コーエーテクモゲームスは、2019年3月9日から3月31日までの期間、DMM VR THEATERにて「ときめきレストラン☆☆☆」のスペシャルライブ「3 Majesty × X.I.P. LIVE -5th Anniversary Tour FINAL- ~WITH YOU~」を開催する。ここでは初日となる3月9日のS公演のレポートに加え、A公演・B公演の見どころも合わせてお届けしよう。
※ライブ内容の詳細を含みます。ライブ鑑賞前の方はご注意ください。
今回は「ときめきレストラン☆☆☆」5周年ファイナルツアーと題し、音羽慎之介・霧島 司・辻 魁斗のグループ“3 Majesty”がメインのA公演、不破剣人・伊達京也・神崎 透のグループ“X.I.P.”がメインのB公演、両グループのソロ曲をメインとしたS公演を展開。5年という大きな節目となったツアー最後を飾るにふさわしい、集大成ともいえる華やかなライブとなっている。
楽曲は全体的に2018年3月からスタートしたツアーで披露された中から、グループのユニット曲を除いたものを中心にピックアップされていたような印象だ。もちろん既存曲だけでなく初披露のものもあるし、異なる演出でこれまでにないイメージを抱いたナンバーも多い。およそ1年の間ツアーすべてに参加したファンも、少しの懐かしさと大きな新鮮さを同時に堪能できるだろう。
アイドルがステージを独り占め!ソロ曲たっぷりのS公演
S公演は開幕早々、3 MajestyがまるでX.I.P.のように「盛り上がってるかー!」とファンを煽るような熱気をぶつけてくる。すでに気合は十分といった様子がしっかり伝わってきたところで「君に似合う翼」を歌い上げると、続けて音羽のソロ「HI・KA・RI」へ。掴もうとしても手をすり抜けてしまうような、ふわりとしたダンスから始まり、サビにかけては“君が好き”という気持ちに溢れているような力強い動きへと変化。歌の合間にファンへ積極的に手を振っていたのも、音羽らしさを感じられた一幕だ。
霧島のソロ「Not too late」は溢れ出る切ない愛を全身で表現した伸びやかなモーションに、艶めかしい腰の動きが加わる大胆なダンスをまとめて堪能できる1曲だ。ファンから悲鳴のような歓声が巻き起こったところで、一気に高まった会場の熱気を「君とShooting star」が爽やかに包み込んでいく。
MCコーナーでは5周年ファイナルツアーを経て、両グループが「6歳になるよ!」と音羽が可愛らしく表現。ファン歴は関係なく、今この場で“6歳”を祝おうと、3 Majestyとファンが一緒に「みんな、おめでとうー!」とお互いにお祝いの言葉を叫ぶ。しっかり「王子たれ!」のコールも決めつつ、辻のソロ「バラの伝言」へ。タイトルを思わせるかのごとくバラの花びらが舞い散る演出に息を呑み、歌詞に合わせた辻の細やかな仕草に心を鷲掴みにされてしまう。3 Majesty最後のパートは3人の息がぴったり合い、楽しそうな海辺のワンシーンを彷彿とさせる「僕のマーメイド~promise~」で終了した。
ソロパートのスタートを飾ったのは伊達の「Your sight, my delight」で、ここでは霧島がタイトルと「エアギター」に注目と見どころも一緒にアピール。続く不破の「Polaris」をコールしたのは辻だったが、不破への敬愛ぶりがだだもれの言い方だっためファンは「可愛い……!」と崩れ落ちそうになってしまった。神崎が“激甘王子サマ”と紹介した音羽の「あの雲のように ~Just the way you are~」は、その言葉どおりたっぷりの甘さや優しさに包まれることができた。
ここで、MCコーナーにセンターの音羽と伊達が登場。ステージとファンを独占できるソロにご満悦といった音羽はさらにファンへ“魔法”を届け、ひょんな流れから伊達もファンへ魔法を披露することに。魔法自体はファンに大好評だったが、伊達は恥ずかしさが勝ったのか早くコーナーを進めて退散しようとする。伊達のちょっと珍しい様子に、ファンから思わずクスリと笑みがこぼれた。
伊達が「優しい歌声」と評した霧島のソロ「七色の空に君想う」に続き、不破は辻のソロ「I'm your sunshine」を「すごく踊る」とシンプルかつストレートに、音羽は神崎を「クールでセクシー」と紹介。神崎のダンサンブルな「Venus」でソロパートは終了し、ここからX.I.P.のターンへ突入していく。
