ライアットゲームズは、同社のオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」(以下LoL)の10周年を記念するイベント「リーグ・オブ・レジェンド 10周年記念感謝祭」を、10月16日に池袋サンシャインシティ展示ホールDで開催した。本稿では、その模様をお届けする。

「LoL」は、2009年にサービスを開始し、2016年に月間アクティブユーザー1億人を突破した、人気のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)だ。その10周年を記念する特別放送「Riot Pls」が、日本時間の朝10時から世界同時配信されたが、一般の入場に先駆けてメディアやインフルエンサーなど150人を対象に会場内でもその模様が見られるようになっていた。

とにかく山のような最新情報のオンパレードであったが、すでにネットなどでも見かけた人も多いと思うので、こちらでは重要な部分をまとめておく。

会場入り口近くに設置されていたオブジェ。日本らしいお祭り気分を演出していた。
10周年特別放送「Riot Pls」を食い入るように見つめる参加者たち。新たな映像や発表がある度に、会場からどよめきや喜びの声が。
「LoL」にセナが登場

まずは「LoL」の情報から。史上初のサポートマークスマンとして、セナが登場する。10月30日からのPBEで使用可能になる予定だ。

また、今年リリースされた新ゲームモードの「TEAM FIGHT TACTICS」(以下TFT)だが、その反応は想像以上のものだったという。その反響の大きさから、シーズンセットが導入されることになった。

毎年数回チャンピオンやオリジンクラス、アイテムが総入れ替えされる。一部の要素は作り直され、まったく新しい要素も追加される予定だ。最初のシーズン「エレメントの目覚め」は、3週間後にライブサーバーに導入される。

「モバイル版チームファイト タクティクスとエレメントの目覚め」

TFTが導入されてからモバイル版も欲しいという要望が上がってたが、それが実現することになった。リリースは来年初頭の予定で、iOS版とAndroid版が用意されている。今年の12月から数回のベータテストも行われる予定だ。PC版とのクロスプレイにも対応している。

「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」

スマートフォンやコンシューマーゲーム機でも「LoL」が遊びたいという人向けに、5v5の新たなMOBAゲーム「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」が発表された。「LoL」その物を移植しなかった理由に、プレイ時間が長するほか、上達するまでの時間が掛かってしまうという課題があったからだ。

そこで「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」では、新リフトを用意している。1試合あたりのプレイ時間は15~20分ほどに調整されており、デュアルスティックで直感的な操作が行えるようになっている。ただし、「LoL」が持つ深い戦略性はそのまま継承されている。

移植ではなく最初からゲームを作ったことのデメリットとしては、すべてのチャンピオンとスキンが両方のプラットフォームで使えるようにならないというところだ。その代わり、ゲームの映像面が完全リマスターされている。

一部の地域で、今年末から限定的なアルファとベータテストが開始され、来年末にはほぼ全地域でプレイ可能になる予定だ。

「Project A」「Project L」「Project F」

今回の「Riot Pls」の中で、最も衝撃だったのが、正式タイトルが付けられていない仮称のプロジェクトたちだったのではないだろうか。「Project A(プロジェクト A)」は、PC向けに開発中のキャラクターベースのタクティカルシューターだ。近未来の地球が舞台になっており、様々なスキルを持つキャラクターたちが登場する。

とかく競技性の高いFPSでは、ラグなどの問題が発生する事が多い。しかし、この「Project A」では世界規模のインフラ設備や飛び出し有利対策のネットコード、そしてチート対策に至るまで、細部にわたり作られている。さらなる詳細は、2020年に発表される予定だ。

格闘ゲームの映像が流れたときに、会場から大きな声が上がっていたが、こちらは「Project L(プロジェクト L)」という仮称で開発が進められているタイトルだ。まだ初期段階にあり、現時点ではこれ以上の情報は公開されていない。また、同様に「Project F(プロジェクト F)」という仮称のタイトルも進行中である。こちらは、ルーンテラの世界を友人たちと一緒に渡り歩くようなものを模索しているとのこと。

