一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は本日2月21日、東京・ホテルニューオータニにて「東京ゲームショウ開催発表会」を実施した。
本発表会では「東京ゲームショウ2019」(TGS2019)を2019年9月12日から15日に千葉・幕張メッセで開催することが明らかとなった。12日・13日はビジネスデイ、14日・15日が一般公開日となる。
また、TGS2019のテーマは「もっとつながる。もっと楽しい。」に決定。このテーマには、テクノロジーの進歩によって場所や時間を問わず世界中の人と繋がれるようになったこと、仲間と一緒に楽しむことで共有できる体験や感動でゲームはもっと楽しくなること、その価値や可能性を伝えたいという思いが込められている。
会場ではTGS2019の開催に関するより具体的な内容や、昨年の実績などの説明も行われたので、以降はその内容をレポートしていく。
まずはCESA会長の早川英樹氏から挨拶が行われた。早川氏は「昨年は過去最多の記録づくしでした」と、出展社数、出展小間数、来場者数において歴代最高を記録したことに触れる。
これはゲーム産業がまだまだ成長産業であり、TGSがアジア最大のゲームイベントとして認知されたことの表れだとした。今年はTGSの閉幕後に会場となる幕張メッセがオリンピックの準備に入るとのことで、そこにバトンタッチができるようしっかりと進めていきたいとコメントした。
続けて、共催者の日経BP 代表取締役社長 新実傑(にいのみ すぐる)氏からも挨拶が行われた。新実氏はエンゲージメントと拡散力の向上をキーワードに、世界へ向けた情報発信に力を入れていきたいと述べる。
3年連続で海外からの出展社数が300社を超えているが、今年はそのネットワークをより強化するため、アジア主要都市でもTGSの開催発表会を行うとのこと。開催予定地にはシンガポールをはじめ、マレーシア(クアラルンプール)、中国(深セン、広州)、タイ(バンコク)、インドネシア(ジャカルタ)、香港の名前が挙がっていた。海外のゲームイベントに参加しての出展誘致も行うとしており、今年は初めてモスクワのゲームイベントに参加するという。
一方で、来場者数が増えているものの会場のキャパシティはいっぱいのため、単純に「来場者数を増やす」というわけにもいかない。そこでカギを握るのが動画配信となる。昨年は1200万回以上の視聴回数を記録したが、今年は国内外の動画プラットフォームとの連携を強化して、来場できない人への情報提供も積極的に行っていきたいと話す。当日のライブ配信だけでなく、ニュースを含む短編動画や事前の企画番組など含め、さまざまな企画を実施していきたいとのこと。
次いでTGS2018の開催結果について、東京ゲームショウ事務局の秦 和俊氏から説明が行われた。昨年は3つの項目「過去最大規模での開催」「eスポーツへの注目」「人材育成の場」がポイントだったと振り返る。出展規模を表す出展社数は3年連続600社超えで歴代1位、出展タイトル数と来場者数も同様に歴代1位だったことを明かす。
大きな伸びを見せた動画視聴数は、連携プラットフォームが増えたことも影響していると思うが、2017年と比べて約3.2倍という結果になっていた。
報道実績として、土日(一般公開日)のプレス来場者が増えたことは、大会取材が目的ではないかとして「eスポーツへの注目」が高まっていることにも触れた。また、アマチュア開発者がゲーム業界関係者にプレゼンテーションを行える「SENSE OF WONDER NIGHT」(SOWN)をはじめ、日本ゲーム大賞での受賞など、学生や個人、団体で活動している人の発掘・披露・表彰の場を設けることで、人材育成の場としても機能していることをアピールした。
今年のTGS開催概要については、東京ゲームショウ事務局 事務局長の田辺太陽氏から説明が行われた。会期・会場は記事冒頭でも触れたとおり、9月12日から15日の4日間で、会場は幕張メッセとなる。目標とする開催規模は来場者数25万人以上、募集小間数は2000小間予定で、「今年も世界最大級のゲームイベントにふさわしい盛り上がりを実現したい」とした。
今年の注力ポイントは4つあるという。1つ目の「動画配信のさらなる拡大」は、YouTubeやOPENREC.tvなど配信プラットフォームを増やすほか、メディアパートナーを欧米などにも広げていき、動画によるニュース配信にも力を入れていくとのこと。
2つ目「eスポーツの成長を加速」という点については、出展コーナーの拡大によりゲーミングPCや周辺機器など、eスポーツに関連した商品・サービスであれば幅広く出展対象にしていくことが挙げられた。
また、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)による「e-Sports X」の改善施策として、大会間のインターバル時間の見直し、来場者が観戦しやすいステージ作り、海外視聴者に向けた英語実況の拡充を行い、パワーアップさせていくという。昨年香港でテスト的に実施されたパブリックビューイングも会場を増やし、今年はアジア各地で開催する予定となっている。
3つ目の「新技術のクローズアップ」では、社会インフラにも影響を与えるであろう新しい無線通信システムの5Gをはじめ、近年注目が集まっているブロックチェーンやAIなど、ゲームを大きく変える可能性があるものを積極的に扱っていくという。その例として、ビジネスデイのTGSフォーラムで新技術にフォーカスしたセッションを行うほか、大手通信キャリアと連携しての5G体験企画などが予定されている。
そして4つ目「世界のゲーム関係者が一堂に」という点については、海外からの参加者が多い「SOWN」を世界の人気ゲーム開発者の登竜門として、より存在感を高めていくための施策を考案中とのこと。新施策については4月以降に詳細が発表される予定だ。
TGSとの連携イベントとして、CESAが主催するイベントに日本ゲーム大賞とCEDECがある。日本ゲーム大賞はTGS内で授賞式などが行われるが、そのスケジュールが公開となった。そしてCEDECについては、今年の開催が2019年9月4日から6日までの3日間で、会場はパシフィコ横浜になることが発表となった。TGSに影響するところでは、研究結果などを実際に触れることができる「インタラクティブ展示」がTGS会場内にも設置される予定となっている。
最後にTGS出展募集コーナーについても説明が行われた。出展募集コーナーや幕張メッセ全館を使用しての開催という点は昨年と同様だ。コーナー配置については申し込み状況によって変更となる可能性があるとしつつも、現状では下記スライド写真のような配置が予定されている。
昨年と変わりユーザーにとっても影響があるところでは、VR機器のうちアミューズメント専用のものは出展対象外となることが明かされた。また、先の話にあったeスポーツコーナーの拡充のほか、ファミリーゲームパークの専用入口が中学生でも利用可能になるといった変更がある。出展社向けには出展申し込みの締め切りなど、関連スケジュールも公開された。
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