ワーナー・ブラザーズ テレビジョン & ホームエンターテイメントが2018年に発売を予定している「ヒットマン2」や「レゴ インクレディブル・ファミリー」など、同社の新作タイトルラインナップを紹介する発表会が、本日7月10日に秋葉原・UDXシアターにて開催された。
まずは、ワーナー・ブラザーズ テレビジョン & ホームエンターテイメント ゲームパブリッシング 事業部マーケティングディレクター 中浜平三氏が登壇。
中浜氏は同社の組織編成において、新たにゲームパブリッシング事業部というものが設立されたと前置いた上で、昨年から今年上半期にかけてのハード毎の売上の推移データを発表。
依然としてPS4が好調かつ堅調な推移を見せていることに触れ、下半期も引き続き好調なタイトルを提供できるように務めていくと意気込みをみせた。
続いて同ゲームパブリッシング事業部マネージャー/セールス 大熊政志氏より、下半期に発売予定の新作タイトルの発表が行われた。
PS4/Nintendo Switch用ソフト「レゴ インクレディブル・ファミリー」「レゴ DC スーパーヴィランズ」や、PS4「ヒットマン ディフィニティブ・エディション」にPS4/Xbox One用ソフト「ヒットマン2」など、同社ならではのタイトルが軒を連ねている。
数々の個性的なタイトルを発売している同社だが、昨年は特にレゴシリーズのゲームタイトルが好調だった。そのほかでは、「シャドウ・オブ・ウォー」が累計販売本数7万本を突破。同社の設定した目標販売本数を大きく上回る結果となり、そのほかのタイトルと比較しても群を抜いた記録を達成したという。
ここで、同ゲームパブリッシング事業部マネージャー/マーケティングの渡辺永氏より、「ヒットマン2」のゲーム概要が紹介された。
本作では、従来通りの自由度の高いゲーム性と幅広い遊び方はそのままに、ステルスアクションをより自然かつシームレスに行えるような細かなアクションの調整が行われている。
また、本作にはシリーズ初のマルチプレイ要素として、「スナイパーアサシン」という新モードも搭載されるようだ。こちらについてはまだ詳細は発表されていないが、プレイヤー2人がバディを組んで、目標の暗殺を遂行するという内容になっているという。
また、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジアパブリッシャー&デベロッパーリレーション部門VPの松本義紀氏も本発表会に駆けつけ、挨拶を行った。松本氏は、ワーナー・ブラザーズ テレビジョン & ホームエンターテイメントも特別に力を入れているという「ヒットマン2」がこれから発売されることで、PlayStationプラットフォームがさらに発展していくことに高い期待感を示していた。
ここで、現在「ヒットマン2」公式Twitterにて実施中の「鮮やかに当てろ!謎のヒットマンは誰だ!?」キャンペーンについて、ワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンターテイメントが雇ったという“ヒットマン”の正体が明かされることに。
壇上に登場したのは、190cmという高身長と綺麗な禿頭、そしてギラリと光るサングラスが特徴のマフィア梶田さんだ。マフィア梶田さんは今回のアンバサダーの依頼を受けた時、「何かの間違いじゃないかと思ってスルーしようとしたが、金額次第では腰にダイナマイトを巻いてはじけ飛ぶのも悪くないと思った」と、持ち前の軽快なトークで場を沸かせていた。
また現在実施中のTwitterキャンペーンについては、キャンペーン開始から多くのユーザーから回答が寄せられていたという。自身のTwitterアカウントも非常に人気の高いマフィア梶田さんだが、ご本人に寄せられた回答は「ほぼ、あばれる君かマフィア梶田かの2択に割れていた」とコメント。「この後ろ姿はあばれる君には見えないと思ったけど、世間一般の人からするとどっちも似たようなものなのかな」と、思わぬ対抗馬の出現に、会場と一緒に笑みをこぼしていた。
ここで、壇上にて「ヒットマン2」の実機でのデモプレイが行われることに。今回行われるのは、ゲーム本編に収録されているステージの一つ、マイアミでのミッションだ。
ターゲットは、表向きは健全な企業だが、裏で戦争ビジネスに加担しているという事業主。今回は天才的なレーサーながらビジネスの片棒を担ぐその娘の暗殺がメインターゲットとなっており、人の往来が激しいレースサーキットでミッションを遂行することになる。
レースサーキットでのミッションということなので、開始時は伝説的なエージェント・47といえども丸腰の状態からスタート。入り口で身体検査を受けねばならず、ここで物騒なものが見つかると初っ端からミッションの遂行が難しくなってしまう。もちろん、警備員を殴り倒すこともできるそうだが、今回は穏便に事を運ぶことになった。
この最初の流れからも分かる通り、本作にはミッションを完遂するためにさまざまな選択肢があり、どの手法、行動を取るかはすべてプレイヤー独自の判断に委ねられている。サーキット内に潜入した後も、例えば銃器を調達してシンプルにターゲットを殺害するのか、あるいは47の技能の一つである変装を駆使してバレることなくターゲットに近づき直接手を下すのか、それとも何らかの事故に見せかけて暗殺を実行するのかは、すべてプレイヤーが考えなければならない。
ただ対象を殺害するのではなく、自ら“どのようにして殺害するか”というプランニングを立て、それをいかに完璧に実行するのかが、本作ならではの特徴であり、最大の魅力でもあるのだ。
今回は、レース用のカーに小型の爆弾を設置する暗殺プランを遂行。背後からの奇襲や毒を盛るといった定番のアクションはもちろんのこと、なんと冷凍された魚(今回は脂の乗った鰤)で撲殺するという珍しい手法も披露された。今回のデモでは、暗殺遂行までに警備員→バーテンダー→整備士と、3回の変装が行われ、最後はターゲットが運転する車が走行中に大破するという派手な幕引きとなった。
デモプレイを見終えたマフィア梶田さんは、「ステルス(隠れる)アクションがすごくやりやすくなっていた」と、本作からの改善点に注目。
「ヒットマン」では変装していても一部のキャラクターからは見抜かれてしまうことがあり、そうした場合は該当のキャラクターの視界から外れたり、物陰に隠れるなどしてやり過ごす必要があった。
しかし本作からは、今回のような人の往来が激しいシチュエーションでは、人ごみに紛れることでそうしたキャラクターたちの視界から逃れることができるようになった。これによってステルスアクションならではの緊張感は保ちつつ、より能動的にゲームを進めていけるようになったのだ。
新たに生まれ変わった「ヒットマン2」。今後はYouTuberを起用した動画制作やさまざまな広告展開、さらには東京ゲームショウ2018での国内初となる試遊出展も企画されている。レゴシリーズもあわせて、同社の今後の展開にぜひ注目しておこう。