「Burning with U」でヒートアップした後に披露されたのは、再び神崎のソロ「New universe」。少しぶっきらぼうな言葉の中にもにじみ出る優しさに身を委ねつつ、軽やかなステップでファンを魅了した伊達のソロ「Just like honey」へ。ポップなダンスにキュンとしたあとは、コミカルな歌詞で開放的な気分になれる「Take it easy!」が会場を突き抜けていった。
MCコーナーでは不破が最近気に入った意外な食べ物について話し、お決まりの「We are X.I.P.!」コールも行ってファンとメンバーの気持ちを一つに。しっとりとした不破のソロ「ずっと…」と、大切なモノを守るという気持ちを綴った「I wanna be your hero」でS公演は締めくくられる。
アンコールの声に応えメンバーの声が聞こえたかと思うと、なんと5周年を振り返るクイズコーナーがスタート! 司会は伊達と霧島が担当し、ほかの4人が回答者となる。問題は「6人の中で1番活躍したのは?」というもので、音羽と神崎は「自分!」と即答するが、辻と不破は少し戸惑った様子をみせる。そもそも答えは「ない」……ということで、音羽の「全員!」という意見に5人も同意。そもそも答えを出すのではなく、6人で話し合うことが目的だったのかもしれないと落ち着いたところで、再び6人がステージに戻ってきてくれる。
6人で歌ったのはもちろん、奇跡を呼び起こす「Let's make a miracle」。「ありがとう!」といったファンへの感謝の言葉や「5周年ポーズ」を決めつつ、改めてソロ曲やMCへの感想を思い思いに伝えていく。X.I.P.の3人がファンを撃ち抜くようなポーズを構えたり、3 Majestyが音羽のハートを作るファンサービスを3人揃って行ったりと、ステージを去るギリギリまでファンを楽しませてくれた。
これで本当に終了……と思いきや、さらにアイドルたちの声が会場に響き渡る。何だろうと少しドキドキしながら耳を澄ますと、6人が楽しそうに会話をしながらデビュー当時などの思い出も振り返ってくれた。そしてまずは5周年ファイナルツアーの完走を目標とし、6周年に向かって「これからもよろしく」という、ファンにとって一番嬉しい言葉を投げかけられたところでS公演は締めくくられる。
A公演&B公演の見どころもご紹介!
ここからは3 MajestyがメインのA公演、X.I.P.がメインのB公演についても簡単に触れていこう。なんといっても、どちらも登場時の衣装に「えっ!!これであの曲を歌うの?!」となること間違いなし。歌われた曲そのものはファンにとって馴染み深いものだったが、視覚から入ってくる情報が変わるだけで曲や振付のイメージもずいぶん変わったように感じられた。
MCパートも、ゲスト参戦の際はトークの内容もゲストならではのものになるし、挨拶などは3人のみなのでより内容も彼らの心の内をしっかり聞くことができる。とくに3 Majestyの挨拶は、アプリが終了して寂しい想いをしていたファンの心を癒してくれるはず。X.I.P.もマイペースな不破・神崎と伊達のトリオの変わらない“らしさ”に「これからもずっと応援したい!」と思わされるだろう。
楽曲もバリエーション豊かだが、両グループを紹介するあの新曲がファンの前で初披露となるのがもっとも注目したいところ。もう聞き込んだファンも多いだろうが、それぞれのパフォーマンスを目にしたら反射的に悲鳴があがり、思わず「今、何を見た?!」となってしまう。そのくらい彼らの積極的なアピールを存分に楽しめるので、こちらもぜひ会場で確かめてほしい。
また、ライブ中には「ときめきレストラン☆☆☆」の5年半の歩みを1冊にまとめた「Delicious Memories Book」の受注販売が発表となった。これはアプリに登場した家具・レシピや変身チケットなどのレストラン関連ビジュアルをはじめ、イベントビジュアルやCD・ライブなどの美麗ビジュアルを一挙に収録した300ページ超の冊子となっている。先崎真琴氏撮り下ろしビジュアルを使用したグッズをプラスした「Special Delicious BOX」も用意され、さらに公式オンラインショップ「GAMECITYオンラインショッピング」では対象商品の購入でクリアファイルがもらえる連動購入キャンペーンも実施中だ。こちらも併せてチェックしておこう。