2017年7月14日、東京・新宿に「VR ZONE SHINJYUKU」がオープンすることに合わせて、施設前の歌舞伎町シネシティ広場でオープニングセレモニーが行われた。
2016年の4月から10月までお台場にオープンしたVRエンターテインメント施設「VR ZONE Project i Can」が、場所を新宿の歌舞伎町へと移し、新たなVR体験も複数追加された「VR ZONE SHINJYUKU」。既に関係者向けへの体験会なども開催され、そちらも好評を博している。
7月14日19時のオープンにあわせてメディアや一般招待客を含めたオープニングセレモニーが「VR ZONE SHINJYUKU」前の歌舞伎町シネシティ広場にて開催されたので、その模様をお届けしよう。
まずは歌舞伎町商店街振興組合会長の片桐基次氏と新宿区長の吉住健一氏がそれぞれ登壇し、歌舞伎町にこのような未来志向のエンターテイメント施設ができることは大変に喜ばしい、とこの「VR ZONE SHINJYUKU」のオープンを歓迎。
「VR ZONE SHINJYUKU」を挟んだ向かいには新宿TOHOのゴジラが、そしてシネシティ広場を挟んだ向かいにはこの「VR ZONE SHINJYUKU」があり、エンターテイメントの街として歌舞伎町をもっと盛り上げていきたい、という意気込みを語った。
次にバンダイナムコエンターテイメント代表取締役の大下聡氏が登壇。なんとしても夏休みが始まる前にこの施設をオープンさせるべく、今日まで必死にこのプロジェクトに取り組んできたそうだ。
土日などは既に予約が埋まり始めているようだが、平日であればチケットもまだまだ取れるとのことで、夏休みにぜひこの「VR ZONE SHINJYUKU」へ遊びにきてほしいと述べた。
ダレノガレ明美さんとウーマンラッシュアワーがVR体験を語ったミニトークショー!
トークセッションコーナーには、タレントのダレノガレ明美さんと、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんと中川パラダイスさんが登場した。
3人は早速「マリオカート アーケードグランプリ VR」、「高所恐怖 SHOW」などのVR体験を楽しんできたそうで、特に村本さんは「高所恐怖 SHOW」について、VRゴーグルを装着した途端に歩けなくなったと、身体を竦ませながら話した。ダレノガレさんも「高所恐怖 SHOW」は、自分でプレイするまではただのまな板だと思っていたのに足が震えて進めなかった、と苦笑いを浮かべつつ答えていた。
「マリオカート アーケードグランプリ VR」については、これまでやってきたマリオカートとはまったく別物だと中川さんは興奮気味に語った。
この「マリオカート アーケードグランプリ VR」では自分がマリオなどのアバターとして登場し、アイテムを取るために自分の腕を上げれば、VRの映像の中のアバターのマリオも連動して手をあげてアイテムを取る。そうして周囲を見渡して誰に向かってアイテムを投げるかなどを決めて、そこに向かって自分の手でアイテムを投げられる。その臨場感が素晴らしい、と称賛することしきりだった。
また、一緒に遊んでいるメンバーの声はマイクを通してゲーム内でも聞こえてくるため、ひとりずつ離れて座っていても同じ空間で遊んでいる気持ちを味わえるとのこと。3人それぞれが、「マリオカートは絶対オススメ!」と太鼓判を押していた。
今回のVR体験について、「ホップステップからジャンプを通り越して一気にワープした」と村本さんが述べると、ダレノガレさんと中川さんもそれに同意するように大きく頷いていた。
オープニングセレモニーの最後はテープカット、そしてついにオープンへ!
オープニングセレモニーのラストは、本日の登壇者全員でのテープカットが行われた。
そうして、抽選で選ばれた一般の招待客たちが「VR ZONE SHINJYUKU」の一番最初のプレイヤーとして入場していったのだが、意外だったのはゲームをあまりプレイしなさそうな若い女性客の多さだ。
今回は抽選応募での入場ということもあり恐らくは普段からゲームを遊んでいるひとたちなのだろうと思われるが、我々が想像する「VR体験を楽しむ層」とは少し離れている感じがした。しかしそういった若い女性たちでも楽しめるエンターテイメントが、VRなのかもしれない。
なお、この「VR ZONE SHINJYUKU」もお台場の時と同様、期間限定でのオープンとなっている。予定では2017年3月までの開催なので、気になる人は早めに行ってみよう。
チケットは事前予約制となっており、事前予約で完売しなかった日は当日券の販売もあるそうだが、完売してしまった日は当日券は出ないので、予約が確実だろう。また、「夏休みに家族でいきたい」という人もいるかもしれないが、VRゴーグルを使用したVR体験は健康上の理由から13歳未満の子供は遊べないので、その点にはくれぐれも注意が必要だ。
チケットの購入などに関する詳細は、公式サイトをチェックしてほしい。
「VR ZONE SHINJYUKU」公式サイト
https://vrzone-pic.com/
ダレノガレ明美さんとウーマンラッシュアワーさんへのインタビューの模様をお届け
――皆さんは今回がVR初体験だったのでしょうか?
