「これぞ!」という女性向けコンテンツについて語っていく連載企画「おとめげ!」。第17回ではPS Vita用ソフト「殺し屋とストロベリー」についてお届けします!

目次
  1. 「殺し屋とストロベリー」ここがポイント!
  2. 「殺し屋とストロベリー」とは?
  3. 裏社会の闇と恋愛を一度に楽しめる「殺し屋とストロベリー」
  4. 裏社会に生きる攻略キャラクターたち
  5. 電子コミックサービス「LINEマンガ」にて、「殺し屋とストロベリー」のコミカライズを公開中!

「おとめげ!」は、イケメンと可愛い女の子をこよなく愛するライターが、さまざまな乙女コンテンツをご紹介する連載企画です。今回はブロッコリーから2018年8月23日に発売された「殺し屋とストロベリー」についてお届けします!

「殺し屋とストロベリー」ここがポイント!

  • 危険に満ちているのに、どうしても惹かれてしまう魅力的な攻略キャラクターたち
  • 裏社会を舞台にした、スリリングで謎に満ちたストーリー
  • 複雑な背景を抱えたキャラクターを見事に演じ切る声優陣の熱演

「殺し屋とストロベリー」とは?

舞台は現代日本のどこかにある街。薬で眠らされ、運ばれてきた主人公「イチゴ」は裏稼業を営む人々が集まる「喫茶 月影」で目を覚ます。主人公を守る依頼を受けたというマスターのツキミは、本業が「殺し屋」だと話し…。自身に秘められた謎に迫りながら、裏社会を生きる攻略キャラクターたちとのスリリングな恋愛を楽しめる。

キャラクターデザインはカズキヨネ氏が担当し、攻略キャラクターツキミ役・田丸篤志さん、イズナ役・石川界人さん、クラマ役・野島健児さん、ノイン役・花江夏樹さん、アモン役・八代 拓さん、長谷川役・前野智昭さんといった豪華声優陣が担当する。

裏社会の闇と恋愛を一度に楽しめる「殺し屋とストロベリー」

本作は“裏社会”をテーマとした、ちょっと危険な恋愛がテーマ。裏家業に身を置く男性達との触れ合いを通し、声を失った主人公に秘められた謎にも迫っていきます。

タイトルにある「殺し屋」とは何らかの比喩ではなく、登場人物たちはすべて人の死と密接にかかわる仕事をしています。しかし物語の始まりは、喫茶店「喫茶 月影」で主人公がウェイトレスとして働くところから。裏の世界を生きる人々が集まるという場ですが、主人公に待っていたのは「本当にこの人達は裏社会の人達なのか?」と疑ってしまうほど、ごく普通の生活でした。

しかし、ささいな雑談のふとした瞬間に「この人達には一般的な常識や倫理観が通じないんだ」と思わされ、どこかヒヤリとした感覚も覚えます。本来であれば埋めようのないギャップに戸惑いそうですが、過去の出来事から声だけでなく人として当たり前の感情も失いつつある主人公は良くも悪くも動じません。意思のない人形のような状態にまで壊れてしまった少女が、どのように攻略キャラクターを愛し、愛されるようになるのか……その過程が見所の1つです。穏やかな時と裏社会の顔をする時では空気がだいぶ違うので、声優さんの演技も見どころですよ。

それでは、もう少し具体的にストーリーを追っていきましょう。本作の舞台は、現代日本のどこかにある街。薬で眠らされ、ジュラルミンケースに詰め込まれた状態で運ばれた主人公は「喫茶 月影」で目を覚まします。そこで出会ったのは、この喫茶店のマスターである「ツキミ」という男性。自身が「殺し屋」であると告げ、ある依頼で主人公を守る立場にあること語ります。

保障するのは住む場所や食事のみということで、衣服などの生活必需品を用意するべくウェイトレスとして働くことになった主人公。店を訪れるクセの強いお客様を相手に奮闘することとなりますが、最初は住み込みのアルバイトでもしているような普通の時間が流れていきます。コミカルな掛け合いにはクスっとできますし、もちろん恋愛的なドキドキも。しかし、そんな日々がずっと続くわけもありません。やがて、ありふれた日常のように見えた日々は、非日常と表裏一体だったと思い知らされる出来事が発生。封じ込められた“真実”へ否応なしに迫ることとなるのです。

ストーリーを読み進めると「なぜ主人公は声が出せないのか?」「ここに来るまで、どんなふうに過ごしていたのか?」といった疑問をはじめ、キャラクターたちが持つ本来の顔、そして主人公が身を置く裏の世界がどんな状況下にあるのかが少しずつ明かされていきます。大筋の流れこそ同じですが、それぞれのキャラクターでしか分からない背景もたくさん盛り込まれているので全キャラクターをしっかりクリアせずにはいられませんよ!

裏社会に生きる攻略キャラクターたち

主人公 イチゴ

続いて、登場キャラクターについて紹介していきます。主人公・イチゴ(名前変更不可)は、高校生くらいの女の子。声を失って話すことができないため、スマートフォンのメモアプリを使って周囲の人たちとコミュニケーションを取ります。なお「イチゴ」は本名ではなく…その辺りも気になるところです。

人間らしい感情の起伏もほとんどありませんが、ウェイトレスとしての仕事はしっかりこなす真面目な性格で思わず抱きしめたくなるいじらしさもあります。しかし人として当たり前にあるはずの欲求がまったくなく、諦めのような境地にいるのがとても悲しく感じることも。理由はプレイするごとに少しずつ分かってくるのですが…何とも言えない気持ちになります。プレイ中はとにかく「イチゴちゃんに幸せになってほしい…!!」と何度考えたか分かりません。

