千葉・幕張メッセにて9月20日より開催の「東京ゲームショウ2018」。バンダイナムコエンターテインメントブースで9月21日に行われた、「荒野のコトブキ飛行隊」アニメ&ゲームプロジェクト発表会をレポートする。
「荒野のコトブキ飛行隊」は監督の水島努氏、シリーズ構成の横手美智子氏らの制作陣により制作中のオリジナルTVアニメーション作品。6人の少女パイロットが荒野を舞台に繰り広げる空戦アクションが楽しめるスペクタクル作品で、2019年1月放送開始予定となっている。
「荒野のコトブキ飛行隊」のプロジェクトはアニメに留まらず、世界観や新たな物語を体験できるレシプロ空戦シミュレーションRPG「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」がスマートフォン向けに2019年冬より配信予定だ。
今回行われたプロジェクト発表会では、アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」のプロデューサーである有澤亮哉氏(バンダイナムコアーツ)、ゲーム「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」のプロデューサーである伊藤翔平氏(バンダイナムコエンターテインメント)よりプロジェクトの概要が語られたほか、出演キャストなども登壇して作品の世界観にまつわるトークが繰り広げられた。
まずはTVアニメのティザーPVを上映。3DCGと作画のハイブリッドで制作されているという本作だが、そのコンセプトは“美少女×レシプロ空戦アクション”。CGならではの迫力が出せていると、その手応えが語られる。
続いてメインとなる6人のキャラクターを紹介することとなり、壇上にはキリエ役・鈴代紗弓さん、エンマ役・幸村恵理さん、ケイト役・仲谷明香さん、レオナ役・瀬戸麻沙美さん、ザラ役・山村響さん、チカ役・富田美憂さんの6人が登場。会場に挨拶するとともに、キャラクターにまつわるさまざまなトークを繰り広げていった。
鈴代さん演じるキリエは、周囲にも言われるほど、自分自身に似ているところのあるキャラクターだという。決まった時にも親近感を感じており、等身大の自分で演じさせてもらっていると初々しいコメントを寄せていた。
初めてオーディションで受かった役だという幸村さんは、キリエの幼なじみであるエンマについて、一見おしとやかに見えて毒舌というギャップが魅力的な女の子だという。そして戦闘においては、敵の動きを瞬時に判断して戦うスタイルだという。
仲谷さんは、オーディションのときから頭の良いセリフを喋っていたことから、専門用語を自身がどれだけ自然に言えるようにするかを意識したという。ただ、無口なキャラクターでもあるということで、喋るときには耳を澄ませて聞いてほしいとアピールした。
冷静沈着な頼れる隊長という印象を持ちそうな、瀬戸さん演じるレオナは、実はそうでもない一面が作中では見えてくるのだとか。また、ザラとは古くからの縁があるキャラクターであることにも触れていた。
メンバーの中では大人の女性の立場だというザラは、副隊長としてみんなをサポートしているという。また、お酒が好きという特徴もあるそうで、演じる山村さんは自身とも重なる部分だと話していた。
この6人の中では最年少であり、元気でやんちゃな子だというチカは、富田さん曰く、小学校時代のやんちゃな男の子をイメージし、悪ガキ感が出るように役作りをしているという。また、カレーが好きな女の子ということで、収録の前にカレーを食べていることも明かしていた。
ここからはアニメでミリタリー監修を担当する二宮茂幸氏も加わり、作品の設定に関するトークが行われた。シナリオの初期から参加し、登場する飛行機に関するアドバイスからパイロットの資質的な部分も設定しているということだが、中でも監督の水島氏自身もこだわったという6人が乗る戦闘機「隼」の再現に関しては、資料があまりなかったという背景もあって、情報を集めていく上での苦労が語られる。
そんなエピソードが語られたところで、ステージ上では6人全員の隼のデザインが初公開。それぞれのパーソナルな要素を意識したデザインになっているそうで、ここでは見ることはできないものの、コックピットの中にもこだわりが詰まっているという。
アニメのトークがひとしきり盛り上がったところで、続いてはゲーム「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」に関する情報が紹介される。ここで初公開となったゲームのティザーPVを上映した後、アニメと同様、西部劇風を意識したというゲームのキーワードとして、酒場と空戦とパンケーキの3つを挙げ、その具体的な説明へと移っていった。
まず1つ目のこだわりが、キャラクターのCG表現。アニメの表現に近づけた3Dモデルが動くことを目指していて、リリース時にはアニメと同じ表現になるように作り込んでいるという。
それはアニメのストーリーを追体験できるというストーリーモードの演出にも表れている。もともと、アニメがテンポ感を意識した作りになっていることから、アニメのテンポ感を重視したシナリオづくりになっている。また、アドベンチャーパートでよく見られるオートモードについては、アニメのテンポと同様のものを楽しめるような実装を目指しているそう。
そして、ゲームでも戦闘機を3Dモデルで制作しているのだが、これについてもアニメのスタッフが制作し、二宮氏が監修するという徹底ぶり。戦闘機に乗った時にどのようにバトルをするのかにも注目したい。
最後に関連情報として、早くも魂ネイションズでキリエの公式デフォルメキャラが初立体化されることが発表。それに伴い、10月28日に行われる魂ネイション2018でもアニメキャストによるトークステージが予定されている。こちらは9月26日より事前観覧応募がスタートするそうなので、忘れずにチェックしておこう。