2019年4月13日・14日にヒューリックホール 東京で開催された「ときめきメモリアル Girl’s Side DAYS 2019~はばたきウォッチャー増刊号~」。ここでは13日14時公演の模様をお届けする。
本イベントでは2018年6月からスタートした“はばたきウォッチャー公式Twitter”での出来事を振り返りつつ、フルボイスとLive2Dで表現された5人の男の子との出会いを追体験。新人アルバイトの女の子の奮闘ぶりやキャラクターをイメージしたテーマ曲、確かに感じる「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズの息づかいなどと合わせ、より深く男の子たちの魅力を知ることができた。
また、イベント内では気になる5人のキャストも発表。それぞれ、風真玲太(かざまりょうた)は梶裕貴さん、颯砂希(さっさのぞむ)は佐藤拓也さん、本多行(ほんだいく)は服部想之介さん、Nana(なな)は阿座上洋平さん、柊夜ノ介(ひいらぎやのすけ)は福山潤さんが演じる。5人はビデオレターでファンに挨拶し、声優陣から見たキャラクターの印象もたっぷりと語ってくれた。
ステージで案内役を務めたのは、花椿吾郎(GORO先生)役・速水奨さん。これまで編集部やGORO先生、新人アルバイトの女の子がどのようなやりとりをしながら情報を発信していたのかも分かったので、彼女たちをより身近に感じられそうな気がしたファンも多かったのでは。映像ではゲームでお馴染の人気スポットが紹介され、ゲーム内のSEもふんだんに取り入れられていたのでシリーズファンはより懐かしい気分に浸れただろう。
颯砂希&本多行との出会いを振り返り
イベントソング「いつも心にときめきを」に続き、コラム「今を輝くステキな人」でピックアップされてきた男の子たちのインタビュー風景や街で出会った時の様子が次々と紹介されていく。さらに彼らのプロフィールと、GORO先生が極秘に手に入れた情報も公開された。
颯砂希とは、羽ヶ崎の海岸でトレーニングをしていたところで出会う。女の子の視線に気づいてちょっとドキドキしていた彼の心の内、ストイックかつロジカルに陸上十種競技(デカスロン)へ挑む真剣な姿勢、トレーニングに集中するため犬の散歩のアルバイトを辞めようか考えているけど犬の楽しそうな様子に断り切れない……といったシチュエーションを、より鮮明に再現。Live2Dではキャラクターと向き合うだけでなく、ランニングをしている様子も滑らかに映し出されていた。
ボイスの印象はいわゆる熱血漢ではなく、自分を客観的に捉えている冷静さと、それでいてキングオブアスリートを目指す熱意が感じられる爽やかな少年といったもの。ちなみにインタビューを行っていた海岸は喫茶店「珊瑚礁」のすぐ近くだったようで、ファンからは悲鳴のような歓声も上がっていた。
ここで、羽ケ崎の超高校級の野球部員からの情報が。彼は颯砂と同じランニングコースを走っているそうで、忍者のような身のこなしで走る颯砂が気になっているそう。とにかく足が速いので、もし野球をやれば盗塁王間違いなしと言っていたようだ。
続いて現れたのは「クイズ!!ブレイン・インターハイ」の、はばたき市予選大会で優勝した本多行。ラーメンが大好きという彼のジャンルを問わない幅広い知識と、それを子供たちにも優しく教える様子をはじめ、興味のきっかけは家族という身近な存在からだと話していく。クラシック音楽が好きなのは父、格闘ゲーム好きは妹、足が遅いのは両親の影響であるなど、子供たちからの質問の答えも明かされた。
自分の知識を話し出すと止まらない前のめりなところもあるが、決して強く押しつけるのではなく、柔らかさもはらんだトーンが印象的。表情もくるくると変わるので、見ているだけで楽しい気持ちになれるキュートな人物のようだ。
珈琲好きの某有名作家が言うには、自分のサイン会に本多が現れたそう。サインを欲しがらず、今まで編集者にすら指摘されたことのない文章のクセ、ヒゲの生えるメカニズムを早口でまくしたてたらしい。
Nana&柊夜ノ介の、ちょっと意外な一面とは?