まさかの格闘ゲームまで登場! 一体どんな内容になるのか気になるところだ。
ストラテージカードゲーム「レジェンド・オブ・ルーンテラ」

一部噂されていたストラテージカードゲーム「レジェンド・オブ・ルーンテラ」(以下LoR)も正式発表された。ルーンテラの各地域から新キャラクターたちが、カードになってゲームに登場する。PCとモバイル向けに、2020年に正式リリースされる予定で、事前登録も開始されている。さらなる詳細については、この後紹介していく。

アニメーションシリーズ「Arcane」

「LoL」のアニメーションシリーズ「Arcane」も、2020年にリリースされる予定だ。物語は、豊かな生活を送るピルトーヴァーと抑圧されたゾウンの地下世界が舞台になっており、そこで「LoL」で人気の高いふたりのチャンピオンの始まりの物語が描かれていく。

一般入場開始と共に屋台がオープン!

「Riot Pls」が終わると共に会場転換が行われ、これまで囲まれていた壁が取り除かれ屋台がオープン。一般の人たちの入場も開始された。気が付けば、あっという間の人だかりになっており、平日の昼間に行われているとは思えないほどの状況になっていた。

担当した声優とサイン、音声収録時のアートが展示された「CHAMPION VOICE WALL」。
3名のイラストレーターが、10周年を記念した作品をライブドローイングしていた。
グッズ売場では、Tシャツやフィギュアなどが多数販売されていた。
ティーモやキノコを撃ち抜く射的ゲーム「射的屋ティーモ」のコーナー。5発で倒した的の合計で、リワードが獲得できるようになっていた。
ガチャを回して中に入っているリワードと引き換えに景品がもらえる「チェスト チャンス」。声優サインや、フィギュアといったものも用意されていたようだ。
Rioterと対決する「ムンド ドッジボール」のコーナー。
パンチングマシンに挑戦する「ヴァイのぶっ飛ばす」コーナー。ケイン・コスギさんに対抗!?
配信者たちが、新作カードゲーム「LoR」を実況している様子も間近で見られるようになっていた。
ちなみに、お昼頃には入場規制が掛かっていたせいか、人の列が会場の外にまで伸びていた。
オープニングトークでは田村淳さんが登場!

大量の新作も発表され、お祭りもスタートしたということで、すっかりひと段落付いた気分でいたが、実はここからがステージイベントの開始だ。オープニングトークでは、ライアットゲームズ パブリッシング統括ディレクターの藤本恭史氏が登壇した。

台風19号で被害に遭った人も多く、まだまだ普及のさなかという状況で行われた今回のオフラインイベント。実施すべきか悩んだそうだが、全世界で様々な情報を一気に発表するというイベントの性格を考えて、実施することを決定したそうだ。

藤本恭史氏は、「これからのライアットゲームズは、LoLだけではなく場所や時間を選ばず最高のエンターテイメントをいろんな場で提供できる存在になっていきたい」と、これからの意気込みを語っていた。

続いて「League of Legends Japan League」パートナーの吉本興業より、田村淳さんがゲストで登壇した。関西でeスポーツ番組に出演している田村淳さん。「LoL」の情報がいっぱい発表されると聞いていたそうだが、いっぱいどころではない多さに驚いていた。それらの中でもカードゲームの「LoR」に興味を持ったようで、今後プレイする姿を見る機会もあるかもしれない。

ゲストで登壇した田村淳さん。反射神経が求められるようなゲームは無理だが、カードゲームなら頭脳戦であるということから、「LoR」に興味を惹かれたようだ。
「LoR」開発陣がゲームの魅力を紹介

ステージイベントで最初に行われたのが、この日発表があったばかりのカードゲーム「LoR」だ。ライアットゲームズ パブリッシング統括部のトラビス・ハブス氏と、「LoR」開発者のショーン氏とアレック氏が登壇した。

写真左からトラビス・ハブス氏、ショーン氏、アレック氏。

すでに多数のデジタルカードゲームが各社からリリースされているが、それらと「LoR」の違いについてトラビス氏から説明が行われた。基本無料でプレイできるところは変わらないものの、そこから先が他社のゲームと異なるところだ。

まずカードパックは販売されない。すべてのカードはゲームをプレイするだけで入手することができるようになっている。それでもいち早く手に入れたいカードがある場合、交換したり直接購入することが出来たりするシステムが実装されている。

