カプコンは9月3日、「モンスターハンター エクスプロア」のメディア向け新コンテンツ体験会を開催した。
「モンスターハンター エクスプロア」(以下、MHXR)は、カプコンより配信中のiOS/Android向けアプリ。「モンスターハンター」シリーズの醍醐味である本格的なアクションと、マルチプレイの楽しさはそのままに、スマートフォン向けに最適化された操作性で、初心者から本格的な「MH」シリーズファンまでが幅広く楽しめるように作られているタイトルだ。
今回の発表会では、本作のプロデューサーの関野亮央氏、ディレクターの並木拓巳氏が登壇。2018年9月12日に実装予定の新コンテンツ「幻界深域(げんかいしんいき)」についての発表を行った。
ランダムで形成されるフィールドをクリアし、探索ポイントを集めて報酬の獲得を目指す
「幻界深域」とは、足を踏み入れる度に地形が幾通りにも変化すると言われる未知の領域。ハンター達は、ギルドからの依頼を受けてその調査へと乗り出すことになる。
そのコンセプトはランダムに変化するマップと、プレイヤーが選択可能な複数のルートにより、これまでの「MHXR」で薄かった、「探検」の要素を強めたもの。プレイヤーは「始点」と呼ばれる場所からスタートし、マス目上に区切られたエリアを1つずつクリアしていき、最奥部のゴールを目指して進んでいく。
「幻界深域」の特徴は、シングルプレイオンリーだということ。パートナーだけは連れていけるが、オトモアイルーや他のプレイヤーとのマルチプレイを行うことはできない。使用武器・パラメーターにも制限が設けられ、過去の装備に期間限定のボーナスが付与されていることもあり、最近の強襲クエストでは出番のなかった装備にも出番が回ってくるような作りとなっている。
約一週間の開催期間中は、24時間いつでもプレイできるが、クエストに出発するには「探索燃料」が必要。この探索燃料は、ログインや探索ナビの報酬として獲得できる他は、時間経過により自然回復する。探索燃料は、狩玉を消費することでの回復も可能で、ソーシャルゲームのスタミナ的なものをイメージしておけば間違いない。
また、フィールドエリア、出現モンスター共にすべてランダムで変更される。時にはレアなモンスターや天変地異が発生することもあり、プレイヤーやその度にどのルートを選ぶか選択できる。プレイごとに、異なる経験が得られるのが特徴だ。
クエストをクリアするごとに、「探索ポイント」と呼ばれるポイントを獲得できる。このポイントを消費することで、「福引屋」で福引を回すことができる。福引では、ボックスガチャ形式となっており、必ずボックス内に1枚入っている「幻界チケット」を引いた時点で、次のボックスに変更できるようになる。「幻界チケット」は、1枚で20%、5枚で100%の確率でニャン検隊装備などのレアアイテムが入手可能な特別クエストに挑戦できる、最大の目玉ともいえる報酬だ。
一方で「福引スキル」とよばれる、「幻界深域」でのみ効果を発揮するハンターのパラメーターの強化要素も、福引から入手できる。「福引スキル」は、福引きを回すごとにどんどん累積されていき、それにあわせてハンターも強化されていくので、プレイしていけばいくほど、最初は難しかったクエストが楽にクリアできるようになっていく。
さらに「幻界深域」には、「福引スキル」以外にも、そのクエスト内でのみ効果を発揮する「深域スキル」、「幻界深域」でのみ使用できる「深域アイテム」といったお助け要素も存在する。「深域スキル」は、「!」が表示されたマス目のエリア内で、特定のモンスターを討伐した際、「深域アイテム」は、クエスト内に一定確率で出現し、採取することで入手可能。永久的な効果を発揮するパッシブ系以外は、一度使用するとなくなってしまうアイテムだが、未使用の状態でクエストをクリアすれば、別のクエストへと持ち込むこともできる。
また「幻界深域」を一回でもプレイすると、「アギト・始(大剣)」と「ウルク・始シリーズ」一式を報酬として獲得できる。これらの装備は、福引のボックス内に入っている同装備を引き当てることでプラス値を上げることができるようになっている。「幻界深域」向けの期間限定スキルも付与されているため、装備が揃っていないプレイヤーでも、この装備を鍛えていくだけでも最奥部まで到達することは十分に可能な想定となっているとのこと。
加えて、「幻界深域」に適した性能をもつ星7新装備として「ロストピアソード(大剣)」と「深域調査シリーズ」が、ニャン検隊で入手可能になる。
そして発表会の最後には、9月末のアップデートで実装される予定の新要素として、新たな「MHXR」オリジナル古龍「天晶龍 エオ・ガルディア」の姿が公開された。詳細についてはまだ明かされなかったものの、やや容姿が近い「MHXR」オリジナル古龍「ネフ・ガルムド」と何らかの関連性があることが仄めかされていた。見た目の通り火属性のモンスターで、現在開催中の強襲クエスト「怒り喰らうイビルジョー」の装備などが有効となるとのことだ。