喫茶店「アルカード」で出会ったNanaは、はばたき学園のOBである葉月珪と同じ事務所のミステリアスな新人モデル。配信者やコスプレまでこなす多彩ぶりで、一見とっつきにくそうな表情の裏で色々と考えているのがボイスによって明らかとなった。クールで淡々としたイメージだったが、内心が垣間見えると可愛らしい部分も。どちらかというと、心の中のほうが感情豊かといった印象だ。
よくパスケースなどの落とし物をしてしまうおっちょこちょいな面もあり、それをきっかけに普段のメガネ姿である「七ツ森実」がバレてしまう。周囲にバラさないよう約束をしたが、2人だけの秘密を共有するというシチュエーションにもキュンとしてしまった。
Nanaと同じモデル事務所に所属しているアルカードの常連によると、彼はNanaの多面性にすぐ感づいたらしい。不敵に笑いつつ、自分にも身に覚えがあるというような言い方だったそうだ。
「劇団はばたき」の若き座長である柊夜ノ介は、高い演技力をもつ看板役者でもある。一公演の成功だけに慢心せず、一般的な観客と後援会が満足するような内容についても考えている。座長として長期的な劇団運営もしっかり意識していて、非常に大人びた雰囲気の持ち主だ。落ち着いた中にも艶やかな色気のただよう、少し低めのボイスはいつまでも聞いていたいと思ったほど。
そんな彼が自動精算機の音声ガイドへ丁寧に挨拶し、お礼を伝えている場面に遭遇。機械でも人でも、効率的に仕事をこなす姿には好感をもつそうだ。買い物では小銭がすぐ貯まってしまう微笑ましい一面や、座長だからこそ率先して雑務をこなす責任感の強さも感じられた。
関西弁の青年の情報によると、いつも夜食を買うスーパーで柊を見かけるらしい。取材陣に「柊は只者じゃない、何者?」と、逆に問いかけていたそうだ。
新たな王子・風真玲太が登場!ファンが選ぶ追加イベントの結果は?
女の子の幼なじみである、雑貨屋シモンのアルバイト・風真玲太。プレゼント選びの相談にのったところ評判が評判を呼び、カリスマ店員と人気を集めるようになっている。これまでの「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズとは異なり、風真のほうが街を離れて戻って来たという経緯があり、2人にある大切な思い出も彼女は覚えていないそうだ。
彼は女の子が大好きという様子を隠さず、インタビューで言っていた「セレクトショップを嫁さんとやること」も彼女を意識した発言だったと分かる。森林公園地区のスケートリンクでの遭遇、はばたき市の作家・藍沢秋吾の作品が原作の映画「初恋の行く道」で隣になった際のドギマギとした様子、ホワイトデーで手作りクッキーのお返しなど、風真の大好きオーラはかなりのものだったが、当人はまったく伝わっておらず少し可哀想になってしまった。
羽ケ崎のバリスタによると、風真が笑いながら祖父と一緒に砂浜を散策しているのを見かけたそう。祖父の代から続いている骨董品店を継ごうと考えているようで、とても仲が良いことが伺えた。
5人のキャラクターが出揃ったところで、続いてGORO先生のはからいで「追加取材先」を実施する流れに。ここでファンが配布されたクリアファイルを使い、続きが見たいキャラクターを選択していく。「羽ケ崎の砂浜」「森林公園の芝生広場」「喫茶店アルカード」「劇団はばたきの公演」のうち選ばれたのはアルカードで、またパスケースを忘れてしまったNanaと出会った。ちなみに選択肢になかった風真も冒頭にしっかり現れ、女の子へのアプローチがさらっとスルーされる場面も描かれていた。
最後に、キャラクターデザインなどを手掛ける小松原里枝子氏が登場。ここで新作ゲーム「ときめきメモリアル Girl's Side 4」の制作決定が伝えられ、会場はこの日1番の大歓声に包まれる。ゲーム化という前提で“はばたきウォッチャー公式Twitter”が始まったわけではなく、ファンの応援により実現したそうだ。もちろん、はばたきウォッチャーに欠かせないGORO先生も登場するとのこと。
ファンに届けられる時期などはまだ答えられないが、小松原氏は1人の作品ファンとしても、シリーズファンの期待に応えるいい作品にすると力強く約束してくれた。今後の続報を楽しみに待っていよう。