スクウェア・エニックスは本日12月22日、千葉・幕張メッセにて2日間にわたって開催される「ジャンプフェスタ2019」の同社ブースにて、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の“スペシャルステージ S!”を開催した。

イベントには「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏をはじめ、スクウェア・エニックスのプロデューサーである岡本北斗氏、ディレクターの内川毅氏が出席。タレントのJOYさんによる進行のもと、まずはタイトルの紹介として2017年7月の発売から現在までの主な出来事が紹介された。直近の話題としては、やはり東京ゲームショウ2018で発表された、タイトルに「S」が付いたSwitch版が大きなところとなるだろう。

ゲームショウの会場では「S」については「いろんな意味があって“スペシャル”とか“Switch”とか……あと“しゃべる”?」という堀井氏のポロリ発言程度にとどまっていたが、すでにお伝えしているように、キャラクターにボイス入りで2019年に発売となることが明かされた。

ボイスをつけることになった経緯については、だんだんグラフィックの質が向上してきたなかで「声があったほうがいいのでは?」という意見が出るようになったことがきっかけ。ボイスがないことでプレイヤー自身が想像する楽しさというのもあるが、ボイスを入れたところ「声があってもよくなっている」(堀井氏)という。実際に確認してもらうのがいいということで、会場でボイス入りのティザー映像が初公開となった。

ボイス収録にあたっては堀井氏を交えてキャラクターの方向性を決め、オーディションを行い、声優が決まってからも1年かけて収録を行ったとのこと。ボイスなしでプレイしたい人に向けて、ゲーム内にはボイスのオン・オフ機能、正確に記するとボイスのボリューム設定が10段階で行え、0にすることでこれまでと同じシステム音が再生される仕組みが用意される。

キャストについてはこの場でメインキャラクター6人が公開された。「ドラゴンクエスト ライバルズ」と同じ声優陣だが、岡本氏は「ライバルズと同じと言われるのは心外ですね」とコメント。どうやら「ドラゴンクエストXI」で先にキャストが決まり、それが「ドラゴンクエスト ライバルズ」でも採用されたため、正確には「ライバルズがこっちと同じなんです」とのこと。年明けからはメインキャラ以外の声優も徐々に発表予定となっているほか、1月1日に“仕込み”をしたというので、年明けすぐの動きにも注目しておきたいところ。

会場にはメインキャラクターのうちベロニカ役の内田真礼さん、マルティナ役の小清水亜美さんがゲストとして登場し、2人を交えてのトークタイムとなった。まずは出演が決まったときの気持ちについて触れられた。内田さんはベロニカができなかったら一生「ドラゴンクエスト」に出られないのではないか、というシンパシーを感じたようで「オーディションから決まるまで時間がありましたが、ずっとドラクエのことばかり考えていました」と当時を振り返る。結果が気になるあまり、毎日のように連絡が来ていないかマネージャーに確認をしていたのだとか。

一方の小清水さんはオーディションがなく、堀井氏が直接決めたようだ。小清水さんはオーディションもなく連絡が来たときに「一瞬何を言われてるのか分からなくて、オレオレ詐欺みたいなのかなって思いました(笑)」と話す。「ドラゴンクエスト」に声が入ることは賛否両論ありそうでプレッシャーもあったが、純粋にどうなっていくのか気になる気持ちがあったという。

また、堀井氏に会ったとき、内田さんは「神だ!本当にいるんだ!」と思ったというが、みんな同じように感じると思うと話す。小清水さんも収録で会って名刺をもらったが、仕事で来ているためファン丸出しはよくないと思い、その場では普通に挨拶したものの、名刺はまるで家宝のように大切にしているという。

話題はゲームについても触れられ、印象的なシーンは内田さんがベロニカがセーニャと2人で夜に語り合うシーンを挙げた。ベロニカにとっても大切なシーンであり、オーディションでも演じたため、収録本番ではどんな気持ちでやろうかとドキドキしたとのこと。小清水さんはシルビアとの掛け合いを挙げた。「ええ」だったり「わかった」といった頷きのリアクションがシルビアとかぶることが非常に多かったのだとか。

内田さんにとってセーニャは一番好きなキャラクターでもあるようで、どんどん強くなっていく彼女を見るのが微笑ましく「頑張って!」と応援するお姉ちゃんのような気持ちで見ていたようだ。小清水さんは先ほどのトークにも挙がった、リアクションがかぶるシルビアを個人的にライバル視しているとコメント。一方で「ロウさまも素敵」と話しており、なかなか1キャラに絞るのが難しそうだった。

トークの最後には、キャラクターのセリフを生で披露する場面も。ゲーム内のセリフが書かれた用紙をボックスから引き、ベロニカの「ちょっと、レディには優しくしなさいよ!乱暴な男はモテないわよ」、マルティナの「ふざけないで!戦いの最中に相手をほめるなんて、余裕のつもり!?」のセリフが読み上げられた。ちなみになぜかMCのJOYさんがベロニカのセリフを裏声で読み上げる一幕もあったのだが、空気を変えるように、小清水さんがマルティナとして「ふざけないで!」とすかさずツッコミを入れていた。

イベントの締めには、Twitterでのキャンペーンやコミカライズ、グッズ展開、堀井氏からのとっておきの情報などが公開された。まずTwitterキャンペーンは、「ドラゴンクエスト」公式アカウント(@DQ_PR)のツイートのうち、クリスマスイラストのつぶやきをリツイートすることで、堀井氏のサイン入りクリスマスカードが当たるというもの。締め切りは12月23日23時59分まで、当選人数は11名、抽選の対象となるには同アカウントをフォローしてDMを受信できる状態になっている必要がある。

続いてコミカライズは、「FAIRYTAIL」や「EDENS ZERO」の作者として知られる真島ヒロさんによる読み切り企画が進行中であることが明かされた。「ドラゴンクエストXI」としては初の漫画であり、カミュが主人公になり、(ゲームの)主人公と出会う前の話が描かれるとのこと。真島さんの色紙にはゲームに存在しない衣装を着ているカミュが描かれており、単純なゲームのコミカライズではないことも補足として説明された。

グッズ展開はフィギュアシリーズの情報となる。すでに発売中の主人公や、2019年2月15日に発売となるカミュのほか、ベロニカ、セーニャ、マルティナ、ロウも新作として開発中だという。

堀井氏からのとっておきの情報は、パートナーを選んで一緒に住める要素が追加されるというもの。本編のとあるキャラクターだけでなく、ほかのキャラクターも選びたい人もいるのではと思い、追加に至ったようだ。あくまで結婚ではないが、一緒に住んで絆を深めていくことができるという。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

スクウェア・エニックス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2017年7月29日
  • 全年齢対象

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

スクウェア・エニックス

3DSダウンロード

  • 発売日:2017年7月29日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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