ダレノガレさん、村本さん:そうですね。
中川さん:僕は携帯につけたりするようなやつだけなら少しやったことがありましたけれど、全然別物ですね。世界が違いますし、体感という意味でもまるで違いました。
――改めて、今回何のVR体験をされたのかお伺いしても良いでしょうか?
ダレノガレさん:「マリオカート アーケードグランプリ VR」と「高所恐怖 SHOW」です。
村本さん:あと僕らは「ハネチャリ」もですね。
ダレノガレさん:私は「ハネチャリ」は時間の都合でできなかったんですよね。
――皆さん、このVR体験のオススメ度はどれくらいでしょう?
ダレノガレさん:これはもう絶対やってほしい!
中川さん:やってほしいですね。
ダレノガレさん:これ表現できなくないですか? 変な風に言うと嘘くさくなるし、でも嘘じゃないし、すごく言葉にしにくいですね。
中川さん:まずやってみないことには共有できないです、この感覚は。
村本さん:それでもどうにか伝えなきゃいけないのが我々の役目のはずなんですけど、ほんとすみません(笑)。なんとか言葉にするなら、本当にゲームの世界に入り込んでる感覚になりますよね。「高所恐怖 SHOW」は、本当に自分がいまビルの屋上にいて、そしてその目の前に板が置いてあるみたいな感覚になります。その上をたった2~3メートル歩くだけなんですけれど、ほとんどの人が歩けなくて戻ってくるんですよ。
聞いた話ですが、過去にわざと落ちてみたらあまりのリアルさに失神した方もいるそうです。VR体験っていうのは、旅行とかでも体験することができない新しい空間への旅、みたいなものだと思っています。ここにくれば、色んな世界に旅が出来る。
ダレノガレさん:しかも実際には体験できないことを体験できますよね。
中川さん:かめはめ波出せるとかね(笑)。しかも出したら地面がえぐれて衝撃がバーンとくるやつを、悟空が教えてくれるんですよ? すごくないですか?
ダレノガレさん:感想が尽きないですよね。あれがすごかった、これがすごかったって、どんどん話が出てくるので。
村本さん:マリオカートはやばいよね、あれやったらもう他のゲームできなくなるんじゃないかなっていうレベルでした。センサーで全部連動してるんで、パラダイスがマリオになっていたらパラダイスがこっちに向かって手を振れば、マリオが手を振ってるんです。すごいですよね。
ダレノガレさん:やった人しかわからないですよね。
村本さん:だからそれを伝えるのが俺らの仕事だから(笑)。
中川さん:いやでも伝えられないですよ、これ(笑)。これは未来の世界観を伝えるようなものですからね。
村本さん:なんかこの体験には中間がないんですよ。普通物事の進化ってもっと過程があるじゃないですか。携帯ならガラケーからスマホとか。それがVR体験っていきなり未来にきちゃった感じがするんですね。だから終わったあとの現実を受け止められない感じがします。
――今後増えてほしいVR体験とかはありますか?
村本さん:色んな想像は膨らむんですけれど、難しいですね。
ダレノガレさん:私は海外にいけるようなVRとかほしいですね。
村本さん:それ、イケメンもつけておけばいいんじゃないですかね?
ダレノガレさん:そんな感じで(笑)。夢ですよね(笑)。
中川さん:でもそれがかなっちゃうのがVRっていう気がします。
――皆さん、ここにはどなたと一緒にきたいですか?
中川さん:僕はやっぱり家族ですね。でもまだ子供が小さいので、VRゴーグルが必要のないVR体験がもっと増えてくれると嬉しいですね。
村本さん:僕はマリオカートですっごい暴走しまくったんで、ここはやはり私たちの仲間のNON-STYLEの井上とインパルスの堤下とみんなで一緒に乗って思う存分飛ばしたいですね。よしもとの芸人と行きたいなぁと思います。
ダレノガレさん:私は友達といきたいですね。男子2人女子2人とかで。特に私たちはマリオカート世代なので、同じ世代の人と遊んでみたいです。内装がとても綺麗なので、デートにも良さそうだなって思います。