コーエーテクモゲームスは、9月15日に女性向け恋愛シミュレーションゲーム「アンジェリーク」シリーズを題材としたイベント「アンジェリーク メモワール 2019」をパシフィコ横浜で開催した。
目次
本イベントはネオロマンス25周年という節目と、同時に迎える「アンジェリーク」シリーズ25周年をファンと共にお祝いするもの。今回はドラマメインの昼の部、ライブメインの夜の部で構成しており、ここでは昼の部についてレポートする。
出演者
速水 奨さん(ジュリアス役)
田中秀幸さん(クラヴィス役)
神奈延年さん(ランディ役)
堀内賢雄さん(オスカー役)
岩田光央さん(ゼフェル役)
小山力也さん(レオナード役)
私市 淳さん(ティムカ役) ※夜の部のみ
真殿光昭さん(チャーリー役) ※昼の部のみ
岩永哲哉さん(セイラン役) ※昼の部のみ
森川智之さん(エルンスト役) ※夜の部のみ
立木文彦さん(ヴィクトール役)
成田 剣さん(アリオス役)
アンフィニ(ユーキさん、Kanさん)
聖獣の聖地が真夏のリゾートに?!波乱に満ちたメインドラマ
ステージの幕が上がるとそこにはキャストが勢揃いし、大きく手を差し出して女王候補たちを出迎える。まずはメインドラマ「パラダイス聖地?リゾートへようこそ」の前編「~パラダイスはどこだ?~」がスタートし、聖獣の聖地を舞台とした物語が展開していく。
真夏のような暑さになっている聖地。最初に現れたのは、レオナードとセイラン。そこにチャーリーも続き、リゾートを満喫するためのアイテムを多彩に取り揃えて登場する。ここに神鳥の宇宙をこっそり抜け出したゼフェルと、追いかけてきたランディの姿も。さらにアリオスも現れ、レオナードやゼフェルたちの行動が聖獣の女王と補佐官たちが神鳥の聖地に集まり、お茶会を開いている留守中を狙ったものだと見抜く。
ゼフェルがランディに対し、ジュリアスに言いつけるなら好きにしろと叫ぶと、なんとここにジュリアス、クラヴィス、オスカーも登場。3人は聖獣の女王の即位記念の式典の相談に訪れたというが、伝統を大切にするジュリアスやオスカーに対し、レオナードやセイランは神鳥の宇宙と何もかも同じようにする必要はないと意見が食違いってしまう。聖獣の守護聖の自由を尊重したクラヴィスもジュリアスと言い合いになり、ジュリアスは聖獣の宇宙にずっといればいいとクラヴィスに言い放ってしまう。
ここに出張へ出ていたため、何も知らされていないヴィクトールが帰還。ヴィクトールはレオナードを責めるが、レオナードも規律を重んじるなら神鳥の聖地に行けばいいとヴィクトールに返してしまう。一方、ゼフェルはチャーリーとパラダイスを求めてリゾート惑星へ旅立ってしまった。ドラマ中はハプニングやアドリブで大きな笑いも巻き起こり、後編への期待も高まっていく。
“ラジオ”“聖地パシフィコ”をテーマに25周年を振り返ったトークバラエティ
トークバラエティコーナー「パネルトーク アンジェリーク 25th Anniversary」では25周年にちなみ、25枚のパネルからテーマを決定してキャスト全員でトークを展開。MCは岩田さん、神奈さんが担当した。
最初に選んだテーマは「ラジオ」で、長らくパーソナリティを務めた堀内さんが思い出を語っていく。同じくパーソナリティだったのはオリヴィエ役の子安武人さん、ルヴァ役の関 俊彦さん、ユーイ役の浪川大輔さんだったが、とくに浪川さんが漢字を読み間違えたことが印象に残っているそうだ。真殿さんも「“発泡剤”と“八宝菜”を聞き間違えてひどく驚いていた」、岩田さんも「“鍾乳洞”を“練乳洞”と間違えた」といった浪川さんのエピソードを披露していく。
「聖地パシフィコ」については、初めてイベントに出演した際に声援の圧で倒れそうになったと話す田中さん。小山さんは「ここでダイブした人がいる」と切り出し、その当人である成田さんは一か八かの賭けにでたのだと語る。そうそうたるメンバーばかりの中、何かを残すためにはやらなければいけなかったと強い意志のもとで行ったのだと断言し、会場は大きな笑いに包まれた。立木さんは、今でこそ“聖地巡礼”など当たり前に使われるようになった“聖地”という言葉を初めて認識し、未だにイベント前は興奮で寝られないと話す。
最後に速水さんが、パシフィコ横浜の大きさやファン熱意に圧倒され、ステージが柔らかく感じるくらい浮足立っていたと当時を振り返しながら締めくくった。
聖獣の聖地で起きた波乱の行方は?!アンコールでは記念撮影も
メインドラマ「パラダイス聖地?リゾートへようこそ」の後編「~とにかくここがパラダイス~」では、レオナードたちの行動の理由が明らかになっていく。ヴィクトールが「レオナードは何かを隠している」とジュリアスを引き留めているとセイランが現れ、今回の真夏プロジェクトの全容を話し始める。同じくアリオスたちもレオナードに真実を話すよう詰め寄っていた。
ある日、レオナードは女王たちが家族や友人と過ごした夏のひと時について話している場面に遭遇。その幸せそうな姿が目に焼き付き、離れなかったレオナードは、その時の思い出を聖地で再現しようとしたのだ。すべての誤解が解けたジュリアスとレオナードは和解し、ジュリアスの謝罪をクラヴィスも「いつものことだ」と受け流す。
一方、パラダイスを求めてリゾートに向かったゼフェルとチャーリー。しかし長期にわたるスコールに突入しており、もはや浜辺には誰もいない状態となっていた。そんな彼らを出迎えたのは暗闇でもきらきらと光る“可愛いお魚さん”。真殿さんと岩田さんが客席のすぐ近くで朗読をするという大サービスに、ファンもペンライトを大きく振って喜びを表現していた。
「愛のメッセージ」では、休日のひと時といったシチュエーションで甘い言葉が投げかけられる。キャラクターたちがそれぞれの考えで楽しませようとしてくれる雰囲気をたっぷり味わったあとは、ライヴコーナーへ。神奈さんと岩田さんが軽やかに「I don't know how~世界でいちばん大切な君に~」を歌い、真殿さんはテンション高く「オプティミストは奇跡を起こす」を熱唱。岩永さんが繊細ながら力強い歌声で「白日夢~Secret Dream~」を披露し、堀内さんと成田さんが息ピッタリのパフォーマンスを交えながら歌った「180°~Force of Passion~」で会場は大歓声に包まれた。
エンディングでは出演者それぞれの一言が繋がり、一つのメッセージとしてファンに届けられる。全員からの心のこもった「ありがとう」を受け取り、さらに盛大な拍手に応えるべく始まったアンコールでは「君は独りじゃない~ALWAYS~」を歌い上げた。会場ロビーで行われた「アンジェリーク 25周年 お祝いメッセージ」寄書きコーナーの幕と共に記念撮影も実施し、25周年という節目を越えたその先を歩き出した「アンジェリーク」シリーズのイベントは名残惜しくも終了した。
なお、9月14日に行われた「ネオロマンス 25th Anniversary」では、速水さんの「ネオロマンス25周年ナビゲーター」就任が発表されている。25周年の期間中にさまざまな形でファンに情報を伝えるそうなので、「アンジェリーク」シリーズをはじめとしたネオロマンスファンは今後の展開を楽しみに待っていよう。