「Alien: Blackout」は、映画「エイリアン」と「エイリアン2」の間を描いたホラー・アクションゲーム。本作で描かれるエイリアンの恐怖とそのゲーム性はどんなものか?本記事で詳しく紹介したい。

目次
  1. エイリアンを回避しつつ乗組員をチェックポイントへ導け!
  2. エイリアンはアマンダも襲う!敵の位置が特定できない恐怖
  3. もう一つの敵・ブラックアウト!設備の使い過ぎに注意
  4. 恐怖だけでなく無力感も味わえる点が本作の魅力!

「Alien: Blackout」は、D3 Publisher of Americaが2019年1月24日に配信開始したスマホ向けホラー・アクションゲーム。タイトルにある「Alien」とは、あの名作映画「エイリアン」のこと。本作は時系列としては映画「エイリアン」と「エイリアン2」の間を描いた作品で、ゲーム作品「エイリアン アイソレーション」の続編という位置づけだ。

主人公は映画でシガニー・ウィーバーが演じたエレン・リプリーの娘、アマンダ・リプリー。舞台となるのは破損した宇宙ステーション、ウェイランド・ユタニだ。「エイリアン」は熱烈なファンが多い作品だけに、本作の内容が気になっているファンも少なくないだろう。そこで本記事で本作の内容を詳しく紹介したい。

エイリアンを回避しつつ乗組員をチェックポイントへ導け!

プレイヤーの目的は、乗組員をチェックポイントへと導くこと。操作はリアルタイムストラテジー(RTS)に近く、指示を与えたい乗組員をマップ上で選んだ後、向かうべきチェックポイントをタップしたり、スワイプで移動ルートを示したりといった形で行う。乗組員は複数いるため、それぞれの乗組員に異なる移動ルートを指示することも可能だ。なので、チェックポイントが複数ある場合、異なるチェックポイントに乗組員を並行して向かわせることもできる。

もちろん、宇宙ステーション内にはエイリアン(ゼノモーフ)が存在している。なので、チェックポイントへ向かう乗組員をただじっと見守っているだけではクリアできない。乗組員がエイリアンに襲われないようにすることもプレイヤーの役目だ。

エイリアンを回避するための手段は大きく分けて2つ。1つはマップ上にあるシャッターを閉じること。物理的にエイリアンの接近を遮断しようというわけだ。

2つめは、乗組員たちへの指示。乗組員に対して「止まれ」「隠れろ」「急げ」といった指示を行うことでエイリアンを回避する。この2種類の手段を組み合わせて、乗組員を上手にチェックポイントへ誘導するのだ。

エイリアンはアマンダも襲う!敵の位置が特定できない恐怖

エイリアンは乗組員のみならず、プレイヤーが操るアマンダも襲う。乗組員への指示出しに集中していると、いきなりエイリアンに襲撃されてゲームオーバー…なんてことになりかねない。もちろん、エイリアンの場所を常に捕捉できていればそんなことにはならないのだが、システム上、エイリアンの位置を常に特定できないようになっているのだ。

エイリアンの位置を特定する方法のひとつが、宇宙ステーション内に設置されたカメラ。マップ上のカメラをタップするとカメラの映像に切り替えることができる。カメラの撮影範囲内にエイリアンがいれば、位置を特定可能だ。ただ、カメラの撮影範囲には限りがある上、カメラが設置されていないエリアもある。

カメラではカバーできない部分をを補ってくれるのが、モーショントラッカーだ。モーショントラッカーを作動させると、範囲内にエイリアンがいる場合、赤いマークで表示してくれる。ただ、モーショントラッカーもカメラ同様、設置されていないエリアがある。

その上、モーショントラッカーが設置されているエリアであっても、エイリアンがダクトへ逃げ込むと感知できなくなってしまう。ダクトは複数のエリアへと通じているため、ダクトへ逃げ込まれたのをきっかけにエイリアンの位置を見失ってしまうことは多い。

いや、それだけじゃない。主人公のアマンダはダクト内から指示を出しているという設定なので、ゲームオーバーの危険が身近なものになる。

もう一つの敵・ブラックアウト!設備の使い過ぎに注意

本作には、エイリアンもプレイヤーが注意しなければならない存在がある。それは、電力だ。シャッターやモーショントラッカーといった宇宙ステーション内の設備は、使用時に電力を消費してしまう。このため何度も繰り返し設備を使っていると電力が尽き、ブラックアウト(停電)してしまう。ブラックアウトすると真っ暗な中エイリアンと戦うハメになり、当然難易度は大幅にアップ。とりわけモーショントラッカーは便利なのでつい頼ってしまうのだが、使い過ぎは自分の首を絞めることに繋がるのだ。

恐怖だけでなく無力感も味わえる点が本作の魅力!

電力残量に注意しながら、カメラやシャッターを操作するという点で本作は「Five Nights at Freddy's」シリーズに近いものがある。いきなり恐怖の対象に襲撃されるという恐怖も同様だ。

ただ、乗組員をどういうルートでチェックポイントに向かわせるか? 複数のチェックポイントに並行して向かうのか? ひとつひとつ確実にチェックポイントを潰すのか? といった戦略性の部分は本作ならではの要素だ。また、指示出しの結果、エイリアンに襲われる乗組員をただただ傍観するハメになってしまう…なんていう後味の悪いシチュエーションも本作ならでは。恐怖だけでなく「無力感」も味わえる点で、映画「エイリアン」シリーズに通ずるものを感じた。

マップ、カメラ、電力、エイリアンの位置といったものに気を配りながら設備を動かし、さらに乗組員への指示も行う…という点で本作の難易度はそこそこ戦い。しかしその分攻略しがいもあり、恐怖感もたっぷり味わえる。セリフはすべて日本語に翻訳されているので、ストーリーもバッチリ理解可能だ。グラフィックのクオリティも高いので、有料ではあるものの、600円という価格は決して高い価格ではない。「エイリアン」ファンのみならず、「Five Nights at Freddy's」シリーズのファン、さらにはホラーゲームファンに幅広くプレイしてほしい作品だ。

Alien: Blackout

D3 Publisher of America

iOSアプリiOS

  • 配信日:2019年1月24日
  • 価格:600円(税込)

    Alien: Blackout

    D3 Publisher of America

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2019年1月24日
    • 価格:600円(税込)

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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