そして、本作ではプレイ中にイチゴちゃんの姿をしっかり確認できるカットが入るのが印象的です。基本的にはウェイトレス姿ですが、ほかにも色々な服装が見られるので可愛いなあとしみじみ眺めてしまいました。

ツキミ(CV:田丸篤志)

ツキミは「喫茶 月影」のマスターで、周囲の誰にも礼儀正しく穏やかに接する青年です。しっかりした人物かと思いきや、実はちょっとズレた部分もあり…この可愛らしいギャップに萌えます! 最初は、これほど殺し屋という言葉が似合わない人が自分を“殺し屋”だと名乗ることに違和感があったほどでした。そして本業の殺し屋としても一癖あるので、さまざまな一面が明らかになるほど気になっていくキャラクターでした。

恋愛面でも序盤は「それを今!! 言うの?!」となかなかびっくりする展開でしたが、ツキミにはイチゴちゃんが、イチゴちゃんにはツキミがとてもお似合いなんだと最終的にはものすごくしっくりきました。イチゴちゃんの言葉には、ツキミさんでなくても震えると思いますね。

イズナ(CV:石川界人)

イズナは「喫茶 月影」の店員でありバリスタで、イチゴちゃんにとっては喫茶店で働く上で先輩にあたるような人物です。少しぶっきらぼうで口も悪いので怖いイメージがあるものの、実はすごく情に厚い部分があってここにもグっとくること間違いなし。料理上手でコーヒーへのこだわりも強く、この時点で個人的な「イチゴちゃんの旦那候補」として一歩リードでした。

イチゴちゃんの仕事仲間という感じで過ごすうちに、少しずつ距離が縮まっていく2人。しかしイズナも本業は殺し屋ですから、簡単に恋人のような甘い関係にはたどり着けません。思わず血の気が引くような出来事もありますが、しっかり乗り越えていってほしいなと思いました。

クラマ(CV:野島健児)

「喫茶 月影」の裏店舗で闇医者を営むクラマ。腕は一流ながらちょっと捻くれた部分があり、ほとんど他人と関わろうとしません。最初は「悪い人ではないんだけど、良い人とも言えないな…」という、かなり距離感の難しい男性だなという印象でした。でもミニチュア作りが趣味なのはちょっと可愛くてズルいポイントです。

ひょんなことからイチゴちゃんはクラマの手伝いをすることになりますが、当初は利害関係の一致というか、あまり人間味のある付き合いとは言えず…。「このままで良いのかな?」というヤキモキした状態もありましたが、最終的には幸せな気持ちになれました。イチゴちゃんだけでなく、クラマ自身の心の変化も見所だったと思います。

ノイン(CV:花江夏樹)

紙ナプキンから戦車まで、依頼とあらば何でも揃えてくれる凄腕の武器商人・ノイン。自称16歳という少年のような外見ですが、その言動からは相当の場数を踏んできたことが感じられます。さっぱりとした性格で周囲をよく見ていて、イチゴちゃんもさまざまな面でお世話になります。

プレイ開始直後はノインのルートはロックがかかっていて、選択することができません。その分、彼とのルートは恋愛的なドキドキだけでなく、ストーリー全体の隠れた部分へ踏み込めるというワクワクも堪能できました。ネタバレ的にあまり多くは語れませんが、ノインがめちゃくちゃカッコイイことだけはお伝えしておきます!

アモン(CV:八代 拓)

フリーの殺し屋であるアモンは、仕事を求めて「喫茶 月影」を訪れる常連客。明るいムードメーカーで、とくにイズナと仲が良い様子が伺えます。腕は良いのですがすぐ散財してしまい、ノインに借金をしているため彼には強く出られません。アモンの会話はユニークなものが多いのですが、個人的には映画を素直な目線で見られない「殺し屋あるある」ネタが面白くて印象に残っています。

アモンは顔を合わせた時からイチゴちゃんに好意的で、何かと「女の子」として気にかけてくれます。周囲の人も親切にしてくれますが、こんな特殊な状況下ですからより一層嬉しいと思えました。とはいえ彼もまた複雑な事情を抱えている1人なので、気持ちが通じ合うまでには紆余曲折ありましたが…イチゴちゃんがアモンと出会って良かったなとつくづく思いました。

長谷川(CV:前野智昭)

リバー・オーグ社の社長であり、マフィアのボスである白川の秘書兼ボディーガードである長谷川。几帳面な性格で、腕っぷしの強さだけでなく裁縫や料理までお手のものという完璧な人物です。ほとんどのキャラクターがイチゴちゃんを名前で呼びますが、長谷川の優しい「お嬢さん」という呼び方がすごく好みでたまりませんでした。

他のルートではほとんど接点がなかったため、彼のルートで新たに見えてくる一面がとても新鮮でどんどん引き込まれていきました。途中で長谷川とイチゴちゃんにある共通点が見つかるのですが、それがまた言葉に詰まる部分でもあり…。でもそんな2人だからこそお互いの気持ちが嫌と言うほどよく分かると思うので、よき理解者としてずっと隣にいてほしいと思います。

このほかフリーの殺し屋であり、美人のお姉さんであるマツリ(CV:大原さやか)もすごく素敵なキャラクターで、時々本気で「マツリさんの嫁になりたい…!」と思いました。凄腕の運び屋・ラキア(CV:濱野大輝)もクールな外見とは裏腹に意外とイチゴちゃんを気にしていてくれて温かな気持ちになります。そして本作の謎に深く関わる男性・ヨダカ(CV:安元洋貴)も非常に気になるところですが、ここに関しては何も語れないのでぜひプレイ中に確かめてみてくださいね。

電子コミックサービス「LINEマンガ」にて、「殺し屋とストロベリー」のコミカライズを公開中!

殺し屋とストロベリー

ブロッコリー

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2018年8月23日
  • 15歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • おとめげ!
  • 企画