舞台「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~」ゲネプロの模様をお届け!今回の「ダンガンロンパステージ」はアクションもの!?

発表会・イベント取材
0コメント アサミリナ

2018年7月20日、東京・池袋のサンシャイン劇場にて、舞台「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~」(以下、「ダンステ3」)の幕が上がった。

本レポートでは、舞台初日に先立って行われた出演者からのメッセージと、その舞台の魅力をお届けしたい。ネタバレには配慮しているものの、第一幕までの内容には多少なりとも触れているため、これから行く予定のある人はご注意願いたい。

キャスト陣・スタッフからのコメントとインタビューの模様をお届け!

まずはゲネプロ前にキャストと、演出の西森氏が、「ダンステ3」へのインタビューに応じてくれたので、その模様をお届けしよう。なお、最後にはキャスト陣へのインタビューもあるので、そちらも併せてご覧いただきたい。

西銘駿さん:苗木誠役の西銘駿です。いよいよ初日を迎えてものすごく緊張しておりますが、肩の力を抜いて、全27公演、怪我なく全力で頑張っていきたいと思います。ダンガンロンパは本当にファンの皆さまから愛されている作品なので、皆さまの期待に添えるように全力で頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

岡本夏美さん:霧切響子役の岡本夏美です。本日からいよいよ始まるということで、とにかくみんなで丁寧に気持ちを紡いでいけたらと思っています。怪我なく頑張ります。よろしくお願いします。

神永圭佑さん:十六夜惣之助役の神永圭佑です。とある役者の先輩に、去年やった作品で、役者はともかく舞台では “汗”だったり“涙”だったり、とにかく“汁(しる)”を出せとしつこく言われたことがあって、今回は稽古の段階からたくさん“汁”を出して頑張ってきました。本番も“汁”を出して頑張って行こうと思います。

飯田里穂さん:朝日奈葵役の飯田里穂です。私は「ダンガンロンパ」のような2.5次元の舞台に出演するのは初めてなのでとても緊張しているんですけれども、しっかりと最後まで朝日奈葵を演じ切りたいと思います。そして、約1ヶ月間、キャスト、スタッフさん含め一生懸命お稽古をしてきました。本番も最大限力を発揮できるように、そして、最後まで誰ひとり欠ける事なく、頑張りたいと思いますので、どうぞ応援のほどよろしくお願いします。

竹若元博さん:天願和夫役の竹若元博です。結構、年も取って、いろんな舞台に立っておりますが、このようにキャストの皆さん、スタッフの皆さんの力で一つにまとめあげるという、貴重な新しい体験をさせていただいております。私もその中にどっぷり飛び込んで、楽しみたいと思っております。よろしくお願いします。

仲田博喜さん:宗方京介役の仲田博喜です。一ヶ月間、カンパニー一丸となって積み上げてきたものが、今こうして絆となってエネルギーとなって、ひとつの形になりました。まずは今日の初日、いいスタートを切って、大千秋楽まで誰一人欠けることなく、一丸となって頑張っていきたいと思いますので、最後までよろしくお願いします。

市川美織さん:塔和モナカ役の市川美織です。NMB48を5月に卒業してから初めての舞台となります。今までにも歌だったり、演技だったりをやらせていただいてきましたが、ひとりの市川美織としての舞台デビューの作品ということで、塔和モナカ役のカワイイところやダークなところを精一杯出して、みなさんの心の中に刻んでいただけるようなキャラクターを頑張って演じていきたいと思います。これから女優として一歩踏み出す私をこの作品で感じていただければと思います。先輩方やいろんな人に支えられながら、この舞台最後までがんばります!応援よろしくお願いいたします。

西森英行氏:脚本・演出の西森英行です。この舞台は、舞台作品としても、アニメーション、ゲームのダンガンロンパシリーズとしてのいろいろな歴史をいただきながら、それを踏まえて作る集大成の作品だと思っています。とにかく、迷ったら原作を見よう、迷ったら愛されるキャラクターの大元を見ようと言って作品を作ってきました。一丸となって、皆さんに作品の素晴らしさ、面白さを伝えていけたらと思います。

「ダンステ」で殺陣!?

