斬劇「戦国BASARA」蒼紅乱世「蒼」THE PRIDEがスタート!二部構成となる舞台の後半戦のゲネプロをレポート

発表会・イベント取材
0コメント アサミリナ

2018年12月21日、東京都のオルタナティブシアターにて、「斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世『蒼』THE PRIDE」の幕が上がった。本レポートでは、舞台初日に先立って行われた出演者からのメッセージと、その舞台の魅力をお届けしよう。

キャスト陣・スタッフからのコメントをお届け!

眞嶋秀斗さん:伊達政宗役の眞嶋秀斗です。自分自身にとっては4度目の斬劇「戦国BASARA」で、今回は初のシリーズ2作展開ということで、自分の中では激動の時代を生きている感じがしています。何を楽しみとして、何に向かって、誰とどのように生きていくのかを自分自身考えさせられながら、ずっと稽古をすすめてきました。「戦国BASARA」ファンの皆様はもちろんのこと、2018年の最後をスカっとした気持ちで迎えたい方にもぜひご覧に来ていただきたいです。

沖野晃司さん:石田三成役の沖野晃司です。私は前回怪我をしてしまい、舞台上では自分の力を全て発揮することができなかったので、今回はしっかりと地に足をつけて頑張りたいと思います。私も4度目の「戦国BASARA」で、この度、石田三成としてははじめて秀吉様と半兵衛様と舞台で共演できてうれしいと思っております。復活した豊臣と、皆さんがあっと驚くラストに期待していてほしいです。

伊阪達也さん:前田慶次役の伊阪達也です。僕は個人的なことなんですが、久しぶりに「戦国BASARA」に呼んでいただけて、また「戦国BASARA」をやれるのが嬉しかったです。みなさん、「紅」編と「蒼」編の二公演を見てきて大変だとはおもいますが、役者一同頑張ってやっていきますので、よろしくお願いいたします。

橘龍丸さん:山中鹿之助役の橘龍丸です。「蒼」編ではまた雰囲気もかわり、僕は「蒼」編のほうの稽古になかなか行けなかったのですが、「紅」編の熱に負けることなく、「蒼」編も最後までしっかりと魅せていきたいと思いますので、千秋楽まで応援よろしくお願いします。

汐崎アイルさん:後藤又兵衛役の汐崎アイルです。「蒼」編はサブタイトルの通り、それぞれの自尊心がぶつかる作品だと思っています。劇場も小さくなりまして、キャストの人数も絞られていますが、これは小さくなったのではなく、濃縮還元されたのだと受け取り方をしていただけると嬉しいです。この熱を客席の皆さんに届けられるよう、カンパニー全員全力でがんばりますので、よろしくお願いします。

寺山武志さん:最上義光役の寺山武志です。気高きお茶を求めての最上義光の旅がはじまります。僕は2作前に北条氏政として出させていただいて、今回は最上として出させていただきました。僕の役割は相変わらずほんわかしつつ、いらっとする役所ですので、忘年会に例えれば焼肉などで重たくなった時に食べたくなるお蕎麦のような役割です。よろしくお願いします。

末野卓磨さん:竹中半兵衛役の末野卓磨です。今まで風魔小太郎として3回参加させていただきましたが、今回セリフをはじめてセリフを喋ります。そして、顔が出る範囲がちょっと増えました。そんな僕を見ていただけたらなと思います。豊臣軍として秀吉様を支え、三成くんを引っ張り、ぶつかりあう、熱い豊富の絆を見ていただけたらと思います。見終わったころに豊臣推しが増えたらいいなと思っております。

佐々木崇さん:豊臣秀吉役の佐々木崇です。今回はじめて参戦させていただきます。稽古初日から緊張していましたけれど、暖かいカンパニーの皆様にささえられて、初日を迎えられることをとても嬉しく思います。それぞれのキャラクターが本当に際立っていて、ヨリコさんが全員役割が果たせているとおっしゃってくれて、まさにそうなったと思います。2018年最後、観劇納めになる方も多いと思うので、それに見合った舞台にしたいと思います。

ヨリコジュン氏:構成・演出・映像のヨリコです。蒼チーム個性的な俳優陣が集まりました。僕が「紅」編と「蒼」編とで両方演出していて、非常に嬉しいことではあるんだけれど、最初にイメージをどうしようかと思った時に、「紅」編と「蒼」編は子供の頃に使っていたU字の磁石を思い出しました。これを自分が持った時に、お客さんの持っている磁石とうまくくっつけて心をつかめればと思う作品にしてきたつもりです。楽しんでいただけたら嬉しいです。

小林裕幸氏:「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーを務めている、カプコンの小林です。今回もカプコンの山本と一緒に監修をしています。「紅」編の公演も無事にこないだの日曜に終わったのですが、いつもの「戦国BASARA」よりもおもしろい感じでおわりました。それに比べて「蒼」編は、通常の「戦国BASARA」に近いと思います。笑劇というお笑い回もありますし、「紅」編を見た人は「蒼」編を見てまた楽しめるし、もちろん「蒼」編だけの人も楽しめると思いますので、よろしくお願いします。

いよいよ平成最後の「斬劇」が幕を上げる

今回は、真田幸村が主役の「紅」編と、伊達政宗が主役の「蒼」編が上演されるという、斬劇「戦国BASARA」史上初の二部構成の舞台となっている。既に「紅」編のレポートは先日お届けしたが、今回は後半戦となる「蒼」編の模様をお届けしよう。なお、「紅」編があることを前提とした上でのレポートとなるので、ご了承願いたい。

