コーエーテクモゲームスは、3月18日に豊洲PITで声優イベント「ω-Force 20周年記念 声優無双」を開催した。ここでは昼の部についてお届けする。

目次
  1. 演じたキャラクターをじっくり振り返るトークコーナー
  2. 演舞と共に語られた三國&戦国無双の英傑たちの物語
  3. ファンも一緒にクイズへ挑戦!圧倒されるライヴコーナーも

出演者

小野坂昌也さん(「真・三國無双」趙雲/諸葛亮役)
草尾 毅さん(「戦国無双」真田幸村役)

会一太郎さん(「真・三國無双」鍾会役)
伊藤かな恵さん(「真・三國無双」王元姫役)
置鮎龍太郎さん(「真・三國無双」司馬師、「戦国無双」長宗我部元親役)
神原大地さん(「真・三國無双」郭嘉役)
佐藤拓也さん(「真・三國無双」曹休役)
菅沼久義さん(「真・三國無双」姜維/孫権役)
竹本英史さん(「戦国無双」石田三成役)
日野 聡さん(「戦国無双」大谷吉継役)
松風雅也さん(「戦国無双」藤堂高虎役)
三上枝織さん(「真・三國無双」関銀屏役)

声の出演

岸尾だいすけさん(「真・三國無双」司馬昭/「無双OROCHI」太公望役)
高塚正也さん(「戦国無双」直江兼続役)

演奏者

MASAさん(ギター)、田中和音さん(キーボード)

アクター

岩本淳也さん、西 明彦さん、杉口秀樹さん、新井弥生さん、二宮由一さん

アシスタント

Kanさん(アンフィニ)

本イベントには、ω-Force ブランドを代表する「真・三國無双」「戦国無双」シリーズのキャラクターを演じるキャストが集結。イベント初となる「無双OROCHI」のドラマやモーションアクターによるアクションが加わった迫力の朗読劇が披露されたほか、初代「真・三國無双」サウンドディレクター・MASA氏のギターやネオロマンスイベントにも参加した田中和音氏のキーボードがサウンド面でもファンを盛り上げた。

まずはMASA氏、田中氏の生演奏とゲームの映像に合わせ、ステージに出演者が勢揃い。モーションアクターによる華麗なアクションに続き、キャスト陣も挨拶と共に気合十分といった様子のファイティングポーズを見せつけてくれた。

演じたキャラクターをじっくり振り返るトークコーナー

続いては「20周年セレモニー」と題したトークコーナーへ。PART(1)では小野坂さんと竹本さんを司会に迎えて「振り返り」をテーマに、軽快なクロストークを繰り広げていく。トップバッターは竹本さんで、演じる石田三成は「戦国無双」の2~4に登場。スクリーンに映し出されたキャラクターが並ぶ画像を見ると、乱髪兜を思わせる頭部のデザインの変遷が感じられた。

草尾さんが演じた真田幸村は初代「戦国無双」と、小野大輔さんが演じた兄・真田信之も加わった「戦国無双4」の動画を交えて紹介。草尾さんは初代の頃はとにかく一生懸命に演じようと思い、「戦国無双2」以降から三成や兼続など仲間を意識した演技に変わっていったと話す。竹本さんも、三成も同じような感覚で演じたと語った。

「戦国無双4」で加わった大谷吉継を演じた日野さんは「戦国無双」「真・三國無双」シリーズをプレイしていたため、そんなタイトルに自身も参加できたことが非常に嬉しかったという思いをコメント。アイテム回収のため攻略本を買うほどのやり込みぶりで、一撃が非常に強力な織田信長、島 左近など多くのキャラクターについてプレイヤー目線での思い出を語ってくれた。

菅沼さんが演じた孫権・姜維は、初代「真・三國無双」と最新作のキャラクターデザインを並べて比較。孫権はカラーなどに比較的面影があるものの、姜維は大幅にデザインが変わっており時代やハードの移り変わりも感じられた。姜維と縁の深い諸葛亮を演じた小野坂さんも、かなり姿が変わってしまった姜維へ激しくツッコミを入れながらファンの笑いを誘っていた。

一方、伊藤さん演じた王元姫は「真・三國無双」の6~8までほぼ見た目の印象は変わらず、キャスト陣からも改めて「完成されたデザイン」と称賛の声が挙がる。伊藤さんは当初、王元姫を演じる上ではクールで冷たく、声を張らないようにといったディレクションを受けたそうだが、最近は司馬昭にもよく“デレ”を見せるような雰囲気に変わってきたと感じたそうだ。

「真・三國無双8」で初登場となった曹休を演じる佐藤さんも、学生時代からシリーズを楽しんでいたファンの1人。「戦国無双」もプレイしており、三成の「大一大万大吉」もゲーム内で覚えたと話す。曹休は魏の人物ながら珍しい“正直者”として演じてほしいと言われ、非常に実直な人物として描かれていると語った。