実際に「幻界深域」を体験。ソロ専用ながら、やりごたえは十分なボリューム
発表会の後には、筆者も「幻界深域」を実際にプレイ。スタートとなる「始点」では、5つのクエストが設定されているのだが、一つのクエストのエリア数がさほど多くなく、道中で出現する敵も小型モンスターが中心なので、驚くほどサクサク進んでいく。
途中には、「!」マークが表示されたマスが現れることもあり、そこで出現したメタルーを撃破することで深域スキルを獲得することもできた。ただ、始点の頃のクエストはすぐに終わってしまうため、さほどその効果を実感することはできなかったが、最短のルートを目指すか、リスクを負っても遠回りしてスキルやアイテムを目指すかの選択が自由に委ねられているのが楽しい。
しかし、始点のクエストをすべてクリアして「中域」へと到達すると様子は一変。モンスターの強さが格段に上がり、一つ一つのクエストごとのエリアの数も増えてきたことで、かなりの時間がかかるようになってくる。今回は、約一時間強ほどのプレイ時間だったのだが、中域の途中で時間いっぱいになってしまった。
中域の先にも、「奥部」「深奥」と、まだまだ領域は残されており、とくに深奥は中域の倍以上のクエスト数があり、かなりやりごたえのあるコンテンツとなっていることが伺える。中でも「深奥」はクエスト一つ一つの難易度も非常に高い、エンドコンテンツ的な位置づけにもなっているそうだ。
また後半にいくにつれ、マスの数が増えていき、必然的に長期戦となる。(マスはエリアチェンジ扱いで、体力などの状態も引き継がれる)ジリジリと体力が削られていくため、体力を回復する武技や、エリアチェンジ時に体力を回復する「休息」などのスキルで、長期戦を想定した装備が役立ちそうだと感じられた。(今回のイベント装備でも発動するようになっており、幻界深域との非常に相性がいい性能となっている)
エリア内にアイテムが出現する時には、「何かが埋まっている」というメッセージが表示され、アイテムが埋まっている場所にカーソルが表示されるため、ひと目で分かる。今回のプレイでは、入手した「落とし穴」を使用して、見事ディアブロスを罠にハメることにも成功。これまで「MHXR」では片手剣でのみ使用できたアイテムだったが、他の武器でもしっかり使用できるようになっているので安心だ。
一回のクエストで得られる探索ポイントはなかなか多めに設定されており、中域のクエストでも最後までたどり着ければ、一気に10連を回せるほどの量が溜まっていたほど。こまめに福引きを回せば、みるみるハンターのパラメーターが強化されていくのを目に見えて実感できるのも楽しく、RPGのレベルがサクサク上がっていくような爽快感があった。
フィールドや敵がランダム生成だったり、発見したアイテムを持ち帰り、ここぞという時に使ったりと、幻界深域は「不思議のダンジョン」シリーズなどが該当するローグライクなゲームの要素があるのだが、福引スキルはアクションに自信がなかったり、装備が揃いきっていないユーザーへの救済措置としても機能してくれそうだ。
また「幻界チケット」については、「深奥」まで到達できなくとも、コツコツとプレイしていればきちんと5枚分を集めきれるような想定になっているとのこと。ボックスの中に入っている強化用のイベント装備は、すべてのボックスの中に入っているようなので、チケットを引いた段階ですぐに次のボックスに移行するというのもアリだろう。なお、中域までのエリアでは解放されていなかったが、探索燃料を多く消費することで、得られる探索ポイントの量が1.5倍に増えるシステムも用意されているので、「燃焼を消費しきる時間が取れない!」というプレイヤーでも遊びやすい。
福引きの実装を耳にした時には、「ついに『MHXR』までガチャを!?」と戸惑いを覚えたプレイヤーもいるかもしれないが、福引で手に入るものは、報酬の装備とチケットを除いて幻界神域でのみ効果を発揮するもので、コツコツとクエストをクリアしていくことが重要な、従来の「MHXR」の面白さを損なうものにはなっていないので安心。どちらかと言えば、福引スキルによる強化を積み重ねていくことが主目的であり、ハンターのパラメーターがみるみる伸びていくというのは、従来の「モンハン」シリーズにはなかった要素であり、新鮮な感覚を味わうことができた。
そんなこれまでとは一味も二味も異なる、新たな「MHXR」の遊びを追求して作られた新コンテンツ「幻界神域」。ソロプレイが前提のため、「他のプレイヤーの足を引っ張ってしまうかも……」と気兼ねすることなく、マルチプレイの合間の気分転換として遊ぶなど、様々な楽しみ方できるようになっている。この機会に是非とも「MHXR」の世界に足を踏み入れて見てほしい。
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