「エバーテイル」は、モンスター収集&育成要素を持った王道ファンタジーRPG。自由移動によるフィールド探索や、戦略性の高いバトルなど、コンシューマRPGに近い本作の魅力について紹介したい。

「エバーテイル」は、ZigZaGameがリリースしたiOS/Android向けRPG。RPGといえば、デジタルゲームの人気ジャンルだ。ただ、RPGと一言で言ってもコンシューマー向けとスマートフォン向けではフォーマットが異なっている。スマホ向けのRPGを何作かプレイした人であれば、スマホ向けRPGという言葉を聞くと、一覧表示されたクエストからプレイしたいものを選び、バトルを何戦かプレイしてクエストクリア…というフォーマットを連想するのではないだろうか。

スマホゲームは細切れの時間でプレイされることが多いためこうした形のRPGが多いわけだが、スマホであってもコンシューマーRPGのように、敵との戦闘を重ねながら自由にマップを探索し、自分が冒険を繰り広げている感覚が味わえる作品をプレイしたいと望むプレイヤーも少なくないだろう。

「エバーテイル」はまさに、こうした思いを抱えるプレイヤーのためのスマホRPGだ。実際に、本作のその内容がRPGファンに受け入れられ、高評価を得ている。そんな本作の魅力について、この記事でお伝えしたい。

王道ファンタジーにモンスター収集&育成を組みあせたRPG

本作の世界観は、剣と魔法のファンタジー。いわゆるJRPG的な王道の世界観だ。

舞台となる「エルデ」には「劫魔節」と呼ばれる現象が発生する。この現象は、不死の真神エターナルによってあらゆるモンスターが狂暴化するという現象。100年に一度発生するとされていたこの「劫魔節」だが、前回の「劫魔節」より18年後に新たな「劫魔節」が発生。エターナルの手の者によって村を滅ぼされた主人公は、「劫魔節」を終わらせるために旅立つ…。これが本作のストーリーだ。

「モンスターが狂暴化」という言葉が暗に示す通り、通常のモンスターはそこまで狂暴ではなく、人々になつくモンスターも多い。このことは世界観とゲームシステムの両面で表現されている。本作は、モンスター収集&育成要素が組み込まれているのだ。

本作のモンスター収集&育成要素は、「ポケットモンスター」に近い。バトル中、モンスターのHPを一定以上減らした上で「捕まえる」ボタンをタップすることで、モンスターを捕獲することが可能だ。HPをしっかり減らしていない場合、捕獲に失敗する場合があるというのも「ポケモン」的。

また、フィールドマップのあちこちにモンスターを連れたNPCがいて、話しかけるとバトルを挑んでくるというのもどことなく「ポケモン」を連想した。ちなみに、こうしたNPCをバトルで倒すと、たいていの場合そのNPCが仲間になってくれる。もちろん、仲間になってくれたNPCは、バトルに参戦させることが可能だ。バトルに参戦するのはモンスターだけではないという点は「ポケモン」と異なっている。

頭脳プレイが求められる!戦略的でテクニカルなターン制バトル

モンスターの収集&育成以上に本作を特徴づけているのが、バトルシステム。最近のスマホRPGでは、なるべくお手軽に楽しめるよう、バトルにオートシステムを組み込むことが多い。しかし本作のバトルは、この真逆。一戦一戦…いや、1ターン1ターン、しっかり手を考えてプレイすることが求められる。戦略性が深いのだ。

バトルの戦略性を深めている要素は、3つある。「TU(タイムユニット)」と「スピリット」、そして「スキルの使い方」だ。まず「TU(タイムユニット)」から紹介しよう。

本作のバトルシステムは、基本的にはターン制コマンドバトル。キャラクターのターンが回ってきたら、使用するスキルを選択するという形式。この時、ターンが回ってくる順番を決定するのが「TU(タイムユニット)」だ。バトルでは、TUの小さいキャラクターから先に行動することができる。キャラクターのTUは何で決まるのかというと、選んだスキルだ。あらゆるスキルにはTUと呼ばれる数値が設定されており、スキルを選ぶと、その数値がキャラクターに反映される。

このため、敵よりもTUの小さいスキルを選べば、敵へターンが回る前に全滅させる…なんてことも理論上は可能だ。ただ、基本的に強力な攻撃ほど大きなTUが設定されている。なので、素早い行動をとるべきか、行動順が遅れても大ダメージを取るべきか、悩むことになる。

また、スキル使用には、TUだけでなく、2つめに挙げた「スピリット」も関わってくる。スピリットは、一般的なRPGにおけるMPのようなものと考えれば手っ取り早い。スピリットを消費することで、強力なスキルを使用することができるのだ。

ただMPと違うのは、スピリットを貯めることもまた、スキル使用によって行うから。どういうことかというと、通常技に近いスキルを使うとスピリットが獲得でき、必殺技的なスキルを使うとスピリットを消費するという仕組みなのだ。このためバトル時には、切り札的なスキルを繰り出すため、いかにスピリットを貯めるのか?ということも意識する必要がある。

