NeteaseGamesによる非対称対戦型マルチプレイゲーム「Identity V」。「Dead by Daylight」デベロッパーと提携し開発したその内容は期待に応えてくれるものか、紹介していこう。
「Identity V」は、NeteaseGamesが7月にリリースしたスマホ向け非対称対戦型マルチプレイゲーム。ゲーム内容を一言で言うと、ホラーテイストな「缶蹴り」だ。4人のサバイバーと1人のハンターという2チームに分かれ、サバイバーはマップから脱出することを目指し、ハンターはサバイバーを捕まえることを目指す。
コンシューマーやPCでリリースされている「Dead by Daylight」と似ている…と思った人もいるだろう。本作は、「荒野行動」などのスマホ向け作品をリリースしているNeteaseGamesが、「Dead by Daylight」のデベロッパーであるBehaviour Interactiveと業務提携し開発された。つまり、スマホ版「Dead by Daylight」といっても過言ではない作品なのだ!
こうした話題性のためか、本作は配信直後から各ストアのランキング上位に浮上。はたしてその内容は期待に応えてくれるものか? ホラー好きな筆者がプレイしてみた。
グロ演出はほぼなし!「恐怖」ではなく「不気味」な世界観
プレイにあたってまず目につくのが、世界観だ。本作も「Dead by Daylight」と同様、ホラー的な雰囲気に満ちている。でも、その方向性が違う。「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」に「ハロウィン」といったスプラッター系ホラー映画の世界観を忠実に再現していた「Dead by Daylight」と異なり、本作は「ホラー」の前の「不気味」レベルで世界観がまとめられている。映画で言えば、ティム・バートン監督作品の作り出すダークファンタジー系のテイストに近いと感じた。
「不気味さ」をよく象徴しているのが、サバイバーの“目”。サバイバーの目は裁縫に使うボタンで表現されている。これは映画映画「コララインとボタンの魔女」でも見られた表現。視線の方向がわからないことから、不気味さや不安さを感じさせる表現だ。
こうした「不気味さ」「不安さ」がある一方で、グロテスクな表現や血の飛び散るスプラッター表現はまったくない。たとえば「Dead by Daylight」の場合、サバイバーが捕まるとフックに吊るされ最終的に殺されてしまう。しかし本作ではロケットのついた椅子「ロケットチェア」に括りつけられ、時間がくると椅子ごと飛ばされてしまう…という演出。グロテスク表現やスプラッター表現が苦手という人でも問題なく視聴可能なレベルだ。
なので、世界観込みで「Dead by Daylight」を体験したい…という人にとっては物足りないかもしれない。ただ、ホラー性が抑えられたことで本作は、より幅広い層がプレイできる作品になっている。「対戦ゲーム」である本作にとってこれは、マッチングの早さやプレイの盛り上がりといった恩恵をもたらしてくれそうだ。
追い詰める楽しさ!抜群のスリル!「Dead by Daylight」ゆずりのゲームシステム
ゲームシステムそのものは、「Dead by Daylight」とほとんど同じといっていい。4人のサバイバーと1人のハンターで競う「缶蹴り」だ。追う「鬼」と「鬼」から逃げる者達。「缶蹴り」では「缶」が需要だ。たとえ鬼に捕まっても、まだ捕まっていない者達が「缶」を蹴とばせば鬼から解放されるからだ。
本作ではこの「缶」の役目を「ロケットチェア」というギミックがはたしている。缶蹴りの“鬼”にあたるハンターの目的は、サバイバーを捕まえること。サバイバーを攻撃によって気絶させ、「ロケットチェア」まで運んでくくりつける。「ロケットチェア」に括りつけられたまま一定時間が過ぎるとサバイバーは脱落。しかし、一定時間内に他サバイバーによって解放されてしまうこともある。まさに「缶蹴り」だ。
ただ缶蹴りと違うのは解放の上限が決まっていること。複数回「ロケットチェア」に括りつけられてしまうとサバイバー側は即座に脱落となる。ハンター側は3人以上のサバイバーを脱落させれば勝利だ。
ハンターはサバイバーより足も速く、またサバイバー側から攻撃を受けることもない。つまり、一方的にサバイバーを追い詰めることになるわけだ。もちろん、広大なマップ上のどこにサバイバーがいるのか探すのはカンタンじゃあない。サバイバーが目指す暗号解読機のある場所を確認したり物音を確認したり…といった方法で、まずはサバイバーを見つける必要がある。獲物を見つけ、追い求める。この“獲物を追い詰める感覚”こそ、ハンター側でプレイするだいご味。
一方サバイバー側の目的は、マップから脱出すること。脱出するためにはまずマップ上に存在する暗号解読機を使い、決められた数の暗号を解読する必要がある。暗号を解読したら続いて脱出口を開き、脱出。
暗号を解読するにしても、脱出口を開くにしても、即座にパッと終わるわけではない。画面にゲージが表示され、ゲージが満タンになるまで待つ必要がある。これだけでも「ハンターに見つかるんじゃないか…」とドキドキなのに、時折ミニイベントが発生。ミニイベントは、高速移動するゲージをタイミングよくタップして止める…というもの。これに失敗すると、どの場所でミニイベントに失敗した…という情報がハンターに伝わってしまう。このため、非常に緊張感が高い!
