「AC7」のサントラ発売も決定!シリーズ屈指の人気曲も奏でられた「ACE COMBAT/S THE SYMPHONY」レポート

発表会・イベント取材
0コメント 米澤崇史

バンダイナムコエンターテインメントは、2019年7月27日に「エースコンバット」シリーズの音楽イベント「ACE COMBAT/S THE SYMPHONY」を、東京・TIAT SKY HALLにて開催した。

「AC7」の名曲たちが生オーケストラの演奏で蘇る

「エースコンバット(以下、「AC」)」シリーズは、戦闘機を題材とした人気フライトシューティングゲーム。シューティングゲームでありながら、ストーリー性が非常に強いのもシリーズの特徴で、ゲーム中に流れる物語を盛り上げる重厚な音楽も、多くのゲームファンから高く評価されている。

「ACE COMBAT/S THE SYMPHONY」は、そんな音楽面でも非常に人気の高い「エースコンバット」シリーズの初となる音楽イベントだ。指揮を志村健一氏、編曲を穴沢弘慶氏、演奏を東京室内管弦楽団、合唱を東京混声合唱団が担当。錚々たるメンバーの手によって、シリーズの名曲たちが蘇った。

会場の入口付近には、シリーズに関連した展示も行われ、多くのファンが撮影を行っていた。中には主にネット上で大きな話題となったあの犬の姿も。

今回のコンサートでは、最新作「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」(以下、AC7)の楽曲が中心となり、まずはゲームでもオープニングを飾った「Drag Racer」からスタート。オーケストラとロックが融合したような「Long Day」、重厚で力強いメロディに圧のあるコーラスも印象的な「Faceless Soldier」、幾多ものバイオリンの音が重なり戦闘の緊迫感を伝える「Homeward」と、様々なミッションで使用された楽曲たちが続く。

5曲目となる「Lighthouse」では、オーケストラとコーラスが見事に融合。それまでの重厚な楽曲とは雰囲気の異なる、空の開放感を彷彿をさせる伸びやかなサウンドが奏でられ、ゲーム中の楽曲とはまた一味異なる印象を与えていた。

その後のステージには、「AC」シリーズのブランドディレクターを務める河野一聡氏と、シリーズの多くの楽曲を手掛ける作曲家・小林啓樹氏の二人が登壇。河野氏は、台風が接近しているという天候の中にも集まってくれたファンに感謝の言葉を述べつつ、ずっと以前からやりたいと考えていた音楽イベントをようやく開催することができた喜びを、感慨深げに語る。

「AC7」の後半パートでは、「7」の中でも人気の高い楽曲群がずらり。とくに「7」におけるライバル的な存在であるミハイとの戦いで流れる「Archange」、シリーズ恒例の超兵器であるアーセナルバード戦での「Daredevil」では、共に「7」楽曲の中でもプレイヤーからの評価が高いこともあり、パートの途中にも関わらず思わず客席から拍手が沸き起こるほどの盛り上がりとなっていた。

また後半部ではそこから「Hush」「Epilogue」の2曲が続く、ゲーム中のクライマックスからエンディングまでの流れをそのまま再現したような曲構成となっており、ゲームプレイ時の思い出を、誰もが脳裏へと思い浮かべていた様子だった。

エンディング曲にあたる「pensées」では、ゲーム中の楽曲でもボーカルを担当した盛田麻央さんが、スペシャルゲストとして登壇。戦いの終わりを感じさせる穏やかなメロディに乗せ、力強く伸びのある歌声を響き渡らせ、会場の誰もをその美声の虜にする。

そんな盛田さんの熱唱による余韻も残る中、感極まった様子の河野氏と小林氏が再び登壇。小林氏によると、「pensées」の歌詞のモチーフは戦争で花壇が焼かれ、壁にパンジーの花を書いて前向きに生きようとする人々というヨーロッパでの実話が元になっており、少女たちの友情というのも「7」のストーリーにイメージを重ねたテーマとして設定されいるという。この制作秘話は開発陣にも明かされておらず、河野氏もイベント当日の楽屋で始めて聞いて驚いたのだとか。

「AC5」の後には、あのシリーズ屈指の人気曲たちもサプライズ演奏

その後には、「AC7」とストーリー的な関わりも深い「AC5」の曲も演奏されることに。「First Flight」「Rendezvous」の2曲をメドレー形式でアレンジしたものに加えて、「15 Years Ago」と、金管に弦楽器、ピアノと音の主役が次々と入れ替わるバリエーション豊かな人気曲たちが演奏され、最後はゲームでも最終ミッションを飾った名曲「The Unsung War」で、あらゆる楽器の音が一つとなる、壮大なメロディが奏でられる。

さらに再び河野氏らが登壇すると、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」のオリジナルサウンドトラックが、2019年12月3日に発売されることが発表。サウンドトラックはCD6枚組という常識外の大ボリュームとなっており、価格は7000円(税別)。現在開発中のDLC用に作成されたBGMも含め、100曲以上の楽曲が収録される。

2019年冬~2020年にかけては、ミリタリーブランド・アルファインダストリーズとのコラボレーションとして、エースコンバット仕様となった人気フライトジャケット「MA-1」の発売が決定。

当日の会場では「MA-1」を元に「AC7」のデザインを加えたものが試着可能な状態で展示されていたが、実際に発売される際は、さらにクオリティが上がる予定であるという。ユーザーからの要望も受け付けているようで、アイデアがある場合は河野氏のTwitterに意見を寄せてほしいとのことだ。

最後には、「3つある夢の1つが叶った」と河野氏が喜びを語り、小林氏が「音楽をやっている人間の一人として、これだけ大勢のファンの方が集まってくれたのは心強い。この展開が、今後にも繋がってくれれば……」と、次回以降の開催に向けても意欲を覗かせた。

これでイベントは幕を閉じる……かと思いきや、「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」の文字と共に、会場にはあの馴染み深い伴奏が流れ始める。

大きな歓声が沸き起こる中、集まったファンの誰もが期待していたであろう「ZERO」、さらに畳み掛けるように、「The Liberation of Gracemeria」という、シリーズ屈指の人気を誇る2曲が立て続けに演奏され、会場のボルテージは最高潮に。生オーケストラならではの音の迫力に誰もが心を奪われ、終演後には割れんばかりの拍手が沸き起こる最高の盛り上がりを迎える形で、コンサートは締めくくられた。

7月31日には、「7」のDLC第3弾のリリースも行われるなど、まだまだ新たな展開を続ける「エースコンバット」シリーズ。サプライズ満載で大盛り上がりとなった今回のコンサートだが、一ファンとしては、今回演奏されなかった「04」を始めとしたシリーズの名曲たちをもっと聞きたいというのも正直なところ。次回以降の音楽イベントの開催にも期待したい。

セットリスト

エースコンバット7(前半)

1.「Drag Racer」
2.「Long Day」
3.「Faceless Soldier」
4.「Homeward」
5.「Lighthouse」

エースコンバット7(後半)

6.「Archange」
7.「Daredevil」
8.「Hush」
9.「Epilogue」
10.「pensées」

エースコンバット5

11.「First Flight&Rendezvous」
12.「15 Years Ago」
13.「The Unsung War」

アンコール

14.「ZERO」(「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」)
15.「The Liberation of Gracemeria」(「エースコンバット 6 解放への戦火」)

ACE COMBAT/S THE SYMPHONY 公式ページ
https://ace7.acecombat.jp/special/symphony.php

※画面は開発中のものです。

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