そして、戦略上重要となる最後のポイントが「スキルの使い方」。たとえば、「ポイズンイーター」というスキルは、毒状態の敵に対して400%というダメージを与えることができる。ここまでの大ダメージなら、敵を一撃で倒すことも不可能ではない。なので、まずは、敵を毒状態にする「ポイズン」を使い、直後に「ポイズンイーター」という形で連携させれば、敵を速攻で死に至らしめることができるのだ。

また、スキル「ブロックキラー」はブロック状態の敵に対して400%のダメージを。スキル「タイムクラッシュ」は、TUが150以上の敵に対して400%以上のダメージを与えることができる。いずれも、バトル中の敵の状態が発動条件になっていることがポイントだ。バトル中刻々と変わる敵の状態に応じてスキルを繰り出したり、敵の状態をスキルが発動できる状態へと上手に誘導することができれば、有利にバトルを展開できる。逆に、その場その場で強そうなスキルをただ選んでいるだけでは、苦戦に陥ってしまう。これだから1ターン1ターン、気が抜けない。頭脳と集中力が求められる。

一定TU経過後に超強力なスキルを放ってくるなんてモンスターが出てくる点も、バトルのおもしろさを高めている。一定TU後に強力なスキルを使われることが分かっている以上、そのモンスターを優先的に倒さなければならない。そのためにはどのようにスキルを使っていけばいいか?スピリットはどう貯める?こうなるともう、ちょっとしたパズルのようだ。

自分の意思で冒険している感覚が味わえるフィールドマップ

一戦一戦が頭を使うバトルということもあってか、フィールドマップの敵出現率はさほど高くない。本作のエンカウントシステムは、シンボルエンカウントとランダムエンカウントの併用型。シンボルエンカウントは、先に触れた通りそこここにいるNPCとのバトル。これはバトルに入るかどうか選択肢が表示されるため、望まなければバトルをスルーすることも可能だ。ランダムエンカウントはフィールドにいる野良モンスターとのバトル。こちらは出現率が控えめな上、そもそも草むらじゃないと出現しないため、基本的にはモンスター収集やレベルアップを行いたい時だけバトルを行うことができる。

フィールドマップの移動は、仮想パッドではなく、行きたいところをタップする形。これについては、指をあちこちに動かさなくていい仮想パッドの方が個人的には良かった。とはいえこれは完全に個人の好みの問題。キャラクターがサクサクスピーディーに動いてくれるので、操作自体にストレスはない。タップ型の操作方式に何の問題もないという人なら、移動は快適そのものだろう。

ちなみに、自由に移動できるマップにつきものの、「次にどこへ行けばいいのかわからない」ということもない。常に矢印で次の目的地が提示されているからだ。個人的にこの仕組みは心地よかった。次の目的地を提示する方法としては、画面に小マップを出して、マップ上に目的地を表示するという方法があるのだけど、目的地そのものが表示されていると、あまり冒険している感覚がない。観光ポイントを巡るツアーのように感じてしまうのだ。しかし本作の矢印方式の場合、目的地の方向が提示されるだけ。なので、分かれ道でどっちに行くのが正解かまではわからない、アバウトさが残されている。このアバウトさが「自分の意思で冒険している」感覚を与えてくれた。

また、登場人物のセリフから感じる生活感も、没入感に貢献している。探索要素のない一般的なスマホRPGの場合、ストーリー上意味のあるキャラクターしかセリフを語らない。これは一見当たり前のことのように感じられるが、実はそうではない。このことは、コンシューマーRPGの「ドラゴンクエスト」シリーズをプレイするとよくわかる。「ドラゴンクエスト」シリーズの村や町には、ストーリーにも謎解きにも一切関係のない一般市民がおり、話しかけると家族のことだとか仕事のことだとか、日々の暮らしのことについてセリフを語ってくれる。

ストーリーに関係のないセリフなんて別になくてもいいんじゃないかと思うプレイヤーもいるだろう。ただ、架空の世界のリアリティを作るためにはこうした一般市民の存在が欠かせない。本作も、街にいる一般市民のセリフを通して「エルデ」という世界の人々がどんな生活を送っているか感じさせてくれる。だからこそ、「エルデ」での冒険に強く没入できるのだ。

コンシューマーRPGファンには是非ともオススメ!作品世界に没入できる作品

本作をプレイした結果、本作持つ自分の意志で移動するマップと、頭脳プレイが必要なバトルシステムによって、自分=主人公として作品世界に没入する楽しさが味わえた。気づいた時には2時間が経過していたほどだ。この時間を忘れてのめり込んじゃう感覚は、まさしくコンシューマーRPGの楽しさ。プレイする端末はスマホでいいんだけど、ゲームの中身はコンシューマーのようなRPGがしたい。そう考えているなら、本作は是非ともプレイした方がいい作品だ。

iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/id1263365153?mt=8
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.zigzagame.evertale&hl=ja

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(C) ZigZaGame Inc.

※画面は開発中のものです。

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