ネクソンがリリースしたエイミングアクションRPG「GIGANT SHOCK」。超巨大な敵・ギガントをハイクオリティに表現した本作の内容はそのルックスに見合うものか、プレイレビューをお届けする。

目次
  1. スリルと迫力は最高!ガンシューティングを再発明したシステム
  2. スマホRPGの文脈に忠実な周辺システム
  3. ハードな魅力を持ったポストアポカリプス的ストーリー
  4. 骨太なアクションの魅力!アクション好き・ガンシューティング好きにオススメ

「GIGANT SHOCK(ギガントショック)」は、NEXONが7月にリリースしたエイミングアクションRPG。タイトルの「ギガント」が示す通り、超巨大なモンスターとの迫力あるバトルが特徴だ。まったくの新規タイトルなので、最初は注目していなかったという人もいるだろうが、グラフィックを一目見れば本作のクオリティの高さは瞭然!

では、肝心のゲーム内容はこのルックスに見合うだけのクオリティを持っているのだろうか? 実際にプレイした上で、本作の内容について紹介したい。

スリルと迫力は最高!ガンシューティングを再発明したシステム

本作のジャンル名「エイミングアクションRPG」が示す通り、「狙う」というアクションが本作のゲーム性の中心だ。画面をスワイプして照準を動かし、超巨大な敵「ギガント」を狙う。指を離すことで照準の位置めがけ攻撃が放たれる。攻撃を繰り返してすべての敵の体力をゼロにすればステージクリアだ。

もちろん、敵も攻撃をしかけてくるので、当たらないよう回避しなければならない。左右にスワイプすることでパーティーメンバーは移動。移動中さらにスワイプすることで緊急回避ができる。

また、「ギガント」にはそれぞれ弱点が設定されており、弱点を狙い撃つことで効率よく倒すことが可能だ。パーティーメンバーは「ギガント」を中心として回転するように移動する。なので、移動して弱点を探しつつ、狙い撃っていくように戦うわけだ。「ギガント」によっては弱点以外への攻撃がはじかれてしまうこともあらうため、本作にとって「弱点を狙い撃つ」というアクションは、「必須」と言っていい。

ここまでの内容を読んで、「それって、アクションっていうよりガンシューティングに近いんじゃ…?」と思った人もいるだろう。しかし、本作のプレイ感はガンシューティングゲームよりもアクションゲームに近い。というのも、ここまでの要素に「スキル」が加わることで、さらにアクションの比重が高まるからだ。

本作では「アタッカー」「アシスター」「プロテクター」という3種類の職業が用意されており、それぞれに異なる系統のスキルを使用できる。「アタッカー」は、分身して攻撃回数を増やしたり、大打撃などの攻撃系スキルを。「アシスター」は、敵の攻撃力と速度をダウンさせたり、仲間の攻撃力を高めたりといった補情系スキルを使用可能。「プロテクター」は、敵のダメージを吸収したり仲間を無敵化したりといった防御系スキルを使うことができる。

移動しつつ、敵の攻撃を回避しつつ、しかもスキルを使いながら狙い撃つ…。これらのアクションをリアルタイムで行い、戦いを繰り広げるのは非常にスリリングだ! 回避できるか? どのタイミングでスキルを使う? と、次の一手を目まぐるしく考えながら操作を行う感覚はまさしくアクションゲーム。プレイヤースキルも極めて要求されるため、手ごたえは抜群だ。

ギガントの迫力も素晴らしい。筆者はプレイ前、「超巨大な敵」というコンセプトから「進撃の巨人」をイメージしていたが、立体機動装置を駆使して空間を幅広く使って戦う「進撃の巨人」に対し、本作は移動範囲が狭いため、圧迫感がある。このため、巨大な敵と戦う圧迫感を強く感じた。

また、「モンスターハンター」シリーズに出てくるモンスターも巨大だが、本作から受ける感覚はそれとも違う。これは本作が、「ギガント」の巨大さ、迫力を表現することに注力しているからだろう。ギガントの巨大さを活かすためにスマホ縦持ちというスタイルを採用、ギガントの攻撃も「巨大さ」「圧迫感」を強調したモーションになっており、超巨大な敵と戦っているという臨場感が極めて強い。インパクトは抜群だ!

スマホRPGの文脈に忠実な周辺システム

アクション性の高い特徴的なメインゲーム部分に対して、ステージ選択やストーリー進行、育成やキャラクター収集といった要素はスマホRPGの文脈に極めて忠実だ。

ゲームをプレイする場合、ワールドからチャレンジしたいステージを選んでメインゲーム部分へチャレンジする。ステージに登場するギガントを倒せばステージクリア。アクション性が高いので没入感は高いものの、所要時間1分程度でサクサク軽くプレイできる。ステージクリアと並行して、ストーリーも進行。この辺りは、いかにもスマホゲームといった感じだ。

キャラクターは「スカウト」と呼ばれる「ガチャ」的システムで獲得する仕組み。育成要素は経験値によるレベルアップの他、材料アイテムを使用してのスキルレベルアップ、さらには限界突破…といった、最近のスマホRPGでおなじみのものが用意されている。スマホRPGに慣れていればスムーズに親しめるだろう。もちろん、やり込み甲斐も十分だ!

ハードな魅力を持ったポストアポカリプス的ストーリー

最後にストーリーにも触れておこう。本作の舞台は、彗星の衝突によって一度人類の文明が滅びてしまった世界。隕石から発見された不思議な力「マナ」によって人類は復興を遂げたものの、突如出現した「ギガント」によって再度滅亡の危機に瀕する。これがタイトルにもなっている「ギガントショック」だ。ただし人類の中には、マナの力によって「ギガント」と戦える力を持った者…「覚醒者(ハンター)」も出現。プレイヤーはこの「覚醒者」を操作して「ギガント」へ立ち向かうというわけだ。

復興を遂げた…とはいえ一度は文明が崩壊しているため、雰囲気は退廃的。暗いわけではじゃないものの、退廃的な雰囲気にギガントの持つ絶望感が重なってくるので、ストーリーはなかなかハードな味わいを持っている。ポストアポカリプス的世界観が大好きな筆者の目には、非常に魅力的に映った。ハードなアクションを支えるのに十分なストーリーだ。

骨太なアクションの魅力!アクション好き・ガンシューティング好きにオススメ

ギガントの弱点、スキル、エイミングといった複数の要素を考えながら次々アクションを繰り出していくゲーム性から、筆者はスマホゲームよりもコンシューマーゲームに近い骨太な魅力を感じた。それだけに、本作が合わないという人もいるかもしれない。ただ、アクションゲームが好き、ガンシューティングが好きという人なら本作の魅力をしっかり受け止めることができるだろう。是非ギガントの迫力を体感してほしい。

GIGANT SHOCK

ネクソン

iOSアプリiOS

  • 配信日:2018年7月25日
  • 価格:基本無料

    GIGANT SHOCK

    ネクソン

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2018年7月25日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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