欲しいカードをゲットするためのひとつの手段が、リワードシステムだ。「LoR」では、6つの地域の中から、ひとつまたはふたつの地域からデッキを選んで組み立てていく。例えばその時に、アイオニアのデッキを作りたくても足りなかったときに、リワードシステムを使ってカードをゲットすることができるというわけだ。

リワードシステムでは、自分が組みたいデッキで地域をひとつ選択することができる。ゲームで獲得した経験値で、アンロックしていくことができるのだ。ちなみに、地域はいつでも変更可能である。経験値自体は、ゲームを遊ぶほどもらえるため、多くのリワードを獲得することができる。

こうして欲しいカードを手に入れいたり、直接交換可能なワイルドカードを入手していったりするのだ。ワイルドカードは、ランダム性はなく好きなカードを順番でコレクションを完成させていくことができる。

ワイルドカードとは別にシャードと呼ばれるものがあり、そちらでもワイルドカード同様に好きなカードをいつでも選んでコレクションに加えることが可能だ。

こうしたカードゲームの楽しさのひとつに、カードパックを開けるときのドキドキ感がある。そこで、「LoR」では、1週間に1回だけ開けることができる「ウィークリーチェスト」というものが用意されている。入手出来る報酬はランダムだ。ゲームで獲得できるすべての経験値がチェストにも反映され、チェストのレベルも上がっていく。

レベルが上がったチェストからは、より優れた報酬が入手出来るようになっている。

課金要素を無くした理由は、開発初期からカードパックの販売がいろんな問題を引き起こしていることに気が付いたからだ。そこで、プレイヤーがコントロールできるペースでカードが集められるようにすることで、環境が変わりプレイ体験も変わってくると考えたのである。

「LoR」は、名前からもわかるように、ルーンテラの世界をモチーフにしている。ゲームは6つの地域が登場する。それぞれの地域にしかないユニットやスペル、チャンピオンカードが決められている。

それぞれの地域には強みや弱みがあるが、デッキを組むときに最大ふたつの地域を組み込むことができる。そうすることにより、それぞれの地域の弱い部分をカバーしたりもっと強くしたりできるのである。

強力なチャンピオンカードは、ひとつのデッキに最大6枚まで入れることが可能だ。「LoL」のスキルに基づいたものになっており、エフェクトも再現されている。

派手なエフェクトが楽しめるのもこのゲームの魅力だ。

「LoR」では、ターンとアクションが行われる交互システムがある。既存のカードゲームでは、それぞれのターンが分かれているものが多かった。「LoR」では、それぞれのターンで攻撃側と守備側にわかれる。

守備側には、攻撃側が出してきたカードに対処するチャンスがあるのだ。そのため、最初から一方的に盤面を取られて対処する間もなく負けるということは、このゲームではない。

カードゲームには、メタや環境、強いカードなどが決まってくるというイメージが強い。その点は安心して欲しいとトラビス氏はいう。「LoL」同様に、バランス調整もしっかりと行われ、プレイヤーがつまらないと感じないように数多くのデッキや戦略が通用するようなゲームバランスを目指していくとのこと。

10月16日から事前登録がスタート。ゲームはまだ開発中であるため、事前登録したユーザーの中から選ばれた一部の人が、プレイ出来るようになる。まずは10月16日から21日まで、アナウンスプレビューを実施。今回選ばれた人も、次回のテストに参加することができる。

一部の人に招待される確率上げる方法は3つあり、ひとつは事前登録することだ。ふたつ目は、そのアカウントで「LoL」をプレイすること。3つ目は「LoR」の配信をTwitchで見ることである。

11月にも1週間ほどプレビューを実施。そこで、ランダムでデッキを組んでどこまでいけるか挑戦するドラフトモードが導入される。来春頭にクローズドベータを実施。一般リリースは2020年内の予定である。

ローンチ時には、PC版に加えてiOS版とAndroid版もリリースされる。クロスプレイにも対応しているということなので、そちらも楽しみにしよう。

(C) 2019 Riot Games, Inc. All rights reserved. Riot Games, League of Legends and PvP.net are trademarks, services marks, or registered trademarks of Riot Games, Inc.

※画面は開発中のものです。

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