NTTドコモとバンダイナムコエンターテインメントによる新作VRゲーム「ソードアート・オンライン レプリケーション」が、東京スカイツリータウンで行われているイベント「docomo 5G Trial Site」に出展。本作の体験レポートを掲載する。
「docomo 5G Trial Site」は、NTTドコモ(以下、ドコモ)が商用化に向けて検証を進めている第5世代移動通信方式(5G)でできることを体験するイベントだ。
5Gは、高速・大容量、低遅延、多数端末接続という特徴をもっており、本イベントではこれを活かしたスポーツやエンタテインメントの未来が体感できる。
この中で、ドコモとバンダイナムコエンターテインメントの共同プロジェクト「ソードアート・オンライン REPLICATION PROJECT」で製作された新作VRゲーム「ソードアート・オンライン レプリケーション」が出展された。
レプリケーションとは「再現」という意味で、このVRゲームでは文字通り「ソードアート・オンライン」の舞台・アインクラッドを再現。体験者はアインクラッドで繰り広げられるデスゲームの中で出会った少女「ミスト」を守り抜くため、キリト、アスナたちとともに戦う。
本作は4人マルチプレイのゲームとなっており、一部区間の通信に5Gを使用。また360゜のプレイ画面がリアルタイムでストリーミング配信され、将来的には、離れた人と一緒に遊べるリッチなモバイルVRゲームへの発展を目指すという。
「リンク・スタート」すると、そこはおなじみの浮遊城・アインクラッドの内部。プレイヤーはここで出会ったミスト、そしてアスナやキリトと行動をともにすることになる。しかし、突如現れた茅場晶彦が、現実世界に戻れないデスゲームの始まりを宣言。現実に帰るためには、ボスであるスカルリーパーを倒すしかない。
数年の時を経て実力をつけたパーティは、いよいよスカルリーパーに挑戦。キリトたちとの作戦会議でフォーメーションを固めると、先行攻撃を行う2人を体験者の中から選ぶことになる。ここで手を上げると、キリトからの反応がもらえ、前線で戦うことができる。
巨躯に似合わぬ素早い動きで攻撃を繰り出すスカルリーパーには、左右の手に持った剣と盾で対峙する。剣を振る動きは通常攻撃で、コントローラーのトリガーを引きながら振るとソードスキルが発動し、衝撃波を放つ。トリガーを長く引くと、より強力なソードスキルが発動するのがポイントだ。
スカルリーパーの攻撃時、そして大きな岩が飛んでくるときには「DANGER」マークが表示される。何もせずにいると手痛いダメージを受けるので、利き手と逆に持った盾で防ごう。
筆者は先行攻撃に立候補したので前線で戦っていたが、その後ろではミストも戦いに参加している。彼女のHPが尽きる前にスカルリーパーを倒すのが最大の目的で、これが成功するかどうか、すなわちミストが生き残れるか否かで、結末も変化する。
筆者の体験時には、キリトやアスナの助けもあって、ギリギリのところでスカルリーパー撃破に成功。晴れやかな空が広がるアインクラッドで、ミストから“ある秘密”を教えてもらうことができた。
実際に剣と盾を振るう戦闘シーンは、臨場感抜群。一部アミューズメント施設にもこういった作品が設置されているが、「ソードアート・オンライン」の世界観が“レプリケーション”された場で身体を動かしながら戦えるのは、ファンにとってもうれしい体験だ。
筆者が一番「ソードアート・オンライン」らしさを味わったのは、導入部分や作戦会議のシーンでのこと。ここでトリガーを引きながらコントローラーを上から下に動かすと、あのメニュー画面が現れるのだ。実際に指でタッチして操作し、ミストたちの情報などが確認できる。空間にメニュー画面を呼び出して操作するという、一種のあこがれが実現するのだ。
今回が初お披露目となった「ソードアート・オンライン レプリケーション」だが、再び体験できる機会が用意されるかどうかは、今回の反応を見て決定するとのこと。事前受付に14,604件の応募が寄せられるなど、ファンからの注目度は高い。今後の展開に期待しよう。