まず「紅」編と比較すると、どちらかというとこれまでの「斬劇」らしい内容となっていると言える。ただ、「紅」編でも比較的シリアスなストーリーだと感じたが、「蒼」編はより一層その色が濃い。

しかし、「紅」編に宮本武蔵という心和むキャラがいたように、「蒼」編では最上義光がその枠を務める。もちろん、「紅」編と「蒼」編の両方に出ている唯一のキャラクターである山中鹿之助もその一人だ。この二人はステージの随所で客席に笑いをもたらしてくれるので、一挙一動全てにぜひ注目しておいてほしい。

心和む枠ではないなずなのに、ついつい心和んでしまうのが後藤又兵衛。今回は比較的一人で物語の背景のどこかにいることの多い又兵衛だが、だからこそ物語を引っ掻き回す役としてうまく働いている。

ちなみに、「紅」編を見た上で「蒼」編を見ていると、「紅」編と映像部分が逆転しているのもわかる。例えば冒頭の明智光秀が本能寺で謀反を起こしたあとに豊臣秀吉と竹中半兵衛に討たれるシーンは、「紅」編では秀吉と半兵衛が映像出演をしていたのに対し、「蒼」編では光秀が映像出演をする形となっている。

他にも細かい部分でこういった”対”の作品であることを感じさせる演出が入っていて、どちらも見るとより一層楽しめるようになっている。だが、「紅」編もそれ一本で完結していたように、もちろん「蒼」編もこの一本で完結しているので、どちらか片方だけしか見ていなくてもストーリーがわからないということはまったくないので安心してほしい。

サブタイトルの「THE PRIDE」が意味するもの

今作の主役は、言うまでもなく伊達政宗だ。そして今回の舞台のサブタイトルである「THE PRIDE」とは、今作のステージに登場する8人の武将それぞれのプライドであることはもちろんなのだが、その中でもやはり政宗のプライドについて非常に深く描かれている。

政宗が自身の象徴とも言える大切なものをいくつも明け渡しつつも、永遠のライバルと謳う真田幸村の存在に心の中で支えられ、失くしかけたものを取り戻し、政宗が政宗として在るためのプライドが描かれている。今作は政宗の六爪が折られ、そして再びその牙を剥くまでのストーリーといっても過言ではない。

片腕とも言うべき小十郎という爪を折られ、ひと時の絆を交わした前田慶次、最上義光、山中鹿之助らという爪も豊臣軍という巨大な壁を前に折られ、普段なら叱咤激励してくれる幸村もいないなかで政宗を奮い立たせたのは、彼の気高すぎるプライドだった。

また、政宗の殺陣シーンも見どころだ。六爪での迫力のある殺陣はもちろんだが、様々な理由があって一時期政宗は片倉小十郎の武器である黒龍を所持することとなる。その黒龍を持っている時に見せる殺陣シーンは、かなり片倉小十郎の動きに寄せている。元々主従関係にある2人は殺陣の動きが似ているが、今作の舞台に小十郎はいなくても違う形で主従の絆も描かれており、キャラクターの心情や背景についてはこれまでの作品の中でも随一のレベルと言えるだろう。

「紅」編でのレポートでも述べたが、今作では武将は8名しか出演しておらず、しかも殺陣シーンは基本的にほぼ2人で描かれるのは「紅」編と同様、「蒼」編でも変わらない。それもあって、全体的に殺陣の動きが細部まで行き届いており、そしてこだわりが感じられた。

もちろん、殺陣だけではなくストーリーも同様だ。今作の舞台で大きな敵となるのは豊臣軍だが、豊臣秀吉と竹中半兵衛、石田三成の三名が舞台上でそろうのは約5年ぶりとなり、そしてこの3名の画がここまで深く掘り下げられたのは恐らく初めてだったのではないだろうか。

石田三成はこれまでにも家康と対峙しながら秀吉への並々ならぬ忠誠心を口にし、その秀吉の盟友である半兵衛にも同様の忠誠心を見せているが、それでもどうしても登場人物の多さに圧倒されるのが「戦国BASARA」という舞台であった。
その豪華絢爛な舞台に魅せられてもう何年が過ぎたかわからないが、今作の舞台はそれよりも人間ドラマを描くことに専心したように見える。

なお、この3人のドラマとなると「凶王誕生」を彷彿させるが、そのストーリーは決して同じものではない。最後まで目を離すことなく、この8人の生き様を見届けてほしい。

「戦国BASARA2」で秀吉と因縁の深かった前田慶次も場の盛り上げ役としてはもちろんのこと、前田慶次というキャラクターが持っている背景も非常に作り込まれている。今回、政宗を支えることになるキャラクターのひとりとしての活躍も、見逃せない。

今回、二つの舞台に分けての公演となった斬劇「戦国BASARA」だが、「蒼」編までを見て、改めて今作の試みは実に素晴らしいの一言に尽きると感じた。

どちらか片方しか見れなかった人や、「笑劇」公演のみの観劇を予定している人などは、ぜひ、本作のDVDなどで「紅」編と「蒼」編をそろえて見てほしい。残念ながらチケットは既にほぼ完売しているが、当日券が若干数出るようなので、気になる人は当日券情報をチェックしよう。

公演概要

公演タイトル:斬劇「戦国BASARA」蒼紅乱世「蒼」THE PRIDE

2018年12月21日(金)~12月30日(日)
オルタナティブシアター

全席指定 7,900円(税込)

公式サイト
http://www.basara-st.com/

スタッフ(順不同・敬称略)

原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
構成・演出・映像:ヨリコジュン
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
シナリオ協力:松野 出

※画面は開発中のものです。

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