になったときはどうする?
相手にラッシュが決まれば「いけるぞ!」と高揚し、逆に相手の攻撃を受け続けてしまうと「どうにもならない」と弱気になる。ゲームでありながら、戦いの興奮と焦りをダイレクトに感じられるのが「フォーオナー」の醍醐味だ。囲まれたときは、それがより顕著に感じられる。
では1対2になった際にはどうすればいいだろう? 基本的に不利なのは否めないが、ここは戦略の見せどころ、やり方次第では形勢を逆転できる。ということで、まずは逃げよう。
いや、逃げるのも立派な戦略なのだ。というのも、マップによっては狭い一本道になっているところがあり、ここに誘い込めば2人を正面にして相手取ることができる。こうすれば、前後左右で囲まれるよりも突破できる可能性は高くなる。
また、ブロウルではリスポーンこそないものの、一度倒された味方を復活させることができる。うまく“サシ”に持ち込んでから相手をまき、その間に味方を蘇らせれば数的同数、あるいは数的優位に立てる。1対1で戦うデュエルにはない、ブロウルならではのポイントだ。
ボット、あなどるなかれ
プレイヤー同士の対戦に自身がない人は、プレイヤー2人対AIで戦うモードもあるので、そちらで練習しよう。2対2というシチュエーションならではの機微を知ることができるはずだ。
ブロウル自体は、2人や3人でもプレイできる。その場合は空いているプレイヤー枠にボットが入るのだが、このボットがなかなかに強い。1対1で戦って負けるどころか、最後に生き残ったのがボットだった、ということもあったりする。
ここは単純な強い・弱いの話だけではなく、前述したメンタルの部分も多分に影響しているように感じた。「ボットなのに簡単に倒せない!?」などと面食らっていたら、あっという間にやられるのが「フォーオナー」の戦場なのだ。
名誉(オナー)を大事にする人も
プレイしていて非常に興味深かったのは、積極的に2対1の状況を作り出そうとする人もいれば、頑なに目の前の相手との“決闘”を挑む人もいたということ。もちろん前者が悪いわけではまったくないが、後者のプレイヤーのように名誉(オナー)を大切にしながらプレイする人もいる。こんなシーンが見られるのも「フォーオナー」の特徴だろう。
薙刀を操る女英雄「野武士」
今回筆者はこのブロウルを、クローズドβテストで新たに選択できたヒーロー「野武士」で戦った。野武士は薙刀を得物とした、女武芸者をイメージしたヒーローだ。
薙刀を振るうだけあって、そのリーチの長さが最大の特徴。弱攻撃(R1ボタン)で突きを繰り出すのだが、対峙した相手と同じタイミングで攻撃を繰り出しても、攻撃の発生が早く、射程距離も長いので、かなりの確率で先手を取れる。そこから弱攻撃×2で3連続攻撃、あるいは強攻撃(R2ボタン)につなげて、戦いの主導権を握ろう。
野武士はリーチが長いだけでなく、移動速度も遅くはない。スピーディな操作がしやすいヒーローなのだが、やや防御力が低めな印象を受けた。相手の攻撃を的確にガードしなければいけないのはもちろんだが、後ろへの回避を駆使しながら距離を取って戦いたい。
野武士特有のモーションでカウンターを決めよう!
実は野武士には、彼女特有のモーションがある。通常、ヒーローたちはガードモード(L2ボタン押しっぱなし)で、相手の攻撃に合わせて右レバーを上・右下・左下に倒して防御するが、野武士はガードモードで右レバーを下に倒すと、前に出している足をスッと引いて片足立ちをする。
このモーションを取ると、相手は野武士がどこをガードしようとしているかわからなくなる。またうまく間合いを取れば、敵の攻撃を最小限の動きで避けることも可能で、ここから強烈なカウンターにつなげられる。野武士を使うなら、ぜひとも使いこなせるようにしたいモーションだ。
そんなパーソナリティを持つ野武士なので、装備の選択やカスタマイズが大事になってくる。防御力を補うのか? 攻撃力を上げ、適性距離を維持しながら一方的な攻撃でダメージを稼ぐのか? 自分の力量やプレイスタイルに合わせてチューンしていくといいだろう。
もっとも、装備のカスタマイズの重要性は野武士に限った話ではない。「フォーオナー」の装備はカスタマイズできる部位が多いので、戦闘を重ねながらアイテムを集めて、好みのヒーローに仕上げていこう。
2月9日23時からは本作のPS4/PC版向けオープンβテストが日本国内で行われる。今回は上記のブロウルや野武士をプレイできるので、ぜひ参考にしてほしい。Uplayアカウントを作成して、楽しみに待っていよう。