本作は、TVアニメの「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」の「未来編」と「絶望編」(「希望編」含む)の2本のストーリーをベースに構成されている。

その中でも中心になるのは「未来編」で、「絶望編」で判明する内容も取り入れた、舞台版ならではのストーリーだ。

今作の「ダンステ3」には、「ダンガンロンパ」シリーズお馴染みの”学級裁判”が存在しない。その代わり今作の舞台を派手に盛り上げるひとつの要素が”殺陣”だ。

「ダンガンロンパ」で殺陣!?…と驚くファンもいると思うが、今作はこれまで全ての「ダンステ」を見てきた筆者も驚くほど、派手な殺陣シーンで彩られている。

特に目を引くのは、元・超高校級の「生徒会長」、宗方京助だ。日本刀を振り回すとあって、動きがとても繊細かつ優雅、それでいてダイナミックとあり、実に見栄えがする。舞台を端から端までいっぱいいっぱいに使って披露される殺陣は、観客席の視線を独り占めしかねないほどだ。

殺陣があるのは宗方に限った話ではない。元・希望ヶ峰学園の「学園長」である天願和夫も、見た目はのんびりとしたおじいちゃんといった風だが、宗方と殺陣を演じるシーンでは見事な体術を披露する。

元・超高校級の「ボクサー」逆蔵十三や、元・超高校級の「薬剤師」忌村静子、元・超高校級の「鍛冶屋」十六夜惣之助など、他にも数多くのキャラクターが舞台上で素晴らしいバトルを演じてくれる。

各キャラクターが、己の信じる道や、処しきれない想いを抱えてぶつかる様は、例え学級裁判がなくなり殺陣という形に姿を変えようとも「これがダンガンロンパだ」と、心にじわじわと響く。

どんなに見せ方が変わろうとも、結局、”希望”と”絶望”、”信頼”と”裏切り”、時には”希望”と”希望”が対峙するという「ダンガンロンパ」の根底は、何も変わらない。むしろ殺陣という舞台ならではの演出を得たことにより、アニメ版よりも一層、互いの想いのぶつかり合いを感じられる部分すらあるのだ。

舞台を彩る各キャストたちにスポット!

もちろん、「ダンステ3」の見どころは殺陣だけではない。

今作で新たに主人公の苗木誠を演じるのは、人気俳優の西銘俊さん。苗木は自ら武器を持って戦うような性格ではないため、総じて殺陣では逃げ惑うような場面が続くが、特撮出身の俳優だけあって、他の演者と息の合った動きを見せてくれる。

「ダンガンロンパ」で彼を支えてきたヒロインである霧切響子や、朝日奈葵、葉隠康比呂(映像出演)、十神白夜(映像出演)との信頼関係なども、舞台上でしっかりと見せてくれる。

宗方京助を支えてきた雪染ちさや逆蔵十三との三人の関係も、「未来編」と「絶望編」からうまくエピソードを拾い上げ、舞台上で演じてくれていた。特に宗方にそっと寄り添う雪染の姿や、雪染を気遣う宗方の姿に、この二人の間にあった感情を改めて諸々想像させられた。

一方、惜しげもなく舞台上でいちゃいちゃを見せつけてくれるのは、安藤流流歌と十六夜惣之助だ。

そうして流流歌の親友だった、忌村静子。筆者の中では、「ダンガンロンパ3 未来編」の登場人物の中で、最もやりきれない、すれ違いと結末を迎えてしまった3人だ。

もちろん、その結末すら「ダンガンロンパ」という作品らしくて愛おしいのだが、舞台上でもその切なさを見事に感じさせてくれた。

出番こそ少ないものの強烈な印象を残していくのは、今年の5月にNMB48を卒業したばかりの市川美織さん演じる塔和モナカ。塔和モナカについてのみは「名前に聞き覚えがない」という人は、できるだけ事前に情報を入れてから観劇してほしい。

唐突に表れて唐突に去っていくのはまさに原作通りの演出なのだが、恐らく何も知らないと一番観客を置いてきぼりにしてしまう諸刃の剣でもあるのがモナカだ。あらかじめどういうキャラクターなのかを知っていれば、モナカの登場シーンを存分に楽しめることだろう。

舞台全体を使った細かい演出や映像もすごい!

今作では、ステージの左右に大きな壁が設置され、その奥にディスプレイがある。このディスプレイは映像出演の役者が登場するのに使われたり、状況を説明するようなマップだったり、どこかの場所だったり、エフェクトだったり、様々な映像が流れる。その映像が実に美麗で、映像出演のみの役者たちも綺麗な画で見ることが可能だ。

そして「ダンステ」といえば忘れてはならないのが、キュートなモノクマダンサーズ。今作では学級裁判などの大きな場面転換がないため、これまでのシリーズより出番こそ減っているものの、相変わらず舞台のあちらこちらで可愛い動きでファンを楽しませてくれる。