ハンターから見つかってしまったら、サバイバーにできることはとにかく逃げてハンターの追跡を振り切ること。純粋な追いかけっこでは足の速いハンターの方が有利なものの、サバイバーにはハンターにできないサバイバー独自のアクションがある。
ひとつは、建物の窓を乗り越えるというアクション。これを使ってハンターに回り道をさせ、距離を稼ぐわけだ。
ふたつめは、板をハンターにぶつけるというアクション。板をぶつけられたハンターは一定時間行動不可能になる。
それから、ロッカーに隠れるというアクションもある。ロッカーに身を隠してハンターをやり過ごすのだ。
サバイバーはこうしたアクションが可能なわけだが、どのアクションも利用可能な場所が限られている。窓や板、ロッカーといったものがなければ、ひたすら逃げるしかないのだ。なので、基本的にはサバイバー側が不利と言っていい。だからこそ、サバイバー側でのプレイは常にスリリング! 暗号解読機を探している時も、暗号を解読している時も、逃げている時も、いつ何時も極限のスリルが味わえるのだ。
人格を解放!プレイスタイルにあったキャラ育成
こうした内容から、本作は純粋にアクション性だけが問われる作品のように見えるが、実はそうでもない。本作にも育成要素が存在しているからだ。その要素が「人格」。「人格」は、ポイントを使ってスキルツリー的に開放していく、いわば「スキル」のようなもの。サバイバー、ハンターのそれそれに用意されており、「人格」を解放することで暗号解読機の場所が表示されるようになったり、特定条件下での移動速度が上がったりといった効果が得られるのだ。
本作ではサバイバー、ハンターともに複数のキャラクター用意されているが、「人格」はどのキャラクターを選んだ時でも同様に効果が発生する。なので、キャラクターと「人格」の組み合わせを考えつつ「人格」を解放していくことになる。自分のプレイスタイルを踏まえつつ「人格」を解放していくという戦略性は、RPGが持つ育成の楽しさそのものだ。
皆でワーワー盛り上がられる!「Identity V」ならではの良さ
世界観以外は「Dead by Daylight」と言っていい「Identity V」。つまり、これでいつでもどこでも「Dead by Daylight」をプレイ可能になったわけだ。操作性やマッチングの速さなど非常に快適なので、「Dead by Daylight」ファンはプレイすべき!と声を大にして言える。
「Dead by Daylight」ファンじゃなくとも、対戦ゲームが好きな人ならオススメできる内容だ。本作の“追い詰める楽しさ”と“極限のスリル”は、きっと夢中にさせてくれるだろう。本作のベースとなった「Dead by Daylight」という作品が何故ヒットしたのかわかるだろう。「Dead by Daylight」から世界観が変更されたことで「怖いのが苦手」という人でも
手を出しやすいはずだ。
なお、本作にあって「Dead by Daylight」では味わえない…という楽しさもある。スマホを持ち寄っての対戦プレイだ。「Dead by Daylight」もノートPCにインストールすれば持ち寄ってプレイできないわけではない。けど、スマホの方が断然気軽にプレイできてしまう。もちろん、ボイスチャットでコミュニケーションしながらのプレイも面白い。
しかし、同じ場所に持ち寄って顔を突き合わせてプレイする臨場感は格別だ。突然のハンター襲来に思わず声を上げたり、上手くハンターを振り切った時に「どうだ!」とドヤ顔したり…。緊張と緩和が頻繁に訪れ、感情が刺激されやすい本作だからこそ、大きな盛り上がりを味わえるだろう。フレンド登録からの招待プレイで、持ち寄りプレイの興奮を是非味わってほしい!
(C)2018 NetEaseInc.All Rights Reserved
※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。






















































