コーエーテクモゲームスは、2023年3月18日~21日に神奈川・KT Zepp Yokohamaでバーチャルライブイベント「3 Majesty × X.I.P. PREMIUM LIVE -10th Anniversary-」を開催した。ここでは3月18日の第2公演「Unit Party」についてレポートする。
今回のライブは、女性向け恋愛アプリ「ときめきレストラン☆☆☆」(配信終了)が2023年3月に10周年を迎えたことを記念して開催。アイドルグループ「3 Majesty」の音羽慎之介・霧島 司・辻 魁斗と「X.I.P.」の不破剣人・伊達京也・神崎 透が登場し、懐かしい楽曲を中心とした「10th Memory」、盛り上がる楽曲が満載の「10th Party」、グループ曲&ソロ曲の「Solo Memory」、ユニット曲などの「Unit Party」といった4つの公演ごとに異なるコンセプトで10年分のさまざまな思い出を振り返っていく。
この3月18日は音羽の誕生日ということもあり、開演前にX.I.P.のメンバーそれぞれからお祝いのメッセージが。台本をそのまま読む不破や神崎のマイペースぶりに振り回される伊達……といつもの調子の3人が会場を和やかな空気で包み込み、いよいよライブが始まる。
メンバーへの初めてのインタビュー映像や歴代選挙ポスターなど、思わず「懐かしい!」と声が出てしまうカットをふんだんに使ったOvertureから、グループの垣根を越えたコラボレーションユニットの楽曲へ。所属しているグループではまず聞くことがなさそうな楽曲から、それぞれのグループどちらとも一味違う楽曲まで、さまざまなタイプのナンバーを楽しめたのがこの企画のポイント。王子様然とした3 Majestyのメンバーがワイルドなダンスを披露したり、X.I.P.のメンバーがキュートな動きで魅了したりと、ライブだからこそ楽しめる要素も盛りだくさんだ。
これまで何度も歌われてきたユニットソングだが、リリースされている全9曲をまとめてノンストップという贅沢なシチュエーションは10周年ならでは。音羽&伊達の可愛らしい「Honey come」、初めてパフォーマンスを見た時に激震が走った霧島&不破のクールな「Good to be bad」、いいライバル関係だなと感じられる辻&神崎の「SWEET JEALOUSY」、大人っぽいセクシーさで溢れた霧島&伊達の「Maze of Love」、辻が不破のアクションへ食らいついてくような「Crazy in love」、反則的にキュートな音羽&神崎の「I'm in love」、切なさに胸が締め付けられる辻&伊達の「REVERSE」、当日は雨模様だったが今の季節にぴったりの爽やかな音羽&不破の「空色DREAM」、カップルたちの穏やかな光景が浮かぶ霧島&神崎の「散歩道」を一気に届ける。
スクリーンにミニキャラクターも登場した「ユニット曲、ひと言でホメてみた!」のコーナーでは、メンバーそれぞれが自分が歌ったもの以外で好きなユニット曲を一言で褒めていく。霧島は「空色DREAM」、伊達は「I'm in love」、神崎は「REVERSE」、不破は「Honey come」、音羽は「SWEET JEALOUSY」、辻は「Good to be bad」をチョイスし、お互いに端的かつストレートに好みのポイントを挙げていく。こだわった部分への注目や率直な賞賛を受け取るのはアイドルたちもまんざらではないようで、ファンも幸せなひと時を過ごすことができた。一方、唐突に始まった流れを最後まで気にする神崎には抑えきれない笑いも起きる一幕も。
余すことなくユニット曲をたっぷりと堪能したところで、次に始まったのは両グループの特徴を紹介する名刺代わりの「We are X.I.P.」と「君と僕の合言葉」の2曲。「いつもと違うユニット曲もいいけれど、やっぱり3 Majesty&X.I.P.のグループ曲っていいよね!」と思わずにはいられない流れから、スタンドマイクを使った「Let me love you」、物語性の強い「Jasmine ~月光の花~」を披露し、両グループにとって20曲目となる新曲「Eat you up」「Happy ever after」へ。多彩な楽曲を歌い続けてきたからこそ、改めてグループらしい持ち味を追求したようなナンバーだ。
「英語禁止!『Unit Party』トークコーナー!」では、ユニットにまつわる座談会を“英語や英語っぽい単語は禁止”というルールで挑戦。音羽&伊達、霧島&不破、辻&神崎のユニットに分かれ、失敗したユニットには苦いお茶が振舞われる罰ゲームつきのスリリングなシチュエーションで展開していく。
さっそく今回のセットリストに触れていくが、伊達は「SWEET JEALOUSY」のチームを「甘い嫉妬」と表現してファンからも思わず笑いが巻き起こる。危うく辻が「チーム」と口にしそうになるヒヤリとした瞬間をどうにかやり過ごしたものの、やはり辻が素直に曲名を言ってしまいアウト。ルール説明時に「片方が失敗したら2人とも?!」と気にしていた神崎の懸念は見事に的中してしまったが、結局は神崎自身もその直後に失敗してしまう息の合ったコンビネーションを見せていた。
アイドル6人がユニット曲にまつわるお礼を伝えたあとは、デビュー5周年を迎えた節目に制作された「劇場版ときめきレストラン☆☆☆ MIRACLE6」のメインテーマ「Let's make a miracle」でライブは締めくくられる。曲やダンス、映像を見るたびに「前にこんなこと、あんなことがあったな」とたくさんの思い出が蘇る、まさに10周年に相応しいライブとなっていた。
会場のホールには、過去に開催したライブのバナースタンドを日替わりで展示。ファンから寄せられた数多のフラワースタンドも飾られていて、10年の間に積み重なった愛をしっかり感じることができた。
また、10周年を記念して横浜東急REIホテルの9Fロビーで「3 Majesty × X.I.P. PREMIUM LIVE -10th Anniversary-」の一部グッズなどが3月31日12時頃まで展示されている。まだまだ10周年を味わい尽くしたいファンは、こちらもぜひ訪れてみよう。