今作ではモノクマダンサーズの姿以外でアンサンブルが登場し、このアンサンブルが、時にはミサイルになったり、時には硝子の窓になったり、随所で実にいい役割をしてくれている。決して映像だけに頼った演出ではなく、舞台ならではの面白さを感じられる部分もたくさん残してくれているので、ぜひ注目してみてほしい。

また、「ここはきっと日替わりになるのだろうな」、と思われるアドリブ要素も、生で見る舞台だからこその楽しみのひとつ。

天願が考える「NG行動に指定されると辛いこと」コーナー(?)。
このボードは、天願がステージ上で、その場で書いたもの。
天願の相手をさせられる御手洗も、突如出てくるその内容にたじたじだ。

なお、朝比奈や黄桜、雪染、安藤、忌村などがWキャストとなっており、このゲネプロではAグループとBグループが混在した独自の編成となっているため、お目当てのキャストがいる場合は必ず公演日程をきちんと確認してほしい。

アニメ2本分の内容を詰め込んでいて、全体としてはかなりわかりやすく作られているものの、全く初見の人だと一部説明のないキャラクターもいるため、筆者としてはPS Vitaの「絶対絶望少女」に登場する塔和モナカについてだけは、事前にどのようなキャラクターなのか知っておいたほうがいいと改めて言っておこう。

そもそもアニメ「ダンガンロンパ3」自体が、これまでのシリーズ踏襲者向けの内容であるため、そこについては舞台版でも変わらない印象だった。

できればこの舞台をしっかり楽しんでもらうため、なんらかの形で「ダンガンロンパ」「スーパーダンガンロンパ2」「絶対絶望少女」の3作品については、ある程度内容を把握してから観劇することをお勧めしたい。

キャスト陣と演出の西森氏へのインタビュー!

――今回の舞台で、ご自身の「ここは見て欲しい」というところや、苦労したことなど教えてください。お一人ずつお願いいたします。

西銘さん:ダンガンロンパ1と2に比べて3は、ものすごく重たいシリアスなシーンが続くので、そういう中でも人の命の重みなどがすごく感じられる作品だと思うので、そういったところを大切にお芝居していきたいと思っているので、ぜひ、泣いたり、感動したり、胸をうたれてほしいなと思います。

岡本さん:見どころがたくさんある作品だと思っているんですけれども、霧切さんに関してだと、今まで流れてきた歴史を持ちながら、苗木くんに対して、力強い言葉だったり、いろんな言葉をかけるので、そういう霧切さんの今までの思いや苗木くんへの思いをぜひ感じ取っていただけたらと思っています。

神永さん:今回、ダブルキャストになっているキャラクターがあって、僕がお芝居で絡ませていただく安藤流流歌と忌村静子はどちらもダブルなんですけれども、同じ役を演じているのにどちらもお芝居やつくりかたが本当に素敵なので、そこが見どころなんじゃないかなと思います。

飯田さん:私が演じる朝日奈葵ちゃんは、みんなが絶望や死に対して直面している中、本当に葵ちゃんは唯一の光で、明るくて元気な存在なので、そういったところを皆さんの前でしっかりと演じられたらと思っています。

竹若さん:天願和夫は、以前は2.5次元でバリバリ活躍してただろうなあ、みたいな雰囲気を出せたらいいな、と思ってやってます(笑)。今はもう完全に3次元ですけれども(笑)。このキラキラした魅力溢れる元生徒たちを見つめる優しいおじいちゃんという一面と、その期待でどんどんお尻をつつくような、そういった部分も色々出せていけたらなと思います。

市川さん:モナカちゃんが出てくるシーンは全部見どころだと思っています(笑)。私の出るところは、大切に、記憶に残るシーンにしたいなと。私が出てきたところがすごくよかったなと、印象づけられるように頑張りたいです。

仲田さん:それぞれのキャラクターに見どころがあって、今ここにいないキャラクターも、アンサンブルのダンサーの皆さんもそれぞれ見どころがありますが、今回僕は、殺陣がたくさん組み込まれていて、その殺陣が映像だったりマッピングだったり、ダンサーのムーブメントだったり、そういうものを全部融合したパフォーマンスになっていてそこがとても迫力があるので、見ていただけたらと思います。

西森氏:この作品はとても仕掛けの多い作品でして、アニメーションでやっていることを一体どこまで再現できるのかという限界をスタッフさんと調整しながら進めています。そのあたりの絵力といったものも見ていただければと思います。あとは、原作の持つサスペンス性に、さらに舞台ですので人間ドラマを全面に出して、つくっています。そのあたりを皆さんに受け取っていただけたらと思います。

――西銘さんは主演舞台は今回が2作目になりますが、前回の経験を踏まえて、今回頑張った部分はありますか?

西銘さん:僕は、みんなをまとめられるような主演じゃないので、頼り甲斐もあまりなかったと思うんですけれども、すごく自分は雰囲気を大切に、みんなが一丸となるような雰囲気をどれだけ自分がつくれるかに必死に頑張ってきました。僕は引っ張っていくより、みんなが引っ張ってくれて、そのレールに乗っかって突っ走ってきた1ヶ月間でした(笑)。とにかく僕はいい雰囲気を、という思いでやってきました。苗木誠も平和主義者というところがあって、西銘も平和主義者なところが少しありまして、稽古場のみんなが笑顔に包まれていたらなと思って、一人一人に話しかけて、みんなと仲良くやるように頑張ってました。

――竹若さんはツイッターで「天願和夫チャレンジ」(キャストに資料を見ずに天願の似顔絵を描いてもらう)をされていましたが、これは最終的に竹若さんが何か賞など出されたりするんですか?

竹若さん:そうですね。僕もコミュニケーションの1つのつもりではじめたことなんですけれども、みんなそれにすごく応えてくれて、自分を出してくれて、若干、座長の西銘くんだけは猛練習をした、と(笑)。反則を犯したということはありましたけども(笑)。誰に、というのではなく、全員にそれぞれいい味があって、それぞれに個別の賞をあげたい。(キャストから拍手)なので、賞をちょっと考えときます(笑)。

――今回は3作目ということで、今までとは違って学級裁判がないのですが、脚本や演出でこだわったことはありますか?

西森氏:僕自身の解釈としては、1でも2でも学級裁判がポイント、ポイントでやってくる。そこの論争劇のスリリングさ、謎解きの面白さが見どころの1つだったんですが、今回は、僕の解釈では長い学級裁判だと思っていて、長い学級裁判の中で、いろいろな人間ドラマがあって、最終的にどの結末に向かうのかというところだと思うので、そういう意味では頭から後ろまでとにかくドラマが途切れないということにすごく重きを置いてやっています。ですので、そういう意味でも集大成、巨大な学級裁判を1作つくる、という感覚でつくってきました。脚本上でも演出でも、1や2でこの場面があったよね、ということが実は随所に、気づく方は気づくように入っていたりして、それこそ脚本上で設定した以上に、稽古場で皆さんが膨らませてくれたんですね。その完成品が舞台に上がるんですが、非常にみんなで作品を愛してきました。なのでその愛情がお客様に届いたらいいなと思っています。

――岡本さんは西銘さんと映画「仮面ライダー1号」で共演されていますが、また、ご一緒されていかがでしたか?

岡本さん:本当に良い意味で、全く変わらないなと。以前共演させていただいたのが2年前で、私はまだ高校生だったんですけれど、さあ、二人ともどんな風に大人になっているかなって、稽古場に来て、意外にも何も変わらない関係性で。西銘駿君の明るさと言うか、みんなを引きつける太陽のような心を持っている方なので、以前より増してエネルギーとして、お芝居にも加わってるなと言う風に感じるので、座長・西銘駿に期待して、楽しみです。

――市川さん、可愛い衣装ですが、その衣装の感想と今まではグループとして活動されてて、今回ひとりの女優として参加されてますが、グループとの違いや大変だったことを教えてください。

市川さん:衣装がとにかく可愛くて、自分で言うのもなんなんですけど、すごく似合っているかなと(笑)思ってます。グループを卒業して、女優としてこれから見られるわけなので、アイドルが女優をやるのとは違って、ひとりの女優として本業なので、揺るぎない熱意を持って、役に真摯に向き合って、自分の中で“モナカ”ちゃんを作り上げて、それを自分として演じたいなと。今までよりは自分の中で役を作り上げてそれを表に出していこうと思っています。心細い部分もありましたが、でも、自分は自分ということで、以前より、のびのびと役作りには励むことができたのかなと思ってます。

――ありがとうございました。

公演概要

公演タイトル

ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~

【東京公演】
2018年7月20日~7月23日:サンシャイン劇場

【大阪公演】
2018年7月27日~7月29日:森ノ宮ピロティホール

【東京凱旋公演】
2018年8月3日~8月13日:ヒューリックホール東京

チケット料金(税込・全席指定)

・超高校級のかぶりつきシート:12,000円
・未来機関シート:8,500円
・予備学科シート(学生割引):5,000円

公式サイト
http://www.cornflakes.jp/dangan/2018/

【監修】スパイク・チュンソフト
【劇作・脚本・演出】西森英行
【音楽】高田雅史

※画面は開発中のものです。

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