ここで、3月17日にディファ有明にて開催された「ω-Force」誕生20周年を記念したスペシャルライブで発表となった「無双OROCHI」シリーズの最新作「無双OROCHI3」のティザームービーを公開。司会の両名だけでなく魔王・遠呂智のボイスも担当し、シリーズに詳しい置鮎さんも一緒に作品について振り返っていく。さらに趙雲と幸村の会話シーンの一部を初公開。小野坂さんと草尾さんがセリフを読み上げ、これまで同様に「真・三國無双」と「戦国無双」シリーズのキャラクターが協力し、強大な敵に立ち向かうであろう様子が伺えた。

演舞と共に語られた三國&戦国無双の英傑たちの物語

演舞+ドラマコーナーでは合間にモーションアクターの演舞が加わり、より臨場感のある朗読劇を展開。扇や槍などを扱った華麗な武器さばきや、ゲームそのままのアクションでファンを魅了する。

「真・三國無双」のドラマでは司馬師が亡くなり、一族を背負うこととなった司馬昭の姿が。今後どのような道を進むべきか、先達に学ぼうと歴史を振り返っていく。時は遡って官渡の戦い、曹操の勝利に沸く郭嘉と曹休はこれからも互いに力を尽くそうと酒を酌み交わしていた。しかし人の命は儚く、ほどなくして郭嘉は病に倒れてしまう。

次に司馬昭が語るのは曹操を破り、劉備の意志を継いだ天才軍師・諸葛亮。しかし諸葛亮も天下統一を前に病に倒れ、姜維にすべてを託すこととなる。関銀屏は不安を露わにするが、姜維は平和な世のために尽力することを誓う。

そして姜維は戦いを続け、司馬一族とも刃を交える。そんな中、姜維・関銀屏ら蜀軍によって窮地に追い込まれた司馬昭のもとに司馬師が駆け付け、助けた際に深い傷を負ってしまった。司馬昭と王元姫が見守る中、その生涯を閉じた司馬師。司馬昭は悲しみのない世の中を作ると決意するのだった。

「無双OROCHI」では仙界の住人・太公望が英雄たちの活躍を語っていく。司馬師・三成は、妲己と共に行動する司馬昭・王元姫と敵対。刃を交えたところで、未来を救いたいという司馬昭の本気を感じとった司馬師と三成は、協力を決める。一方、幸村と長宗我部元親、姜維は、己の野望のままに振る舞う鍾会と対峙。そんな人間の強さ、弱さを太公望は興味深そうに眺めていた。

「戦国無双」では、豊臣秀吉の命を受けた三成が忍城を水攻めしているシーンから始まる。堤防を守るために単身戦っていた三成だったが、敵に囲まれ窮地に。そこへ藤堂高虎、吉継が助けに入るが、三成は自分よりも堤防の守りを優先させるよう命じる。

秀吉の期待にも応えられず、仲間を危険にさらし、自らの不甲斐なさを悔やむ三成。そこへ幸村が登場して三成は一人ではないと訴え、4人は協力して本陣への合流を目指す。その後、吉継は豊臣に未来はないという高虎の言葉に同意しながらも、三成の傍らに留まることを決意するのだった。

ファンも一緒にクイズへ挑戦!圧倒されるライヴコーナーも

「20周年セレモニー」PART(2)では司会を草尾さんと菅沼さんが担当し、タイトルや発売年にちなんだ振り返りクイズを実施。正解ポイントが20点以上になるとキャスト陣がキャラクターの決め台詞を生披露するというルールで始まり、まずは2004年に発売した1作目「戦国無双」のプレイアブルキャラ数を答える問題にキャスト陣全員で挑戦する。

「(1)14人」「(2)15人」「(3)16人」という悩ましい選択肢だったためファンへ協力を仰ぐが、拍手で回答を尋ねるもほぼ同じくらいの拍手が返ってきてしまう事態に。「2004人」「6~80人」「1059人」「6SO」といった珍回答、スケッチブックに似顔絵を描くなどユニークな回答が飛び出し、司会者権限によるポイント加算で見事20点以上を達成。ファンは鍾会、王元姫、趙雲、元親、吉継の台詞をたっぷりと堪能することができた。

キャスト陣のサイン入りグッズが当たるプレゼントコーナーを挟み、いよいよファンお待ちかねのライヴコーナーへ突入。三上さんがファンと「いざー!」「参るー!」とコール&レスポンスを交わしながら関銀屏の「WILL TO FIGHT」を歌い、神奈延年さん演じる曹丕の台詞も入った曹休の「BEST STEED」を佐藤さんが熱唱。松風さんはステージの端から端まで移動しながらファンに手を振り、高虎をしっかりとアピールしながら「功名が道」を歌い上げ、菅沼さんが力強く歌う孫権の「Carry on」、最後に再びMASA氏、田中氏による生演奏が響き渡ると会場は万雷の拍手に包まれた。

キャスト陣が作品やキャラクター愛に溢れた挨拶を行い、大盛況の中でイベントは終了。「真・三國無双」「戦国無双」シリーズのキャスト陣が一堂に会する初の機会となったが、出演者からも今後また両シリーズ合同のライヴイベントなどを行いたいという展望が飛び出す。ファンの応援次第では実現も夢ではないかもしれないので、どんどん声を上げてみてはいかがだろうか。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー