ディライトワークスは2月5日、同社オフィスにて社内制作部門のひとつMIRACLE POSITIVE STUDIOS(ミラクルポジティブスタジオ)が手がける、スマートフォン向け第1弾タイトル「ミコノート」の記者発表会を開催した。
発表会では、同スタジオのジェネラルマネージャーを務める加藤拓氏が登壇。スタジオが目指すものから新作タイトル「ミコノート」の内容まで、さまざまな発表を行った。
先日の記事でもお伝えしている通り、ミラクルポジティブスタジオはアジア全体を対象とした外部パートナーとタッグを組み、パートナーが開発したゲームを日本国内で配信することを目的としている。その最初のパートナーとなるのが、韓国のモバイルゲーム開発会社のMADORCAだ。
発表会にはMADORCAのCEOであるNa Jiung(ナ・ジウン)氏も出席。Jiung氏はMADORCAが「オタクの世界はここにある」をビジョンに掲げ、これまでサブカル向けのゲームを開発してきたことを話す。すでに日本の会社とタッグを組んでゲームを制作してきた実績もあり、2016年に(株式会社としての)ミラクルポジティブとの業務提携によって「Catwar vs Eldersign」をリリースしている。
新作タイトル「ミコノート」はMADORCAが開発、ミラクルポジティブスタジオがプロデュースする形で2019年にリリースとなる。もともとは2017年後半頃からMADORCAが開発を始めていたタイトルであり、それを見たミラクルポジティブスタジオが巫女というテーマや世界観、声優のキャスティングなどに関わり、開発全般をMADORCA、ゲームのプランニングやプロモーションプランの考案などをミラクルポジティブスタジオが担当する形でタッグを組んで進められてきたというわけだ。
肝心のゲーム内容について、システムの詳しい情報は出なかったが、“巫女とひとつ屋根の下”というコンセプトのもと、3Dで描かれた巫女たちとの暮らしを楽しめるゲームになるとのこと。
これまでティザーサイトでも巫女の様子は確認できたが、キービジュアルとして、3人のキャラクターが縁側でくつろいでいる様子を描いたものが公開となった。ここに描かれている彼女たちは私服姿だが、いずれも巫女であるという。
3人のキャラクターについては担当声優を含めてプロフィールも公開となった。キャラクターデザインは、ライトノベル「りゅうおうのおしごと」や「89-エイティシックス-」のイラストを手掛けているしらび氏が担当している。
会場にはゲストとして、天野結実役の斉藤朱夏さんが登場。収録はすでに始まっているらしく、キャラクター同士の掛け合いシーンが用意されていることを明かす。収録の際にはキービジュアルが出来上がっており、斉藤さんはそこからイメージを膨らませてセリフに挑戦したと話す。
なお、斉藤さんを起用したきっかけについて加藤氏は、キャラクターの印象とマッチしたことが一番大きいというが、開発チーム内でも“一緒に暮らしていきたい”というコンセプトで考えたときに斉藤さんを希望する声があったようだ。
このほか、参加アーティストとして主題歌をGARNiDELiAが担当することや、新人巫女のキャラクター・鈴木初穂役を決める「新人巫女 声優オーディション」が実施されることも発表となった。鈴木初穂はほかのキャラクターと同様ゲーム内に登場し、一緒に暮らしていく巫女のひとりになるという。
このオーディションと合わせて加藤氏は新たな取り組みを考えているようで、キャラクターに合わせて「普通なところや、人柄がいい方を探していきたいと思っています」とコメント。最後には「2019年の配信をめざし、巫女+ゲームというものを作っていますので楽しみにお待ちいただけたらと思います」と述べ、会を締めくくった。